龍翁余話(242)「靖国で愛国心の高まりを見た」
何とも腹立たしい1週間だった。同時にそれは“日本国の在りよう”が問われる1週間でもあった。今月10日に我が国の領土・竹島(島根県)へ不法上陸したばかりの、あのバカ大統領が、14日、こともあろうに天皇陛下に向かって“訪韓したいなら謝罪せよ”とほざいた。これは天皇に対する不敬であり日本国民に対する侮辱である。教養も品格もないこんな人間を大統領にしている国民は不幸だ、と同情していたら何のことはない、15日“韓流スター”を含む韓国のはねっかえりの若者どもが(前日から)泳いで竹島へ上陸した。そして(申し合わせたように)同じ15日の夕方、今度は丸裸同然の警備体制の虚を突いて中国(香港)の愚連隊どもが、これまた我が国固有の領土・尖閣諸島(沖縄県石垣市)の魚釣島へ不法上陸した。どれもこれも、元を糾せば(長年の)日本の弱腰外交に起因する。今や日本は周辺敵国(ロシア・韓国・北朝鮮・中国)から完全に見下され、翻弄されようとしている。加えて、米国の日本離れもジワジワ。“日米安保”があてにならなくなってきた。四面楚歌のニッポン、さあ、これからどうする?
腹立たしい1週間、順を追って吼えることにしよう。バカ大統領の不敬発言に対して自民党の安倍元首相は「常軌を逸している。そもそも天皇陛下が訪韓される環境ではない中で、李大統領のあの発言はあまりにも礼を失している」と批判。当然のことながら野田首相も「理解に苦しむ発言で、遺憾だ」と述べ、藤村官房長官も「韓国側が非建設的な発言をすることは韓国自身のためにもならない」と抗議した。ところが外相の玄葉光一郎、記者団に問われると「報道は知っているが内容は一切聞いていない」ととぼけた。外務大臣が外国首脳の一言一句、一挙手一投足に軽々しく反応する必要はないが、あの(日本をないがしろにした)バカ大統領の愚行・暴言に対しては外交の責任者として毅然たる態度を示さなければならないのに、玄葉は“穏便”“柔軟”を優先させた。そんな姿勢が外国から“弱腰”と見做され、増長を許す結果になっているのだ。長年の自民党外交の轍を踏むなかれ。それにしても、あと半年しか任期が残っていない李大統領が、日韓関係の将来に禍根を残すような言動をとったことは無責任極まりない。非礼・不徳の大統領として歴史に汚名を残すであろう。なお日韓の歴史認識については両国の専門家によって引き続き冷静に客観的に友好的に(未来志向で)研究・検証することはいいことだが(慰安婦問題など)の請求権問題は1965年の日韓国交正常化(日韓基本条約締結)の際、すでに完全かつ最終的に解決済みである、と翁は理解しているが・・・
韓国有名俳優や人気歌手と大学生たちが15日(前日からの水泳リレーで)竹島に上陸した。翁、韓国ドラマを観ることがないのでどんな俳優か、どんなドラマか知らないが、その俳優主演のドラマを放映しているBS日テレとテレビ東京系のBSジャパンが、それぞれ放映延期を発表した。賢明で適切な対応だ。彼らは一時的ではあるが紛れもなく不法入国者、日本の法律で言えば彼らは犯罪者、彼らの作品輸入拒否はもとより、あの大統領ともども、今後、日本入国を認めてはならない。それと、やはり国際司法裁判所(本部オランダ・ハーグ)に提訴して日本主張の正当性を国際社会にアピールすべきだ。韓国は(共同提訴を)拒否している。当然だろう。言いがかりによって不法武力占拠している背景には歴史的・国際的正当性はないのだから・・・
そして怒りのクライマックスは(15日夕刻の)中国(香港)からやって来た愚連隊どもの尖閣諸島・魚釣島への不法上陸。海上保安庁の巡視船がいたのに、やすやすと上陸させてしまった間抜けの保安官たちに呆れるが、その後の報道で日本のメディアは彼ら(愚連隊)をご丁寧にも“活動家”と呼び、叫びまわる中国語での「尖閣は中国の領土、日本は去れ」などをいちいち翻訳してテロップで流すなど、あいつらの戦略(世界に向けたアピール)にまんまと引っかかった。そして日本政府の(相変わらずの)軟弱対応に(香港へ帰国した)愚連隊たちは英雄扱いされた。あ〜あ、政府もマスコミも、日本は遂に三等国に成り下がったか、と、嘆いてばかりはいられない。彼らはまたやって来る。翁がかねてより吼えているように尖閣諸島の防衛体制を強化しなければならない。魚釣島など主要の島にヘリポートなど軍事基地を設置するなど直ちに実効支配を形にして国際社会に訴えよ。もたもたしていたら第2の北方領土、第2の竹島になる。そうなれば『日本国』は消える。この際、問題のヘリ・オスプレイの日本配備にも意味が出てくる。何故なら、オスプレイは尖閣も竹島も北方領土も作戦行動半径に入っているのだから。
さて、2012年8月15日は67年目の終戦記念日。翁、恒例通り靖国神社に祀られている英霊たちに慰霊と感謝の誠を捧げた。今年は特に参拝者が多かった。そして目立ったのが境内の出入りの際、頭を垂れる人が多かったこと。翁はそこに“大和心(やまとごころ)”を見た思い。ロンドン五輪で日本選手が大活躍して38回も掲げた日の丸への感動、ロシアの北方領土不法占拠、韓国大統領が起こした竹島不法上陸の愚行、中国の尖閣諸島への揺さぶりなどの危機感が日本人の愛国心を目覚めさせた、と翁は考える。境内で写真を撮っていた翁に近寄ってきた1人の青年が言った「僕は昨年の東北大震災以来、日本人であることに誇りを持つようになりました。Tシャツの背中が今の僕の心情です」そのTシャツには「日本人よ胸を張れ 大和民族の子孫として」とプリントされていた。腹立たしいことの多かった1週間ではあったが、善男善女の靖国参拝者、頼もしい日本男児との出会いなど、愛国心の高まり感じさせてくれた靖国であった・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。 |