紅葉ドライブ(トウモロコシ街道)
先月の下旬、友人が日帰りの紅葉ドライブに誘ってくれた。春に訪れた尾瀬の景色が良かったので今度は秋に別のコースから尾瀬の景色を眺めてみようという事だった。前回は鳩山峠からのハイキングコースだったので今回は大清水から歩くコースに行ってみることにした。平日の休みがとれたと友人が誘ってくれたのが前日の夜だったので私たちは無計画にそのまま出かけて行った。
案の定、途中から天気は小雨から小雪に変わり急に山間は冷え込んでいった。大清水の駐車場に着くと車が殆ど無い。売店の人に聞くと昨日で山小屋も閉まり紅葉は終わりましたと聞かされた。それで今回はドライブだけにして群馬から日光に向けて紅葉を見にいく事にした。途中、クネクネ曲がる山道になると“トウモロコシ街道”という看板を見かけた。約5kmの街道沿いには40軒ほどのトウモロコシを焼いている店が点在している。炭火で焼いた香ばしい匂いに誘われて私達も立ち寄って食べてみる事にした。パタパタと団扇で仰ぎながら炭火で焼かれるトウモロコシを待っている間、土間のテーブルで
 |
 |
トウモロコシ街道 |
トウモロコシ街道店 |
はお茶がセルフサービスになっていて飲める。そのセルフサービスのお茶を飲んでいたらお店の人がお皿に大根のお漬物を山盛りにして出してくれた。塩で揉んで米酢に付けただけというシンプルな大根も美味しかった。ふと店の中を見ると立川談志のコメントとサインが飾られてあるのが目についた。“大根を食う事、間違いないよ“と書かれてある。彼もここに立ち寄って、この大根の漬物を食べたのだろうか…焼きあがったトウモロコシを食べた途端、子供の頃に縁日で食べたトウモロコシの味を思い出した。小粒ながら甘くモチモチしたトウモロコシはその頃の味と変わっていなかった。
この数年、トウモロコシの生産量が世界1のアメリカはトウモロコシが危ないと騒がれている。ナチュラルフーズの肉売り場では自然の草だけを食べさせて育った肉ですとわざわざ書いてある。少し前までは食肉としての動物が早く大きく育つようにホルモン剤を使用している事が話題になっていたが遺伝子操作されたトウモロコシも問題視されている。日本は、そのトウモロコシの輸入が9割だそうで家畜の餌やコーン油、コーンスターチ、コーンチップス、コーンシロップとあらゆる形や姿に変え私達の日常食べる食品に入ってきている。安全、安心で美味しい食べ物を手に入れる事が今は簡単な事ではないのだ。貴重なトウモロコシを食べながらそんな事を考えてしまった。
茶子 スパイス研究家 |