Zakkaya Weekly No.370
Ryo Onishi 6/15/2003
雑貨屋のひとり言 観光スポット さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー 吟醸みゅーじあむ 教育の方程式 おいしいLA 健康のお話 雑貨屋ホーム 梅雨に入りました。雨の影響で困る方も結構いると思います。週末に予定しているゴルフのコンペ、幹事さんは気を揉みますからね。昨日は甲子園での阪神・巨人戦が中止になってしまいました。今日も朝から雲行きが怪しい微妙な状態でしたが、ベランダから甲子園球場の照明がみえます、今夜も白熱したゲームになっています。
これから梅雨でうっとおしい日が続きますが、心の中にだけはカビが生えないように注意したいものです。(R.O.)
日 本 訪 問 記 (その1)信 州のぬくもり 今年も5月中旬から3週間あまり日本を訪れ、6月8日にロサンゼルスへ戻ってきました。私は5年半前に日本企業の米国現地法人を引退後、引き続きロサンゼルス郊外に妻と二人で残り暮していますが、年1度この時期に日本へ行くことにしています。
日本では最初の一週間はサラリーマン現役時代の日本の職場であり、また、私の家がある長野県諏訪、そして残りの期間は私が生まれ育った東京を中心に滞在することにしています。
今回も諏訪滞在中には旧職場の仲間たちが集まってくれ、楽しく語らい歌い、大いに盛り上がりました。私は36年間のサラリーマン生活のうち20年間は海外駐在のため諏訪を留守にしていました。にもかかわらず、旧職場の皆さんはいつまでも私を仲間として受け入れてくれ、歓迎してくれます。私は幸せをつくづく感じています。
また、私は今回も諏訪滞在中、仲間たちに2度にわたって信州の山や高原のドライブに誘われ、連れて行ってもらいました。最初は安曇野方面であり、穂高大王わさび園、岩崎ちひろ美術館などで、別の日にはビーナスラインを走り、霧が峰、八島湿原、美ヶ原高原美術館へのドライブでした。5月中旬の高原はセーターに風防コート着用が必要なほどの寒さでしたが、それでも落葉松、白樺などは芽吹きはじめており、みずみずしい新緑(若芽)は何ものにも代えがたいほど美しく、新鮮な色をしていました。
私は諏訪で遊んでいただけではありません。退職前の会社の「労働組合シニアクラブ」に対し、目下私が関与している「海外ロングステイ」や「シニア・ネット」活動の実態について説明し、推進の手伝いを申し入れてきました。
長野県滞在の最終日には、長野県経営者協会(毎回会報に『海外点描』を寄稿しています)に友人を訪ねた機会を利用して善光寺にも立ち寄り、「ご開帳」詣でをしてきました。
「善光寺・ご開帳」は7年目に一度の行事であり、18年前、私たち夫婦が米国駐在のため信州を発つ直前の1985年5月に米国駐在の無事を祈り、お参りした「ご開帳」から三回目のものであり、今回ようやく「お礼参り」をさせてもらいました。
7泊の信州滞在でしたが、ひんやりした高原や山の空気と暖かい友人達のぬくもりは最高でした。信州・諏訪他の皆さんありがとうございました。
河合将介( skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「一輪」
「どんなに貧しくても、トイレに花一輪飾る心を忘れずに」と云われて育った。育った我家のトイレにはいつも、花があった。そしてそんな中で育った私たち4人キョウダイの生活には今も、「一輪」の習慣がある。玄関、居間、台所や洗面所、そしてやはりトイレに、生きた花がある。もちろん今も母は、この「一輪」を続けている。たかが一輪の花だけど、この母の教えが尊く想える今日だ。
今は亡き祖母(母の母)は、彼女の庭先に咲く季節折々の花を我家へ届けてくれていた、幼いころの想い出だ。今のこの季節になると、祖母の家の玄関先さいた紫色の見事な紫陽花が恋しい。あの頃我家へ運ばれたその紫陽花は、うっとおしい梅雨さえも恵みの雨と感じさせてくれた。そういえば、私の貧しい在米時代の生活では、アパートの庭先や大学の駐車場に咲く雑草を摘んできて、台所やトイレに飾ったものだ。沢山ではなく「一輪」の心というのは、3Y「よゆう・ゆとり・ゆたか」、言い換えれば、生活の中の「間」を意味するのだと今になって悟っている。3Yとは3優であり、人が憂いに触れることなのだと。
先週訪ねた長兄「純ちゃん」の家にも、この「一輪」を楽しんでいる風景があった。男独りの生活なのにとても美しく咲いている花だったので「これって造花なの?」と口にした。「バカかお前、生きたものこそ花ぞ」と怒られた。私たちキョウダイは不思議と造花は好まず、飾るものは全て生花だ。造花は枯れることもなく手間もかからないが、埃がたまり易く動きがない。命がないからだ。私はどんなに多忙でも、週末には花屋へでかけ、家中の花を指しかえる。そしてお香を焚く。それは週の終わりであり、また新しい週の始まりの儀式でもある。季節や花の種類によっては一週間もってくれないものもある。また時によっては水を入れ替える余裕がなく、早く枯らしてしまう場合もある。しかし、飾っている花がたった一輪であろうと、生きているもの(命あるもの)だからこそ、無意識に動きを感じ、心惹かれるのである。ある時は癒しであり、安らぎであり、慰めでもあり、またある時は励ましであり、支えであったりする。蕾も花もそして、しおれて枯れ落ちる花であっても、生きているからこそと、人生のテーマを貰う。「一輪」の醍醐味は、そんな美しさだと想う。
一週間分の掃除洗濯が終わり、花を生け、お香を焚き、「一輪」の花を眺めながらお茶を頂く。開け放った窓から、季節のかほりが優しく運ばれる。その時々に、何かにつけて想いを巡らす。そして最後は、「命」を想う。こんなさくらの週末儀式を70近いお爺さんに離したら、「一輪の花を美しいと想うその心が美しい。いつまでも大切に」と、課題をもらった。今は亡き父が言わせた様に想えた。父の日に「一輪」の花を独り愛でながら、こんな想いを呟いている、さくらの独り言。
(sakuratsubomi@earthlink.net)
川 柳 & コント(東京・成近)
( 川 柳 )
クール便母の思いが温く着き
宅配便父からと知る固結び
年金にカタログ凝りもせず届き
年金に泥水飲んだ過去もあり
自己流を通して馬鹿の一代記
( ニュースやぶにらみ )
「発泡酒増税で出荷三割減」
祝杯を上げそこなった −財務省
「お台場でのカジノ計画断念」
賭けに負けた −石原都知事
「高速道21路線赤字」
いくら稼いでも追いつかない −東名・名神高速道
(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jp
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm
満腹したら食休み(64) 「銀幕のスター」
およそ1ヶ月近く前になるが「杉 葉子さんを囲む会」というのがあり、そのときの模様を収録した記念ビデオができ上がった。この会の開催実行委員の1人として私もお手伝いをしたのだが、当日はバタバタと自分の仕事に忙しく、会を楽しむ余裕もなかったのでビデオでゆっくり楽しませてもらった。
この会は21年間ロサンゼルスのホテルニューオータニで日本文化の紹介をしてきた杉 葉子さんが、今春その職を引退したのを機に、長年の功績を労うと共に今後の活躍を願って開催されたものだ。杉さんとはチャリティーイベントの実行委員として2年前に初めてお目にかかり、すでに4つのイベントのお手伝いを共にしている。それらのイベントを立ち上げてきたメンバーが実行委員となり今回の会を実現させたのだが、そもそもこの会の話を聞いたとき、一人の女性の引退にどうしてこんな会を開くのだろうかと少々不思議に思った。
お目にかかる以前から、ロサンゼルスに映画「青い山脈」に出演した杉 葉子さんという女優さんが住んでいるという話は聞いていた。大ヒットした「青い山脈」という映画があったことは知っていても出演者の俳優の名前までは知らないし、女優の杉 葉子という名前も知らなかった。実はその青い山脈の映画も見ていない。だから杉さんとの出会いも私にとっては普通の出会いであって、以来、今の杉さんとお付き合いをしてきた。
今回、会のために必要な資料を杉さんからたくさん見せてもらった。多くの方のお話も聞いた。若い頃の写真もいっぱい見せていただいた。昭和24年当時「青い山脈」の新子役でのデビューはとても衝撃的で、健康的な肢体と溌剌としたイメージが多くの人たちを魅了し、敗戦後の沈うつな日々の中、新しい時代の象徴として喜びを持って迎え入れられた。新子に会うために何度も何度も映画館に足を運んだ青年も多かったという。
今回「杉 葉子さんを囲む会」に出席した多くはその同時代を生きてきた人たちだ。当時スクリーンでしか会えなかった憧れの銀幕のスターが、すぐ身近で日本文化の紹介のために尽くしてきたのだ。「女優杉 葉子は新生日本の象徴そのものだった」「自分の青春そのものだった」「日米の懸け橋となって、アメリカで日本文化を紹介できたのは杉さんだからこそ」と多くのコメントが寄せられた。長年培った人徳と人脈で、この会へも断らなければならないほどの申し込みが殺到した。
これは私にとっては本当に驚きだった。私にとって杉さんは女優杉 葉子であるというより、一人の素晴らしい友人だとずっと思っていた。とてもチャーミングで、私も見習いたいなと感じさせてくれる存在だ。だが女優杉 葉子は当時のアイドル、銀幕のスター、現在日系社会を支えているかつての青年や乙女たちにとっては、今でも夢と力を与えてくれる特別な存在なのだ。ロサンゼルスの日系社会にとって、杉さんの存在そのものが財産なのだということを今回の会は教えてくれた。「まだまだたくさんの夢があります」と語る杉さんは、これからも女優として、日米の懸け橋として活躍されるだろう。その活躍は、同時に日系社会に生きる我々の世代を超えた夢にもなるはずだ。さっか あきこ akikosk@sbcglobal.net今週末はゴルフの練習はしませんでした。先日のゴルフ以来、背中に痛みがあるからです。
今日は父の日です。息子と娘からプレゼントをもらいました。照れますが、素直に喜んでいます。
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Zakkaya Weekly No.370
雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp