Zakkaya Weekly No.264

Ryo Onishi             6/3/2001

雑貨屋のひとり言

ビ ジ ネ ス 化 す る 教 育

さくらの独り言

川 柳 & コ ン ト

バックナンバーはこちらです

マキちゃんの健康のお話

一口コラム

あっこのおいしいロサンゼルス

健康の方程式

ホームページ

雑貨屋のひとり言

5月29日、93年から98年にロスに駐在されていた田淵さんの呼びかけで、山上さんとともに関西加州会に参加させていただきました。大阪城公園にあるホテルニューオータニが会場で元駐在員としてカリフォルニアに滞在していた方々が24名集まり、懐かしいロスの話しに華が咲きました。懐かしい方々との再会もありました。北岡さん、若尾さんの名前も出てきて、まるでロスにいるような感じでした。ホテルニューオータニの佐々木さんのお世話で豪華な食事も楽しめました。ありがとうございました。

みなさんに南カリフォルニアからのたより「雑貨屋」を紹介しておきました。これで雑貨屋ファンが増えるかなあと思っています。

関西加州会でお会いした人から、トロントにいたときお世話になった方が横浜にいることがわかり、8年半ぶりに電話で話しができました。あの当時のことがよみがえって来て、とても懐かしくうれしい気持ちになりました。(R.O.)

macline_stberry.gif (1386 バイト)

ビ ジ ネ ス 化 す る 教 育

 以下の文章は私が日本の長野県経営者協会々報「進取創造」の“海外点描”に連載している寄稿文のうち、2001年5月号用(一部修正)のものです。

*********************** 

 今アメリカは小、中、高校生の学力低下と、国内全土で日常化する銃犯罪を含む学校内暴力に識者は頭を痛めています。

 最近でも3月5日、アメリカ西海岸のサンディゴ市郊外の高校内で15才の男子生徒による銃乱射で死者2名、負傷者15名という惨事がありました。

 また1月にはサンホゼ市郊外のコミュニティ・カレッジの生徒が、学校を襲撃する目的で大量の武器を準備して逮捕されました。

 当地の新聞の社会面に記載されたこの種の事件で、この原稿を書いている数日間の南カリフォルニア地域だけに限定しても、以下のような記事を見付けることが出来ます。

(1)武器所持や脅迫容疑で生徒5人逮捕、教師と警官を脅迫した13才と14才の少年2人逮捕。

(2)友人に「自分が行動する時は学校中を皆殺しだ」と話した15才の高校生逮捕(少年はポケットに6インチのナイフを所持、また家宅捜索で小型回転式短銃2丁と弾薬押収)。

(3)教師の机に仕掛けると言って爆弾をもって教室に押しかけた12才と13才の生徒3人を逮捕。

(4)嫌いな先生や生徒16名の「殺人リスト」を作っていた17才の2人がライフル銃と共に逮捕。

(5)学校内の駐車場に偽物のライフル銃を持ちこんだ17才の高校生検挙。

(6)教師二人に Eメールで脅迫状を送っ疑いで14才の高校生を警察が事情聴取。

等々、新聞記事から拾い出したらきりがないほどです。

 さらに最近の傾向として、この種の事件はなにも大都市・貧困地域に限ったことではなく、どこででも起きているということです。

 日本でも教育の荒廃が問題になっているようですが、考えようによっては、銃砲等の規制がある日本はまだ良い方で、こればかりはアメリカを見習って欲しくないものです。

 私の知人(アメリカ国籍の日本人)にアメリカ公立高校の先生がいますが、ロス近郊の彼の高校にはすべての教室に教師用の緊急電話(インターホン)が設置されているそうです。授業中に教室内で生徒に不穏な動きがあった場合に使うのだそうです。

 先日、当地ロサンゼルスの日本語ミニコミ誌「ブリッジ U.S.A.」の編集長である加賀崎雅子氏の講演を聞く機会がありました。テーマは『パパもママも知っておきたい、ますますビジネス化される教育システムとアメリカン・ニューファミリーたち』と言うものでした。

 加賀崎さんの説明によると、或るアメリカ教育関係機関がまとめた“理想の学校のかたち”というレポートには、「監視カメラ付のスクール・バス、金属探知器の設置された校門、スクール・ポリスによる全校内外の警備・・」、そして先生には「暴力をふるう可能性のある生徒を見分けるマニュアル」を持たせる、と記されているとのこと、これでは刑務所と少しも変りません。

 先ほどの「教室内の緊急電話の設置」も“理想の学校のかたち”の一部なのでしょうか。

 アメリカでは、このような学校の荒廃に対処するひとつの方策として、「教育のアウトソーシング(公立学校の民営、外注化)」が最近大きくクローズアップされています。

 教育をビジネスとして運営する会社に委嘱し、公教育をアウトソーシング化する事により、学力・秩序の向上、コストの削減を達成しようと言うわけです。

 この教育ビジネスの代表的なものに「エジソン・プロジェクト(Edison Project)」が有名です。

 加賀崎さんの説明をベースにして、私自身も エジソン・プロジェクト について多少調べて見ました。

 エジソン社は1992年にエール大学の元学長とメディア事業家によって設立され、400万ドルの資金を使い、教育の現状・問題点をリサーチした後、1995年から実際の学校運営を始めています。

 現在チャーター・スクールを含む 113 の公立学校(小、中、高校)を運営し、57,000人を超える生徒がこれらの学校に通っているとのことです。

 この学校の仕組みは、地区教育委員会と契約を結び、(1)公立学校の教育予算をそっくりもらい、民間ビジネスとしてコスト意識を持って運営する。(2)教室の秩序と生徒の学力向上を約束する。(3)そのための教師の派遣、また既にいる教師のトレーニングも実施する、などを行うものです。

 そのためには公立校より授業時間が長く、また、小学3年生以上のすべての家庭にパソコンが無料で貸し出され、親と教師がパソコンで情報交換するようになっているようです。

 教師はもちろん、親も大変です。また、このシステムは一般学力だけでなく、音楽や美術などの情操教育も重視しており、この点はさすがと言えます。

 このような新しい教育システムであるエジソン・プロジェクトにも問題点がないわけではありません。

 このシステムが営利を目的とする民営会社である以上、障害のある生徒の受け入れなどコストのかかる業務が阻害される事、教職員に対しエジソン社の株式を購入する権利を与えてインセンティブにしているが、今後株価の下落が予想され、果たして優秀な先生を確保できるか、また、もっと本質的な問題として、公教育を民間に依存しても良いのかなど、これからクリアしなければならない問題が山積みです。

 でも、このような対処をしなければならないほどアメリカの教育が大きな曲がり角に差しかかっていると言う事なのでしょう。

 何かと民営化の好きなアメリカは、州によっては刑務所まで一部民営化していたり、また、やたら規制を撤廃し(お陰でカリフォルニア州のように電力危機に見舞われたりしますが)天才だけの学校を作ったりなど、良くも悪くもアメリカは流動的です。

 昨年末行われた大統領選挙でブッシュ氏は、アメリカの教育改革を強く訴えました。ブッシュ新政権にアメリカの将来を左右する教育について大改革を期待したいところです。

 何かとアメリカの後追いの多い日本も、将来の日本の姿を見極めた教育システムの構築が急務ではないでしょうか。

河合将介( skawai@earthlink.net )

macline_stberry.gif (1386 バイト)

さくらの独り言 選べることと選べないこと

「幸・不幸は選べるが、運・不運は選べない。」と教えてくれたのは、叔父だ。頭上から落石を受けたら、それは不運、選べない。たまたま買った宝くじが当たった、これも運、選べない。しかし、幸せかそうでないかの99%は、自分で選べるというのが叔父の説だ。年収一千万円の給料で不幸せか、この人と出会って幸せかどうかは、選べるというのだ。叔父は続けて言った、「多くの人が持つ問題の99%は、『人』との問題であり、その99%は自分の選択によって解決できる」と。健康不健康、貧富、地位や名誉、そして人や出来事の出会いという多くの状態やステイタスの中においても、「幸」を選べる者は祝福多きものだと知らされた。

「私が死んだら葬式はしないからね、いつの間にか『ポッ』といなくなっているから、そのつもりでね、だから香典の先払いをしてね」と玉兄こと中條さんと井出さんとの宴で語った。玉兄からはいつもの調子で「お前、また何を馬鹿なこと言ってんだ!」と叱られた。井出さんは、いつもの福島・茨城ミックス弁で私に言った。「さくらさん、結婚式は招かれた(招待された)人だけが行ける式。しかし葬式は、行きたい人は誰でも行ける。これって素晴らしいことだと僕は思うんだよ、誰でも行くことを選べる式ってこの世には大変少ないものだよ。この二つの式って面白いと思わない?」と。玉兄も私も、またもやいつもの井出節に感動した夜だった。3人とも、グテングテンに酔っ払い大変幸せな夜だった。

私たちの人生において、「選べない」ことは本当に少ないと思う。人生において多くの場合、「選ぶ・選べる」ことが殆どである。選べないことだと思ったり信じたりして諦めている場合の多くは、何かを人や物事のせいにして、選ばない自分の理由を創作しているに過ぎない。「選ぶ」連続の人生の中である時は大胆に激しく、ある時は静かに平安に、「選ぶ」人の姿は美しい。なぜなら、「選べない」ことに直面した時でさえ、「幸い」を選ぶ強さが生まれるからだ。

前述した様に全く違った世界に生きる人生の先輩達から、全く違ったストーリーで「選べることと選べないこと」を学んだ。彼らの生き方と哲学に触れると、「選べないこと」も「選べること」として向い合える自分に変えられていく。不思議な力だ。今、自分が直面する「選べないこと」のひとつも、「幸・不幸は選べる」と同様に、何かを「選びとる」視点を与えてくれる。そんな時、「生かされている」のだと、身体も心も実感する。そして、「幸せ」を選択させてくれる周りの先輩達に、泉の様な感謝が心の深いところから溢れ出る。「選べることと選べないこと」、数えてみるとなかなか面白い、、、っとつぶやく、さくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.net

macline_stberry.gif (1386 バイト)

マキちゃんの健康のお話

今週はお休みです。

 

macline_s_blue.gif (852 バイト)

川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

俎の鯉は偉いな歯の治療

但し書き見ず美顔器の嘘を買い

水飲んでさえも太ると妻の嘘

肝っ玉母さんがいて三世代

また例の連中といる三次会

( 時事コント )

「賃貸マンション住まい」

中谷さん、あんた本当に大臣なの

一泊28万円のホテル

 

「冷や飯」

冷めたピザが恋しい   −橋本派

 

「不況風」

どこ吹く風   −ユニクロ

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

macline_s_blue.gif (852 バイト)

あっこのおいしいロサンゼルス――レストラン案内

「Ju-Ju SHINE・日日香」――健康的台湾菜、美味的調味茶

  1.  W. Carson St.,Torrance CA 90501  Tel 310-782-8988

 週7日営業  11:00am 〜 9:00pm (駐車場は建物の裏)

オープンしてまだ1ヶ月の台湾料理の店。店の名「Ju-Ju SHINE・日日香」には毎日おいしい味を提供し、食べた人に幸せな気持ちになって欲しいという願いを込めた。

開店間もないことから、「多くの人の意見を取り入れたい、遠慮無く何でも言ってほしい。」とオーナーの中屋メリアンさん。台北の実家はレストラン。子供の時からレストランの味、家庭の味を覚えた。かつてセリトスに店を持っていたが、子育てのために一時休業。復帰を待ちわびた人達の応援で再びこの世界に戻ってきた。どのレストランに行こうかと迷った時、思い出してもらえる店作りをしていきたいと張り切っている。

メニューの中心は台湾式麺と飯類だが、お客のリクエストでそれ以外の料理もどんどん増えている。スペシャルメニューの殆どがお客のリクエストで出来たもの。

「鹹酥鶏」($4.25)は最近台湾で大流行というフライドチキン。塩、胡椒、五香粉だけで味付けし、手でよく混ぜ合わすのが肉が柔らかくなる秘訣だそうだ。「 仔煎」($5.50)はカキと野菜がたっぷりの台湾風お好み焼き。豚の血を使った餅「猪血  」が人気。

麺類($2.25〜$4.50)と飯類($3.75〜$4.95)はそれぞれ21種類。麺は味によって5種類のスープと、6種類の麺を使い分けるが好みでも選べる。麺と肉が別々に出てくる「排骨麺」($3.95)は肉の味付けが抜群。「牛肉麺」($4.25)、「炸醤麺」($4.25)、「蝦仁炒麺/米粉」($4.50)は日本人好みの味。「什錦炒飯」($4.50)は具がどれもおいしくまた食べたくなるチャーハン。

味付けは健康を考え皿の底に油は殆ど残らないくらいあっさり仕上げ。化学調味料も使わない。物足りない人には手作りの唐辛子の薬味で味に変化を。

日変わりでしかも毎週変わるランチボックス($5.00)は安くておいしいと人気。最近まとめてオーダーを受ける事も多くなってきたそうだ。

もう一つ、ここの人気は43種類の飲み物($2.50〜$3.50)。今流行りの大粒タピオカ入りのボーバ茶やフルーツのスムーシーなど色々な味の飲み物が楽しめる。

さっか あきこ akikosk@webjapan.com

macline_stberry.gif (1386 バイト)

一口コラム

「コント、読み違い??」

(その92)今 日 は 何 の 日 ?(6月)

 日本語の場合、数字の読み方(発音)から新しい意味を創造する事をよくします。そこからいろいろな記念日が作られます。

 今月の、そんな記念日をインターネット(FUKUSHI's Web Page[今日は何の日])から一部抜粋してご紹介致します。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^

*6月4日:虫歯予防デー:虫(=64)の語呂あわせ、今は廃止されている[1928年制定]、歯の衛生週間:[厚生省・文部省・日本歯科医協会、1958年制定]

虫の日:虫(=64)の語呂あわせ、虫なし月間:〜7月4日。ねずみ・衛生害虫駆除推進月間[日本ペストコントロール協会・厚生省]

*6月9日:ロックの日:ロック(=69)の語呂あわせ

*6月10日:路面電車の日:路(=6)電(=ten)の語呂あわせ

*6月20日:ペパーミントの日:はっか(=はつか)の語呂合わせ[北見市まちづくり研究会]

*6月26日:露天風呂の日:露天(=6)風呂(=26)の語呂あわせ[岡山県湯原町、1985年制定]

                          羅府の庄助

macline_stberry.gif (1386 バイト)

編集後記

  • ワイフと18年ぶりに知り合いのご夫婦を訪ねました。話しは尽きず、私たちがアメリカに駐在する前にタイムスリップしてしまいました。
  • 10000ヒットが秒読みです。10000ヒット目の方、メールいただけたら嬉しいです。

バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.264

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

TOPへ