Zakkaya Weekly No.279 Ryo Onishi 9/16/2001 雑貨屋のひとり言9月11日に米国で起こった同時多発テロ事件はアメリカのみならず世界中の人が大きな衝撃を受けたと思います。特に雑貨屋にかかわっている皆さんはアメリカに関係しているのでなおさらだと思います。テレビの画面に映し出された信じられない光景には言葉を失いました。まだ多くの人が行方不明で家族や知人を探している光景を見ると涙が出てきます。一人でも多く生存者があるようにと祈っています。このテロ行為は断じて許せませんが、これがきっかけで世界が混乱するような事態にならないように念じています。 (R.O.)
悪 夢、悲 惨、暴 挙9月11日(火)の朝(現地時間)、ニューヨーク、ワシントンD.C.他で繰り広げられたテロ事件は、私達が生活している場所が、決して100%平和で安全なところではないと言うことを、改めて痛感させる出来事でした。
事件の直後、日米ほかの友人知人から舞い込む多くのE-メールの中には、数日前にニューヨーク世界貿易センタービルの展望台に行って来たという人。ロスで行う娘の結婚式に飛行場閉鎖のため、両親が日本から来られなかったという話。そして一番悲しいニュースは、この結婚式のためにボストンから駆けつけてくれようとした友人が、乗っ取られた飛行機に乗っていた。・・などと心の痛むニュースをくれた人もいました。
現地での死者、行方不明者が何千人いるのか、正確なところはまだ殆どわかっていません。
こちらのT.V.ニュースでは安否不明の人々を必死に捜し求める家族や関係者の悲壮な姿が映し出されています。行方不明者には日本人も、9月13日現在24人にのぼっているそうです。
民間人を巻き込むテロは、政治、宗教、民族対立、イデオロギーほか、いかなる理由があろうとも断じて許されるものではありません。
この悪夢のような悲惨な状況を、新聞やテレビニュースで目(ま)の当たりにし、また、身近な人々から生の情報を得、私はテロの暴挙に憤りを感じます。事件に巻き込まれた人々へ心から同情の念を禁じ得ません。
しかし、考えてみると、現在テロや戦争は世界の至るところで繰り広げられています。
私達は身近なところでこのような事件が起きると大騒ぎをしますが、それ以外の時はあまりにも無関心に過ぎているようです。
今、「世界中が平和になれば・・」といっても、むなしい限りですが、何かもっと地球規模の対策はないものでしょうか。
アメリカの威信を根底から傷つけられたブッシュ政権の出方が気になります。
無謀なテロに対しては断固戦うべきことは当然ですが、この惨事を逆に利用して必要以上に危機感を煽ぎ、世界を戦争の危機に巻きこむような愚行のないよう、冷静な対応を求めたいと思います。
アメリカの一部の報道には、今回の事件を報道する際「パール・ハーバー以来のアメリカ国土への攻撃」とか、「カミカゼ・アタック」などという表現も見受けられます。まことに気になる表現です。
河合将介( skawai@earthlink.net )
おやすみします。
マキちゃんの健康のお話都合により今回は、お休みです。
川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
信じきる目に方便の嘘悲し
あかんべで見送られてるとも知らず
野次馬の目になりきれぬ元刑事
裏読んだ目が駄目と言う妥協案
澄んだ目の奥に悲しい過去幾つ
( 時事コント )
「同時多発テロ」
一万円の大台もやられた ― 日本の株価
「狂牛病?の牛 飼料に」
謝ってすむ問題じゃない ― 雪印乳業
「魁皇休場」
頼みの綱だったのに ― 相撲協会
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jpあっこのおいしいロサンゼルス――満腹したら食休みO「パラサイトする私」
先週、引越しをしました。前の所からわずか1ブロック南ですが、いくら近くても引越しは引越しです。結婚して9回目の引越しとなればもうベテラン、とはいかず何度やってもその度ごとに大変です。人生長くなると荷物も増えてきます。この際処分すればと思いつつなかなかできません。勇気を出してかなり捨てたつもりでも、積み重なったダンボール箱を見てこんなにあるの?とゾッとしました。
ところでこの夏たびたび登場した嵐のような甥たちはとっくに帰り、父も私のために母を残して一人日本に帰りました。引越しを手伝うために残ってくれたとはいえ、老母をこき使い少々心の痛む私ですが、実際かなり助かりました。その母も9月27日に帰る予定です。心配性の母は今回の悲惨なテロ事件で航空事情がどうなることかと心配しています。私は「その頃はもう大丈夫よ。万一でも3ヶ月間滞在できるんだからウチに居ればいいじゃない」と大らかなところを見せています。でもその裏には「母が居てくれると助かるのに…」という思惑も実はあるのです。
「パラサイトシングル」という言葉を思い出しました。97年に東京学芸大学の山田昌弘助教授によって命名されたもので、「学校卒業後も親と同居し、基礎的な生活を親に依存している未婚者」というのがその定義です。私など実家に滞在する時、2週間位だったら許されるかな、と勝手に決め込みまさにパラサイトシングルしています。そして今は何と夫婦で「パラサイト・カップル」しています。いやいや夫は唯一の稼ぎ頭ですからやはり生活依存しているのは私一人でしょうか。
その実態とは、夫婦で朝は起こしてもらい、朝食の準備はすっかりできて食べるだけ。後片付けもまかせ、洗濯、掃除もお願いと、用事のある私はさっさとお出かけ。さすがに買い物と夕食の支度はしますが、母の得意の味はちゃっかり作ってもらいます。母に作ってもらうと本当に美味しく、この味で自分は育ったと舌はしっかり覚えています。とくに長州料理「けんちょ大根」はやはり母の味の方が本家。私の味も結構美味しいと思っていたのになんだか暖簾分けした支店のような味。やっぱり修業が足りないと感じます。
引越しでこき使われた挙句、グータラ娘の家事までやらされている母。それでもこんなグータラ娘との時間を母が結構楽しんでいるように見えるのは娘の勝手な思い込みでしょうか。洗濯物をたたむ手を休め「来年も元気で来られるかしら…」とつぶやく母。母娘で過ごす時間は2人の人生にあとどれくらい残されているのでしょうか。
さっか あきこ akikosk@webjapan.com
編集後記今週の時事ジョーク(17)
(1)
サンフランシスコ講和調印50周年9月8日(日本時間では 9月9日)は、日本がアメリカ、イギリスなど連合国48カ国と、所謂「サンフランシスコ講和条約」(正式には“Treaty of Peace with Japan”ですから対日平和条約)に調印してから満50周年の記念日でした。(発効は翌年4月)
この「対日平和条約」、及び同じ日に締結された「日米安全保障条約」がその後の日本の進路を決定付け、今日の日本の基礎になっていることは、皆さんご存知の通りです。
50年前の条約調印の舞台となったサンフランシスコ市内のオペラハウスで、田中真紀子外相、パウエル米国務長官らが出席して記念式典も開かれました。
この式典の中の演説で、田中外相は日本の戦争責任に触れ、「元捕虜を含む多くの人々の間にいやしがたい傷跡を残しています。痛切な反省の意と心からのおわびの気持ちを再確認いたします」と謝罪しました。
――― さて、これからがジョークです。
サンフランシスコ対日平和条約調印から満 50年、1 / 2 世紀、即ち半世紀が過ぎました。
そこで、日本国政府はこのような悲惨な戦争を二度と繰り返さないよう、今後はこれまでの50年間に限り、これまでの 50年、1 / 2世紀、即ち半世紀を「反省紀」と呼ぶことに閣議で決定されました。
(尤も、反省は日本だけでなく、地球規模でしてもらわなくてはネ!)
(2)世界同時不況への心配深まる
このところ、世界中から経済不況のニュースが飛びこんできており、たいへん心配な状況です。
ここアメリカでは、ここで発表された8月の雇用統計で、失業率が4.9%と、予測を大きく上回り、先週末7日のニューヨーク株式市場ダウ工業株平均終値は、9,600ドルそこそこでという安値を記録。ブッシュ米大統領も遂に7日に、声明を発表し、経済の状態が深刻さを増していることを認めました。
ヨーロッパの主な株式市場も軒並み大幅に値を下げ、ロンドン、フランクフルト、パリ市場の株価も2〜3年来の安値を記録しています。さらに日本に至っては、
(a)7月の完全失業率が5.0%という空前の高さ。
(b)週末発表された今年4〜6月の G.D.P. (季節調整済、国内総生産)はマイナス成長。
(c)週末日経平均株価終値は1万500円そこそこ。(嘗ては3万円を超え、4万円に迫ろうとした時代もあった)
(d)銀行、大手企業各社の統合、リストラ。など、悪いニュースばかりです。
さて、これからがジョークです。(景気の悪いニュースばかりで“ジョーク・冗談だなんて、冗談じゃあない!”と言われそうですが、ここは“時事ジョーク”のコーナーですので、ご勘弁いただいて
日本では相変わらず、不況風が吹き荒れ、苦しい毎日です。それでも小泉内閣のもと、私達国民は“改革のための痛み”に耐えなければなりません。
軒並み業績の見通しが悪い日本の企業の中で、良くみたら“将来有望な会社”があるそうです。さて、それはどんな会社なのでしょう。
――― それは、“改革の痛み止め”という薬を開発している会社なんですって。
羅府の庄助
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.279
雑貨屋 店主 大西良衛
zakkaya@news.email.ne.jp