今年7月に日本の厚生労働省が発表した2004年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性78・64歳、女性85・59歳となり、男女とも5年連続で過去最高を更新しました。男性はアイスランド(78・8歳)に次いで2位、女性はなんと20年連続で世界一だったことになります。
医療技術の著しい進歩や衛生環境の改善などが新生児や幼児の死亡率を低くし、また年長者の病気予防、治療に貢献したことがこのような結果をもたらしたわけで、これも日本が世界に誇れる快挙のひとつといえましょう。
とはいえ、私たち日本人をとりまく生活・社会環境には肥満、偏食、有害加工食品の蔓延、ストレス過多など、生命維持にとってのマイナス要因も多くあり、本当に我々日本人が世界1,2位の長寿国なのか疑問を感じざるを得ない側面もあります。
平均寿命とは、その年に生まれた人が将来何歳まで生きることができるかを示す指標といわれています。平均寿命の算出上、新生児や幼児の死亡率が高い場合、全体の平均寿命の数値に大きく影響することが容易に想像できます。日本の場合生後1年以内に死亡する乳幼児は1,000人に対し3人といわれ、世界的にみればたいへん低い数字ですが、他の年齢層に比べかなり高いはずで、日本人の平均寿命の伸びに日本の少子化が多少は貢献しているとも考えられそうです。
日本の「敬老の日」を機に厚生労働省から発表された数字によれば、90歳以上の日本人は百万人を上回り、65歳以上は全人口のほゞ20%(約2,500万人)に達したそうです。
ところで、インターネットで人口統計などを検索してみると「従属人口」なる言葉がやたらと目につきます。一般に人口統計では15~64歳を「生産年齢人口」と呼び、それ以外の「年少人口(0~14歳)」、「老年人口(65歳以上)」をまとめて「従属人口」と呼んでいるようです。
日本の国語辞典では、「従属=支配を受けて、その下につきしたがうこと。反対語:自立(三省堂国語辞典第二版)」と書いてありました。
日本では65歳以上は自立も出来ない従属者扱いなのです。65歳以上の人間に対し失礼極まりない表現ではないでしょうか。私も「従属人口」の一人として大いに違和感を覚えます。
人生50年といわれ、初老が40歳の異称であった時代ならともかく、今の時代にそぐわない「従属人口」呼ばわりはぜひやめていただき、年齢に関係なく年長者にももっと活用の機会を与えるべきではないでしょうか。
「団塊の世代」の大定年時代を二年後に控え、65歳以上の年齢層の活用をどうするかは日本国の将来の死活にかかわる問題でしょう。
河合将介( skawai@earthlink.net
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