カリフォルニアオレンジ
真っ青な空に色鮮やかなオレンジが眩しく映える。こちらの南カリフォルニアの住宅地ではあちこちでオレンジがたわわに実った木を良く見かける。マーケットにはネーブルオレンジやバレンシアオレンジなどが一年中安く出回っている。それだけ、この土壌がオレンジやレモンなどに適した土地なのだろう。まさに南カリフォルニアはシトラス(柑橘)カントリーだ。
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オレンジ |
オレンジピールとクランベリー入りの蒸しパン |
シトラスシュリンプグリル1 |
久しぶりに出かけたこちらのファーマーズマーケットで試食したオレンジはやっぱりジューシーで甘く美味しかった。このオレンジの原産地は当然カリフォルニアだと思っていたらインドのアッサム地方が原産地なのだそうだ。オレンジの語源はサンスクリット語で香りたかい″という意味があるらしい。15-16世紀頃インドから地中海沿岸、ヨーロッパそしてフランスに伝わった頃はオレンジの前にau−(金を意味する)が付き香りたかい黄金の果実 と名付けらるようになったそうである。その後、オレンジは中国、ポルトガルそしてコロンブスによってオレンジの木がアメリカに渡り今やカリフォルニアのシンボルになった。
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Orange County |
Orange |
オレンジ色のサンセット |
通常オレンジは果物としてそのまま食べたりジュースとして絞って飲んだりする事が多いのだが、たまに気が向くと普段は捨ててしまう皮を有効に利用してオレンジマーマレードのジャムを作ったりオレンジピールのお菓子を作ったりする。そうすると長く保存出来ていろいろなお菓子作りにも応用出来る。先日、クランベリーとオレンジピールをラム酒に漬け込んだものが残っていたのでホットケーキ用の粉を使って炊飯器でケーキを作ってみた。仕上がりはどちらかというと蒸しケーキのような感じだった。あまり甘くないのであっさりとした朝食の一切れにもいいかもしれない。
実はこのオレンジもスパイス百科事典のカテゴリーに入っている。七味唐辛子の中に入っている7つの薬味のうちの一つがこのオレンジの皮を乾燥させたものだ。これは日本の温州ミカンが使われているのだが英名ではサツマ、和漢名では陳皮、学名はCitrus
unshiu
科名はミカン科の常緑低木で原産地は日本だそうだ。風邪薬の中の成分にもこの陳皮は薬効が認められていて漢方としても使われている。
また食べるのではなく料理の香り付けとして生のオレンジの香りだけを食材に移すという使い方もする。 以前、パーティーでバーベキュー用の生のシュリンプの上にライムとオレンジのスライスが豪快に彩りよく敷き詰められていてその贅沢な香りの使い方に感心した。シュリンプを焼く直前に粗塩をパッとふっただけのシンプルな味付けなのにシトラスの爽やかな甘い香りと塩味が絶妙にマッチしていてその味付けに感動した。
最近はこのオレンジの皮の部分にある成分のリモネンが油汚れを取るのに効果的だそうでオレンジの成分が入っている洗剤や床用ワックスや芳香剤なども良く見かけるようになった。香りの成分もまたアロマとしてリラックス効果があると言われ精油売り場でもラベンダーと同様に人気商品だ。それにあのオレンジの色は人を明るく元気にする活力があるような気がする。オレンジをテーブルにデコレートするだけでもそこがパット明るくなる。
先日サウスベイの山から見たサンセットもまた見事なオレンジ色で 香り高い黄金の果実という表現がピッタリだった。
茶子 スパイス研究家 |