米誌ニューズウィーク2月28日(2005年)発売号の記事によると、世界中で英語を母国語以外の言葉として話す人がますます増加し、その数は英語を母国語とする人の3倍にも達しているのだそうです。
同誌によると、アジアだけでも英語を話す人は米国、英国、カナダ3か国の総人口にほぼ匹敵する3億5000万人を超えたとのこと、また、今後10年で世界の人口の半分近い約30億人が英語を話すようになる見通しだと書いています。
これらの人々の中には、その国の国語を英語にしてしまっているところ、国語は自国語でありながら英語も公用語として採用している国などなど複雑でしょうが、今や英語が世界語になっていることは認めざるをえません。インターネットの普及がこの現象をさらに加速させているようです。
英語を母国語としているところ(国)でさえ多くの異なった英語があります。いわんや英語以外の母国語を持ちながら何らかの事情で英語を使う人たちは完璧な英語(何を持って“完璧”というか議論の余地がありますが)を使いこなすことは困難です。
上記ニュースウイークの記事にも、「英語人口の拡大に伴い、タガログ語が一部持ち込まれたイングログ(Englog)、ヒンディー語と混合したヒングリッシュ(Hinglish)など、世界各地で「新英語」が次々と誕生している」とあります。ジャパニーズ・イングリッシュ(Japlish?)を含むこれらの「新英語族」が「英語母国語族」を大きく凌ぐようになったということは、英語に関して我ら「新英語族」の方がマジョリティ(多数派)であり、「英語母国語族」はマイノリティ(少数派)になのだということになります。
何年もアメリカに滞在しながら、いまだにブロークン・イングリッシュに劣等感を持ち英語を苦手とする私ですが、考えてみたら私もマジョリティ(多数派)の一人であることに気付きました。
『そうだ!我らマジョリティ(多数派)、もっと自信を持とう!!』
(陰の声:本当はいつまでも上達しない語学力に下手な言い訳をしているだけだね)
河合将介( skawai@earthlink.net
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