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NO.957           Ryo Onishi              9/14/2014

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雑貨屋のひとり言

iPS細胞を使った網膜への移植手術が世界で初めて行われ成功したというニュースは、難病に苦しむ人たちの明るい光になりました。 素直にうれしいです。これに続いて成功例がたくさん出てくれることを期待します。
錦織圭選手の決勝戦は残念にも負けてしまいましたが、世界中に彼の名前が知れ渡りました。新しい時代の幕開けになってほしいと思います。これからが楽しみですね。≪R.O≫

 

詩吟の未来

東洋古今の偉人、賢人や詩仙・詩聖たちが磨きぬいた言葉で綴った漢詩に日本独特の節付けをした詩吟は奥の深い日本古来の伝統文化であり、品位と人生に対する幾多の教訓を学ぶことができます。また、それらを吟詠することにより作者たちの心に触れ、よろこびと同時に何ものにもかえがたい感動を味わうことができるのです。

詩吟を学ぶことによって中国、日本の歴史を知り、漢字に親しむと同時に、腹の底から声を出して詩を吟ずる呼吸法は内臓を強くし、身体内から活力を生み、その上ストレスの解消にも役立ち、心身最高の健康法のひとつといえましょう。

しかし他方、詩吟というと「あゝ、あの“べんせい、しゅくしゅくう〜〜”と蛮声を張り上げて唸るやつネ」という反応も耳にします。そして古臭いバンカラ書生が高吟するものといった古いイメージもあり、若年層から敬遠され気味であることも否めないところです。

過日開催された『南カリフォルニア詩吟連盟の吟詠大会』は華やかで盛大に盛り上がりましたが、各流派ともに会員数の減少に直面していると聞いています。私たちの流派も現在会員数は26名で、私が入門した15年前にくらべ半減しました。会員の高齢化と若年会員の入門減によるものです。

若年層に受け入れられない文化に将来は期待できません。最近は尺八、琴、鼓などによる伴奏付きなど、カラオケ時代に合わせた工夫もされたり、また、吟詠の対象をただ漢詩だけでなく、和歌や歌謡曲までを取り込んだり、また吟舞、画道吟、書道吟、華道吟、構成吟などバラェティに富む工夫もなされるようになりました。

しかし、今の日本人の皆さんが資料なしで詩吟の吟詠を聞き、漢文調の読み下し文をどれだけ理解できるでしょうか。特に歴史などに疎い今の若者にとって殆どの詩吟は「雑音」であり、「見たこともない意味不明な漢字」で、「聞いてもその内容が理解できないもの」は退屈以外のなにものでもないでしょう。

伝統文化としての詩吟本来の基本はきちんと守りながらも、時代の趨勢にも合わせた詩吟の形式を工夫することはたいへん難しい作業ですが、詩吟文化を今後も継続発展させるため、詩の領域を広め、誰にでも「もっと発音して理解できる」ものも加えたらいかがなものでしょうか。そうすれば若い世代の心を捉えることは確かであり、詩吟の未来は決して暗いものではなく、前途は明るいと期待を込めて思っています。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


細腕で女だてらを死語にする

一徹に妻の手綱の伸び縮み

あの指に針千本が裏切られ

キーを打つ指9本は遊んでる

何人の男を消した削除キー


( ニュースやぶにらみ )


「iPSで初の手術」
光が見えた −目の難病患者

「ヒトスジシマカ」
繁殖危惧種に指定 −厚生労働省

「全米オープンテニス」
完勝 −WOWOW


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(343)「“敬老の日“の呟き」

9月の第3月曜日(今年は15日)は『敬老の日』である。多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを趣旨としているが、翁は(ガムシャラに突っ走ってきた我が人生に)“悔いはなし”どころか悔いが多過ぎて、人様に敬愛して貰うほどの社会貢献など1つも思い当たらない。と言うか、何故か『敬老の日』そのものがピンとこない、他人事にしか思えないのだ。けっして(自分の)”老い”を認めたくない、とか(翁は既に現役引退者のくせに)“俺は、まだ社会の為に役立つ人間だ”と思い上がっているわけでもないのだが、何故か『敬老の日』をまだまだ遠い先においている自分を、時には可笑しく思うことさえある。

「老後とは、いかなる世界ぞ」「老後とは、“老い”の後、ならば“冥界”(あの世)と言うべきか?」「否、老いて後の人の生(せい)を老後と言うべし」「老いて後に人の生、在りや?」「老いて後も(よく)生きるが天より与えられし人の運命(さだめ)なり」・・・翁が若い頃、こんな戯言遊びをしたものだが“老後”の真只中を生きている現在“天から与えられた余生”を、いかに(よく)生きるか、いまだ確たる答えが見出せないまま(何となく)生きている毎日だ。

「いかによく生きるか、そんなことを考えていたら、せっかくの余生が息苦しくなるから、
“成るがまま”に(気楽に)生きようよ。その方が心身ともに健康的だ」という考え方もある。確かに、答えも出せない“余生哲学”(余生をよく生きる方法)を考えあぐねて呻吟するより“成るがまま”の方が、よほど“よく生きる”生き方かも知れない、とも思う。翁の友人たちとの食事会で、よく話題にのぼるのが『自分の日常生活での悩みと不安』についてである。彼らは(いずれも)息子・娘たちを立派に社会に送り出し、ほとんど夫婦2人で暮らしている70歳代の高齢者たち。彼らは言う「今のところ悩みは特にないが、不安の第1は自分たち夫婦の健康問題だ」。翁を含め10人中、10人が不安のトップに“健康”をあげる。もっともな話だ。“老い”とは、まさに“病(やまい)との闘い”なのである。

先日、内閣府は『国民生活に関する世論調査結果』を発表した。今年の6月19日から7月6日までの18日間、20歳以上の男女10,000万人(有効回収数6,254人)を対象に、日常生活での悩みや不安を訊ねたところ、現役世代の73%が老後の不安(特に健康不安)を抱いていることが明らかになった。老後の健康不安は、老後の経済事情とも密接に関わる。次の質問「健康維持に備える上での不安」を訊ねたところ「医療費がどれくらいかかるか、年金がいくら貰えるかが心配」が最も多く、政府に求める政策についても「医療・年金など社会保障の整備」(68.6%)がトップを占めている。翁は思う、今の若者は、しっかりしている。(翁だけかも知れないが)翁は若い頃、老後のこと(健康問題、年金問題)を深刻に考えた記憶はない。今を生きることが精いっぱいで、老後を設計する余裕がなかったのかも知れない。それはともかく、某大臣が「最後は金目でしょう」発言で物議をかもしたが、老後の不安の一番の基(もと)は、やはり(老後生活全般に関わる)“金目問題”だろう。ただ、老後の経済問題は、公的保障に頼るばかりでなく自助努力(自力での備え)が必要であることは言うまでもない。(このことは、歳をとった今になって、翁自身の反省と後悔が言わしめる呟きである。)

ついでに、別の民間の調査資料(若者対象の調査資料)も見た。「老後の貯蓄や住居、家族関係などについて考えていますか?」の問いに対して「考えているし不安に思っている」が36.6%、「考えていない」が63.4%、という数字が示されている。前記『国民生活に関する世論調査結果』の「老後の不安」73%とは違い過ぎるし、この調査の分析者も「老後のことを考えている若者は意外に少ない」とコメントしているが、世論調査とは、調査状況(対象や時・所)によって回答内容は異なるのが普通。したがって、たとえ(この調査で)「考えている」が36.6%であっても(翁の若い時代に比べれば)それはかなり高い数字だと翁は思うし、前述の通り「今の若者はしっかりしている」とも思う。更にこの調査では「(老後を)考えている」36.6%の回答者に対して「老後の生活で、一番不安に思っていることは何ですか」の質問には「老後の資金」45.5%、「老後の健康状態」43.0%、「介護問題」10.5%、「老後の家族関係」1.0%。当然のことながら、ここでも“経済と健康”が重視されている。

確かに“経済と健康”の問題は、年代を問わず、人が生きて行く上で不安の根底をなすものだが、老後になってまで不安を深刻に考え過ぎてばかりいては、せっかく“天より与えられし命”なのに、実につまらない余生になってしまう。そこで翁は開き直って(前述の)“成るがままに生きる”をモットーとしている。“成るがまま“の中から“よく生きる”が導き出されれば、それにこしたことはない。但し“よく生きる”内容と評価は人によって異なるし自己判断は難しいので、翁は、ほどほどにメシが食えて、ほどほどに健康で、ほどほどにファミリーと仲良くして、ほどほどに趣味(例えばゴルフやドライブ・小旅行)が楽しめて、ほどほどに友人との親交が続けば、それが“よく生きている”証(あかし)である、と勝手に思い込むことにしている。要は、カラ元気でもいいから“前向きに生きよう”ということだ。それが“よく生きる”ことに繋がるであろうと思うから・・・

冒頭で「『敬老の日』を、まだまだ遠い先においている」と呟いたが、正直に言うと、現実には“老い”を痛感する瞬間が(年々)増えている。しかし、そのことを悲しんだり落胆したりする必要はない。長生きさせて貰っているのだから、それくらいは天から与えられた試練だと思えばいい。しかし、いずれはその試練に耐えられなくなる時期(とき)が来る。その時、翁はどのような呟きをするだろうか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

わんこ

前々回ぐらいにニャンコの事を書いたので今回はわんこの事を書こうと思う。その前に人間に買われているペットたちの名前を行った先々で覚えるのは案外大変な事だ。人の名前でさえ覚えるのが大変なのにいきなりパーティーなどで家族の人を紹介されペットたちの名前まで覚えるのは至難の業だ。(私にとって)日本の場合、犬はチビとか黒とか白とか猫であればタマとかミーちゃんとか何となくそれっぽい名前が多かったと思うのだが、こちらのペットは人間と変わらない、りっぱな名前を付けていたりするので英語の人の名前が覚えにくい私にとってはペットの名前まで覚える努力はなかなか出来ない。
ある時、お呼ばれした先で大きな犬を飼っている家に行った。立ち上がったら私の背丈ぐらいある犬で家の中を我が物顔で歩き回っていた。もちろん家族の1員という気持ちが両方にあるのだと思う。食事の時間になって犬にもビスケットをあげようとしていた 。

家族の人が “貴方もビスケットをあげてみる?”と言ったので頷いてビスケットを片手に庭先で遊んでいる犬に向かって思いっきり大声で呼んでみた。名前は何だったかもう忘れてしまったのだが大声で叫んだのはそこの旦那様の名前だった。確か犬の方が立派な名前だったように記憶している。だから最近は、よほど何度も行かないであろうお宅のペットの名前などは、もう最初から覚える気が無いのでどこに行っても犬はワンちゃん、猫はニャンコと勝手に呼んでいる。
ところで最近、訪れた家にも大きな犬が2匹いて最近は何度も行くようになったので向こうも私に慣れてきてどこにでも付いてくるようになった。大きい方の雄がバリー君、正確はおっとりとしているけれど食いしん坊。2周り小さい方がミカちゃんで雌。彼女はボッシー(親分気取り)で大きいバリー君が人に甘えていると横から入っ てくる嫉妬心の強いワンちゃんだ。

ある日、そこの家の人に頼まれてレッドスナッパーの魚を丸々唐揚げしてスパイスソルトをかけた簡単な料理を作ってみた。その後、私は次のお宅のキッチンに向かった。その翌日彼女からメールが来た。メールには、申し訳ないが、もう一度その魚料理を作ってくれないかと…理由はちょっと目を離したすきに大きい方の犬が(バリー君)丸々全部食べてしまったのだと書いてあった。頭に来たけれど骨が喉にささったりしたら大変だと一晩中心配で、その犬を見守っていたそうだ。私がキッチンに行くといつも2匹とも一緒に付いてきて私の様子を興味深くじっと見ている。料理中に何か食べ物が落ちようものなら素早く食べられてしまう。その素早さと言ったらもう拾うのを諦めるしかない早業だ。しばらく私の傍で見ていても何もくれる様子が無いいとわかると雌のミカちゃんは諦めてどこかに行ってしまうのだが、この食いしん坊のバリー君はキッチンを離れない。
疲れてくるとドタッとキッチンに寝転がってグーグー寝てしまう。大きいので注意しないと踏みつけてしまいそうになる。一度寝たら呼んだくらいではなかなか起きてこない。
台所でつまみ食いをしていると、もう真剣な眼差しでじっと直視される。思わずあげたくなるけれどこれをしたら歯止めが効かなくなるので心を鬼にしてあげないようにしている。そういう眼差しに耐えられなくなって私の友人の中にはやっぱり人間の食べ物を与えてしまっている人もいる。今週はその魚を食べてしまった張本人バリー君の顔写真をアップでご紹介します。私の横に馴れ馴れしく寄り添って寝ている子がミカちゃん。その脇でいつもはミカちゃんが寝ているベットにふてくされて寝ているのがバリー君。2周りも小さいミカちゃんのベッドで背を向けて寝ているバリー君の頭は、はみ出している。自分の大きなベットがあるというのに…お友達になった私をミカちゃんに独り占めされて怒っていたのかもしれない。バリーの名前を呼んでも無視された。やっぱり動物も人間も感情は同じなのだな〜と…

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

先週ご紹介したBlue Note Ever! 65 Standard Hitsの中からさっそく、Miles DavisのIt Never Entered My Mindが収録されているアルバム"Workin' With The Miles Davis Quintet"を見つけました。
It Never Entered My Mindはやさしく美しいRed Garlandのピアノから始まります。Miles Davisはミュートという弱音器を使って独特な音を出しています。これがなんとも言えない魅力的な音を出しています。Miles Davisは聴けば聴くほど好きになります。1956年の録音ですが名曲の輝きは永遠です。1956年の録音ですが名曲の輝きは永遠です。


"Workin' With The Miles Davis Quintet" 

1.It Never Entered My Mind
2.Four
3.In Your Own Sweet Way
4.The Theme (Take 1)
5.Trane's Blues
6.Ahmad's Blues
7.Half Nelson
8.The Theme (Take 2)
Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

洗濯したTシャツをたたんでいて、ふと何年か前にテレビで「Tシャツをきれいに、瞬時にたたむ方法」が紹介されていたのを思い出しました。ネット(You Tube)でその方法を調べその通りやるとあっと言う間にたたむことができました。小さなことですがうれしくなりました。Tシャツをたたむのが とても楽しくなりました。

都会でも赤とんぼが結構飛んでいます。どこからやって来るのだろうと思っています。赤とんぼの色は真っ赤ではなく、どちらかというとオレンジ色です。昆虫採集用の網を持って走り回っていた頃は、昆虫図鑑で調べたものですが、今は『ようやく秋が来たぞ、やれやれ!』と思うだけです。《R.O.》


雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.957

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com