香りのサイエンス
新潟の小国に続いて2度目のスパイスセミナーを千葉にある茂原の山里でやらせて頂いた。
″芸術をこよなく愛する人々の出会いの場所 ″としてS女史の旦那様であり画家のT氏がスウェーデンからログハウスの材料を取りよせ大工仕事などした事も無かったのに組み立てて作ったのがこの上総デッサン館なのだそうだ。
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今年の6月にS女史とこのデッサン館に訪れた時は裏庭にパイナップルミントやローズマリーやドクダミやらたくさんのスパイスやハーブが生い茂っていた。今回はデッサン館の脇にある木にかわいらしい柚子が実っていた。
今回はここで ″スパイスのサイエンス ″と題してスパイスの香りについてスパイスティーを飲みながらスパイスの香りについて皆さんに聞いていただき香りの実験もしていただいた。我が家のスパイスキッチンを作ってくださった″かしの木建設 ″の常務と奥様も忙しい中、足を運んでくださった。またこの上総デッサン館に来る途中、匠(スパイスキッチンをデザインしてくださったW氏)がプロデュースしたカフェ、キュイキュイテラスにも立ち寄る事が出来、久しぶりにスパイスキッチンを通して知り会えた方々に再会出来て嬉しかった。
ところでスパイスも食べるだけでなく香りがもたらす心と体の影響につい て科学的なデーターも報告されていてそういったデーターを読んでみると興味深い。
香りは脳の考える部分を通さず感じる部分(大脳辺緑系)に伝わるそうである。確かに人其々好みの香りがあり自分がいいと思って付けている香水が他の人には不快感を与えることだってある。お香の香りが落ち着くから好きという人もいれば、あの匂いが駄目という人もいる。
実はお線香や蚊取り線香にもいくつかのスパイスや漢方薬に使う香木などがブレンドされている。その香りの中には空気の浄化作用、抗菌作用、その他、虫を寄せ付けない成分を持つものもある。
また香りの好みは国民性もあるようで日本人にとっては馴染みのあるほうじ茶の香りがドイツ人やアメリカ人には不快に感じる割合が多いというデーターもあるようだ。
日本も以前から比べるとアロマ専門のお店をあちこちで見かけるようになった。セラピストだけでなく個人でも日常的に香りを上手に使ってリラックスしたりやる気を出たり、感情をコントロールするのに役立てているようだ。
感情だけでなく実際に香りの分子は鼻の粘膜を通して脳や肺や皮膚呼吸からも毛細血管を通して血液そして全身に広がるという。そしてその香りが自律神経やホルモン系、 免疫系にまで影響を与えるのだそうだ。そうなると、どんな香りが体の中に入っていくかが大事になってくる。なるべくなら科学薬品の入っていない100%純度のものを使いたい。
私が好きで日頃良く使っているオレンジの精油は気分をリフレッシュして元気にしてくれる。時々アロマディフューザーの容器に浄化した水を入れてオレンジオイルを数滴垂らして香りを楽しんでいる。個人的にはオイルランプよりアロマディフューの方が好きだ。ディフューザーからヤワヤワ白く立ち登る湯気を見ているだけで気分がくつろいでいく。煙や湯気には、ろうそくの炎の ″ゆらぎ ″にも共通している癒し効果があるようだ。季節やその日の気分や体調によってラベンダーやミントをブレンドしてみる。

何となく元気が出ないな〜気分がすぐれないな〜と思った時、精油が無くても手元にオレンジがあればナイフでなく手でむいてみるといい。オレンジの皮から飛び散った100%混じりけの無い純粋な精油が鼻から入って脳に届き体の隅々に届く。そんな事をイメージしながらオレンジを食べるとビタミンの相乗効果もあり即効力があるように感じる。
たった一個のオレンジが人の気分や体調まで変えてくれることもある。そう思うとオレンジに対しても感謝の気持ちが出てくる。オレンジの皮も捨てないで久しぶりにオレンジピールを使ったお菓子でも作ってみよう…
茶子 スパイス研究家 |