龍翁余話(162)「始めよう メタボ予防」
「始めよう」という呼び掛けは、誰に対してではなく翁自身の奮起の掛け声である。それほどに最近、メタボが気になり出した。1昨年8月と昨年1月の(2回の)手術の前までは身長172cm、体重63kg、ウエスト76cmの痩せ型、それが何十年と続いていた。ところが昨年1月の手術の後にタバコを止めて以来、食欲とイヤシ食いが増し、昨年2月から11月までの10ヶ月間で体重が12kgも増え(75kg)、胴囲(ウエスト)85cmの出っ腹になってしまった。肥り始めの頃、慌てて82cmのズボン(近年はスラックスとかパンツと呼ぶらしいが、翁は敢えて“ズボン”と言う)を次々に買い求めたが、悔しいことにそれらもはけず、数本の真新しいズボンが洋服ダンスにぶら下がったままになっている。いや、ズボンだけでなくスーツも数着だ。以後、時々ユニクロに出かけ85cmのコットンパンツやジーンズを買っている。安価で着易くて、洗濯機でジャブジャブ洗えるから、けっこう気に入っている。主としてゴルフやドライブなどのレジャー用だが、元来、ラフな格好が好きな翁、時にはブレザー、コットンパンツ(またはジーンズ)、ズック靴(スニーカー?)のラフ・スタイルで会社や会合に行くこともある。
先日(夜)、テレビをつけっ放しにして雑用をしていた時、「メタボ改善、食生活を変えることなく内臓脂肪を減少させる」という音声が耳に入り、雑用の手を休め番組に視入った。メタボ改善に挑戦するプロスキーヤー・三浦雄一郎さんの“実例“を紹介しながらメタボの恐怖と予防(改善)の方策を分かり易く解説した内容であった。今の翁にとっては実に深刻なテーマだけに、大いに参考になった。そして標題の「始めよう メタボ予防」になるのだが、その前に番組の概要を紹介すると・・・
メタボリックシンドロームとは(今更説明の必要はないと思うが)内臓脂肪の蓄積によりインスリン(血糖値の正常・維持に必要なホルモン)の働きが低下して、糖代謝異常(糖尿病)、脂質代謝異常(高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、高血圧など)の動脈硬化の危険因子が集積している状態を言う。たとえ、一つ一つの危険因子の程度が軽くても、重複して存在すると動脈硬化性疾患の発症が相乗的に増加するので、高コレステロールに匹敵する“危険状態“になる。簡単に言うと、メタボは高血糖、脂質異常、高血圧を引き起こし、それぞれが重複した場合は命に関わる病気を招くこともある、と言うから怖い。しかし、メタボは食べ過ぎや運動不足など悪い生活習慣の積み重ねが原因だから、生活習慣の改善によって予防や改善が出来る、と(番組は)言う。多少、ホッとする。
78歳でなお現役のプロスキーヤーとして活躍する三浦雄一郎さん、飲み放題、食べ放題の結果、肥満体になり、いつしか胴囲が100cmを超え、高血圧、高脂血症、不整脈などの、いわゆるメタボ症候群に陥った。しかし、三浦さん独自の食事方法と健康管理術で危険水域を脱した。番組は、その体験を主軸に構成されている。画面の三浦さんは、肉類でも魚類でも、とにかくよく食べる。勿論、バランスを考えての食事方法だ。そしてよく歩く。その歩きが独特だ。両足首に、それぞれ重さ5kgの錘(おもり)を装着(両方で10kg)、更に30kgの錘の入った背嚢(ナップサック)を背負って歩く。いやはや余人の真似の出来ることではない。ましてや翁なんか、カメラや水、チョコレートなどが入ったショルダーバッグさえ重く感じるほどのヤワ人間だから、この“三浦散歩術”は全く参考にならない。しかし、メタボ解消には、1に運動(定期的な散歩でよい)、2に食生活の改善(バランスのとれた食事)、3に禁煙・・・思い起こせば、これらの予防法はK病院の主治医からも再三言われていたこと。“俺は意志の強い男だ、タバコは絶対に止めない”とうそぶいていた翁、主治医に「あなたの病気は、喫煙が続けば再発率75%」と脅かされて(?)あっさり止めてしまった。本格的な禁煙開始から丸1年が経過、もう大丈夫だ。翁は、比較的“すんなり”止められたが、一般的に禁煙は愛煙家にとってはかなり苦痛な努力が強いられる。それを考えると、バランス食事も適宜運動(散歩)もけっして難しい予防法(改善法)ではない。どれもが自分の意識(心がけ)の問題だ。しかし翁、食事のバランスには気をつけてはいたが、散歩は“あの暑さ”、“この寒さ”を理由に怠けていた。が、先日の番組で背中を押され「始めよう」の意志決定がなされたことは幸いだった。
我が家から30分前後で散歩に適した場所(公園など)はないか、インターネットで調べてみた。あるある、知らなかった適所が数箇所ある。35年もこの地に住んでいるのに“地域情報”に疎かった己れの
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怠慢を恥じる。早速“龍翁のご近所四季散歩マップ“を作った。その第1回目は『都立・林試の森公園』、東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩10分、拙宅から歩いて25分、適当な距離だ。ここは我が国『林業研究発祥の地』(写真左)1900年(明治33年)に当時の農商務省林野局が”目黒試験苗圃“としたのが始まりで、その後”林業試験場“に名称変更、林野庁の付属となって1978年(昭和53年)まで使用されていた。1989年(平成元年)に『都立・林試の森公園』として開園。東西に700m、南北に250m、それほど広くはないが、都内でも屈指の巨木群、翁でも知っているケヤキ、クスノキ、プラタナス、ポプラ、スズカケノキなどが各所に見られる。管理事務所の話によるとバードウオッチング・グループも大勢訪れるそうだ。園内1周約1時間、手ごろで快適な”自然散策“であった。
1回や2回の散歩でメタボが解消される訳はないが、とにかく“始める”ことが肝心。地元の歴史や文化を再学習しながらの持続可能な“龍翁のご近所四季散歩マップ”、けっこう楽しめるのでは・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。 |