医は仁術(特別展)
東京は博物館の数がとても多い。その中で3月15日から6月15日の間、国立科学物館で開催されている “ 医は仁術 江戸の医から未来を眺める ”と言う特別展があったので行ってみた。 ゆっくり
見たかったので開場してすぐに入場したのに週末に行ったのが間違いで、平日に行けば良かったと後悔するくらいたくさんの人で混雑していた。子供から大人そして今回は医療関係に携わる人も来ていたようだ。特に杉田玄白の解体新書は彼の直筆の漢詩、日本最古の解剖原図が世界初公開という事もあってそのブースの前は人だかりで良く見えなかった。花岡青洲の手術器具や模型の前もたくさんの人で溢れていた。フラッシュ撮影しなければ写真撮影は許可されていたのでブースの前でじっくり写真を撮っている人も多かった。そんなわけで、まずは、見られるところから先に見て気になったブースや見られなかったブースは出口付近まで行ったらUターンして再度、逆から見ていくことにした。会場は5つのテーマに分かれていて第1章は医療がまだ確立していなかった頃の日本で人々にとって病というものが、どのように捉えられ、どのように対処されてきたのか、第2章は東から西から伝来した医術が
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飲食養生鑑1 |
薬 |
江戸時代どのように発展していったのか、第3章は東西の医術を和の精神で融合させ日本独自の医の精神 ” 仁 ” (他を想う心)という理念が育まれていった背景、第4章は明治時代の近代医学について、そして第5章の現代医学は内視鏡やMRI,CTなどの新しい医療機器に加えて今話題になっている3Dプリンターによる臓器モデルの展示やプロジェクションマッピングで体の仕組みがわかるように展示されている人体、最先端医学としてのIPS細胞の実物(固定標本)の展示があった。
どのブースも其々興味深いものがあったが江戸時代に杉田玄白が作った養生7不可の教えが今の私たちのライフスタイルにも当てはまるようで印象に残った。
一 昨日の非は恨悔すべからず(過ぎたことをくよくよしない)
二 明日の是は慮念すべからず(先のことを思い煩わない)
三 飲と食とは度を過すべからず(過飲・過食を慎む)
四 正物に非ざれば苟も食すべからず(出所の分かった新鮮な食べ物以外は食べない)
五 事なき時は薬を服すべからず(やたらに薬を飲まない)
六 壮実を頼んで房を過すべからず(己の快楽に溺れない)
七 動作を勤めて安を好むべからず(体を動かして安逸に流れない)
読んでいて思わず、なるほどな〜と今更ながらうなずいてしまった。
茶子 スパイス研究家 |