ナチュラルプロダクトエキスポ
先週末行われたナチュラルプロダクトエキスポについて:
こんなエキスポがある事を知ったのは私が某日系の会社で営業に放り出されたばかりの1995年の春頃、知らない会社に行くのが嫌でしょうがなかった。
1日20枚新しい会社の名刺を集めてこいとマネージャーから言われて暗い気持ちで会社を出た。″とにかく営業は足だよ。どんどん外に出歩かないと駄目だ。犬も歩けば棒にあたるというんだから、情報でも何でも拾ってこい ″と言われて ″私は犬じゃないよ ″と心の中で呟いた。
ため息をつきながら会社があるモールを歩いていたら郵便配達の人が会社にはいって行くのが見えた。ドアが開いた途端かわいいワンちゃんが出てきた。会社で犬が歩き回っているなんて何だか大らかでいいな〜と見ていたら、それに気が付いてワンちゃんがしっぽを振ってこちらにも走り寄ってきた。やっぱり人懐っこいな〜と頭をなでていたら郵便を受け取った人が日本人だった。とりあえずカタログと名刺を渡したら今週末はナチュラルプロダクトの展示の用意で忙しいという。
その会社は日本から来た健康食品の会社だった。話を聞いているうちにそのエキスポにとても行きたくなってしまった。聞いてみると業者専門のイベントだけど興味があるならバッジを貸してあげるからお昼頃入り口にいらっしゃいと言ってくださった。それが最初の私とナチュラルエキスポとの出会いだった。
その後、その会社は遠くにい移動してしまった。ある日会社のリードでうちの商品を欲しがっているお客様がいるから行ってくれてと言われた。そしてそこの会社のドアを開けたとたん愛想のいいワンちゃんが飛び出てきた。優しそうな穏やかな、その目は、どこかで見覚えのあるワンちゃんだった。
″あれ〜このワンちゃんどっかで見ましたよ。どこだったのだろう?″と言うと、その犬の飼い主が私は以前この近くの日系の健康食品の会社にいたから、そこじゃないかしら?と。おっとりとした優しそうな白人の女性が言った。″いや〜僕も実はそこにいたんですよ。それに日本では中途採用で貴方と同じ会社で働いていた事があるんですよ。″と。実はこの人、以前アップルのスティーブンジョーブスが日本に来た時にホテルまで迎えに行って送りに行った事がある人で興味深い逸話があるがそれは、またの機会にしようと思う。
ワンちゃんが掛け持つ縁ですぐに商談が成立した。そして、個人的にそこの会社の人と仲良くなってまたまた何度かナチュラルプロダクトエキスポを見学するチャンスが持てたのである。その会社のセミナーや試食、試飲のお手伝いをそこでやらせていただいた事もあって、とても楽しい経験をさせて頂いた。最近は日本も含めアジア系の会社のブースが増えたが最初に私がナチュラルエキスポに行った頃は、あまり、まだアジア人を見かけなかったように思う。またブースも今ほど巨大化していなかったので一日あれば見ることが出来たのだか今はかなり広くブース会場を取っているのでとにもかくにもガンガン歩かなくてはならない。気力も体力もないと、こういった会場巡りはすぐにばててしまうと思う。やっぱり山歩きで鍛えておいて助かったと今年もカーペットに座り込んでいる見学者を横目にスタスタ丸一日休みもせずにサンタクロースのおばさんのように沢山のサンプルを集めながら試食、試飲をしながら歩き続けた。見てください。この量、圧巻でしょう?(一部です)
ところで7-8年前ぐらいのナチュラルエキスポだったろうか、あるブースで沢山の人だかりがあった。長い列に並んでいる人に聞くとタダで本がもらえるという。しかも今本を書いた本人が来ていてサインもしてくれると言う。早速その列に並んで何だかわからない本を頂く事にした。
順番が回ってきたらテーブルに2人座ってサインをしている人がいた。あんなに分厚い本だからきっと読まないかもしれないなー、と思いながら私の順番になったらその本を書いたマイケルさんがニッコリ笑って握手してくれた。″君の名前は?″と聞くとサラサラと私の名前と自分のサインをしてくれた。その時はろくにそのサインを見もせず、″あっ、ちょっとまずかったかな〜こんなに厚くて重い本だと持って歩くのが大変…これからたくさんフリーのサンプルをもらう予定なのに…しまったな〜今更返すわけにもいかないし〜″と正直、不謹慎な事を思った。
その後、数年経って開く事もしなかったその本を2009年の3月頃に改めて見るチャンスがあった。ちょうど会社を4月で退社する事に決めアパートを出る前に荷物の整理をしている時だった。
ああ、こんな本もあったなーと…よく見たらサインとメッセージまで書いてあった。 ″Live with
Passion ″″情熱を持って生きなさい ″この短い言葉ではあるが、まさに今の私の状況にピッタリの励ましのメッセージに思えて1人しみじみ感動に浸ってしまった。
その本のタイトルは ″Natural Medicine
″″ 自然の薬 ″今、私が興味を持っている健康に関する部類の本だった。去年の彼のセミナーは立見席が出るほど人気があってセミナー後も彼の周りには、たくさんの人が集まって遠い人になっていた。
そんなかんだで何となく異業種の仕事をしながらも遠目からいつも興味を持ってこのナチュラルプロダ クトエキスポを見ていた。
このエキスポはオーガニック商品、サプリメント(今年はビタミン剤や飲むプロテインパウダーのブースがだいぶ一時期より減っていて派手なパフォーマンスもなかったし筋肉隆々のお兄さん方の姿も見かけなかった) そしてペットプロダクト(このブースは依然より増えていた気がする)その他、健康器具、自然の洗剤、キッチンやお部屋のお掃除道具、化粧品、ヘアケア、衣類、雑貨、音楽、加工食品(スナック菓子等)、食品原料、お野菜、水、アロマ そしてヒッピーの流れを汲むスピリチュアル系のブースなどなどナチュラル思考、エコを意識しているものが一同にこの会場でわんさかブースを並べているのだ。参考までに写真の一部を。
何だか毎年お祭りのようで陽気で明るい人が多い楽しいイベントだ。カメラを向けると素直にポーズを作って笑顔で答えてくれる。
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もちろん今年もスパイスセクションは必須で見学させてもらったが今回はフラワーエッセンスのブースが気になった。いつか、この花に関しても勉強してみたいと思う。それと今回も食品のブースで今年初めて出展したブース、米発酵アイス バニラ味が目についた。もちろん日本の会社だ。
なめらか食感でやさしい甘さと書いてあるがその通り上品な甘さだ。しかも砂糖が入っていないのに発酵の働きによって甘味が出ている。この発酵に関してもまたの別の機会で書こうと思っているがいろいろ試食していつも思うのは日本の食品は世界でもかなりのレベルで競争力があるし勝負出来るのに海外まで出てこようとする会社が少ない。アメリカ人に比べてアピール力が不足なのか過小評価しすぎるのか国内だけで充分なのか私個人的には応援したいしもっともっと海外に日本の食品会社が進出して欲しいと思う。その技術や開発力、創作力は素晴らしいと思う。
日本でも地方の食品会社が一同に集まってビックサイトでイベントがあった時に出かけたことが何度かある。その時は、もっと感動する美味しいものに沢山出会えた。地方の田舎で小さく家族でやっているところでもアイディアと味では絶品なものもあった。大手ばかりでなくこういう小さいけれど光っている会社が食品だけに限らず日本には、たくさんひしめきあっているんだなーと感じる。
あまり謙遜しないで、自信を持って、このようなナチュラルプロダクトエキスポに出てまずは反応を試してみるのもいいのではないかと思う。
この頃、日系のマーケットにアメリカ人だけでなく日本以外の国の人がだいぶ買い物に来ている姿を見かけるようになった。 ″食から文化交流 ″これも私の一つのテーマである。
茶子 スパイス研究家 |