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NO.860             Ryo Onishi              11/4/2012  

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雑貨屋のひとり言

先週火曜日は臨時の関西加州会が大阪市中央区道修町にある味の花菱で開催されました。半年ぶりに皆さんと再会し、元気な顔を見られました。残念ながら味の花菱は今年の12月で閉店されます。長い間、関西加州会の会場とさせていただき本当にありがとうございました。ご苦労様でした。これからは関西加州会のメンバーとして参加していただき、また逢える日を楽しみにしています。≪R.O≫

 

健康寿命(2)

前号で書きましたが、『健康寿命』とは、「介護を受けたり、病気で寝たきりにならず、自立して健康に生活できる」年齢とのこと。即ち、一生のうちで、外出や家事など日常生活を支障なく送れる期間のことです。『健康寿命』をできるだけ延ばしていくことが重要で、それが豊かな老後につながるといえましょう。

日本人の場合、男性・女性ともに健康寿命と平均寿命には約10年のギャップがあります(男性:9.13歳、女性:12.68歳)。ここからわかるのは、私たちは晩年の約10年間は誰かしらの力を借りなければ生きられないということ。日本人の介護依存率の高さを浮き彫りにしています。

私はこれまで当欄に何度か書きましたが、現在、健康上の理由で、ひとりでは生きられない身です。週3回の透析を受け、血糖値管理のインシュリン注射、癌手術後の諸内臓チェックなどに日々を費やしており、家庭内での介護と外出時の運転手段は妻に全面的に頼っています。

腎臓障害にともなう上記透析は一回たりとも休めば身体に異常が生じます。透析センターが万一、天災などで機能が停止したら私の生命に直接影響します。私自身、既に『健康寿命』は尽き、現在はただ『平均寿命』をいたずらにのばしているに過ぎないといえることになります。したがって私は既に豊かな老後から外れたことになります。

先ごろ、日本の厚生労働省は「運動指針(エクササイズガイド)」を改定する方針を決めました。これは国民の高齢化にともなう介護予防の重要性が増しているのを受け、国による「運動のすすめ」ともいうべきもので、新たに70歳以上の人も対象に日常生活の中で積極的に体を動かすことを呼びかけ、健康維持につなげようというものです。

これまでの指針は2006年に策定されたもので、生活習慣病の予防などのために使われていました。運動の種類や日常生活での活動ごとに、エネルギー消費量を「エクササイズ」という独自の単位に換算し、たとえば、「屋内の掃除20分」、「子どもと遊ぶ15分」、「軽いジョギング10分」、「水泳7〜8分」などが1エクササイズに相当するとし、1週間に23エクササイズ以上を推奨する、といったぐあいです。

今回の改訂では、70代以上の高齢者にも利用しやすいよう、運動や日常生活上の活動メニューを多様化し、高齢者の健康維持に欠かせない骨や関節などの衰えを防止する軽い運動なども取り入れられました。

介護生活は、当人だけでなくその家族にまで負担をかけるもので、誰もが避けたい事態です。とはいうものゝ、どれだけ気をつけても、生きている限り齢はとり、老化が進みます。そして怪我や病気による寝たきりリスクは高まっていくでしょう。

だからこそ、寝たきりにならないための介護予防が大切なのであり、私の場合、その重要性を今ごろ気づいても、少々手遅れですが、これ以上悪くならないために、せめて精神的な健康寿命について認識を強くする必要を感じています。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )


青い鳥コピー 幸せ売りが来る

ガラスの靴合ったは鼻の低い方

ノラの夢 米研ぐ日々に流される

四コマ目 未だおかめとひょっとこで

1+1 夫婦に長い50年


( ニュースやぶにらみ )


「解散時期」
首相ー寝言でも言わない
野党−寝言を言うな

「読書週間」
電気店へ行こう −電子辞書

「63年ぶり無配」
パナソニックしっかりしろ −ナショナル


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(253)「日光東照宮と紅葉めぐり」

「日光を見ずして結構と言うなかれ」という言葉がある。日光東照宮の漆塗りで極彩色に飾られた権現造り(日本独自の神社建築様式、石の間造りとも呼ばれる)の美しさは結構と言うにふさわしい、との語呂合わせだろうが、実際に東照宮の境内に足を踏み入れると、“まことに結構”を実感する。先日、遠来の客と一緒にビューバスの『日光東照宮と紅葉めぐり』に参加した。日光東照宮については、読者各位は既にご承知のことと思うし宣伝臭くなっても仕方ないので、巫女さんのガイドの興味深い部分だけをピックアップする。まずは『五重塔』。朱色を基調とし金物・組物・彫刻を極彩色で彩る造りで東照宮の入口にふさわしい豪勢な建造物。塔の中心に心柱(しんばしら=写真右)が据えられ、その耐震構造は東京スカイツリーにも応用設計されたそうだ。この心柱は東照宮400年祭(2015年)のプレ企画として来年3月まで特別公開されている。奇しくも五重塔の敷地の標高は東京スカイツリー(634m)とほぼ同じ高さとのこと。

日光東照宮の沿革の概要は(巫女さんの解説によると)1616年に駿府(静岡)で死去した徳川家康(享年75)の遺言で遺骸は久能山に葬られ、同年に久能山東照宮が完成したが、翌年(1617年)日光に改葬、朝廷から“東照大権現”の神号が与えられ日光東照宮と呼称。1634年に3代将軍家光が大改築を行ない、その後の随時の改築によって今日の荘厳華麗な社殿が完成。なお、江戸城本丸から日光東照宮本殿への方位角は一直線上にあるそうだ。

表門の石段(写真左)を上がると上・中・下の『三神庫』(写真中)。武者行列に使用される1200人分の装束や舞楽用の衣装が納められている。上神庫の屋根妻面に狩野探幽(江戸時代を代表する絵師)が下絵した『想像の象』の彫刻(写真右)、その時代、日本で実物の象は見られなかったのに探幽が想像した“象”は耳の形が違うだけで、ほとんど実像そのもの。「探幽の想像力は私たちの想像を超えます」の巫女の弁に翁も同感。

『三神庫』の反対側に『神厩舎』。普段、なかなか顔を出さない神馬、今日はご機嫌だったようだ。その馬小屋にかの有名な『三猿』の彫刻。3匹の小猿が目・耳・口を塞ぎ(悪いことは)“見ざる、聞かざる、言わざる”。これは幼児期の躾の意味だそうだ。馬小屋に猿の彫刻があるのは、古くから猿は馬の守神と謂われてきたから、とのこと。

日光東照宮の象徴的、中心的建物は『陽明門』(写真左)。正面の軒唐破風(のきからはふ)には “東照宮大権現”の額が掲げられ、当時の最高峰(技術)の彫刻は503体にも及ぶ。一日中見ていても飽きないことから“日暮門”とも呼ばれる。家康公の墓地(奥宮)へ向かう石段の上り口に、名工・左甚五郎の作とされる『眠り猫』の彫刻がある(写真右)。家康(の墓)を護るために寝ているふりをして、侵入者に対していつでも飛びかかれる姿勢が窺える。そのほか鳴龍の『薬師堂』(改修中)、神輿が納められている『神與舎』『祈祷殿』『廻廊』『唐門』『拝殿』『本殿』など、いずれも国宝・国の重要文化財ばかり。1999年(平成11年)に日光東照宮、二荒山神社、日光山輪王寺が『日光の社寺』として世界遺産に登録された。それらを全部解説するには“日暮帖”になってしまうし、ガイドの巫女さんもお疲れのようだったので丁重にお礼を述べてから、紅葉巡りに出かけることにした。

『日塩もみじライン』(鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ約30km、標高1000mの高原道路)沿道の紅葉は、まさに“燃える秋”。しかし『ハンターマウンテン塩原』の紅葉ゴンドラ(往復60分)では小雨と霧に遭い視界ゼロ、龍がのたうつ姿を思わせる荒々しい『龍王峡』の大景観も雨と夕暮れでカメラに収められなかったのは残念。

遠来の客を接待するにあたり急に思い立った日光の旅、翁は約35年ぶりの日光詣でだったが紅葉巡りは初めて。客人も勿論初めて。お互いに随所で「日光、最高、まことに結構」を連発した。日帰りの強行スケジュールにしては疲れも心地よく、夜遅くまで“日光の美”の歓談を通して“結構な友情”を温め合った・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

街のお豆腐屋さん

先日、ノルディックウオーキング(ポールを使って歩く)に参加しようと出かけたら曜日を間違ってその日の前日に行ってしまった。せっかく来たついでだからそのあたりの店でも探索してみようと近くにあるお豆腐屋さんに立ち寄ってみた。店に入るとすぐに素朴な焼き色が付いた焼き豆腐が目に付いた。美味しそうだったので購入したら一品買うとおからが無料と書いてあった。早速聞いてみると ″好きなだけ詰めてください ″と袋を差し出してくれた。そうだ、またおからクッキーでも作ってみようと思い遠慮なく頂いた。聞くと祖父の時代から3代続いてお豆腐屋さんを営んでいるという。昔はお豆腐屋さん、お肉屋さんお魚屋さん八百屋さん乾物屋さん、お惣菜屋さんと、どこの街にも其々個性豊かなお店があちこちにあって夕方は商店街が賑わっていた。母の世代は毎日買い物籠を持って夕食の食材を買いに行ったものだ。
何だかとても懐かしくなって″写真を撮っていいですか?″と聞いたら快く承諾してくださった。
ところがシャッターを押した途端メモリーが入っていないのに気が付いた。前日に写真をダウンロードしてそのままPCの中からメモリーを取るのを忘れていたのだ。全く間抜けだ。″すみません、また明日ここに来るので写真を撮らせてください “ と言って店を出た。
その夜はフワフワの焼き豆腐を暖めて大根おろしと鰹節とたっぷりのネギと生姜の薬味でいただいた。期待通り昔懐かしい日本のお豆腐の味がして美味しかった。

日本に帰るといつも、お豆腐屋さんのお豆腐と納豆を買いに行く。アメリカの日系マーケットでも納豆は売っているけれどその殆どが冷凍保存されたものなのでやっぱり味が違う。

おからは3種類のクッキーを作ってみることにした。1つ目は抹茶味、2つ目はココア味3つ目はラム酒に漬けたドライクランベリーとオレンジピール(皮)味。その中にカシューナッツやアーモンドやくるみをザクザク切って放り込む。豆乳とミルクと三温糖と薄力粉にバニラエッセンスを加え溶かしバターを適当に入れてビニール袋に入れて捏ねて焼くだけ。正確に計って作った事がないのでその都度味が変わるのだけれど、それなりに腹持ちのいい健康的なおやつが作れる。以前、糖尿病に悩む友人に食べさせたら繊維も豊富で腹持ちがいいのでダイエットの効果があったと喜んでくれた。

ちなみにお茶もココアパウダーもオレンジピールもスパイスのカテゴリーに入る。アメリカのスパイス辞典を開くと100%食べられる植物として香り付けや着色として使えるもの臭味消しに使われるもの辛味付けに使われるものなど日本では見たこともないスパイスとして使われる植物が豊富に羅列されている。

それから翌日また写真を撮りにこのお豆腐屋さんに立ち寄ると今度は店主の奥様が応対してくださった。ふと見るとそこのお店の名刺が置いてあった。ご家族のほのぼのしたイラストにあら、昨日の店主も今日の奥様もそっくりと思わず微笑んでしまった。
 

次の4代目はあのイラストのお子さんが継がれるのだろうか、、、こういうお店が末永く続いてくれるといいなと思う。昔、夕暮れ時にお豆腐屋さんのラッパを聞いたことがあるが最近はまた若者がリヤカーを牽いてお豆腐を売りに来ているのを見かけた。
失われてしまったものを復活させてまた今の時代に戻す、、、そういう現象があちこちで少しずつ始まっているような気がする。

茶子 スパイス研究家

 

 

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

ゆったりと聴けるピアノジャズをご紹介しましょう。
ジャケットを見ると女性ボーカルのアルバムかと思うのですが、ピアノジャズです。私はこのタイプのピアノジャズが好きです。Niele Lan Dokyはデンマークのコペンハーゲン出身のピアニストです。歯切れの良さというか、軽快な音が良いですね。聴き慣れた曲も多く、イージーリスニングとしても聴きやすいアルバムだと思います。

"The Look of Love"   Niele Lan Doky
1.The Look of Love (B.Bacharach)
2.The Days of Wine and Roses (H.Mancini)
3.Don't Know Why (J.Harris)
4.Blues for Kenny (N.L.Doky/P.Boussaguet)
5.I Loves You, Porgy (G.Gershwin)
6.Tender Lies (N.L.Doky)
7.Crash by Night (L.Geller)
8.Someday My Prince Will Come (F.Churchill)
9.The Shadow of Your Smile (J.Mandel)
10.Come Summer (K.Drew)
11.Rhythm Steps (N.L.Doky)
12.Over The Rainbow (H.Arlen)

Niels Lan Doky - piano
Pierre Boussaguet - bass
Karl Jannuska - drums


ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

超大型ハリケーンサンディがニューヨークを直撃し、地下鉄やトンネルが大きな被害を受け、マンハッタン島が孤立してしまいました。大都会は弱点がたくさんあります。日本は、台風、大雨、地震、津波など自然災害の発生する頻度が高いので人口の集中している都会は防災の強化が必要です。その前に日本の国そのものをもっと強化しなければなりません。

iPadとAndroidスマホ
アップルからiPadミニが発売されました。これまでのiPadより小さくて軽いので、持ち運びと使いやすいように思います。スマホはどうしても画面が小さく、見ずらいのが難点です。アップルの製品はますます売れているようです。でもアップルの株価はどんどん下がっています。どうしてでしょう?

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.860

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com