丸干し大根でごわす!
最近は食べて美味しかったパッケージは、また購入する時に便利なので、とっておいたりする。先日、食品の棚を整理していたら“ 丸干し大根でごわす!”という鹿児島産の空のパッケージが出てきた。それを見て今回、Nファームの社長から頂いたお手製の丸干し大根をおみやげに持ってきたのを思い出した。日本に戻ってくると最初の1週間は郵便物や書類や荷物の整理で忙しい。日頃お世話になっている人の挨拶回りや諸々の用事で瞬く間に時間が過ぎていく。2週間目に入って一段落着いたのでNファームの社長から頂いた丸干し大根を今夜は甘酢漬けと煮物の2種類を作ってみることにした。ちなみにNファームの社長のレシピはポン酢と切混布と生の青唐辛子(セラノ)を刻んで入れるシンプルなものだが、これが、なかなか美味しくてお酒のおつまみにも合うのだ。
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丸干し大根 |
丸干し大根パック |
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甘酢漬け |
鹿児島産丸干し大根 |
干し野菜ハンドブック |
前回も友人にLAのお土産として切干大根と柚子胡椒のおすそ分けをしたらびっくりされたけれど喜んでもらえた。オックスナードの大地で育った新鮮な大根をNファームの社長が自ら手作りした丸干し大根なのだ。カリフォルニアの天候は乾燥していて太陽の光が強いので乾燥野菜やポプリ作りにはいい気候だ。日本の大根はサラダにしてそのまま食べても煮ても干しても美味しい。ある友人は食事前にサラダボール一杯の千切りサラダをポン酢で食べてダイエットに成功した。大根は干し野菜にすると保存食にもなるし、ビタミンやミネラルだけでなくカルシウムもアップするらしい。大根をそのままおろして天ぷらやお肉と一緒に食べると消化促進にもなるし薬味として使えるアブラナ科(ワサビ、辛子)の和風スパイスにも変身する。
野菜の陰陽としてみると生の場合は陰性、加熱すると体が暖まり陽性の働きになる。味も効能もいろいろ七変化する野菜だ。お味噌汁に入れたり漬物にしたり日本人には1年中、無くてはならないのがこの大根だ。大根の葉っぱだって胡麻油で炒めてちりめんや生姜や輪切り唐辛子を入れたらお茶漬けの具にもなる。ところが以前ニューメキシコやコロラドに行った時に立ち寄ったマーケットでは日本の大根の存在感は全く無かった。売る側も大根の食べ方や料理法などわからないのだと思う。野菜売り場では端の方にカットされた、しなびた大根がひっそりと置かれていた。私が見る限り誰もその大根には目もくれないようだった。そしてその数日後も、そのままの位置で大根は存在していた。あのまま売れなければ処分されるのだろうかと気の毒に思ったりした。日系やアジア系以外のLA一般的なマーケットでは、LAでも、まだまだ日本の大根の存在は知られていないかもしれない。それに日系人3世ともなると大根の煮ものの匂いや切干大根のあの独特な匂いが苦手という人も多い。生でスティックにしてディップを付けて食べたりピクルスにしたりしてサラダ感覚で食べるのはいいとしても、なかなか大根の知名度は、あがっていないのが現実だ。以前アメリカ人の友人に大根ステーキを食べさせてみたら案外美味しいと食べてくれた。
今度はこの丸干し大根をアレンジしてアメリカ人にも食べやすいレシピを考えてみよう…
茶子 スパイス研究家 |