今年(2006年)の立秋は8月8日だそうですので、この雑貨屋ウイークリーが発行される8月6日はまだ“暑中お見舞い”でよいわけですね。
こちらロサンゼルスを含む南カリフォルニアの今年の夏は例年にくらべ異常に暑い日が続いています。ロサンゼルス市内では日中の最高気温は華氏90〜95度(摂氏32〜35度)ですが、郊外の砂漠(Desert)地域では華氏110度(摂氏43度)を超えることも珍しいことではありません。
先々週の日曜日、私たちの詩吟グループは親睦ピクニックと言うことで、ここロサンゼルスから200キロほど内陸に入ったインデオ(Indio)近くへ行きましたが、その日の日中の最高気温はなんと華氏123度(摂氏50度)で、“暑い”などという言葉では表現できないほどでした。
ただ、我々のピクニックの目的地はそこにあるカジノ場(インディアン・カジノ)であり、屋内でしたので問題はありませんでしたが(尤も、場所がカジノ場だけに別の意味で“カッカと暑く”なりました・・)
湿度はそれほど高くないのが救いでしたが、それだけに水分の補給をしないと脱水症、熱中症になってしまうことでしょう。
今年の異常な熱波のため、既にカリフォルニア州全体で高温によるとみられる死者数は100人を超え、カリフォルニア州内のいくつかのカウンティでは地元を対象に非常事態を宣言したところも出ています。また、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事も関係機関に対策を指示したということです。
ロサンゼルスとその周辺は雨の少ないところで、ひとたび街の外(郊外)へ出るとほとんどがDesertといわれる岩だけの砂漠であり、殺伐とした荒野であるため、暑い夏の間は屋外で楽しむ場所はないと思われがちですが、それでもそんなことはありません。
湿度が低いので高い山や高原、日陰や夜間は意外と凌ぎやすく気持ちよいものです。
以前、私の観光スポットでご紹介しましたが、ロサンゼルスの東、約100マイルにある砂漠の街、パームスプリングスの西に聳えるSan
Jacinto山に設置されたロープウエイの終着駅(海抜8,516フィート、2,595メートル)付近はこの時期最高の避暑地と言えるでしょう。
終着駅(High
Mountain駅)から一歩外に出ると、つい先ほどまでの熱波に満ちた“砂漠と岩山”は嘘のように涼しく、緑の大木が生い茂る別世界が開けています。
私もただ、「暑い、暑い!」と言うだけでなく、今年の夏も大いに歩き回ることにしています。
『心頭を滅却すれば火もまた涼し』――― 夏の暑さに対抗するのにふさわしい言葉ではないのかも知れませんが、こんな心意気で暑さに負けずに頑張りたいと思っています。 河合 将介(skawai@earthlink.net)
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