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NO.779               Ryo Onishi              4/17/2011  

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雑貨屋のひとり言

4月15日金曜日、第12回関西加州会が開催されました。会場は大阪市中央区道修町にある、いつもの「味の花菱」です。新しいメンバーも加わり29名が集まった賑やかな会でした。田渕さんにはいつもお世話をいただき感謝しています。 今回はやはり東日本の震災の話が多くでました。片岡さんの「被災された皆さんが一番困っているのはトイレではないか」という意見に共感しました。報道ではほとんど取り上げられないトイレの話ですが、絶対的に不足していて深刻なはずです。亡くなった方に対しては心からお悔みとご冥福をお祈り申し上げます。しかし被災された方々は、心身ともに本当につらい思いをされていると思います。いくら「頑張れ、頑張れ」といわれても、すっきりしない身体では元気も出せないと思います。私たちができることをやっていきたいものです。私自身、何からはじめたらいいのかわかりませんが、何かしてあげたい気持ちでいっぱいです。関西加州会からでもなにか発信できたらいいなあと思います。関西加州会のみなさんからの連絡をお待ちしています。≪R.O≫

 

サウスベイ経営セミナー15年を振りかえる(4)

  ――― 前号からの続き ―――
サウスベイ経営セミナー(SBMS)は発足当初の数年間はカーソン市のCommunity Centerと契約し開催していましたが、その後、トーランス市のHoliday Inn、ガーディナ市のNew Gardena Hotelへと会場を変更しました。Holiday Inn 時代はホテルの日本人マネージャーの日高 衣音氏には何度も無理なお願いをしたりしてお世話になりました。これまで15年あまりの間に実施した160回を超える月例セミナーについて、私にとって印象深い記憶となって残っているものを、いくつかご紹介したいと思います。
 
1999年4月度のセミナーは「水と健康」について学び考えることとなり、当地で評判の高いΠ(パイ)ウオーター社に講演を依頼しました。この時の会長は中野 晋一氏(米国中野倉庫社長)、セミナー委員長は今井 清純氏(米国ホンダ社上級副社長)だったと記憶しています。セミナー当日は同社の鈴木 功社長と薬剤師でもある副社長の女性が講師として来られました。「水と健康、良い水について考える」というテーマで、40億年以上にも遡って水と生命体との関係、人間の健康にとって良い水を摂取することの重要性など、講演してもらいました。

このときの講演で鈴木氏とともに講師をつとめられた「副社長の女性」こそ、その後このSBMSに入会し、現在に至るまで長期間にわたってセミナー委員長として毎月のセミナーをリードしてくれている太田 光子氏です。最初に講師として来ていただいた時、聡明で信念をもっている人との感想をもった記憶がありますが、その後SBMSの中心的存在として、これほど長く献身的に尽くしていただき、敬服に尽きます。

1997年11月のセミナーの講師は松岡 喜代美氏(ホンダ開発工業USAアシスタントGM & CFO)でした。彼女も会の設立直後からSBMS会員で、またセミナー委員もお願いしていました。この年は私が会長(第2代)だった年でした。

SBMS設立以来、「経営セミナー」という会の性格上、どうしてもテーマが経済、経営、法律など硬いものになりがちだったので、もう少し気楽なテーマがないものだろうか、とセミナー委員会で検討したところ、松岡さんから「私でよければ講師をやっても良いですが・・」と発言があり、「テーマは?」と聞いたら、「おじさん改造講座というのでは?」 ――― 「そりゃあいい!!」 と、いうわけで衆議一決でした。

セミナー当日、当地の日系最大の日刊新聞である「羅府新報」まで取材に来るというユニークなセミナーが始まりました。  ――― 以下、次号へ続く ―――

河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言

 今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

胃袋に待った小癪な血糖値

老化度を測るかのよう券売機

任せろと年金小さな声で言い

老老介護「人」の字が崩れそう

今頃は長者計算通りなら


( ニュースやぶにらみ )

「不要論」
冷えている −自販機

「菅降ろし再燃」
水をぶっかけろ −首相

「プロ野球開幕」
金の卵が孵るかな −トキ

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

句会場(千駄木)周辺散歩(47)
*五代目 古今亭志ん生
 落語界にあって昭和の名人の一人に数えられる古今亭志ん生ですが、その放蕩、貧乏は超の上に極がつきました。芸名は17回も変え、引っ越しも夜逃げを繰り返し、中でも雨が降ると池の中という、業平のナメクジ長屋は有名です。長女の美濃部美津子さんの著書から
「どぶからわく蚊が息しただけで鼻から連れ立って入ってきちゃうんですから」「それとなめくじ。アレって、鳴くのよ。キューッ、キューッって」
昭和20年3月空襲で焼けだされて以後、駒込動坂(現千駄木4丁目)に6年間住みました。といっても本人は引っ越し直後、満州芸能慰問団に加わって(酒が飲めるというから-本人談) 2年ほど音信不通でした。
交通新聞社『散歩の達人』No139より。矢部酒店(千駄木4) 忠弘さん談「私と志ん朝師匠は6年離れているんですけれど、子供の頃から話が上手でね。強ちゃん(本名強次)落語やってと言うと〜」 「面倒見のいい、裏表のない日本一のおかみさんでしたからねえ。よそのうちの子供でも愛情を持って叱ってくれました。私も何度も言われました」
以下、Asahi.com斎藤鑑三『愛の旅人』より。
志ん朝がこんなことを言った。「親父は貧乏じゃなかった。お金が入るとすぐ使っちゃう。だから、家は貧乏だった」。お母ちゃんの一生は、内職でしたと言う 美津子さんはある日、こう聞いた。 「お母ちゃん、よく別れようと思わなかったね」 りんさんはしっかり言った。「箸にも棒にもかからない人だったけど、落語を捨てなかった。稽古は一生懸命だった。こんなにやってるんだからいつか立派になる、と思った」。そして「父さんのばくちと同じだよ、あたしは父さんに賭けたんだ」。
生活が安定したのはラジオで人気が急上昇し、専属契約を結んだ50年代中頃から。61歳で西日暮里に家を造る。初めての持ち家だった。
71年の妻の死を追うように、その2年後、83歳で眠るように逝った。

龍翁余話

龍翁余話(176)「許すな!火事場泥棒」

他人の物を盗む行為(泥棒)にも、幾つかの種類がある。スリ、万引き、置き引き、ひったくり、カード類窃盗、車上荒らし、商店・住宅・オフィス・金融機関などへの侵入強盗、勿論、他人を騙して金品を巻き上げる詐欺行為も泥棒の範疇に入る。そんな中で最も卑劣極まりないのが“火事場泥棒”である。“火事場泥棒”とは、本来、火事場のどさくさに紛れて盗みを働くこと(奴)やゴタゴタに付け込んで不正な利益を得ること(奴)。ここで言う“火事場泥棒”とは、震災などで地域や人々が災難を被って混乱している最中、被災者や被災地の財産を盗む行為(奴)を指す。泥棒にランク付けするつもりはないが、この“火事場泥棒”は下(げ)の下、最低の人間が行なう最低の非道犯罪である。あのビートたけし(北野 武さん)が某テレビ局の情報番組で東日本大震災の被災地における泥棒事件に言及「死体から金品を剥ぎ取ったり、空き巣に入ってガソリンや米を盗んだり、コンビニに押し入ったりなどの“火事場泥棒”は撃ち殺してもいい」と発言、視聴者に衝撃を与えた、と(各紙が)報じているが、翁に言わせれば、この程度の発言は衝撃発言でも何でもない、翁、100%賛成である。

またビートたけしは、こうも言った。「日本人はいつから、こんなにセコイ人間になったのだろう」・・・平安時代から“火事場泥棒”に関する記述があるそうだが、典型的なのは(時代劇でよく見かける)江戸時代の大火で江戸町民が大八車に荷物を山積みして逃げ回るシーン。“火事と喧嘩は江戸の華”と言われたくらい江戸市中は大火が頻発、その際、混乱に乗じた“火事場泥棒”が跋扈(ばっこ)し、住居の延焼は免れても泥棒によって財産を失うケースが多く見られた、という。したがって江戸町民は、普段から“火事逃げ荷物”をまとめておいて、いざという時、大八車に積んで逃げる用意をしていたとのこと。大八車とは江戸時代から昭和の初期にかけて日本で荷物の運搬に使われた総木製の人力荷車のこと。昭和の中期以降、大八車に替わってリヤカーが出現、車体が鉄パイプで出来ており、車輪もゴムタイヤ。人が引いたり自転車の後ろにつないで引く二輪の荷車。このリヤカーは農村地方に行くと今でも手軽な荷物運搬車として重宝がられているそうだ。

ところで、アメリカにニコラス・クリストフというジャーナリストがいる。彼はピュリッツアー賞(米国の新聞人ジョセフ・ピュリッツァーの遺産により1917年に制定され、毎年ジャーナリズム、文学・音楽の分野で優れた人に贈られる賞)を2度も受賞した有名なジャーナリストだ。彼が、ニューヨークタイムズの東京支局員だった頃、阪神淡路大震災が起きた(1995年)。彼はその時の取材記録(印象記)をニューヨークタイムズにこう記載した。
「1995年1月17日午前5時46分ころに発生した直下型地震(兵庫県南部地震)により、兵庫県南部地域に多大なる被害をもたらした災害。震源地は淡路島北部。マグニチュード7.2、最大震度7。死者5500人以上、家屋全半壊約20万8500棟、火災数約300件、避難民(ピーク時)約316,700人、そのほか鉄道・高速道路なども大被害を受けた。それはあたかも“戦災”にも似た惨禍だった。しかし、私は、我々が学ぶべき“日本人の気高い誇り”を見ることが出来た。こんな大震災の時、欧米では(多分)大暴動、強盗、強姦が横行するであろうに、ここ(神戸)で私が見聞きした犯罪は、たったの数件、その犯罪者たちは、ろくに日本語をしゃべれない在日外国人だった。市民の多くは行方不明者を探したり瓦礫の下で呻いている人を救い出したり、食べ物や飲料水を分け合うなどお互いに助け合ったりして人間の尊厳を失わなかった・・・」

3月11日の東日本大震災(及び12日の福島原発事故)でも、世界の人々は、東北人の忍耐・
礼節・互助精神、前向きな姿勢を賞賛した。「日本人とは、こういう気高い人間性をもった民族だったのか」と絶賛した(数カ国の)報道もあった。しかし、残念なことに実際には“火事場泥棒”的な犯罪は起きた。例えば――コンビニ店内に設けられた震災義援金箱を盗んだ(名古屋)、トラックで乗りつけた3人組が特殊なワイヤカッターで電線を切り取ろうとしているところを通行人が見つけ警察に通報、逮捕した(福島県南相馬市)、軽トラックに乗って半壊の工場や住宅を狙う4人組強盗団を警戒した地元の被災者たちは有志で自警団を結成(仙台市)、震災発生から3週間足らずで窃盗件数約280件、被害総額約1億円(宮城県警発表)、津波の被害を受けた信用金庫から約4000万円が盗まれたほか、一般住宅から現金数百万円が盗まれた。食料や貴金属、家電製品なども(気仙沼市)、小・中学校で薄型テレビ数台が盗難に遭う(茨城県ひたちなか市)、などなど数え上げれば切りがない。

読売新聞は『義援金詐欺、善意につけ込む悪を許すな』と訴えた(4月4日社説)。「被災地や被災者に対する救援の輪が全国的に広がっていることは喜ばしいことだが、そうした善意を踏みにじるような悪質犯罪も増えている。北海道のカニの購入代金の一部を義援金に充てると持ちかけたり、役所の公的機関を思わせるような名称を使って寄付(義援金)を募ったり、効きもしない“放射能予防薬”を売ったり・・・今後(復興過程で)懸念されるのが住宅再建やリフォームなどを巡る悪質商法だ。頼みもしないのに耐震診断を持ちかけたり、耐震工事などを強要したりするトラブルは、これまでも震災地で起きている。
悪質業者は、被災で心労が重なった人たちに狙いをつける。特に一人暮らしの高齢者などの弱者がつけ込まれやすい。怪しいと思ったら直ぐに警察へ。また、それぞれの地域社会でも近所の高齢者たちを守ってもらいたい」・・・

義援金詐欺や悪質商売も立派な“火事場泥棒”だ。ビートたけしの言う「撃ち殺せ」もいいし、大岡(越前)裁きなら、さしずめ市中引き回しの上、打ち首の刑だろう。いずれにしても海外から“気高い日本人”と賞賛された東北人の誇りに泥を塗るような卑劣な“火事場泥棒”は絶対に許してはならない・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

CDアルバムのデータベース整理をずーっと続けています。かなりの量があり、なかなか終わりません。昔買ったジャズ以外のCDもたくさんあり、これ らもMP3に変換してPCに入れています。CDのままだと聴かずにそのままになってしまいそうですが、PCに入れておくといつでも気軽に聴けます。たまに懐かしいアルバムを見つけては聴いています。
最近は新しいジャズが増えないですが、データベースにあるジャズをせっせと聴くようにしています。
たまになんでこんなアルバムがあったのかと思うこともあります。
このアルバムもその一つです。
さわやかな歌声でテンポのいいジャズをご紹介します。
五十嵐はるみ のSomethingです。
Somethingはビートルズの曲です。
You Make Historyは彼女のデビュー曲で、「愛の貧乏脱出大作戦」のエンディングテーマでつかわれていたようです。

"Something"  五十嵐はるみ
1-What A Difference A Day Made
02-Teach Me Tonight
03-It Doesn't Mean A Thing
04-Lovin' You
05-The Gift
06-More Than You Know
07-My Funny Valentine
08-Straightn Up And Fly Right
09-Raindrops Keep Fallin' On My Head
10-Chinese Soup
11-Something
12-You Make History

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

電車に乗っていて思うことがあります。(私が乗車している区間だけかもしれませんが)総じて座り方がだらしないということです。いい年をした人たちもそうです。そのだらしない座り方が幅をとっていて、ひどいときは7人掛けなのに5人しか座っていない状態も見かけます。姿勢の悪い状態で長時間座っていると身体がおかしくなります。いや、すでにおかしいのかもしれません。それを観て自分に言い聞かせ姿勢を正している今日この頃です。
≪iPad≫
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http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.779

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com