命のあるガーデン
数日前に訪れた新しいクライアントさんの庭はご主人自慢の素晴らしいガーデンだった。ご夫婦共にハワイから50年前にこのサウスベイに越してきてからずっと趣味も兼ねて庭にいろんな果物や野菜を作りはじめたらしい。仕事をリタイヤしてからは益々庭の手入れに力が入ったようだ。玄関先には金柑、パイナップル、アボカド、パッションフルーツなどの木が目に付いた。 家のリビングからも、たくさんの種類の野菜が植えられていて、いつかこの庭を案内しましょうと言ってくださった。 “今朝は、サラダ用のレタスを何種類か採ってきたので好きなように使ってください ”とおっしゃった。葉はマーケットで買うものと違って柔らかく味わいがあった。いつでも季節ごとに食べられるものが溢れている庭があるなんて素敵だな〜と思う。手をかけ時間をかけ大切に育てた野菜や果物たちの命は育ててくれた人の栄養となり力となり還元されていく。
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ファーマーズマーケット(ハーブ系スパイス) |
友達の庭から@ |
友達の庭から取れたハーブ |
食べるのが好きな友人たちの家にもわりとハーブやハーブ系スパイスを家庭菜園の様に楽しみながら育てている人が多い。 食事に招待されると“ちょっと待っててね”と言っていろんな香草を摘んできては料理に使っている。ハーブやスパイスはちょっとだけ使うだけなのに香りや味がぐんと違ってくるので、それがあるのと無いのでは格段の差があって無くてはならないものなのだ。そのため、肝心の時にそのハーブやスパイスが無いとそれだけを買いに走らなければならない。
ふと窓を見るとハミングバードが見えた。軒下にぶら下がっている砂糖水が入っているビンを狙って来たのだ。今年、最初に見るハミングバードだ。ところが残念ながら瓶の中は空で空中に浮遊したまま、ハミングバードは一瞬こちらを見て“入ってないよ”
と催促されたような気がした。その事をご主人に伝えると早速、砂糖水を作ってその瓶を軒下にぶら下げた。すると10分もたたないうちに、砂糖水をかぎつけたのか3―4羽のハミングバードが交互にやってきては砂糖水を飲み始めた。命のあるものがこの庭には溢れている。帰り際にパティオの池でゆうゆうと泳いでいる鯉に気が付いた。池の中にも、たくさんの命が溢れていて何だか楽しくなった。
茶子 スパイス研究家 |