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NO.733                Ryo Onishi              5/30/2010  

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雑貨屋のひとり言

5月28日、日本でもiPadが発売されました。大変興味があります。手にとって触ってみようと思い、大阪のヨドバシカメラに行ってみました。売り場は大勢の人だかりでした。思っていたよりコンパクトで、しっかりとしたつくりでした。アプリが豊富なので、面白い使い方がありそうです。PCのような分厚い説明書はなく、触れば直感的にわかる製品のようです。これまでにない夢のある商品なので、ビジネスの世界も大きく変わってくると思います。中国ではすでに本物そっくりな商品が売られているようですね。その名も"iPed"です!≪R.O≫

ジャックポット

 ハイウエイ、高速道路と自動車社会であるここロサンゼルス地域ですが、かつて鉄道が交通手段の主流を占めていた時代もあったそうで、20世紀はじめ頃には鉄道網が張りめぐらされ、1920年代には鉄道が全盛を極めていたとの記録が残っています。そういえば、ここロサンゼルス周辺には今でも各所に線路や鉄道駅のなごりが見られます。その鉄道線路網も1960年代の初頭には自動車の普及によるモータリゼーションの波によって、殆ど消えうせました。
 
そのロサンゼルスと周辺も乗用車による交通渋滞、石油資源の高騰、環境問題など、多くの弊害が問題視され、再びメトロ(通勤列車、地下鉄、バスなど)などの公共交通手段が見直されています。新たな鉄道の建設も進んでいます。また、最近になって全米規模の新幹線構想が発表され、ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランシスコ、ラスベガスなどが新幹線で結ばれるのも近いようです。

とは言うものゝ、現時点ではこれら公共交通手段は、まだまだ利便性の点で日本には程遠い状況であり、私など日々の外出はどうしてもマイカーに頼っているのが正直なところです。

昨年末から私は健康上の理由で、医者から単独ドライブ禁止という厳重警告(といっても時々その禁を破って自分で運転して外出していますが)を受けている身であるため、私の外出は原則として妻が専属ドライバーであり、私は助手席に甘んじています。幸いなことに妻はもともと私よりドライバー暦は長く、ハンドルを握ることに抵抗感のない女性であるだけでなく、昼夜を問わず長距離ドライブも平気というつわものなので助かっています。

さて、先日の夜、たまには憂さ晴らしに近間のカジノ場でも行こうか、言うことになりました。こちらでカジノといえばラスベガス(ネバダ州)がその代表ですが、ここカリフォルニア州内にもいくつもの公認カジノ場があります。(そのいくつかは私の「観光スポット」で紹介していますのでご参照ください)

我々夫婦はそのひとつ、車で二時間ほどのIndio(Coachella Valley)にあるカジノ場へ出かけました。夜にめっぽう強いわがドライバーですので、24時間にぎわっているカジノ場行きは高速道路がガラガラの夜中に行くのが最適なのです。

これらのカジノ場はスロット・マシンが主流であり、1セント(1円相当)単位で遊べるので、20ドル札1枚あれば1、2時間くらいは充分楽しめます。もちろんギャンブルですので、掛け金を増やせば使う金額に上限はありませんが、私のような博才も度胸も、その上、何より元金のない者には小銭でチマチマ遊ぶのがせいぜいです。

ギャンブルですから、儲かることもあれば損することもありますが、本当のところは儲かることはまれであり、通常はなにがしかをカジノ場に「寄付」する場合が殆どでしょう。私たちは今年になって既に数回行ったので、トータルでは20ドル札に換算して数枚は奉納したことになるでしょう。でもいまどき、どこへ行ってもタダで遊べるところなどないわけで、この程度はゲーム場への入場料として当然負担すべき費用といえるでしょう。

ところが、今回、とんでもないことが起きました。なんと「ジャックポット」の大当たりを出したのです。といっても元金がセント単位ですから、ウン百万ドルというわけにはゆきません。せいぜい数千ドル単位でしたが・・・。それでもこんなことは初めてでした。

通常、スロット・マシンで少しでも儲けて引き出す場合は、マシン上の「Cash Out」ボタンを押すと金額が印刷されたクーポン(金券)が出てきます。そのクーポンを現金交換機に差し入れると現金と交換できます。ところが、今回の私の「ジャックポット」の時はマシンから派手な音楽と、「You are Winner!」「Big Win!」「Jackpot!」などの文字が次々とマシンの画面上を踊りまくっているのです。周囲の人たちは私のマシンを覗きにくるし、大げさに“Woo!”、“Congratulations!”といいながら握手をしてくれる人までいる始末。アメリカン、特にカリフォルニアンらしい底抜けの明るさと派手さを実感しました。

そのうち、カジノ場係員の女性が2人やってきました。彼女たちもアメリカ人らしく大げさに私に祝福の言葉をかけてくれました。

「I.D(身分証明書)とソーシャル・セキュリティ・カード」の提示を求められ、諸手続きに少し時間がかかりましたが、その場で現金を渡してくれました。同時に一枚の書類を渡されたので見ると、それは納税申告用の証明書でした。相応の金額をこえる賞金は雑所得として扱われ、来年の税務申告時に収入として申告しなければならないのです。私はなんとアメリカの国税当局にまで貢献したことになります。

今回は偶然、たいへんなハプニングでしたが、こんなことはもう二度とないでしょう。調子に乗らないように、賞金は無駄遣いをせず、ほぼすべては貯金にまわすことにしました。ただし、私の専属ドライバーからは多額の(?)チップを請求されました。私はこれに感謝をこめて応じました。

“柳の下には二匹のどじょうはいない”のだから、次回からはまた入場料程度の元金を握り締めて、チマチマ楽しむことにしよう、と自分に言い聞かせているところです。
  河合将介(skawai@earthlink.net)

さくらの独り 言「」

今週はお休みです。

川柳(東京・成近)


 


( 川 柳 )

システムキッチン手抜き料理が上手くなり

お茶漬けの味で夫婦がつつがない

体重計少しは世辞を言うもんだ

百薬の長が程よく効いている

完璧でないから夫婦五十年


( ニュースやぶにらみ )

「5月決着」
沖縄でなく福島 ―鳩山首相

「結局辺古野へ」
復案です −鳩山首相

「腐れ縁」
親方と親分 −相撲協会

河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

森田さんから

 

龍翁余話

龍翁余話(132)「手賀沼湖畔を散策」

手賀沼(てがぬま)は、とにかくヒョロ長い。千葉県の我孫子市、柏市、印西市、白井市にまたがる湖沼(こしょう=陸に囲まれ、海と連絡していない湖・沼・池)だ。湖沼面積6.5平方km(ディズニーランドの約14倍)、湖沼周囲約38km(我孫子駅から東京駅までの距離)。かつて、志賀直哉、武者小路実篤ら文人が湖畔に住み“北の鎌倉”と呼ばれていたそうだが、我孫子市商工観光課の話(電話取材)によると、1955年(昭和30年)頃から、JR常磐線、成田線沿線の急激な宅地開発、人口増加(現在の流域人口は約50万人)による家庭雑排水の流入で湖の汚濁が進み、一時期、水質汚染全国一の汚名をかぶった。つい10年ほど前までは“(悪臭による)鼻つまみの沼”との悪名が高かった。しかし近年、湖沼水質保全特別措置法によって浄化が進み、平成13年以降、千葉県立印旛手賀(いんば・てが)自然公園に相応しい水質に生まれ変わってきた。蓮の群生箇所があり、諸処にマコモやヨシが茂り、鯉、フナ、ハヤ、レンギョ、ブラックバスなどが棲息、釣り人やボート遊びの家族、鴨や白鳥、オオヨシキリ、ハクセキレイ、シラサギ、ユリカモメなどの鳥類観察グループなど、四季を通して多くの“手賀沼ファン”が訪れているそうだ。

手賀沼の直ぐ近く、我孫子市天王台に住む友人Kさんのご案内で先日、初めて手賀沼湖畔を約4キロ歩いた。湖沼の広さ、長さに目を奪われる。歩き始めて直ぐ、ヨシの茂みの中で遊ぶ白鳥親子に出逢う。全身白色、オレンジ色のくちばし、そのくちばしの上部に黒いコブのようなものがあったので、これは多分、コブハクチョウ(?)。子ども鳥が動くたびに父鳥が前、母鳥が後ろにいて必ず子ども鳥をガードする。何とも微笑ましい。

 手賀沼の水は農業用水として利用されているが、漁業も盛んらしい。張網(はりあみ)が代表的だが、足利時代からの船曳網(ふなびきあみ)も行なわれており、漁期は10月1日から翌年3月31日までとされている。獲物はいずれも鯉、フナ、モツゴなど。散策の途中で釣堀を見かけたが、翁は(海であれ湖沼であれ)やはり船釣りを楽しみたい。

手賀沼をまたいで国道6号線(我孫子市側)と16号線(柏市側)を結ぶ県道が走り手賀沼のほぼ中央部に、全長415m、11連アーチの橋が架かっている。その橋のたもと(我孫子市側)に手賀沼の原風景をイメージした縮尺5000分の1のミニ手賀沼『手賀沼親水広場』、その周辺に『水の館』、『鳥の博物館』がある。『水の館』には高さ25mの展望室があり手賀沼を眼下に一望、晴れた日には遠く筑波山を望むことが出来るそうだが、この日は霞がかかって見ることが出来なかった。1階の展示ホールには、淡水魚の水槽(写真左)、水質浄化の説明コーナーや、手賀沼ゆかりの文学者や芸術家の集合写真、魚の種類あれこれが学習出来る映像装置もある。2階には特別展示室や研修室。3階にはプラネタリウム室があり担当者が“天体の不思議”を解説する。彼は言う「近くの松戸市から山崎直子さんが宇宙に飛んだ。この我孫子市からも是非、宇宙飛行士が誕生して貰いたい」。

約40分の天体劇場を観て隣の『鳥の博物館』に行く。玄関を入ると化け物のような始祖鳥(最古の鳥類)の模型(写真中)が参観者を驚かす。展示場は“手賀沼の自然と鳥たち”、“鳥の起源と進化”、“渡り鳥の謎”、“人と鳥の共存“などのコーナーに分かれており、鳥の種類・生態など知らないことの多さに翁は愕然とする。

日本で唯一、鳥類について総合的に学習出来る博物館がこの地にある訳は、この博物館に隣接している(これも日本で唯一の)鳥類専門の研究所『山階(やましな)鳥類研究所』(写真右)あってのことだろう。この研究所は2005年(平成17年)まで紀宮清子内親王(現・黒田清子さん)が非常勤研究員として勤められた。なお、現在の総裁は秋篠宮文仁親王、理事長は島津久永さん(昭和天皇の五女・清宮貴子内親王の夫)など皇室との縁が深い。
                         
Kさんのお宅の直ぐ傍に我孫子市最古(5世紀頃)の前方後円墳『水神山古墳』(県指定史跡)がある。前方後円墳とは日本における古墳の形式で3世紀から7世紀にかけて盛んに造成された日本独特の墳墓である。
昭和40年に東大考古学研究室によって刀子(とうす)、ガラス玉、各種土器、壺など“貴族の墓”を物語る品々が発掘された。5世紀頃、この地でこれだけ(全長63m)の墳墓を残した権力者(支配者)とはどんな人物だったのだろうか?しばし古(いにしえ)のロマンに浸る。湖沼の神秘とそこに生息する魚類、鳥類の生態、そして歴史――手賀沼一帯は、翁に多くの興味深いテーマを与えてくれた。お世話になったKさんご夫妻に感謝しつつ、手賀沼再訪を約して・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

ジャズ&ポップ−今週のお奨 めアルバム

 

今回はピアニストでありボーカリストの"村上ゆき"のアルバムです。
村上ゆきの声はさわやかで癒される声です。
ある風邪薬のCMで「がんばりたいのに、がんばれない」と歌っているのを聴いたことがあるかもしれませんが、その歌声が村上ゆきです。そのほかにもシャープ液晶テレビのアクオスのCMなどたくさんのCMソングで彼女の声を聴いていると思います。
このアルバムは2005年7月にリリースされた彼女のセカンドアルバムで、天野清嗣をはじめとする日本のギターリストがバックを飾っているアルバムです。
"While my piano gently weeps" 村上ゆき
1. Tell me a bedtime story
2. The 59th street bridge song
3. I love you porgy
4. Bang Bang
5. As tears go by
6. Light my fire
7. He was beautiful
8. Will you love me tomorrow
9. Girl talk
10. The days of wine and roses
11. Too shy to say
12. I can see clearly now
13. Bridges

Yuki Murakami ( piano & vocal )
Kiyotsugu Amano ( guitars 1&9 )
Natsuki Kido ( guitars 2,4,5,6,8,12&13 )
Yuichiro Hiraoka ( guitars 10&12 )
Jens Bang-Rasmussen ( guitars 7 )
Keisuke Torigoe ( bass 4,8,11&13 )
Tsutomu Nakayama ( keyboads 5,8&13 )
Tsutomu Nakayama ( keyboads 5,8&13 )
Yoichi Okabe ( percussion 6&13 )

下記のURLで試聴できます。
http://musico.jp/contents/contents_index.aspx?id=r944Q2


雑貨屋ウィークリー537号から紹介をはじめたジャズのアルバムをリストにしました。
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm
《R.O.》

編集後記

もうすぐ6月だというのに肌寒い日が続きましたね。
この調子だと今年は夏でも大きな気温のアップダウンがあるのではないかと思ってしまいます。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.733

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com