weekly

NO.899             Ryo Onishi              8/4/2013

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

8月になりました。暑いので家ではクーラーをつける時間が長くなっています。熱中症にならないように水分を適度に摂り、この暑い季節を乗り切りろうと思います。
母が退院しました。足が弱っているため、まだ一人暮らしは出来ないのでしばらくは泊まり込みで介護をやることになります。一緒に住んでいると、果たして一人暮らしはできるだろうかと考えてしまう行動が目に付きます。1年くらい前から以前ほどの元気が感じられず気になっていました。85歳という年齢と視力がだいぶ落ちているからだと思っていましたが、それ以外にも問題がありそうです。介護について真剣に考えている毎日です。≪R.O≫

 

民意と民度(2)

今回の参議院選挙の投票率の低迷は、はからずも日本と日本国民の民度の低さを露呈したといわざるをえません。同時に日本における衆参二院制度の存在意義やあり方についても大きな課題を残したと思います。

参議院は衆議院の単なるコピーではありません。時の政権や政局にとらわれず、国家大局の観点から日本の百年の計について道筋をつくる役割があるはずです。衆議院の行き過ぎをおさえ、“良識の府”としての役割をはたすのです。(参議院議員は首相にはなれませんが、任期6年と長く、途中、解散などによる議員失職もありません)

ところが現在の参議院の状況をみると、各政党が中心になって候補者を立て、選挙運動を進めています。これでは衆議院の単なるコピーといわれても仕方ないと思います。終戦直後の一時期、参議院を本来のあるべき姿にしようと政治が動いた時もありましたが、長続きせず党利党略の道具となってしまっています。こんな議会の現状が“参議院無用論”につながり、投票率の低迷の要因になっているのかもしれません。

“参議院無用論”を含め、日本の衆参二院制度の是非については大いに議論の余地があるところですが、少なくとも現状の制度のもとで日本が二院制度を採用している以上、私たち有権者は投票に参加すべきであり、それが国民としての義務といえましょう。前にも書いたとおり、議会民主主義を標榜する以上、参加率(投票率)の高低はその国の“民度”をはかる重要な尺度だと思うからです。それが“国家の品格”を高めることになるのです。

今回の参議院選挙でも各政党はそれぞれ独自の公約を掲げ選挙運動を進めていました。政党によって支持母体の違いや重点を置く階層の差などにより、公約に大小の差がありました。また基本的なイデオロギーの違いも右(極右)から左(極左)までまちまちでした。

しかし、よくよく考えてみると、どの政党のどの公約も全部“この国を良くしたい”という想いでは一致していたはずです。さらにいえば、“この国を良くして、国際社会から尊敬される国にしたい”というところも同じはずでした。ただそのための方法論と実行力に違いがあるのでしょう。

今回の選挙結果による“民意”はたいへん重いものであり、日本政府、議会、国民ひとしく尊重して今後の日本運営のもととなることでしょう。私は個人的にはこれまでよりは数歩前進した“民意”が示されたと評価しています。

ここで悩ましいのは、現実には自分と自分の属するグループだけの利益だけしか考えていなかったり、実行する気のない(または実行不可能な)公約を美辞麗句で掲げたりすることがあることです。日本を取り囲む近隣諸国との厳しい環境にどう立ち向かうか、“民度”、“品格”と現実のはざまで私たちはもっともっと知恵を絞る必要があるようです。

ただし、繰り返しになりますが、“民度”の低い選挙結果についてはおおいに残念です。“この国を良くして、国際社会から尊敬される国にしたい”という同じ公約を掲げた政党なら、本来ならどこの政党、グループが多数を獲得しても最終結末は同じで“国際社会から尊敬される素晴らしい国”になる筈が、どうも現実問題として必ずしもそうではないということが問題です。だからこそ、私たち国民の一人ひとりの“民度”を高める必要があるということなのでしょう。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


旧姓の再会ちゃんが弾んでる

モナリザと目鼻が5ミリずれただけ

整形費分は読みます歳のサバ

香水を振り自画像を元気付け

お茶席でうちのサザエも畏まり


( ニュースやぶにらみ )


「ナチス発言」

選挙後でよかったですね、自民党さん −維新の会

「局地的豪雨」

地盤崩壊 −民主党、社民党

「ひょうたん島購入」

地下資源がないので揉めずに済んだ −大槌町


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(290)「鎮魂と祈りの月」

時折、親しい友人たちから「よくもまあ、毎週(『余話』が)書けますね。テーマを探すのも大変でしょう」というご同情(?)の声を頂戴する。書くこと自体は苦痛でも大変でもないが、テーマを決めるのにかなりのエネルギーを要することは確かだ。若い頃からの取材癖で(自分が物を書く時は)出来るだけ“見たり、聞(訊)いたり、試したり”を実行(取材)してテーマを我が物にしてから書き始めるという習性が抜けきれず、テーマを決めるのに手間取ったり苦しんだりすることがある。しかし“取材癖”とはいうものの、年齢的・体力的・経済的理由で、そうは動き回れなくなった。その分、気が重くなることもあるが、幸いなことに今はインターネットや豊富な印刷物などからあらゆる情報(知識)が手軽に得られる時代になっているから、それらを上手く活用するのも(『余話』の執筆を長続きさせるための)1つの要領だ。ただし、ニュースソース(情報源)を出来るだけ明らかにするという(書き屋としての)仁義を忘れてはならないが・・・

先日(7月下旬)、山口県、島根県、山形県の1部地域をゲリラ豪雨が襲った。テレビで、あまりにも悲惨な被災状況を視て(被災者に)お見舞いを申し上げる言葉も見つからなかった。東京地方でも、晴れていても突然暗雲が垂れ込め、強風・豪雨・落雷で交通機関に支障をきたし(一時的だが)市民生活に混乱を招いた日もあった。去る日の夕方4時ごろ神奈川県相模原市からの帰り、東名高速道路に入った時、それまで晴天だった天気が急変して雷雨が発生、瞬く間に道路に雨水が流れ出した。勿論(他の車と同様)スピードを落として安全走行に徹した。東名高速を降りて環状8号線に出たら大渋滞。何と道路が洪水、3車線が1車線になっていたのだ。“川の道”を走ったのは初めてだ。

それやこれやの天候不順が続いて体力・気力・思考力が減退し、今号のテーマを何にしようかと悩んでいた時、沖縄在住の老友Tさん(元教育者)から丁重な暑中見舞いを頂戴した。【”歳月人を待たず”の感、いっそう強まり、早や南風月の候、老妻の手料理”ゴーヤチャンブル”をおかずに泡盛のオンザロックで暑気払いをしている今日この頃です・・・】南風月(はえづき)とは、南方から台風がよく来る月という意味で、雁来月(かりきづき)、萩月(はぎづき)、月見月(つきみづき)などと同じ8月の別名である。いかにも沖縄の人らしい季語だと感心する。それはいいのだが、翁は、ゴーヤ(ニガウリ)はニガ手だし、ましてやアルコール類は一切だめ。だからTさんに、【貴兄のように郷土情緒豊かな風流な過ごし方は真似出来ませんが、好物のトウモロコシや枝豆をほおばりながら冷えた麦茶で暑気払いをしています】と拝復した。

Tさんからの暑中見舞いにヒントを得て、書棚から『日本の歳時記』(小学館)を引っ張り出し『8月の歳時記』の項を斜め読みしてみた。前述の“8月の別名”もそうだが、行事や暦、自然、花・旬の食材、季語など“知っているつもり”(知識)をすっかり忘れていたり、こんなことも知らなかったのか、と改めて教えられたり・・・“まあ、たまには書棚の掃除(読書)をしなければ”を思い知らされた次第。そこで今号は(今更、とは思うが)翁が斜め読みした『8月の歳時記』の中から興味深い数点を拾ってみることにした。

手紙など“拝啓”で始まる文書作成には“時候の挨拶”を入れるのが一般的だが、昔から
決められている時候の挨拶が現実(文書を書く時点)の気候と差異があって迷うことが多々ある。8月もその1つ。8月6日頃までは“大暑”(暑さが最も厳しい時期)で「猛暑の候」「酷暑の折り」でよいが(今年は)8月7日から“立秋”に入る。それに伴い時候の挨拶も変わる。「残暑の候」「残炎の候」はまだいいとして「晩夏の候」「立秋の候」などは(現実の気候には)そぐわない。8月23日から“処暑”(暑さが終わる)に入るが、おそらくこの時期とて暑さが終わるどころか、まだまだ残暑が厳しいことだろう。そこで翁は「立秋とは名ばかりで」とか「秋の風音が待ち遠しい昨今」などを使うことにしている。

翁は、時々、近くの商店街(戸越銀座)に古くからある花屋の前で足を止めることがある。花の知識に疎い翁だが(年齢のせいか)草花に興味を持つようになり、たまには安物の植木鉢を買ってベランダに置き“花の生涯”を楽しむ。先日も花屋の店先に並ぶ“8月の花”朝顔、ヒマワリ、百日草などに見とれていたら顔見知りの売り子嬢から「どれにしましょうか?」と声をかけられた。買うつもりはなかったのだが「では、これを」と小ぶりの百日草(黄色とピンクを)2株買い、殺風景なベランダに“色”を添えた。その名の通り、水だけで百日咲いていてくれれば嬉しいが・・・花言葉は“亡き友・先祖を偲ぶ”。

『8月の行事』は、初旬には“青森ねぶた祭り”(2日〜7日)、“秋田竿燈祭り“(3日〜6日)、“仙台七夕祭り”(6日〜8日)などがあるが、全国的には、何と言っても6日の広島、9日の長崎の原爆記念。犠牲者の供養、三度(みたび)許すまじ原爆の誓い、更には15日の終戦記念日。戦没者への慰霊と感謝、そして平和への祈り――そうだ、8月は鎮魂と祈りの月なのだ。

翁が好きな8月の季節の言葉に“行合(ゆきあい)の空”というのがある。夏から秋に移る頃の暑気と冷気が行き合う空のこと。つまり入道雲と鰯雲や巻雲(けんうん=櫛で髪の毛をすいたような細い雲の集まり)が重なる空。往く季節と訪れる季節が1つになる空を見上げて、人は何を思い、何を祈るのだろうか?【行き合いの 空に祈るや 百日草】・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

バックカントリー

久しぶりに私の荷物を預かってくれている友人のガレージで荷物の整理をしていたら埃にまみれたハイキングブーツが出てきた。ハイカットのこのスタイルのブーツはデコボコした道やゴロゴロ動く石の上を歩く時にも足首を守ってくれるので足をくじいたりしにくいデザインになっている。バックパッキング(衣食住を担いで山の中を何日か歩く)をする時なども必ずこのような靴でないと危ない。もう、このタイプのブーツで4足目になる。最近はなかなかバックカントリーを歩くチャンスがなくて、とても残念だ。でも、いつかジョンミューアートレイルを歩ける時がやってくるかもしれないとハイキングの練習を始める事にしてしばらくしまっておいたハイキングブーツも他のものと一緒にピックアップした。バックカントリーとは日本の辞書を見てみると″人里離れた未開拓の地域、僻地、片田舎、奥地″と出ているがキャンプ場も無ければシャワーもトイレも無くあるのは美しい自然と見かけるのは時々出没するクマや鹿やマーモットぐらい。時々他のバックパッカーも見かけるけれど一日歩いても人を見かけない時もある。だからバックカントリーを歩く場合はちゃんとプランを練ってベテランのリーダーがいるハイカーのグループと一緒に行かなければ危ない。人気のあるバックカントリーは入場制限もあって毎年、許可証をとるのも大変なのだ。そんな入場制限がある所でさえ人と合わない事もあるのだから本当にアメリカは広いな〜と思う。
 
Back_Country_Lake Back_Country_Trail El_Dorado_Nature_Center

シャワーは無いけれど汗は川の水で流す。飲み物も川の水をフィルターで濾して飲む。料理も洗濯も皆、川の水を使う。山の雪が溶けて上の方からゴーゴーと音を立てて勢いよく流れてきている水は何だかとても艶々した透明感があって水本来の力強さを感じる。その水で沸かしたコーヒーは格別美味しい。バックパッキングと言えどもちゃんと豆を引いたものを持参してグルメコーヒーが飲めるのだ。だからテントを張る場所は必ず川の近くをとる。トイレだってシャベル一本で自分の好きな所を見つけて掘って用を足す。まるで野良猫みたいだけれど川から何フィート離れた場所でないといけないとか用足しをした後の処理の仕方とかルールがちゃんと決まっていてウィルダネストラベルコースを受講した時
Bolsa_Chica Bolsa_Chica

に教わった。自然の中で宿泊した後は石もちゃんと元の場所に戻して人の足跡を残さないのが自然に対する礼儀なのだ。こうやって時間をかけて自分の足で数日歩かなければ見る事が出来ない美しく神聖な場所というのは、まだまだ、たくさんあちこちにあるのだ。車でサッと行って皆でワイワイ、キャンプファイアーをするのも楽しいけれどバックカントリーの自然の美しさは、まだ人があまり足を踏み入れていない純潔さがある。もくもくと山を歩いていると突然、目の前に天国のような(行った事は無いけれど)美しい景色に出くわして茫然と立ちすくんでしまう事がある。自然と向き合いながら自然と対話しながら歩く事は自分にとってメディテーションをしているようなものだ。
バックパッキング用のギアを整理していたら今まで沢山見てきたダイナミックな大自然の山や川や砂漠の景色が走馬灯のように浮かんできて懐かしくなった。
それからハイキングブーツをピックアップしてすぐにREI(アウトドア用品のお店)のキャンプクッキングフリーク
Camp_Cooking Camp_Cooking

ラスに参加してみた。リンゴの缶詰とインスタントのケーキをミックスして鉄鍋で焼きあげたリンゴケーキとインスタントのコーンブレッドの試食会もあった。キャンプ用のクッキングとバックパッキング用のクッキングは道具からしてずいぶん違うけれどとりあえず、アウトドアの風囲気に浸りたかったのだ。毎年、ガスストーブもテントも水のフィルターもアップグレードしたものが出ていて次回の買い替えの時の参考になるし見ていて面白い。その後、立て続けに近場のハイキングに行ってみた。まずはボルサチカの水鳥たちがいる自然保護地区、エルドラド自然公園、そして昨日はベルモントショアの夕暮れの海沿いと…其々1時間半ぐらい競歩で歩いてみた。
久しぶりにそのハイキングブーツで歩いてみたのだ。そして久しぶりに筋肉痛になった。たった数時間しか歩いていないのに、この数カ月、たいして歩いていなかったせいか体が鈍ってしまっていて自分でも呆れてしまった。
夏が逝ってしまう前にまた息をのむほどの美しい自然に遭遇したいと思ってまた地図を眺め始めている。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

母の介護をしていますので、私の家にはいません。
スマホのテザリング機能を使って、iPadとノートPCでインターネット接続しています。この機能を使えばどこにいてもPCが使えるのでとても便利です。しかしいつも使っているXアプリを使えませんので、ソニーのWALKMANに入れてあったアルバムから選ぶことにしました。
いつどこで聴いても軽快なテンポで歯切れのいいピアノを楽しませてくれるEddie Higgins Trioのアルバム、Secret Loveをご紹介します。

"Secret Love" Eddie Higgins Trio
1. Secret Love
2. Ghost Of A Chance
3. Star Eyes
4. Round Midnight
5. East Of The Sun
6. Always
7. Blue And Sentimental
8. I Let A Song Go Out Of My Heart
9. But Beautiful
10. Cheek To Cheek
11. But Not For Me
12. Avalon

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

毎日、母の住んでいる街のスーパーマーケットに買い物をしに行きます。
暑い中、たくさんの荷物を持って歩くのは結構重労働です。買い物、掃除洗濯、食事つくり・・と主夫をやっています。それでもたまにはヨガに行って身体がなまらないようにしています。

関西加洲会に参加されていた酒井多英子さんからチャリティイベントのお知らせを掲載してほしいと依頼がありました。このお知らせはイベント開催日まで掲載します。

「がん患者さんとご家族のために」「旅立った仲間のために」「今元気な人のために」
リレー・フォー・ライフ・ジャパン奈良は、がん啓発・がん患者支援のチャリティイベントです。グラウンドを24時間リレーしながら歩く事で絆を深め、地域全体でがんと向き合い、がんを理解し、がんになっても困らない社会を目指します。
2013/10/19(土)12:00〜2013/10/20(日)12:00
於:県立橿原公苑陸上競技場
http://relayforlife.jp/    http://rflnara.jimdo.com/

雑貨屋ニュースウィークリーの配信をご希望される方は遠慮なく雑貨屋にアドレスを送ってくだされば対応させていただきます。

《R.O.》

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.899

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com