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NO.964         Ryo Onishi              11/2/2014

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雑貨屋のひとり言

三日連休ですが生憎の空模様です。今朝、JRで大阪に向かう途中、車窓から淀川の河川敷で大勢の人が走っているのが見えました。大阪淀川市民マラソンが開催されていました。大阪に着いたら百貨店の前にたくさんの人が開店前に並んでいました。阪神タイガースは負けましたがセールがあるのでみなさん喜んでいます。
≪先日の旅行のお話の続き≫
南さん夫妻と宿泊した蓼科のホテルでワンデートリップで上高地行きが企画されていたので参加させていただきました。マイクロバスで十数人のこじんまりしたツアーでしたが、地元出身の運転手兼ガイドのSさんが面白く観光案内をしてくれたので、長野県のことをいろいろ知ることができました。上高地のバスターミナル に着くと、4時間の自由行動があり10年ぶりの秋の上高地を満喫しました。だいぶ前のことですが穂高連峰から槍ヶ岳まで二回縦走したことがあ りますが、今でも登れるだろうかと思いながら穂高の雄姿を眺めていました。昼食はガイドのSさんに教えてもらった明神池の近くにある嘉門次小屋で「岩魚」 定食を食べました。頭から骨まで全部、美味しくいただきました。夜はガイドのSさんに紹介してもらった「森の家花蒔店」で美味しい郷土料理と地酒「高天」をいただきながら、女将さんから諏訪の祭りのお話をとても興味深く聞かせてもらいました。 蕎麦くらいしか作れなかった土地で、なぜ日本有数の米どころになったのかとご主人に質問したところ、冷たい雪解け水を少しでも水温を上げる工夫を することでお米がたくさん取れる土地にしていった先人の努力の賜物だというお話を聞いてあらためて長野県のすごさを知り感動しました。    ≪R.O≫

 

“ことば”を楽しむ(その1)

 以前、「ユーモアと言葉」というテーマで作家の故井上ひさし氏(2010年4月9日逝去)が講演をしたのを聴いたことがあります。井上氏はさすが言葉や文章を職業とする作家だけあって、言葉について造詣が深く、言葉や文章を大切にしていることが、氏の講演の端々から感じられ、感動をしたのを今でも覚えています。

 以下は、その井上ひさし氏の講演録を参考にさせてもらい、「“ことば”に秘めたユーモア」について考察をしてみたものです。

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 そもそも「ユーモア」とは何なのでしょうか。これは古来アリストテレス以来、いろいろな学者が研究したが、いまだに真の本質は解明されていない難問だといわれています。(もっとも井上氏によると、この問題を学者が研究するから、かえって難解にしてしまっているのだそうですが・・)

 私は例によって手許の国語辞典で「ユーモア」と引いて調べてみました。

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*岩波書店、広辞苑(第二版):上品な洒落(しゃれ)・おかしみ。諧謔。(以下略)
*講談社、国語辞典(新版):品のよいしゃれ・こっけい。あたたかみのあるおもしろさ・おかしみ。
*三省堂、国語辞典(第二版):人間味のある、上品なおかしみ(しゃれ)。
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 また、この言葉は明かに外来語であると思われるので、英単語の“humor ( humour )”をあたってみると、「気質・気性、気分・気持・機嫌」などの意味に加えて、「おかしいこと、滑稽、上品なしゃれ・・」などという意味を見つけることが出来ます。

 でも、上記程度の意味なら、何もこと改めて辞典をひいて調べなくとも、あたり前の常識として誰でも知っていることで、辞典を引いてその意味を知ってみても“ユーモア”の本質には少しも近づいていないことを私は改めて知りました。

こんなことで、わざわざ辞典を何冊も持ち出し、調べてみるなどというのは、まことに滑稽なことでした。――― でも、その時、私はひらめきました。―― あゝ、そうか。こんな滑稽なことをするのを“ユーモア”というのかも知れないナ。―― そうなんだ、私は今、“ユーモア”の世界に一歩踏み込んだんだ・・。―― 私は、その時、何か「薄皮」が一枚はがれるのを感じた気がしました。
 
 以前の当Zakkaya Weekly (No.153, 4/18/99)に羅府の庄助として書きましたが(一口コラム、「逆転発想もまた楽し」)わかりきっている日本語を辞典(辞書、字引)で調べて見ると、思いがけないユーモア・発見があり、楽しいものです。

 上記「一口コラム」へは、『男』、『女』、『ことば』について、各種国語辞典にどう説明しているかを書きましたが、『男』の意味を「人間の性別のひとつで女でない方」、『女』の意味を「人間の性別のひとつで男でない方」的な説明のし方、即ち、“右とは左でない方”、“左とは右でない方”のような無責任な説明をしている辞典もあれば、『男』とは「人間の生まれつきのはたらきとして、子供を生ませる力を持つ(ようになりうる)人」、『女』とは「人間の生まれつきのはたらきとして、子供を生む力を持つ(ようになりうる)人」などという、すごい定義をしている国語辞典もあります。【三省堂、国語辞典(第二版)】(尤も、井上ひさし氏によると、この『男・女』定義は、イギリスのオックスフォード大辞典の翻訳なのだそうですが)
 ――― 以下、次号へ続く ―――

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


11月片目ダルマに出る焦り

新聞の隅の美談に目がとまり

スカウトの目に原石の底光り

目を開けてしまった三猿の不覚

目詰まりをしてる国会換気扇


( ニュースやぶにらみ )


「日銀の目線」

10%に向いている −消費税

「最重要課題」

政治資金 −国会

「関脇 逸ノ城」

今月の予定は九州場所 −城巡りツアー


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(350)「60年目の自衛隊記念日」

11月1日は『自衛隊記念日』。しかも今年は自衛隊が発足した1954年(昭和29年7月1日=自衛隊法施行)から60年という節目の年。自衛隊の沿革を辿ると、1950年(昭和25年)警察予備隊創設、1952年(昭和27年)保安庁(前防衛庁〜現防衛省の前身)が発足、1954年(昭和29年)保安庁から防衛庁に改組、それまでの保安隊・警備隊から『陸上自衛隊』、『海上自衛隊』、『航空自衛隊』に改組、そして2007年(平成19年)に防衛庁から防衛省へ昇格。ともあれ、自衛隊発足から60年も経つのだから、今更、あれこれ“自衛隊とは”を述べる必要がないくらい、自衛隊はすでに国民と共に歩む存在になっている。こんにちのように自衛隊が国民に親しまれ信頼され、感謝されるようになったのは、何と言っても自衛隊員たちの(地震・台風・集中豪雨・豪雪など)自然災害時における献身的な救援・救助活動によるところが大きい。

思い返せば、自衛隊は発足以来、長い間“継子扱い”に等しい存在だった。それが、何と社会党委員長だった村山富市が第81代内閣総理大臣(1994年6月〜1996年1月)になってから(それまで「自衛隊は憲法違反」と主張していた社会党だったが)「自衛隊は自衛のための最小必要限度の実力組織である」との合法論に転じた。それ以来、自衛隊の社会的・国家的存在性が広がった。本来、翁は、共産党は勿論、社会党など左翼系の政党(政治家)・評論家・教育者・マスコミマンなどは大嫌いであったが(今でもそうだが)村山が旧来の反安保・反米・君が代・日の丸反対から一転して国論統一に近づいてくれたことで(翁は個人的に)村山に親近感を抱くようになった。同県(大分県)人でもあるので・・・

今更、あれこれ”自衛隊とは”を述べる必要はないのだが――『60年目の自衛隊記念日』に際し、翁自身の認識を再確認する意味で資料を開いてみた。ご承知のように自衛隊は、
我が国の防衛活動を主たる任務とし、我が国への侵略行為(領土・領海・領空の侵犯行為)に備える体制を整備している。また、不審船や武装工作員などによる破壊活動への未然防止、核・生物・化学兵器によるテロなど、防衛出動に至らない場合でも、我が国の平和と安全に重要な影響を与える事態においても即応態勢を強化している。更に、2007年(平成19年)の防衛省昇格に伴い、海外活動が“付随的任務”から“本来任務”に位置づけられるようになった。在外邦人の救出・輸送、不発弾処理、機雷除去などが含まれる。また、総理大臣や国賓の政府専用機での輸送、南極観測隊員及び物資の輸送、国際的行事での礼式・協力、そして(国民生活に直接貢献する)災害発生時の被災地救援・人命救助、救急医療、防疫などの民生活動を重要な任務としている。

もう少し『陸・海・空』の中身を覗いてみよう。『陸上自衛隊』は、常に国民の近くにあって“我が国に対する外国の侵略を未然に防ぐ“とともに、万一、侵略があった場合、当然、国家国民を守るための(法に基づく)軍事手段をとる。(前述)各種自然災害発生時の救援・救出活動はよく知られているところ。国連平和維持活動の参加も重要な任務である。

『海上自衛隊』は、文字通り海上からの侵略及び侵略的行為に対し、国土防衛の見地からこれらを防衛するとともに、周辺海域での海上交通の安全を確保することを主務とする。また、災害時の物資の補給・輸送や艦船を利用した電源供給、国連平和維持活動でも燃料や人員の輸送などに活躍している。なお、中国が執拗に狙っている尖閣諸島周辺の日本領海接近・侵犯(翁は、これを”薄汚いドブネズミの蛮行=無教養で野蛮な行為“と呼ぶ)は年々増加の一途を辿っている。2012年39件、2013年88件、今年は8月末現在までの8カ月で既に170件を超えている(海上保安庁発表)。中国のドブネズミどもは尖閣諸島ばかりではなく、世界自然遺産に登録されている小笠原諸島沖までを狙うようになって来た。サンゴの密漁とも見られているが、9月から中国の密漁漁船(公船のカムフラージュかも?)の大群が確認されるようになった。当然、海上自衛隊は海上保安庁や水産庁が連携して取締りを強化している。ドブネズミ1匹たりとも捕り逃さないために。

『航空自衛隊』は、常時空の警戒監視を行ない、敵の航空攻撃に即応して(国土からできるだけ離れた)遠方の空域で迎え撃ち(交戦ではない)、我が領土への航空攻撃を防ぐことを主な任務とし、海自・陸自と同様に災害発生時での(空からの)捜索、救助、などのほか、国際平和協力業務及び国際緊急援助活動時の(航空機による)人や物の輸送などを行なう。なお、中国やロシア、北朝鮮による我が国の領空への侵犯件数も増え続け、2013年度の航空自衛隊による緊急発進(スクランブル)回数は810回を数える。内訳は中国51%、ロシア44%、北朝鮮その他5%(統合幕僚監部発表)。

中国・ロシア・北朝鮮が我が国への“領海・領空侵犯”を続ける限り、これらの国々は(我が国にとって)“危険国家“と言うより(はっきり言って)“敵国”と呼ばねばなるまい。国民の多くは、日本が四方八方(“敵国”から)刃を向けられている危険・緊迫した状況を(日常は)知らない。「平和な日本に軍事力強化は不要だ」と“平和“を唱えていれば文化人と錯覚している政治家、学者、評論家どもの腑抜けの言動が”敵国“を喜ばせている。

頼もしい“証言”がある。拓殖大学教授で国家防衛の専門家・森本敏氏(野田内閣時代の防衛大臣経験者)は言う「この20年の間に日本の自衛隊は第1級の軍隊に成長した。法的にいろいろな制約があるが、アメリカに並ぶ実力を持つようになった」と――しかし翁は『60年目の自衛隊記念日』に敢えて言う「(翁は)その実力を試す現実が生じることを決して望まない。ましてや『集団的自衛権』が拡大解釈されて人様の土地・海や空で命のやり取りをするような状況を起こさない歯止めを考えなくてはならない」と。政治家や学者たちの(国家観・世界観に即した)英知が俟たれる・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

日本の人材

世界が驚嘆した 日本の科学力 ノーベル賞受賞者 非欧米諸国で最も多い日本というタイトルの記事が出ていた。
最近は週刊誌的になっている1部の新聞や1部のTVでは日本人のイメージを悪くするような事件や記事ばかりを大きく取り上げているように感じる。本当はもっと大事な出来事を伝えなくてはいけないのに、まるで目くらまししているようにさえ思える。
私が見る限り日本人は本当に民度の高い国だと思う。これは米国に住んでいろんな国の人種を見てきた私の体験と他の国の人から逆に指摘されて日本の良さを教えてもらって気がついた事だ。
先日、LAで前の会社の上司だった人とLAでお客様だったF氏と3人で会って食事をしながら話す機会があった。2人とも今は日本で働いている。F氏は現在、医療の遠隔画像診断をしている会社の室長でなかなか興味深い話を聞くことが出来た。忙しいドクターに変わって正確に診断出来るソフトを使って画像診断をするのだそうだ。見落としや判断ミスをしないようにする為だそうだ。F氏がいろいろなドクターから聞いた話では医療機器はオリンパスと皆、異口同音に答えるのだそうだ。実際、私の母がお世話になった大腸内視鏡手術では世界1、神の目を持つと言われる工藤先生も自ら考案した医療器具をオリンパスに特別注文で作ってもらい今はその医療機具があちこちで使われているそうだ。もちろん医療機器が良くても、その機器を扱える技量や経験、そして治療に挑む姿勢も大事な事だ。そしてもう一人、白内障では世界的に有名な赤星先生がいる。片目3分という画期的なプレチョップ方式を考案したスーパードクターと呼ばれる人物である。その先生に母は数年前、手術していただく事が出来た。もそういう素晴らしい先生が日本にはたくさんいて、高度な医療が保険を使って一般の庶民が治療を受けられるという事が本当に有難い事なのだ。
真面目で勤勉な日本人はそれらに加えて手先が器用なので、この国の医療は今後、世界をリードしていくと思う。 
最近、一滴の血液から13種類の癌を見つけるキットが近い将来売り出されると言う記事を読んだ。繊維の会社の東レは医療に使う人工血管や土木建築関係の水処理、宇宙船に使える炭素繊維と様々な分野で躍進しているという記事も読んで感心してしまった。様々な分野で様々な人間が、すごいものを発見し作り出しているのだな〜と感心してしまった。最近、日本のあるロボット研究所が米国のベンチャー企業と提携したという記事も気になった。日本人はロボットや宇宙技術を平和利用に使える民族だけれど、違う目的で作る国もある。
人のいい日本人は今までタダで技術やアイディアを他国に良かれと思って提供してきたが恩を仇で返され続け、ようやく最近、気がつきはじめた。他の国は日本人の思考と違うのだ。努力してコツコツと費やしてきた時間と労力を盗まれないようにしっかり
ガードを固めて、これから日本も強面の国際弁護士や特許弁護士が育ってくれる事を祈る。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズライフ−今週のお奨 めアルバム

久しぶりに近所の讃岐うどんのお店に行きました。注文して待っているとジャズが流れていることに気づきました。聴き覚えのある女性ボーカルリストAnn Sallyのアルバムでした。最近はレストランから美容室など幅広くジャズをBGMとして流すところが増えています。ジャズファンとしては歓迎すべきことです。ということで今週は女性ボーカルのアルバムを紹介することにしました。讃岐うどんのお店で流れていたAnn Sallyのアルバムは以前このコーナーで紹介していたので、今回は鈴木重子のSilent Storiesを選びました。ボサノバ、ポップ、映画音楽を癒し系のボイスで聴かせてくれます。

"Silent Stories" 鈴木重子

01-Mais Que Nada
02-True Colors
03-So Danco Samba
04-Black Orpheus
05-My Foolish Heart
06-Bridges
07-蘇州夜曲
08-I Will Wait For You 〜シェルブールの雨傘
09-Mid Summer's Spring
10-Love Me Tender
11-My Romance

John Hicks (piano) Ray Drummond (bass) Idris Muhammad (drums)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

編集後記

金曜日は仮装した子供たちをたくさん見かけました。保育園に孫を迎えに行ったら、仮装させてもらった可愛い孫が現れたのでニヤッとしました。いつの間にか日本もハロウィーンを楽しむ時代になったのですね。
私がハロウィーンを知ったのは32年前です。ロスアンゼルスに単身で赴任したときアパートにしばらく住んでいました。夕方、ノックされたドアを開けたら仮装した子供たちがたくさんいてTrick or Treatと叫んでいたのを覚えています。チョコレートやキャンディーをたくさん用意していたのでそれをあげると喜んで帰りました。子供の手に混じって大きな手があったのでよく見ると付き添いの大人の手でした。これにはちょっと笑いました。《R.O.》


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Zakkaya Weekly No.964

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com