「科学が解明!
健康に生きられる正しい水の飲み方」というテレビ番組(NTV系列、「世界一受けたい授業」、2007年8月4日放送)をレンタル・ビデオで観ました。講師は東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎氏で、同氏の著書に「知られざる水の『超』能力」があるそうです。
人体に含まれる水の量はおおよそ新生児80%、成人60%、60歳過ぎた人は50%なのだそうで、加齢とともに体内の水分の比率が低下し、これも老化の現われとか。年を重ねるにしたがって水を欲する感度が鈍くなる(水分欲求のセンサーの鈍化)ので特に老人はのどが乾かなくとも少しづゝ水分補給をしたほうがよいのだそうです。
通常、私たちは体内の水分が1〜2%欠乏するとのどの渇きを感じ、10%減少すると意識障害を起こし、20%減少すると死にいたることがあるとか、私たち人間にとって水分は死活を制するものであることがわかります。
成人は一日平均約2.5リットルの水分を摂り、同量を対外へ出しますが、その内訳は尿・便(1.5リットル)、汗(0.5リットル)、吐息(0.5リットル)などによるようです。
水を飲むことにより体内の老廃物を洗い流し、新陳代謝をうながすことになるのですが、そのための正しい水の飲み方は次のとおりなのだそうです。(尤も、糖尿病や肝臓の悪い人などに当てはまらない場合があるので正しくは医師の指示にしたがう必要があるとのこと)
(1) 朝一杯の水は良い:体をリラックスさせ、イライラやストレス解消に役立つ。昔から朝の水は万病に効くといわれている。
(2)胃腸の弱い人は水をよく噛んで飲む:特に冷たい水は胃を刺激し消化液が充分出ない。
(3)食事の最中にあまり水は飲まない:食前・食後の水は O.K.
だが、食事最中に水を大量に飲むと胃腸内の消化液がうすまってしまう。食べ物を流し込むことになり消化によくない。また、食べ物はよく噛んで食べること。
(4)就寝前に水を飲む:人は就寝中に汗などで体内の水分が減少する。そのため血液が濃くなりドロドロになって、これが原因で脳梗塞、心筋梗塞などを起こしやすくなる。一般に脳梗塞、心筋梗塞などは夜明け、午前中に発生する場合が多いのはこのためである。それに備え寝る前に水分を補給しておく。(就寝前の一杯の水を昔から「宝水」ともいわれている)
(5)就寝前に水を飲むと夜中にトイレを催す人はレモンと蜂蜜を溶かした水を飲むと良い。そうすると身体が温まって安眠できる。
(6)入浴前にもコップ一杯の水を飲む:入浴中に汗をかくため、事前に水分補給しておく。
水を上手に飲むことが若さを保ち、健康でいられる秘訣のひとつであるようです。特に年寄りは渇きに対する感度が鈍いので、脱水症状が起こりやすいとのこと、古希を迎えた私はこまめに水を飲んで若さを保とうと思っています。
「空気と水はタダ」といわれたのは昔のはなし、最近は空気も水も汚れてきました。いかにして良い空気と水を確保するか、こちらも命にかかわる重大問題です。
河合将介(skawai@earthlink.net) |