――― 前号からの続き ―――
サウスベイ経営セミナー(SBMS)は発足当初の数年間はカーソン市のCommunity
Centerと契約し開催していましたが、その後、トーランス市のHoliday Inn、ガーディナ市のNew Gardena
Hotelへと会場を変更しました。Holiday Inn 時代はホテルの日本人マネージャーの日高
衣音氏には何度も無理なお願いをしたりしてお世話になりました。これまで15年あまりの間に実施した160回を超える月例セミナーについて、私にとって印象深い記憶となって残っているものを、いくつかご紹介したいと思います。
1999年4月度のセミナーは「水と健康」について学び考えることとなり、当地で評判の高いΠ(パイ)ウオーター社に講演を依頼しました。この時の会長は中野
晋一氏(米国中野倉庫社長)、セミナー委員長は今井 清純氏(米国ホンダ社上級副社長)だったと記憶しています。セミナー当日は同社の鈴木
功社長と薬剤師でもある副社長の女性が講師として来られました。「水と健康、良い水について考える」というテーマで、40億年以上にも遡って水と生命体との関係、人間の健康にとって良い水を摂取することの重要性など、講演してもらいました。
このときの講演で鈴木氏とともに講師をつとめられた「副社長の女性」こそ、その後このSBMSに入会し、現在に至るまで長期間にわたってセミナー委員長として毎月のセミナーをリードしてくれている太田
光子氏です。最初に講師として来ていただいた時、聡明で信念をもっている人との感想をもった記憶がありますが、その後SBMSの中心的存在として、これほど長く献身的に尽くしていただき、敬服に尽きます。
1997年11月のセミナーの講師は松岡 喜代美氏(ホンダ開発工業USAアシスタントGM & CFO)でした。彼女も会の設立直後からSBMS会員で、またセミナー委員もお願いしていました。この年は私が会長(第2代)だった年でした。
SBMS設立以来、「経営セミナー」という会の性格上、どうしてもテーマが経済、経営、法律など硬いものになりがちだったので、もう少し気楽なテーマがないものだろうか、とセミナー委員会で検討したところ、松岡さんから「私でよければ講師をやっても良いですが・・」と発言があり、「テーマは?」と聞いたら、「おじさん改造講座というのでは?」 ――― 「そりゃあいい!!」 と、いうわけで衆議一決でした。
セミナー当日、当地の日系最大の日刊新聞である「羅府新報」まで取材に来るというユニークなセミナーが始まりました。 ――― 以下、次号へ続く ―――
河合将介(skawai@earthlink.net) |