神嘗祭 2日目
伊勢市2日目は、いよいよ外宮から内宮へのお参りの日。なるべく人がいない朝のお参りに参加しようとバスの時刻を調べてみたら早朝のバスは7時過ぎからしか無いようで、やっぱり朝の散歩がてら内宮まで歩いて行く事にした。ホテルの人に内宮への道を聞いてみたら“かなり遠いですよ”と言われた。“それでも1時間も歩けば着くでしょう?”と聞くとびっくりしたような顔をしていた。6時には内宮にたどり着きたかったので早朝5時にホテルを出発した。外はまだ暗く月が真上で煌々と輝いていた。伊勢市駅から近鉄宇治山田駅の前を通り猿田彦神社の前を通り伊勢神宮の入り口の宇治橋にたどり着いた頃はあたりが明るくなっていた。宇治橋を渡り五十鈴川御手洗場でお浄めして正宮に向かった。まだ人気のない庭園には玉砂利を踏む数人の足音と鳥の朝のさえずりしか聞こえてこない。やっぱり聖地には早朝のお参りが静かで気持ちがいいものだ。
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神話の館 |
五十鈴川 御手洗場 |
正宮での朝日 |
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宇治橋 |
奉納祭り |
奉納祭り |
一通りお参りが終わってまた来た時と同じ宇治橋を渡って神宮を出ると、その前に何やら数十種類の旗が立っているのが見えた。その旗の中で“おたふく”の会社の旗が見えたので会社の社員旅行で来ているのかと思ったらどうも伊勢神宮の神様に捧げる奉納品を持って入る準備をしていた。LAではお世話になったお客様だったので近くに言って挨拶をするとその人が偶然LAの担当の方だった。まさか、そこでLAのお客様だった会社と遭遇するとは思わなかった。何でもこの伊勢神宮の神様に奉納される食は選ばれた会社だそうで誰でもが奉納出来るわけでは無いらしい。おたふくさんはお好み焼きソースで有名だけれど実はお酢も抜群に美味しいのだ。以前、デーツ(ヤシの実)の酢を頂いてからお酢の美味しさと、お酢の世界の深さに目を開かされた。お醤油もお味噌も世界中だいぶ浸透したと思うけれど日本のお酢の活躍はこれからだと思う。おたふくさんの商品をカメラに納めさせていただいた後は神宮の横から続くおはらい町をぶらぶら歩いてみる事にした。
このおはらい町は江戸時代の町並みを再現した町でお土産や食べ物屋さんがズラリと並ぶ趣のある町だ。お参りの後はどこかで朝食を食べようと思っていたら流石に店はまだ閉まっていて人影もまばらだった。仕方なくランチの下見がてら戸の閉まっている店を見ながら歩いていると早朝から開店中の赤福の店を見つけた。そこに入って暖かいほうじ茶とお伊勢参りには付き物の有名な赤福を食べた。赤福の店の少し先を歩くともう一軒、揚げたてのカキフライの店が開いているのを見つけた。早速、朝から揚げたてアツアツのカキフライを食べた。おはらい町の真ん中あたりから横に入ると、もう一つの見どころ、おかげ横丁がはじまる。この一角もお土産屋や食べ物屋がズラリと並んでいる。ここでも松
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奉納船渡し |
奉納祭り |
おかげ横丁 |
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おはらい町 |
カキフライ |
コロッケ松坂牛 |
坂牛入りの人気コロッケを食べてみた。ちょこちょこつまみ食いをしているとたちまちお腹が一杯になるので計画性を持って食べないと予定していたランチが食べられなくなる。残念ながら友人から進められていた、てこね寿司などはすでに諦めなければならなかった。 このおかげ横丁のもう一つの見所は“神話の館”という所だ。ここでは立体展示と映像で体験する日本神話の世界を見る事が出来る。何となく昔日本の神話は聞いた事があるような程度の記憶だったので改めて見てみることにした。
お昼頃にもなると静かだったおはらい町もおかげ横丁も人で一杯になってきた。そろそろ帰ろうと伊勢市駅行のバス停に向かって歩いていると橋の上から川沿いにたくさん人が集まっているのが見えた。聞くとその年に収穫された初穂をお木曳車にのせて両宮へ奉納する行事があるそうで、これから川の中を初穂を担いで伊勢神宮の内宮まで運ぶのだと言う。これもなかなか遭遇出来ない珍しいお祭りなので見てみることにした。若者の元気な掛け声とほら貝の音が響き渡る中で初穂が内宮の入り口、宇治橋の川の方へゆっくりと運ばれていくのを見て不思議な感覚を覚えた。日本は今も神話が生きている珍しい国なのかもしれない。
茶子 スパイス研究家 |