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NO.977         Ryo Onishi              2/1/2015

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雑貨屋のひとり言

イスラム国による後藤氏の殺害が実行されてしまいました。とても残念で怒りがこみ上げてきます。遠い中東のことだと思っていた我々日本人も無関心ではいられません。今後も日本人誘拐や日本国内でのテロが起きないように注意しなければならないと思います。

寒いです。さすがに2月です。このくらいの寒さのほうが中途半端な寒さより気が引き締まるので、良いかもしれません。これが最低気温近辺であれば大したことはないのですが、そうはいかないでしょうね。空気が乾燥していて喉の調子が今一つの状態になったりしますが、今までのところインフルエンザにはかからずやってこれています。これからも油断せず体調管理に留意して過ごしていきたいと思います。≪R.O≫

 

逃げない(?)月

 新年を迎え、心も新たに希望に満ちた一年を祈念したばかりなのに、もう2月になってしまいました。昔から「一月(いちげつ)往(い)ぬる、二月(にげつ)逃げる、三月(さんげつ)去る」といわれてきました。まさに今年も1月はあっという間に往(い)ってしまいました。この調子でゆけば、今日からの2月も逃げ、来月3月も去ってゆくのかもしれません。

ロサンゼルスの日系コミュニティはじめ、各種団体の新年会は2月に入ってからも予定されており、南カリフォルニア詩吟連盟や私たちの個別流派の新年会もこれからで、まだ祝賀気分が抜けきっていません。でも、考えてみるに、私と私の身辺では今のところ恙無く月日が過ぎているからこそ、年初の月を短く感じたのであって、これはこれで幸せなことといえます。

 しかし、眼を外に向けてみると、この「往ぬる一月」の短い間に日本と世界を揺るがす事件が多発しています。新年早々の1月7日、フランスのパリで発生した新聞社襲撃事件で宗教と表現の自由が絡んだ対立が世界中に衝撃を与えました。

 また、われわれ日本人に直接大きなショックを与えたイスラム過激派組織「イスラム国」とされるグループによる日本人人質事件では、湯川遥菜さん殺害のニュースが入り、もう一人拘束されているジャーナリストの後藤健二さんに関する救出は日本国政府の必死の対応にもかかわらず深刻な状況にあるようです。(この原稿を書いているロサンゼルス時間1月29日現在)

東西冷戦の時代が前世紀のものとなった今、今度は宗教、民族などをめぐる対立に軸が移り、テロなどで世界を揺るがす時代に突入してしまったようです。21世紀はテロの時代ともいわれ、世界中のどこでどんなテロ事件が発生しても“想定外”といえない事態です。

日本の場合、加えて中国、韓国、北朝鮮など、近隣諸国との軋轢があり、これからの1年は何が起きるか計り知れず、緊張の中で過ごさねばならないようです。

戦後70年、日本人の多くの世代が「戦争とは縁のない」人々で構成され、一国平和主義の中で生活を享受してきたため、厳しい緊張に対する覚悟を現実のものとして理解できていません。私たち日本人も覚悟を求められそうです。

この文章の書き出し部分で、「今日からの2月も逃げ、来月3月も去ってゆくのかもしれません」と月日の経過の短さを述べましたが、もしかしたら、そんな甘い日々は過去の夢物語となり、これからは私たちにとって難問山積の2月、3月となるかもしれません。悪夢の中で「逃げない2月」、「去らない3月」にならないよう祈るばかりです。  
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


サザエ家で波平さんの声変わり

寅さんを真似てみたいな気まま旅

与太郎の知恵が素朴なリサイクル

うつらうつらと寂聴の法話聞く

裕次郎そしてわたしも若かった


( ニュースやぶにらみ )


「共同代表」

一郎、太郎ねえ ―キラキラネーム

「TDL 4月1日から値上げ」

四月馬鹿だよね −子ども

「一句」

唇が寒い本音をついポロリ −白鵬


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(30)「白鵬よ、大横綱・大鵬に学べ!」

だいぶ前の話だが、翁は2009年2月1日号の『龍翁余話』(66)で“歴代横綱の中で教養も品格のかけらもない傲慢男・朝青龍”と、その傲慢人間を造り上げた“高砂親方”(元大関・第4代朝潮)をこっぴどく批判したことがある。朝青龍の(関脇時代からの)不祥事は数知れず。本来なら1回の不祥事で“厳重注意”“‘出場停止”(不祥事の内容によっては)“角界追放”の厳罰を下してもいいような問題を、高砂親方も日本相撲協会も何一つ指導も処分もしなかった。相撲ファンも次第に“場所”から離れて行った。確かに当時の角界は横綱・朝青龍の1人舞台だった。その“強い横綱”を失っては興行に支障をきたす。だから協会や親方は(指導・処分をしたくても)目をつむったのだろう。結果として、あの礼儀知らず、傍若無人男を造り上げた。その責任は親方や協会ばかりでなくマスコミにもある。報道陣に対して「おい、お前たち」と見下した。それでも“追っかけレポーター”や記者たちは、朝青龍に対してまるで“腫物”にでも触るような接し方をし、彼を増長させた。この人間的未熟者が“俺は偉いんだ”と錯覚したのも無理からぬことかもしれない――と、翁が痛烈に批判したら「モンゴルの少年が日本での成功を夢見て角界に入り頑張って遂に横綱にまで上り詰めた。少しぐらい大目にみてやってもいいのでは?」との反論も出た。だが、それは違う。日本で、日本の国技と言われる大相撲で生きる以上は、日本の精神文化を学び、相撲道を修めることによって(日本的)教養と品格を養い、全力士のみならず、日本の若者・子どもたちの模範とならなければならない、それが角界の頂点に立つ横綱としての使命である、というのが翁の考え方だ。

同じモンゴル出身の白鵬は、朝青龍に比べ“日本の伝統文化”に馴染もうと努力しているように見受けられる。昭和の名横綱・双葉山や大横綱・大鵬を敬愛する姿勢は翁も評価している。でも、どこか、彼の精神基盤が“日本的”でないところが気になっている。例えば、懸賞金を受け取る時の態度、片手でわしずかみにして高々と持ち上げる仕草、これは実に見苦しいし、礼儀に反する。朝青龍を批判した時の『余話』にも書いたが、懸賞金を受け取る際には、軍配に向かって右手で左・右・中の順に手刀を切る。これは本来“五穀の守り三神”(相撲の守り神=神々の名は省略)に感謝する礼儀であるとされている。この基本的知識を持っている親方や力士が果たして何人いるだろうか?こんな初歩的なことさえ教えられないのが日本相撲協会だ。だから翁は言う「せめて手刀で“心”を描け」と。その“心”とは、“相撲の守り神”、相撲観戦に足を運んでくれた観客、全国の相撲ファン、懸賞金を出してくれたスポンサー、そして何よりも自分と戦ってくれた相手(敗者)への感謝と思いやり、それらが全て“心”に含まれるのだ。協会の幹部たちよ“礼に始まり礼に終わる”のが相撲道なら、礼儀正しい懸賞金の受け取り方を(白鵬だけでなく)全力士に対して、もう一度指導し直しなさい。

“礼”と言えば、白鵬の“日本的でない精神基盤”を伺わせるもう1つの事例がある。それは、白鵬のお辞儀の仕方だ。お辞儀には、感謝と謙虚、敵意の無さを相手に伝える意味が込められている。したがって腰を(15度程度)折って頭を下げるのが一般的なお辞儀の仕方。ところが白鵬は、入・退場する時(“相撲の神”や観客に対して)ただ、ちょこんと“うなずく”だけの仕草、これでは“礼”になっていないし、横綱としての品格も謙虚さも感じられない。もっとも、それは白鵬ばかりではない。かなりの力士が入場する時、対戦が終わって相手に“礼”をする時、退場する時、“うなずき”で済ます力士がかなり多い。この“礼”に関して翁が感心していたのは、このほど引退した豊真将(元小結)の“礼”の仕方が実に正しく清々しかったことだ。彼の温厚で謙虚な人柄が窺がえる一面だ。今後は年寄・立田川として後進の指導に当たる。この人には是非とも『心・技・体』の『心』の教育を担当して貰いたい。

さて、先頃の初場所で白鵬は、大横綱・大鵬の記録を抜き史上最多の33度目の優勝を全勝で飾った。それについては翁も惜しみない拍手を贈る。ところが(新聞・テレビ報道によると)千秋楽の翌日、(朝方まで祝杯を挙げていたのか)白鵬は酒気帯びのまま、定刻より1時間も遅れて記者会見場に現れた。会見が始まると直ぐに「13日の(稀勢の里との)1番、ビデオを見たが子どもでも分かる(くらい自分の勝ちが)明らか。何故、取り直しにしたのか」と審判批判を繰り出した。現役横綱による協会(審判)批判は前代未聞、この発言1つで白鵬の“精神的未成熟“が露呈、各界に大きな波紋を呼んだ。某スポーツ紙は「錣山(しころやま)審判委員(元関脇・寺尾)によると、稀勢の里の体が落ちる前に白鵬の右足の甲が土俵についており、別の審判から”白鵬の負け“の意見も出た」と書いた。相撲ルールには”足が返り、甲が土につくと負け“との決まりがある。そのスポーツ紙には、そのことを証明する写真も掲載されていた。その新聞を読んで白鵬は、どんな気持ちになっただろうか?せっかく偉業を成した横綱が、発してはならない審判批判、それも間違った自己判定の発言で自らの品格を汚してしまった。同時に“日本的でない精神基盤”を暴露してしまった。

戦後の相撲史をひもとくと、1969年(昭和44年)の大阪場所で横綱・大鵬は平幕・戸田とのきわどい勝負で敗れ、連勝が45で途切れた。当日のテレビ中継のビデオを見直したら、
大鵬の足が土俵に残っていて、明らかに“大鵬の勝ち”が立証された。「大変だ、誤審だ」と大鵬の支度部屋に押し掛けた報道陣に向かって大鵬は静かに語った「負けは負け。横綱ともあろう者が物言いのつく相撲を取ったのがいけないのだ」と、勝負審判に対してではなく“自分が悪い“と反省したと伝えられている。知っているか白鵬、この相撲史に残る珠玉の言葉を。数字(記録)は大鵬を超えたが、精神はまだまだ大鵬の足元にも及ばない。白鵬よ、キミが真に”平成の大横綱“になろうとするなら、真摯に学ぶべし”昭和の大横綱・大鵬”の高邁なる日本精神を・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

日本の介護食

日本の“介護食”紹介という見出しでLAの日系新聞に記事が出ていたのをハウスオーナーが私の為にキッチンテーブルの上に置いておいてくれた。時々私が興味ありそうな記事があると気に留めていてくれて、その記事が見えるようにさりげなく置いてくれる心使いが嬉しい。記事を見ると農水省と企業関係者が一緒になって日本の介護食品を輸出する為に動きはじめたようだ。先日ビバリーヒルズにあるホームで関係者を呼んで試食会をやったらしい。ようやく農水省にもサポートをする体制が出来てきたのかな〜と感慨深げに思った。官と民が一体になって海外に日本のいいものを紹介し、それがちゃんとビジネスになるようになれば、今まで海外に発信出来なかった小希望の会社の未来も明るくなると思う。アニメや日本酒やグルメとしての日本食ばかりが注目されてきた中で日本の介護食などにも関心が寄せられてきている事はいい事だと思う。
今回、LAに戻ってくるなり緊急で入院されている患者さんやホームの見守りの仕事が入ってきて2週間近くあちらこちらに出動するケースが多かった。見守りの仕事というのは本当に見守りだけで患者さんの事は一切、看護婦さんや医者がするので、その間に入って事が円滑にスムースに行くように、そして細かい状況を家族の人に知らせる為にリポートを作るのが私の仕事だ。その中でやはり日本と違うと感じるのは食事。元気な人であっても手術後にチキンの丸焼きや固く茹でたブロッコリーや人参は食べる気が起らないものだ。歯が悪くて噛めないからといってお皿にマッシュポテトのようなものと同じくマッシュしたグリーンの色をしたものやオレンジ色のものが乗っているだけでは形も香りも無く、とても食欲はわかないだろうと思う。病院食はまずいというのが定説だったが最近の日本の病院は違う。点滴でなく口から食べられるようになった患者さんの方がずっと傷の治りも早く体力も気力の回復も早いのがわかったそうだ。そこで今、日本の病院では医療職と栄養部門のスタッフと調理師が一体になってチームを作りより美味しくて栄養のあるレシピの開発にも取り組んでいるらしい。日本でこの取材番組を見て、これだ、これだ、これが必要と一人でうなずいてしまった。病院で食事の管理をしてもらっても自宅に帰ると途端に栄養不良に陥ってまた入院と言う事も度々ある。日頃、自宅で療養している人にも美味しく簡単に食べられる日本の介護食が米国に入ってくればアジア人に限らず日本食が好きな米国人にも喜ばれると思う。今回、日本でタニタの塩分濃度がわかる計量器スプーンを購入してきた。調理をする時にしっかり分量を量っても液体調味料の中の塩分濃度やダシ汁と合わせると正確に測る事は難しいのだ。でも、このスプーンなら味噌汁やスープの中の塩分濃度が簡単に測れる。料理を作る側のコンディションによっても塩味を感じる感覚は変わってくるものだ。調理道具やツールも、こちらには無い面白いもの、便利なものが沢山、日本にはある。今回もそのスプーンが大いに活躍してくれそうだ。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

このコーナーで紹介していないアーティストはまだまだあります。今週紹介するStan Getzがそうです。Stan Getzはジャズにボサノバを最初に取り入れたテナーサックス奏者です。アルバム"Stan Getz Plays"は1952年12月の録音で、彼がジャズ演奏活動をした初期のころのものでボサノバではありません。ボサノバはまた次の機会に紹介したいと思います。このアルバムはスタンダード曲で美しい曲ばかりです。Stan Getzのホッとさせてくれるテナーサックスの響きがとても心地いいです。このアルバムだけでなくStan Getzのテナーサックスを聴いていると心が落ち着きます。このアルバムは多くのアーティストに影響を与えたと思います。
2009年10月にデータベース(Xアプリ)に登録されていたのですが、ほとんど聴いた形跡がありませんでした。こんないいアルバムがあったのだとうれしくなりました。もっとStan Getzのアルバムを探し、聴いてみたいと思います。

"Stan Getz Plays" Stan Getz  

01 Stella By Starlight
02 Time On My Hands
03 'Tis Autumn
04 The Way You Look Tonight
05 Lover Come Back To Me
06 Body And Soul
07 Stars Fell On Alabama
08 You Turned The Tables On Me
09 Thanks For The Memory
10 Hymn Of The Orient
11 These Foolish Things (Remind Me Of You)
12 How Deep Is The Ocean

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

昨年末にスマホの電波品質を良くするために設置してもらったフェムトセルですが、今度は無線LANの調子が悪くなりPCやiPad、スマホの動作が不安定になってしまいました。フェムトセルの電源を切るとこの問題は解消されるのでどうやらフェルトセルが影響しているようです。使用している周波数が近いのでお互いが干渉しているのではないかと推測しています。フェルトセルと無線LAN機器の距離を話すなど工夫してみたいと思います。

《R.O.》


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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.977

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com