Zakkaya Weekly No.338
Ryo Onishi 11/2/2002
雑貨屋のひとり言 観光スポット さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー お酒の楽しみ方 一口コラム おいしいLA 健康のお話 雑貨屋ホーム 先週、吟醸ミュージアムで久しぶりに東さんに会いました。蓄膿症の手術を受けられ、その全快祝いで仲間で乾杯したのでした。東さんは長年、蓄膿症のために臭覚が弱っていたのですが手術後、臭覚が奇跡的によみがえりました。これまであまり感じなかった吟醸酒の芳醇な匂いを感じ、これまでとはまったく違った味わいになったそうです。もちろん全ての匂いがよみがえったわけですから、まるで生まれ変わったような幸せを感じておられます。カレー屋の横を通ったらカレーの匂いがしたと話す顔はまさにその顔でした。当たり前のことに感動できる東さんの話を聞いて、五体満足に生きている我々は、最近、感動が少なくなってきているのではないかとふと思いました。(R.O.)
あまり 知られていないL.A. 観光スポット(134) Kimberly Crest House & Gardens
Kimberly Crest House & Gardensは、ロサンゼルス・カウンティの東隣、サンバナディーノ・カウンティ(San Bernardino County)の Redlands市にある旧邸宅と庭で、フランスの城を連想させるスタイルは見学者の眼を惹きつけるものがあります。
ここは国の史跡(National Register of Historic Places)ならびにカリフォルニア州の歴史的ランドマーク(California Registered Historical Landmark)に登録されており、ビクトリア朝スタイルを良く保存した建物の代表の一つと言えるものです。
三階建ての建物は1897年にニューヨークから移住してきた未亡人Mrs. Cornelia A. Hill によって建てられ、その後1905年に、キンバリー・クラーク製紙会社(Kimberly-Clark Paper Company)の創始者で実業家の、J. Alfred Kimberly とその夫人 Helen Cheney Kimberlyが購入し、1979年までは彼らの令嬢 Mary Kimberly Shirkが住んでいましたが、彼女が市民のためにこの敷地、建物を寄贈し、現在は非営利団体である“Kimberly-Shirk Association”の管理下に置かれ保存され、一般公開されています。
6.25エーカーの敷地に建てられた床面積7,000平方フィート、三階建ての“城”スタイルの建物と庭には毎年1万人を越える見学者が訪れているとのことです。
建物内部には各種アンティーク調の家具、絹のダマスク織りの壁、さらには日本製の漆塗りの屏風(びょうぶ)など、20世紀初頭のアメリカ富豪生活の一端を知ることが出来ると同時に、今ではめったに見られない珍しい家具、調度類を眼のあたりにすることが出来ます。
また、イタリア様式に設計された広い庭も良く整備され、四季折々の草花、噴水、池などが見学者の目を楽しませてくれます。
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●住 所:1325 Prospect Drive, Redlands, CA 92373
●電 話: (909) 792 - 2111
●開館日:木曜日‐日曜日(1:00PM〜 4:00PM)
月曜日- 水曜日、祝日、8月は休館
●ガイドツアー:30分毎、最終3:30PMより
●入場料(ドネ―ション) : $5(一人)
●Web Site:http://www.kimberlycrest.org/
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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#110(またはFWY#710、 FWY#605)を北上してFWY#10(東)へ。
(2)FWY#10を東へ進み、San Bernardino Countyへ入って、FWY#15、FWY#215を通過し、さらにFWY#10を東へ。
(3)FWY#215を通過してから約9マイル進み、Ford St.出口でFWY#10を降りる。
(4)FWY を降りたらすぐのRedlands Blvd.を右折(西へ)。
(5)Redlands Blvd.を約1マイル進み、Highland Ave.を左折、約1マイル進み、Prospect Dr.(反対側はAlvarad St.)を左折したところが入口になっている。
(6)全行程 ;(Torrance方面からの場合)約85マイル、ドライブ約1時間30分。
河合将介( skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「レディネス・マインド」
“ Are you ready? “と時々自分に問い掛ける。生きるということにもそれを終えるということにも、仕事(プロジェクト)にとりかかることもそれを終えることにも。自分のHow to beとHow to do という両面に対して問いかける。これをさくら造語では、レディネス・マインド・チェックと呼ぶ。これは自分の公私両面のクオリティ・コントロールに欠かせないひとつとなっている。
このレディネス・マインド・チェックの基本は3点、自分が@何を危機としているか、A何を観ているか、そしてB何を実現しようとしているかである。自分の仕事や役割、そして生活の両面において具体的に問いかける。これは同時に、自分の健康不健康のチェックにもなる。自分が不健康だと、物事に否定的になり、人や社会における現象を受容できなくなる。人のマイナスや自分の失敗ばかりが気になり、集中力や生産性が低下する。つまり「自分が変わる」のでなく、「人を変えよう」とする傾向に陥る。また現実からの出発ではなく、理想からの出発、非現実的空論の世界で苦悩し発展や成熟に欠けてくる。つまり、危機や価値や実現したいことへの準備が正しく行われないまま、時を過ごすことになる。言い換えればレディネス・マインドとは、自分が何をすべきかと同時に、どうあるべきかということを明確にする「準備の季節・時・確認」だと想っている。
レディネス・マインドを構築するために、心がけていることが二つある。それは空っぽの時間確保と静かな読書である。空っぽの時間を創るということは、空っぽの自分を創ることだ。頭も心も空っぽにする、その時間を自分の生活のどこかに確保することだ。自分や自分よりはるかに偉大な何かと向い合うためだ。空っぽの時間の中に存在する空っぽの自分は、乾いたスポンジのごとく何かを吸収し創造への準備を可能にする。さらに静かな読書とは、「聴く」ということのひとつである。昔の人が聴いた何かを自分も聴くためである。だからベストセラーではなくロングセラー、多くの場合は古典か絵本を選ぶ。この二つの実践的潤滑油が、「お香」であったり「お華」であったり、または「お茶」であったりする。自分が本当に日本人なのだと、今更ながら驚かされる。
秋になり紅葉が美しい今日この頃の日本、それを愛でながら結実について思いをめぐらしている。「青春とは、単なる花盛場だけでなく、来るべき結実への秋への準備の季節である」と、中学生の頃読んだことがある。ゲーテだったと記憶するが、定かではない。また、落ちる葉は既に次の季節の準備をしているという。落ち葉と準備を想う。「春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋のくるにはあらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、秋は即ち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり埋めも蕾みぬ。木の葉の落つるも、まず落ちて芽ぐむにはあらず。下より萌しつはるに堪へずして落つるなり。迎ふる気、下に設けたる故に、待ちとる序甚だ速し」(徒然草第155段)。次の季節への準備を知る。昔の人は自然の中に、レディネス・マインドのKEYを見つけていたようである。真っ赤な秋が終わる前に、私も自然の中でレディネス・マインド・チェックを深めたいものである、、、っと、さくらのとりとめもない独り言。
マキちゃんの健康のお話
−ヤケルお話し−
あぁ〜秋ですねぇ、読書の秋、そして食欲の秋。
しかし、『胸やけ』するまで食欲の秋を堪能していけませんねぇ。..だけどなぜ『胸やけ』って起きるんだろう..。
っという事で、今回は『胸やけ』のお話し。
昔は『胸やけ』といったら、“酸度の高い胃酸が逆流して食道の粘膜を刺激した結果。”と常識の様に言われてきました。
だがしかーし、最近では、それだけでは無い!っという事が明らかにされています。現に、『胸やけ』を起こしている人の胃液を調べてみると、必ずしも胃酸が高くないばかりか、無酸の人も少なくないんです。
じゃぁ、決定的な原因は何ぞや?っということでいろいろな学者による研究がなされ、こんな結果が出たんですねー。
・実験例その1
食道下部に風船を入れ、これらをふくませると、約50パーセントの率で『胸やけ』が起きる。
・実験例その2
食道下部へ液体を注入してみると、徐々に注入しても変化は起こらないが、急速に大量の液体を注入すると、必ず『胸やけ』が起こる。おもしろいことに、胃液を中和する作用のある、重曹水を用いて試しても、全く同様の結果となる。
どうですかっ!そしてこれらの結果から、最近の『胸やけ』の直接原因は次のような事といわれています。
●食道下部の内圧の上昇
●食道下部の逆蠕動
●食道粘膜の感受性の高進
なんですが、結局は胃腸機能の障害がもとで起こる事に違いはありませんねぇ。
胃袋の中に大量に食べ物が押し込まれたり、腸で異常発酵がおこってガスが胃内に充満したりして胃の内圧が上がれば、胃袋と直接つながっている食道下部にも、やっぱり内圧上昇になってしまいます。
同じように、胃に逆蠕動が起こって胃液や胆汁が逆流してくると、その刺激によって食道下部にも痙攣や逆蠕動が起こりやすくなーる。
また、胃腸機能が混乱して自律神経が失調すると粘膜は過敏になり易いんです。
っといっても、同じ『胸やけ』でも激しい症状をあらわすのは、やっぱり過酸。
胃液が過酸状態になるっていうことは、胃液の分泌力が旺盛な場合。
っという事は、体力もかなりある時。
その体力と、過酸の害作用が真っ向から激突するわけだから、症状も激烈になーる。
ところで『胸やけ』とゲップとは、切っても切れない関係にあるんですが、その昔『胸やけ』とゲップを主症状とする病気を溜飲症(りゅういんしょう)と呼んでいたそうで、溜飲とは胃内容物が口に逆流してくる症状。
この症状が激しい場合、食道下部に灼熱間が起こって、酸味の強い胃液がこみ上げてきて、口内、舌、さらに鼻の奥なんかにシビれる様な、焼け付く様なイヤ〜な感覚を覚えます。(皆さんも一度は経験なさっている筈)
こんな時は、重曹などのアルカリ質のものを飲むと、たちまち症状は消えて、スゥーッキリします。
『胸やけ』の原因は胃腸機能の混乱なんですが、そうさせる原因はというと、過食している時と、不自然な食べかたをしている時に他なりません。
まず、動物性蛋白質食品。
これは飽和脂肪酸が胃内に長く停滞して、胃を疲れさせます。
そして白米や白砂糖
白米はミネラルなどの微量成分が欠乏しているので、正常に消化吸収されずに腸内で異常発酵して有毒ガスを逆流させ、白砂糖は、胃の細胞をだらけさせます。
日頃正しい食生活をしている人(玄米、野菜、魚海藻類、自然塩)が、やむをえず白米や白砂糖を口にしたら、とたんに『胸やけ』を起こすんだそう..。
じゃぁ、どうすれば『胸やけ』がなくなるのー?っについては又来週..。
僕は甘い物が大のニガテなんですが、お客さんに勧められてタマ〜に口にすると、必ず『胸やけ』を起こします。
なのに、いくら熱燗を飲んでも『胸やけ』を起こさないのはナゼなんだ..。
蒔田 龍人
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川 柳 & コント(東京・成近)
( 川 柳 )公園で一息入れる棒グラフ
褒められてからのポーズが崩せない
ため息を強気の面の裏で吐く
迷路から仮定の話持ち帰る
知恵袋揃え自分の顔がない
( ニュースやぶにらみ )
「“核心”先送り」
骨太なれど骨粗鬆 ― 金融再生プログラム
「ライオンズ4連敗」
総理 髪型を変えましょうか ― 理髪店主
「松井選手FA宣言」
パートU近日アメリカ上陸 ― ゴジラ
(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jp
レストラン案内
「Cho Won Kal Bi」 医食同源 栄養満点
22832 S. Western Ave. Torrance CA 90501 Tel310-534-0168
週7日営業。ランチ 11:00am〜3:00pm ディナー3:00pm〜10:00pm
最近、ロサンゼルの南郊外、サウスベイ地域でハングル文字の看板をよく見かけるようになった。その中でも圧倒的に増えたのがレストラン。私たちが思い浮かべる韓国料理といえばもっぱら焼肉中心だが、それだけではなく栄養満点の豊富なメニューを揃えているレストランもたくさんある。
「Cho Won Kal Bi」もそんなレストランの一つ。99年のオープン以来、多くの韓国系の人たちの胃袋を満たしている。焼肉はもちろん鍋料理(チゲ)、ご飯もの(パブ)、スープ(タン、クッ)、冷麺(ネンミョン)、魚料理などがメニューに並ぶ。
韓国料理は唐辛子、ニンニク、ごま油、味噌などの調味料や薬味をうまく使いこなし、料理の味付け、香り付けで独特のおいしさを作り出す。それはまた、「医食同源」の考えにも通じた栄養満点のバランスの良い食事となっている。
身体にもよくこれからの季節おすすめなのが、「参鶏湯(サムゲタン)」($12.95)。若鶏にもち米、高麗人参、ナツメなどを詰めて煮込んだスープ。注文があってからなるべく早く出せるように、あらかじめ調理しておいたものをさらに15分位煮込んで出される。鶏肉のダシと薬味がとても良い味をかもし出し、好みで塩胡椒を加えるとさらに味が引き締まる。体が温まり、風邪を引いたときなどにはもってこいのまさに薬膳料理の一つ。
韓国料理の楽しみの一つに、テーブルに所狭しと並ぶたくさんの小皿料理があるが、これらもおかずとして楽しむだけでなく、栄養を補う意味でも絶好の取り合わせである。その日の素材によっておかずの種類は変わるが、この店でも常に14、5種類の小皿が並ぶ。
焼肉ももちろんおいしい。人気の「カルビ」($18.95)は厚過ぎず柔らかく味も良い。テーブルで食べやすい大きさに切ってくれる。ご飯物では「石釜ビビンバ」($10.95)、「山菜ビビンバ」($8.95)が人気。
自家製麺を使う冷麺はオーナーのヤンさんによるとサウスベイ一おいしいとか。なるほどコシある自慢の麺とダシの良く効いたスープは食欲のないときでも食べられそう。あっさりした「スープ冷麺」(8.95)と辛めの「ビビンバ冷麺」(8.95)がおすすめ。
ランチタイム、ディナータイムを通してのお得なセットメニュー(11.99)も用意。
さっか あきこ akikosk@webjapan.com
成岡流お酒の楽しみ方
中華人民共和国相性診断の旅@北京編
― 宮廷料理と日本酒との相性を試す ―
第八回日本酒と世界の料理との相性診断の旅は中華人民共和国。ご存じの通り、中華料理は「油っこい」。さてその中でも地方によって様々な味がある。今回は最長一〇月十一日から十七日の六泊七日組から、最短二泊三日の参加者まで計十二名の中国珍道中を、三回に分けてレポートします。第一回目は北京編です。
空前の中国旅行ブームの中
この相性診断の旅は、隔年でアジアにお邪魔していて、一昨年はベトナム・カンボジアでしたが、今年は中華人民共和国。来年はフランスで再来年は台湾で、三年後はチェコ東欧で四年後はインド。五年後はデンマークで六年後はフィリピンと、くまなく日本酒を持ってその国の料理とお酒と人々との交流を予定している。
日本酒を交流のネタに、今回も色々な出会いが有りましたが、残念なことに、長老格のMさんが高熱のため直前にリタイアを余儀なくされた。帰国したら入院されていてビックリ、病名は肺炎。
ヨーロッパ行きとなると、早朝に高槻を出発するが、お隣の国となると昼過ぎの出発。10時40分に高槻を出て、茨木でリムジンバスに乗り換え、12時10分に関空に到着。団体受付カウンターにこの日出発するメンバー九名が集合。
旅行社の矢追さんの説明を受けるべく、いつもの3階セルフのレストランに席を取り、最終チェック。いつも添乗員なしなので、個人の責任が問われる。今年は日中国交回復三〇周年記念とかで、空前の数の日本人が訪中しているとか。それも十三日は北京でGLAYの三万人コンサートが予定されていて、その内日本から一万人のサポーターが大挙して訪中するとあって、搭乗予約もオーバーブッキング気味だとか。北京のホテルも3軒目にしてようやく取れるという有り様。
北京最初の食事はホテルで?
午後2時過ぎ関空を飛び立った中国国際航空公司のCA928は、実三時間で(日本との時差−1時間)北京首都国際空港に4時10分到着したが、入国審査は長蛇の列。空港前からキャブタクシーに乗れたのは5時30分。通常?だったら30・40分で繁華街の王府井周辺まで行くのに、1時間30分たっても王府井近くのホテルに到着しない。想像はしていたが、驚愕に値する。
道中2008年北京オリンピックのためか「バラック家」の道路側はブロックで「目隠し」工事が始まっていたのが印象的である。
チェックインして、朝食の話をすると、朝食は付いていないと言いだす。オフィシャルの確認書には「部屋代・朝食以外は……」と書いてあるのに、予約のFAXでは「無し」となっていると言って聞かない。それだったらそのFAXのコピーをくれたら食事代を払うと言うとダメだと言う。
仕方なく北京の旅行エイジェントに連絡をしてもらって、しばらく待つと、結局大阪まで問い合わせたようで「OK」がでた。1食20元(日本円で300円)程度だろうが、えらく高くついたようなような気がする。
1時間半後に成田から北京にやって来る井上さんの息子さんと、出迎えに残っていたお母さんら4人も、航空機の遅れやホテルが分からなくて、8時にようやく到着。予定では東安門夜市へ出かけ、屋台の料理をはしごしようとしていたが、この時間では断念せざるを得ず、ホテルのレストランで最初の食事となったが、意外や意外、値段的にも味的にもGoodだった。 しかし、政府機関系ホテルとあってか、営業時間終了の9時には、我々にお構いなしに「まかない」を食べ出す。レストランのスペースの割には従業員の多さにビックリさせられた。
万里の長城往復は三時間
二日目の十二日(土)は、万里の長城にみんなで行く予定。ホテルのフロントで「12時に戻って来るとしたら何時の出発が良い」か尋ねると、片道二時間見学に最低一時間の計五時間は必要とのこと。そうなると遅くとも七時には出発しなくてはならない。
6時20分に起床し、朝食もそこそこに7時12分にはホテルを出発した。
万里の長城は何カ所も観光スポットがあるようだが、一番有名な「八達嶺」に高速道路をひた走り、丁度一時間で到着した。ドライバーに一時間の約束で登頂する。と言っても往復六〇元(900円)のロープウェーに乗ってである。こちらの物価から考えるとメチャ高だが時間がない。 たどり着くと今度は入門料四五元が必要。秦の始皇帝はまさか二千数百年前に「商売の対象」になるとは予想していなかっただろうと思いながら、わずかな見学時間に大金を払った。(ここらへんにくると現地通貨レベルで判断するようになる)
登頂記念のプレート(五〇元)を買ったり、Tシャツ(二五元)や帽子(二〇元)を買って先に進む。途方もないスケールの大きさに半ばあきれながらも、長城に登った満足感を胸に、早くも下山の時間である。
さそりも食べてみた
我々が来た時にはがらーんとしていた駐車場は車で溢れかえっている。人の波を縫うように9時22分駐車場を出て、一路ホテルへ向かい、行きしなよりは15分かかったが、10時38分にはホテルに戻れた。
北京での昼食を諦めていた上海先発のふたりだが、2時間近く余裕が出来たので、全員で昨日行けなかった東安門まで徒歩で行き、地下の「屋台村」で各々チャレンジしたい料理を注文して、中央のテーブルに持ち寄った。中に「げて物店」があり、いなご、さなぎなどが串に刺されズラリと並んでいるが誰も注文しようとしない。ひとり「犠牲」になって「さそりの串」を注文して口に入れるが、味は特別に苦くもえぐくもなく、パリパリした食感だけが印象に残った。その他はみんなで少しずつ味見をしながら感想を述べ合い賑やかなこと。
そうこうしている間に12時近くになり、空港へ行くふたりと私は、他 のメンバーと離れホテルに戻る。事前に予約していたホテルの車で空港に向かったのは12時40分。丁度30分で首都空港に着き、彼らを見送ったのが1時30分。そして、単身北京に来た岡さんをキャッチしたのが2時44分。
宮廷料理と琵琶の音と第1回相性診断
ホテルのレストランの冷蔵庫で保管してもらっていた「?酒酒」を持ってホテルを出たのが5時30分。
メインストリートでタクシーを捕まえて、「北海公園」の中にあるイ方膳飯荘に向かった。
日本から予約してあったアヒル、鮑、ウサギ、豚の角煮、牛のペニス、鹿など11品の「満漢全席ミニコース」を相手に、例によってペットボトルクーラーの中には、これも11種類のお酒が入っている。最初に「相性診断承諾願」なるものを見せて日本酒を飲むことの承認を願うと、いとも簡単にOKがでた。
円卓の中央の回転部に次々と料理が並べられ、それを取り巻くように日本酒が並び、いよいよスタート。今回から導入した名刺サイズの投票用紙にそれぞれメモったり、診断結果を書き込んでいく。
宴の半ばに琵琶を持った女性が、昔日本にあった「ギターの流し」のように演奏させてくれと入ってきた。折角だからと値段表を見せてもらうと三曲一〇〇元(1500円)とちと高かったが、九名で割ればしれているかと、取り合えず三曲だけ頼んでみた。我々にもなじみの「北国の春」「夜来香」を選んで演奏するのでついつい聞き惚れる。さあここで止めてもらおうかと、一曲難問?のリクエストを試みた。呉祖強他二名の合作の交響詩「草原の小姉妹」だ。まさかこんな曲をリクエストするとは想像もしていなかったのだろうが、大変好感をもって受けてくれた。
琵琶協奏曲として雄大な自然と共生する中国人姉妹の素晴らしさを表した曲風は、時には荒々しく時には優しく奏でられる名曲である。名琵琶奏者の劉徳海には及ばないが、なかなか感情豊かにつま弾いてくれて、感動させてもらった。結果もう三曲を演奏してもらうことになり、最後は「荒城の月」で締めくくってもらい、チップも含めて奮発して三〇〇元渡して、記念撮影にも応じてもらった。
満漢全席には常きげん!
さて、第1回相性診断の集計結果は、圧倒的リードで福井県の「常きげん山廃吟醸」が14点を獲得して1位。あまり濃厚ではない料理だったが、肉類が中心だったので頷ける。2位には同点の9点で「李白 月下独酌 大吟醸」と「くどき上手 亀の尾 純米大吟醸」が入った。確かに今回のラインナップの最上級のお酒で、その上品さが受けたのだろう。
一時間半程の至福の時間を終えて、宮廷衣装のウエイトレス嬢と記念撮影などしてイ方膳飯荘を後にした。公園の業務はすでに終了していて、ゲート横のトイレも使用禁止。慌てたのが私とK氏。ゆっくり余韻を楽しんでいる他のメンバーをほっといて、公園前からタクシーを拾ってホテルへ。
どうしてお金を払ったか記憶にない(酔っぱらっていたからかどうかは定かではない)。ホテル一階のトイレに直行。ホッとして自室に戻り、みんなが帰ってきたら岡さんの「歓迎の二次会」が予定されているので、呼んでもらおうとドアーを開けたままベットの上に寝転がったが最後、12時半まで眠ってしまった。
三日目は、6時30分に起きて朝食に行ったところで、カメラが無いのに気が付いた。昨日のタクシーの中に忘れてしまっていたのである。折角この旅行のために買ったカメラは、わずか2本のフイルムを写しただけで、宮廷料理の写真や琵琶奏者の女性の写真諸共、帰らぬ物となったのでありますが、災いはこれだけでは終わらないのであります。 (つづく)
吟醸みゅーじあむ館長 成岡 卓扇
今週の時事ジョーク(54)
(1)アメリカ西海岸港湾労使問題
まず、アメリカの話題から・・・・
先月(9月)末、アメリカ西海岸の29の港で発生した労使紛争は、アメリカの国益に重大な影響を及ぼすため、ブッシュ大統領が介入する事態にまで発展してしまいました。
サンフランシスコの連邦裁判所は“タフト・ハートレー法に基づく大統領要請”を認め、労使双方に80日間の冷却期間の設定を命令し、これで港湾マヒは当面解除され、1日10億ドル〜20億ドルの被害は当面回避されることになりました。
しかし現実には、それまでの混乱のため、荷揚げ作業が大幅に遅れており、損害は大きいようです。また、冷却期間中に労使双方で合意しなければ、年末にも再びスト、ロックアウトで港湾マヒが起こる可能性もある訳で心配です。
――― さて、これからがジョークです。
アメリカ西海岸の29の港で発生した労使紛争は、ブッシュ大統領が大統領権限で強力に圧力(プッシュ)をかけたので、当面は港湾マヒが解除され、最悪の事態は回避されました。
そこでブッシュ大統領、紛争当事者の労使、アメリカ国民はそれぞれ言いました。
*大統領:「港と船の問題は“大船に乗った気持ちで”私ブッシュに任せて下さい」
*紛争当事者:「ブッシュさんの調停じゃあ“嵐の中の船出”のようだ。いつまた“暗礁に乗り上げる”かもしれないぞ」
*国 民:「ブッシュさんのプッシュだけで、大丈夫かな。心配だ」
そんな国民の声に対し、ジョージ・W・ブッシュ大統領は言いました。
*大統領:「私、ジョージ・W・ブッシュは、この問題について“常時(ジョージ)ダブル(W)プッシュ(ブッシュ)”します!!」
【蛇足】:本当は、ブッシュさん「港湾貨物の問題で“とんだお荷物をしょい込んだ”と思っているかもネ??
(2)日本の男性の喫煙者率、初の50%割れ
次は日本の話題からです・・・・
日本たばこ産業(JT)が10月24日発表したところによると、日本の男性の喫煙者率(煙草を吸う人の率)が49.1%(前年比2.9ポイント減)となり、1965年の調査開始以来初めて50%を割り込んだそうです。
この調査は毎年5月、全国の成年男女1万6千人を対象に調査しているものです。因みに女性の喫煙率は14.0%(0.7ポイント減)で、男女計では30.9%(1.8ポイント減)でした。
喫煙者率のピークは男女とも1966年で、その時は男性83.7%、女性18.0%、男女全体49.4%だったとのことで、日本も煙草を吸う人が減っています。健康志向や禁煙意識が高くなってきたようですね。
――― さて、これからがジョークです。
(1) 健康志向や禁煙意識の向上のため、すっかり悪者にされている「煙草」にJT(日本たばこ産業)の経営者は頭を抱えながらボヤキました。「世間から非難の集中砲火を浴び、集中砲火の“煙が目にしみて痛い”毎日だ」
(2) 喫煙者率の低下で煙草の売上げが落ち込んでいる JT(日本たばこ産業)は、このほど、煙草の売上増加策として“ヘビースモーカー”に「タイトル付きの感謝状」を贈呈することにしました。そして最も多く煙草を吸ってくれた“ヘビースモーカー”に与えるタイトルは、―― 「スモーキング(相撲の王様)」ということで「横綱」とすることにしました。
【蛇足】:1.昔は「タバコは動くアクセサリー」などと言われ、もてはやされたのにネ。
2.日本へ行ったとき気になるのは、ところ構わず煙草を吸ったり、吸殻の路上放置他マナーが悪い人を見かけますが困ったものです。(最近は歩行中の喫煙禁止条例を作る自治体があるそうで結構なことです)
3.インターネット資料によると、アメリカの喫煙者率は、男27%、女22%(1997年)だそうです。
(3)米国成人の肥満人口6千万人に迫る
再びアメリカの話題です・・・・
アメリカ厚生省が先日発表した最新の国民健康栄養調査で、アメリカでは成人の肥満人口が6千万人に近づいていることがわかリました。
1999年から2000年にかけて8千人の成人を調査した結果、31%が「肥満」と判定されました。総数は5,900万人に達したと推定されるのだそうです。
男女別では女性が33%と、男性の28%をやや上回っており、中でも、アフリカ系の女性の場合、ほぼ半数の人が肥満と判定されています。
これは、ここ20年間で、肥満人口が2倍になったと言うことになり、太りすぎは糖尿病や心臓病、脳卒中のリスクを高めるだけに、深刻な問題です。
――― さて、これからがジョークです。
アメリカの健康問題を担当する役所である厚生省(Department of Health & Human Services)はアメリカ国民の成人31%が肥満状態であることに憂慮し、肥満状態にある国民に対し「今後、食事は一日に2回、出来たら1回におさえて“我慢(ガマン)”するように」という勧告を出すことにしました。
この“我慢”勧告に対し、肥満の人が言いました。
*肥満の人:「我々に食事もさせずに、“やせがまん”させる気か」
これに対し、厚生省の担当者が答えました。
*厚生省:「いいえ、“やせがまん”でなく、“デブがまん”です」
【蛇足】:1.アメリカの肥満基準は、体格指数(BMI=体重〈キログラム〉を身長〈メートル〉で2回割って算出)が30を超える場合を言います。日本では通常BMIが25以上を「肥満」としますので、アメリカが日本と同じ基準を適用したら、さらに肥満者は増えることになります。
2.「デブ」は差別用語で、通常使ってはいけない用語です。しかし、今回は「肥満がまん」ではジョークにならないので使用しました。お詫びいたします。
羅府の庄助 skawai@earthlink.net
雑貨屋ニュースウィークリーを338週間連続で発行しつづけた結果、サーバーにあるファイル数は1050を超えました。容量にして25MBもあります。幸いプロバイダーから提供されている容量も大きくなっているので十分まかなえています。サーバーのファイルをうまく整理するために新しいバージョンのソフトをインストールしました。さらにスムースな発行を目指しているのですが、始めのところでつまずいています。
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.338
雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp