Zakkaya Weekly No.381
Ryo Onishi 8/31/2003
雑貨屋のひとり言 観光スポット さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー 成岡流お酒の楽しみ方 教育の方程式 おいしいLA 健康のお話 雑貨屋ホーム とうとう8月も終わりです。今月めずらしくゴルフを3回プレイしましたが、三日とも空模様の怪しい日ばかりでしたが、幸いプレイ中には雨が降らず、プレイ前か、後に雨が降りました。これってラッキーなのでしょうね?
火星が6万年ぶりに大接近ということでしたが、未だに見られていません。みなさんは見られましたか?(R.O.)
ハミングバードで残暑お見舞い 残暑お見舞い申しあげます。今年の日本は冷夏、酷暑の差が激しかったようで、農作物の収穫や経済動向にも大いに影響があったとのニュースがこちらにも届いていますが、みなさまのところはいかがでしょうか。世界的な不況の中で、今後の景気回復のカギを握ると注目される日本がこれ以上落ち込むことのないよう祈るばかりです。
たまには厳しい話題から離れて、今回はこちらの明るい話題をお送りいたします。皆さんは「ハミングバード」という小鳥をご存知でしょうか。日本語では「ハチドリ」、または「ハチスズメ」という名前を持つ鳥です。
最近、我が家の庭にも「ハミングバード」が飛んで来るようになったので、近くのペット・ショップで『餌(砂糖水)入れ(Hummingbird Feeder)』を購入し、軒先に吊るしました。毎日「ハミングバード」がやってきて突ついています。写真を一枚添付しますのでご覧ください。
ハミングバードについて、各種国語辞典で調べたら、おおよそ次の通り説明されていました。
【ハミングバード[hummingbird]】:
ハチドリ科に属する鳥の総称。鳥の中で最も小形。体長 6cmほど。南北アメリカに約 320種が分布する。飛翔力強く、空中に静止でき、花の蜜を吸い、また小昆虫を捕食。雄はあざやかな赤・緑・青・褐色などで金属光沢がある。苔などで椀状の巣をつくり、1〜2卵を産む。ハチドリ、またはハチスズメ。
季節の変わり目です。皆さん、風邪など引かぬようくれぐれもご留意ください。
河合将介(skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「距離」
先月、4年間の滞日を終えて米国へ帰国した弊社会長P.Yが来日した。離日後3週間ぶりの日本となる。弊社会長である彼と弊社社長の直下部隊に所属する私にとって、毎月約1-2週間のこの期間(彼の滞日中)は、まるで盆と正月が一緒にやってきた様になる。彼の日本不在(地球上の日本以外の国に居る)時私たちは、地理的時差的距離はあっても、eメール、電話やテレビ会議等の交信により、「距離」のないビジネス展開をしている。とはいえ、こうして面と向かって(face to faceで)対話や会話をすると、ビジネスディベロップメントのスピードは勿論、「人間間の距離」のなさを実感でき、不安も疑問も疲れさえも吹っ飛んでしまう。いやそれどころか、魔法にかかった様に奮起する力さえ与えられる。どんな技術革命によって「距離」のない情報交信やオペレーションが可能な時代になっても、人と人というものは、やはり「会う」・「共に居る」という空間的時間的「距離のない」ことによって創出されるものが最高だと、再認識しているさくらである。
この様な現象は会長と私だけに限らず、他の人との関係においても同様である。お客さん、同僚や部下、友人や知人、家族や恋人などもそうである。携帯電話や携帯電話メール等が発達し、情報伝達の迅速化がなされても、そこにははやり「共に居る」という空間的無距離」に勝るものはない。遠距離恋愛が続くのは稀だと言われるのも、優秀な営業マンほどお客との距離を調整するベテランだとも言われるのも、うなずける。先日、目を真っ赤に泣き腫らした部下の相談を受けた。毎日頻繁なメールで確かめ合っているつもりの彼と、ほんの小さなこと(メールによるやりとり)で別れてしまったという。限られた時間やスペースの文字に彼らは想いを託し、交わし合ったのだろう。しかし、その文字の間に川ができてしまった。今はそれを誰も埋められない。遠方にあるクライアント常駐プロジェクトを私が彼女に指示したため、彼らは遠距離恋愛状態となり、メール交信に頼る週日となった。さくらのコピー人間と言われるほど仕事優先タイプの彼女に、私は「距離」のある恋愛までも似させてしまったと心を痛めた。私の遠い記憶を甦らせてくれた彼女のこの証は、会いたいと想う気持ちを大切にし、人が人と会うという、ごくごく基本的な感情をもっと大切にするということの重要性を教えてくれた。eメールは時として、いいメールにならない場合もあるのである。
ところで、『スモールワールド』という言葉が流行って久しい。世界中で愛されているディズニーの歌”It’s A Small World” は、ひとつの『スモールワールド』概念を作った。それは、「偶然出会った二人以上が、その知り合いや関係を通じて繋がっていく」という、笑いや涙するひと(こどももおとなも)が、国や文化を超えてひとつになるという希望に満ちていて、人の心の距離を縮めてくれるものである。一方、情報テクノロジー(IT)が発達した今日、「地球上の誰でも、何時でも何処でも好きなだけ、しかも瞬時に交信できる」という時間的空間的距離を感じさせない意味・概念の『スモールワールド』も登場した。後者の概念はビジネス形態も人の生活様式も変えた。何よりもスピードという言葉が、質や量よりも重要点として価値化された。しかしそれはまた、前述した部下の出来事に等しく、人為的に造られた川道の如く、人と人の「理解」や「感じる」という部分に、「距離」を創ってしまうようにも思えるのは、この私だけだろうか。
今この情報化社会に生きる私たちは、その生活や出会いを私たち自身が豊かにするためにも、情報テクノロジーを「ツール」として再認識することが必要だ。それを活用することはあっても、それらを中心とした生活や生き方は、人と人の間にできた自然の川に、人為的な川道を造ることにさえなってしまうからだ。ITが距離のない世界と謳われながら実は、出会いや響きの「距離」をも作らせてしまうのだ。情報テクノロジーは、どんなに身近になっても(在っても)、私を映し出してはくれない。しかし、身近に居る(在る)人は、その人の瞳の中に、私自身を映し出して観(魅)せてくれる。人と人との「距離」というものは、そんな不思議なレンズも持っているものなのだぞぉっと、さくらの独り言。
(sakuratsubomi@earthlink.net)
川 柳 & コント(東京・成近)
( 川 柳 )
医療ミス幾つ隠してきたカルテ
飢えの子の声が届かぬパンの耳
飽食のしっぺ返しがきっとくる
戦争の愚を次世代に語り継ぐ
ロボットの視野に広がる新世紀
( ニュースやぶにらみ )
「冷夏」
火星に主役を取られた ー太陽
「六角テーブル」
中の一つの角がとんがってて困る −六か国協議
「橋本派の内部対立」
俺がちょっといないともうこれだ ー鈴木宗男
(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jp
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm
今年のヨーロッパはもの凄く暑かったようで、通常はクーラーなど無くても生活できるところでも、この異常気象でクーラーや扇風機が品切れになったと聞きました。
冷夏の日本では売れ行き不振なのに、皮肉なことです。
私達がロスからトロントに移った1987年も異常に暑い夏で、クーラーも扇風機もない家で二週間、熱帯夜のなかで眠れぬ夜を過ごしたことを思い出しています。
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Zakkaya Weekly No.381
雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp