雑貨屋ウィークリー1503号

雑貨屋の独り言「刑事コロンボ」

NHK BS放送でたまに「刑事コロンボ」が放映されていることがあります。私はこの「刑事コロンボ」が大好きで、北米にいた頃よく観ていました。ピーター・フォーク演じる刑事コロンボはアメリカのサスペンステレビで放映された映画シリーズです。1968年から2003年まで全69話が制作され放映されました。刑事コロンボは倒叙ミステリー形式で、最初に犯人の犯行を視聴者に見せ、その後コロンボ警部が犯人を追い詰めるストーリーが展開されます。コロンボ警部は一見愚鈍に見えますが、鋭い観察力と洞察力で犯人のアリバイを崩し、真相を突き止めます。シリーズのすべてを観たと思いますが、何度観ても楽しく観られます。ストーリーの面白さもそうですが、私達が駐在していた時代のアメリカ(主にロサンゼルス)がわかるので好んで観ています。日本でもこの刑事コロンボを参考にした倒叙形式のドラマがたくさんできたようです。代表的な倒叙形式の刑事ドラマに「古畑任三郎」があります。《R.O.》

川柳(東京・成近)

( 川 柳 )

錯覚の天狗の鼻が上を向く

イエス オア ノーにしみじみ力の差

矢面に立ってトカゲの尾にされる

漁夫の利に習近平の薄笑い

夢物語ですか与作の平和論

 (ニュースひとりよがり)

「トランプゲーム」

私がババ抜きのババか ーゼレンスキー

「アメリカに勝利」 

嫌いな花はなでしこ ―トラプ大統領

「初任給30万円台続々」 

温暖化世代いいなぁ ―就職氷河期世代

河合成近

龍翁余話(874)「龍翁の3月革命」

『龍翁余話』では、これまでに「3月の行事」を何回か取り上げた。例えば「桃の節句」、(3日)、「啓蟄(けいちつ)」(5日)、「消防記念日」(7日)、「彼岸の入り」(今年は17日)、「春分の日」(今年は20日)など。そして『3月は弥生』(『弥』はいよいよ、『生』は植物が盛んに生長して枝葉が重なり合う、の意)、即ち“3月は、草木がいよいよ生い茂る月”であることも書いた。更に“3月の別名”には「桜月」、「花見月」、「夢見月」などがあることも紹介した。ところで――『3月の食材』について過去に書いたかどうか、記憶が定かではない。何しろ18年近くも書き続けている『龍翁余話』だし、老化が著しくなっている近年故に思い出せないのも無理はない(と勝手に自己弁護して)、そこで今号は『3月の食材』について(思い出も含めて)書いてみたいと思う。

昔から「春はニガイ物を食べよ」と言われている。苦味のある山菜にはミネラル(人体の構成要素の1つ、新陳代謝を促進し、体組織の調節や強化の働きをする)やポリフェノール(活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、また動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つ)などの成分を多く含んでいるので冬から春への体力回復、春から夏への健康準備にふさわしい食材だそうだ。「春の野菜」と言えば、例えば「蕗(ふき)」、「蕗の薹(ふきのとう)」、「タラの芽」、「つくし」、「わらび」、「ぜんまい」、「せり」、「クレソン」、「水菜(みずな)」、「独活(うど)」、「たけのこ」、「菜の花」、「ほうれん草」、「キャベツ」、「春菊」、「三つ葉」、「牛蒡(ごぼう)」など・・・けっこう“ニガイ野菜”もある。

翁は子どもの頃から“ニガイ野菜”がニガ手だ。特にダメなのが「独活」、「春菊」、「三つ葉」、「せり」「タラの芽」である。「すき焼き」や「寄せ鍋」には「春菊」や「三つ葉」は欠かせない。それなのに、一家団欒、家族揃って「すき焼き」や「寄せ鍋」をする時、龍少年(翁)だけは“別鍋”、または“別器”だった。母親がいつもボヤいていた「ああ、何でこの子(龍少年)だけ、こうなんじゃろうか・・・」要するに、皆が「春菊」や「三つ葉」を好んで食べるのに、龍少年だけが、それらを(絶対に)口にしない、それを母親が「何でこの子だけ、こうなんじゃろうか」と嘆いた訳だ。翁が中学生になった頃(母親に)反発したことがある「嫌いな物を食わないのに理屈はないよ」。その時、母は言った「春にニガイ野菜を食べると体も頭も丈夫になるよ」中学生の龍少年は、その時はその言葉の意味が分からなかったが、後年、医学的効能を知った時“母は、春野菜の効能を伝え、龍少年の好き嫌いの頑固な気質を改めさせようとしてくれていたのだ”に気づいた。しかし、それでもなお(母の説諭に背いて、いまだに)ニガイ野菜は避けている。

“ニガイ春野菜”の話からちょっと脇道にそれるが、翁は子どもの頃から“突っ込み箸”(または“つっつき箸”)が嫌いだ。正式な呼び名は知らないが「刺身の盛り合わせ」、「漬物」、「すき焼き」、「寄せ鍋」など、数人が1つの皿や鍋にそれぞれのお箸を突っ込み、食べ物をそのまま口に入れ、更にまた皿や鍋に(その箸を)突っ込む――翁はそれを“突っ込み箸”(または“つっつき箸”)と呼んでいるが、それも翁は子どもの頃から嫌いだった。

ある時(たしか冬の夕刻だった)、数人の仲間と夕食時、新宿の料亭に入った時、リーダー格の友人が「今夜はしゃぶしゃぶで暖まろうよ」と言い出した。皆は直ぐに賛同した。翁、“イヤだな”と思ったが、仲間同士の雰囲気を壊したくなかったので(しぶしぶ)同意。しかし端っこに座っていた翁、ウエイトレスにそっと耳打ちした「梅とタラコのおにぎり2個、持って来てくれ」ウエイトレスはキョトンとしたが翁、「頼んだよ」と小声で注文した。翁の隣に座っていた友人は気づいたようだったが、何も言わなかった。ビール(下戸の翁はウーロン茶)で乾杯、談笑が進む中、目の前の大きな鍋がぐつぐつ音を立て出した。ウエイトレスが牛肉や貝類、野菜を大盛にした大皿を運んで来て「どうぞご自由にお召し上がりください」それぞれが一斉に食材を箸でつかみ”ぐつぐつ鍋“に入れ、数秒で手許のタレにつけて食べ始めた。それが繰り返された。「美味い、寒い時は鍋物が一番」・・・談笑と”突っ込み箸“(つっつき箸)はかれこれ1時間近く続いた。結局、翁はしゃぶしゃぶには手はつけず、おにぎり2個と味噌汁だけの夕食だった。隣の友人は(翁が、突っ込み箸が嫌いなことを察知したのだろう)最後まで見て見ぬふりをしてくれた。

さて――春になると体がだるく感じられたり、いくら寝ても眠気が取れなかったり、肌荒れやアレルギー症状が出て来たり・・・ある時、翁の主治医に訊いたら「このような症状は、今まで体にたまっていた老廃物を、体の外に出そうとしているためであり、環境の変化にうまく対応出来ていないサインでもある・・・春野菜のニガ味が冬の体を目覚めさせてくれる。また、新陳代謝を促し、活性酸素(体の中のサビ)を取り除き、シミやシワ、動脈硬化やガンを予防して老化を遅らせてくれる働きもある」とのこと――

主治医からこの話(“ニガイ春野菜”の効能)を聞いて翁、子どもの頃、母が口やかましく「ニガ味のある春野菜をうんと食べなさい」と言ってくれたことを思い出し、居間に飾ってある母の遺影に手を合わせ“ごめんね、オレはいまだに、ニガイ野菜はニガ手なんだ”と詫びることも・・・しかし、ふと――後期高齢者になって(これまでに)ガン手術3回もして多分、オレの体はボロボロ、その上、そろそろボケが始まるかも知れない超老人になってしまった現在、いまさら“ニガイ野菜”を摂取しても手遅れもいいところ。しかし、医学書に“ニガイ野菜の効能”が書かれているし、ドクターも明言しているのだから、手遅れでもいい、今から“ニガイ野菜”に挑戦してみようか、と言う気になって来た。そのことを遺影の母に伝えよう、そして“ニガイ野菜”の(簡単な)調理法(食べ方)のレシピ(本)を買い求めよう――もしかしてこれは『龍翁の3月革命』になるかも・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

茶子のスパイス研究「お芋」

我が家のキッチンに芽が出たじゃがいもとさつまいもがあったのでその部分を少し多めに切って水に付けておいたらグングン育ち今では観葉植物になっている。ヘタの部分から水を吸い上げて育った芋の葉は何ヶ月も持つ。地中で育った芋の生命力は強くてたくましい。直ぐに食べなければ常温でなく冷蔵庫にでも入れておけば長持ちするとは言うものの先日、友人の冷蔵庫の中で芽が出ているジャガイモに遭遇した。銀紙に包まれたじゃがいもを見て驚いた。最初は白いナメクジがジャガイモに数匹張り付いているのかと思ってギョッとしたらとじゃがいもの芽だった。友人は、どのくらいじゃがいもを放置していたのかは覚えていなかった。それにしても、冬場の寒い冷蔵庫の中で良くここまで成長したものだとその生命力には驚きだ。こういう生命力の強い食物を食べると私たち人間も元気になりそうだ。

先日、血圧や糖尿を気にしている友人が野菜セクションで( Sunchoke)サンチョークを買っていた。一見、生姜にも似ているこの野菜は何だろうと和名を調べたら菊芋の事だった。
そう言えば日赤のハーブガーデンのお手伝いをしていた時、樹木医の方が菊芋の効能を熱く話されていた。菊芋のイヌリンは糖質の吸収を抑え、血糖値、血圧を下げる効果があり腸内環境を整え免疫力の強化にもなる生薬だと、、、。

そして、そこのガーデンで作った菊芋を頂いた。この菊芋、名前からして、てっきり日本がルーツだと思ったら北アメリカが原産地のようだ。インディアンポテトとも呼ばれているそうで昔からネイティブインディアンに食べられてきた芋のようだ。

昔、薬もない時代、食べ物は空腹を満たすだけでなく知らずに健康も保持しながらある時は治療にも使われてきたのだろう。
芋と言えば潰瘍性大腸炎に悩まされていた友人が里芋の成分が効くらしいと言う事を聞きつけて里芋が売っている店があったら教えて欲しいと言うので探した事があった。日本であれば、たいていの店で購入出来るけれどアメリカでは限られている。中国産だけは嫌だと言うのでエクアドル産の里芋が売られている所をいくつか教えた。英語ではタロという名前で売られていて最近はだいぶ南米からの里芋を多く見かけるようになった。長芋や山芋も 山の鰻 とも呼ばれているだけあって病後の回復にはおすすめの食材だ。おまけに若返りホルモンや抗酸化物質も含まれているそうで、なかなか興味深い。

季節の変わり目は体のバランスが崩れやすい。そんな時期は毎日、違った芋類を美味しく食べて元気でいよう、、、、お芋のパワフルな生命力に感心するこの頃、、、

スパイス研究家 茶子

小春の気ままな生活 第十一話「食事」

テネシー州に引っ越してきて大変な事の一つは食事です。日系のマーケットは全くありません。ただ、地元のマーケットやウォルマートではインターナショナルのセクションがあり、最近では、アジア(日本・中国・韓国・タイ・インド)の食材も若干揃っています。キューピーマヨネーズ・かっぱえびせん・ラムネ・ポッキー・雪の宿のお煎餅などがあります。ロサンゼルスではなんでも揃っていたので、テネシーでの初めてのお節は至難の業でした。乾物などは持ってきていたし、栗きんとんの栗も購入してあったので作れたのですが、油揚げやはんぺんがなく伊達巻はたらから作りました。日本にいる友人は、日本でも作る人そんなにいないのにと言われましたが、娘が生まれてからは欠かさず毎年作ってきたため、20年目の今年も作らないわけにはいきませんでした。まして、お正月気分を味わえないのでますますおせち作りは必要不可欠なわけです。

お節の話はまた別の機会にするとして、普段の食事は年齢が増すにつれて気をつけるようになってきましたが、私は基本的に添加物の入っている食事は避けて食べる様にしています。(全てを避けるのは難しいですが)茶子さんの影響も大きく、スーパーに行くと便利な調味料や冷凍食品が沢山売っていますが、食品の原材料をどれだけの人が見て買っているでしょうか?加工食品は絶対と言って良い程、保存料が入っています。10年程前、仕事も忙しく午後7時の帰宅からの食事作りは大変で良くテイクアウトを買って帰ったものです。その頃は、アレルギーもひどく、痒くなくても腕に爪を軽く立てただけでミミズ腫れになった物でした。ひどい時は、湿疹と脹れが出てステロイドを処方してもらわなければいけない時もありました。茶子さんからスパイスのことを聞いていたので、スパイスは沢山使っていましたが、コロナ禍になり食事作りも出来合いのものに頼らずに作れるようになりました。気がつくと、アレルギーもだいぶ良くなり市販のアレルギー薬も飲まなくなりました。その後、YouTubeでクリーンな食事を紹介する方々が増え、食品の材料を見るようになりました。すると、殆どの食材に添加物が使用されていて、その様な食材を避ける様になってからアレルギーが減りました。また、年齢的にコレステロール値が高いと言われ、ここ一年程体重の減量を試みた結果、市販のポテトチップス・お菓子・冷凍食品(海鮮物以外)・ジュースなどを食べなくなったら、湿疹は全くと言っていい程なくなりました。アレルギーはいい食材を足すのではなく、悪い食材を止める「引き算」だった事に気が付きました。

今では、ソーセージ・餃子(餃子の皮から)・肉まん・パンなど自分で作ります。特に市販のパンには沢山の防腐剤・膨張剤など沢山入っています。なので、ファーストフードには必要でない限り行きません。ファーストフードでくれるドレッシングやケチャップなども沢山添加物やコーンシロップが入っています。アメリカではスーパーで安全な食材はスーパーの外側だけだと言う話が有名です。要するに生鮮食品だけだと言うことです。

第二次トランプ政権では、ロバート・F・ケネディJr.さんが保健福祉長官に就任しました。彼は、国民を健康にする為に当初大統領に立候補ました。その希望も叶わないと思った時、彼はこの国を良くする一心でトランプ大統領と選挙で戦いました。今、トランプ陣営はドリームチームとも言える閣僚とアメリカだけではなく、世界の闇と戦っています。戦いはアメリカだけでなく、沢山の国で革命を訴える人々がいます。これは、右も左も関係なく「常識」がえとわれているのです。我々、一個人も毎日この「常識」が身に付く人を養う戦いが明日への自由と豊かな世界を生み出す事と感じる今日この頃です。

また来週。

小春

ジャズライフ Olepash “Featherlight”

3月になりました。もう気持ちは春です。心ウキウキ体も軽快に動けるようになってきました。ジャズも軽快に聴きたいですね。Olepashのピアノはぴったりな感じがします。このジャズを聴きながら暖かくなっていく日を楽しみたいと思います。アルバムは”Featherlight”です。《R.O.》

01-New Motion
02-Back to School
03-Goodbye Leyla
04-Hummingbird
05-Funny Fido
06-To Paint the Landscape
07-Jazz Equation
08-Still Here
09-Falling into Autumn
10-Swing 10111-Gentle Drift 

PC画面上の動画を録画する方法

PCの画面上の動画を録画したいときがあります。例えばPCのオンラインでのビデオ講座を受け、同時にその内容を録画したい場合などです。そんな時に便利なのがOBS Studioという無料のオープンソースのビデオ録画とライブストリーミングソフトウェアです。映像や音声を統合してライブ配信や録画が行える配信ソフトで、YouTuberが使っているソフトウェアです。私はこのソフトウェアの録画機能だけを使っています。公式サイトでソフトウェアをダウンロードしてインストールすれば無料で使えます。PC画面上の動画であればオンラインビデオ講座でもYouTubeでも録画できます。
ただこのソフトは高機能なので設定が少し複雑なところがあるので、慣れている方にお勧めします。もちろん添付の解説動画を観れば理解できると思いますので興味のある方はやってみてください。

OBS公式ページ(ダウンロード)

OBS Studioの使い方

OBS Studio 2024年版 画面録画 初めての画面設定

OBS Studioはちょっと使いにくそうと思う方がいるかも知れません。Windows11を使っておられる方ならもっと簡単に動画を録画することができます。それはWindows11の標準機能Snipping Toolを使ってやる方法です。Snipping Toolを使うにはWindows バーの検索でSnipping Toolとタイプすると画面に下記のアプリが現れます。上部に並んでいるビデオアイコン⇒+新規ボタン⇒録画範囲を指定⇒録画ボタンを押せば録画開始します。録画されたファイルはダウンロードに保存されます。

次のYouTube動画で詳しく解説されていますのでご覧ください。

【Windows 11】Snipping Toolの使い方 #スクリーンショット #画面録画

【Windows 11】SnippingToolを使った画面録画の手順

《R.O.》

編集後記「過当競争のスーパー業界」

26年間営業されてきた近所のスーパーが先月閉店しました。関西では一応有名なチェーン店なのでその店だけが閉店したことになります。競争激化で収益が悪化し、不採算店として整理の対象になったのだと思います。生活必需品が何もかも値上げされて庶民が苦しむ厳しい環境の中で、次に新しいスーパーが来るらしいのですが、お客が少し離れた地域からでも買いに来たくなるようなお店になることを願っています。今年の夏に開店するのを楽しみに待ちたいと思います。《R.O.》

1501号で出題させていただいた「Electroharmonix」のフォントで書かれた下記の文字は分かりましたでしょうか?

⇒ 正解は「ZAKKAYA WEEKLY」です。

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