Zakkaya Weekly No.262 Ryo Onishi 5/20/2001 雑貨屋のひとり言■土曜日の夜、外から大きな音が聞こえてくるのでカミナリかと思ったら、花火でした。なんの行事かわからなかったのですが、とてもきれいでした。もう1,2ヶ月もすればまたあの蒸し暑い夏がやって来るんだな−と思いました。
■私の勤務している会社には、毎日のように海外からのお客さんがやってきます。私のところにも海外からの方がやってくるので英語が使えます。面白いことに?私の周りの人はほとんど英語ができないことに気づきます。まだグローバル化には時間がかかりそうです。 (R.O.)
流行歌としては既に古くなりましたが、一昨年流行った演歌に『夢のゆめ―近松恋物語り―』
(たかたかし作詞、弦 哲也作曲、佐伯 亮編曲、細川たかし歌)と言うのがあります。私のカラオケ演歌レパートリーの一つです。この歌詞の一番はこんな詩です。
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♪ 夫がいます 子がいます
それでも私は 女でいたい
許してください 恋ゆえに
切れぬ縁(えにし)を この人と
捨てる命を 捨てる命を 愛する罪を
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カラオケのメロディに合わせて歌っているぶんには、どうと言う事はありませんが、改めてこのように文字として見ると、この歌詞は何とも恐ろしい内容だと気付きます。
歌の副題に「近松恋物語り」とあるので、近松文学を題材にしている事が判ります。
私はカラオケでこの歌をうたうたび3年前にこの Zakkaya Weekly に寄稿した一文を思い出します。【「愛と恋の差(1)、(2)、(3)」(Zakkaya Weekly No.84,85,86)参照下さい】
以下は、この3年前の文章の続きに相当するもので、「愛と恋の差(4)」とでも言えるものです。
3年前の文章「愛と恋の差(1−3)」で私は次のような“独断と偏見”を披露しました。
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「愛(愛情)」とは、時間・空間を超越した存在であり、自己犠牲にも喜びを感じ得るもの(あなたの幸せ、私の喜び)、時には神と人との関係(契約)にも喩えられるものを言う。
一方「恋(恋情)」とは、一種の現象・衝動であり、始まりと終わりが存在する。どちらかというと自己中心(私の幸せ、私の喜び)で、これは明らかに人と人との関係(契約)のなかに存在する。
「愛(愛情)」の一つの典型として 親の子供に対する気持ちを考えてみよう。親は我が子が何処に居ようが、どんなに遠く離れていようが、わが子に対する愛情は変わらない。また自分の子は何歳になっても我が子であり、親としての愛情に変わりがなく、我が子の幸せを願うのが普通である。
これは明らかに 時間・空間を超越し、自己犠牲のもとに成り立つ関係と言える。勿論 真の夫婦の関係もこの 「愛(愛情)」 による絆がベースになるものだろう。
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手許の国語辞典も次のように定義しています。(三省堂、国語辞典−第二版)
- 「愛」の意味:
@(相手のしあわせや発展のためにつくす)まじりけのない、あたたかい気持ち
A〔男女の間の〕愛情。Bものごとをたいせつに(好きだと)思う気持ち。
- 「恋」の意味:
〔男女の間で〕好きで、あいたい、いっしょになりたいと思う強い気持ち(を持つこと)。恋愛。
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さて、話を最初の「夢のゆめ ― 近松恋物語り ―」の歌詞に戻します。
夫も子供もいる主人公(女性)が「許してください」と言っています。
歌詞をあまり深く気にしないで歌っていると、この歌は“道ならぬ恋”の罪に我が身をさいなまれ、夫やわが子に対して「許しを乞うている」ように思えるのですが、よく吟味してみると、どうもそうではなさそうです。
ではこの歌の主人公は一体、誰(または何)に対して「許してください」と言っているのでしょう?
歌詞の文脈からは明らかに相手は“夫やわが子”ではありません。
「許してください」という文言は“恋”ゆえに「捨てる命」と「愛する罪」につながっています。
と言うことは、この主人公は自分の夫や子に対して“許し”を求めているのではなく、“不倫の恋”が“不倫の愛”になってしまったのを恥じて、許しを請うていることが判ります。
この歌は「近松恋物語り」であるので“不倫の恋”については、感情(パッション)の発露として、また人間の業(ごう)として認めた上で、その“不倫の恋”がいつのまにか命まで捨てるほどの“不倫の愛”になってしまったことに「罪」を課しているようです。
なぜなら“恋”は人と人との関係(契約)であるのに対し、“愛”は人の神に対する関係(契約)であるからです。“愛”に対する“不倫”は神との契約違反です。
と言うことで、このように歌詞を理解してゆくと、結局、この歌の主人公が「許してください」と言っている相手は“不倫の愛”という契約違反をしてしまった“神”である、というのが私の結論でした。
演歌を含めた歌謡曲とは「人間に対する恋の応援歌」だと誰かが言っていましたが、こんな応 援歌もあるのですね。
普段ならとうてい口に出せない言葉も歌詞としてなら平気で歌える、カラオケとはありがたいものです。
また、作詞者はさすがきちんと“愛”と“恋”の差をわきまえて作詞をしています。さすがたいしたものです。
河合将介( skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「マナウスの夢」
アマゾンの森に立った瞬間、「地球は本当に丸い!」と五感で認識できた。近代都市とジャングルが共存する中を、アマゾン河は悠々と流れていた。目の前に存在する河とジャングルと空がひとつになって、まるでレンズで観る世界のごとく丸かった。あれは1998年12月、クリスマス直前の出張だった。零下の米国から一気に、雨季真っ只中のブラジルはマナウスへ飛んだ。仕事も遊びも夢物語の4日間だった。今朝の新聞「ブラジル雨不足で深刻な電力不足」が目に入り、「マナウスの夢」を思い出した。
茶色いアマゾン河とコーラ色のネグロ河は、マナウス下流16キロの地点で合流する。しかし合流地点からさらに数10キロ下るまで、ふたつはひとつに交わらない。これは二つの河の温度、密度、そしてpHの違いによるものという。ボートの上からこの不思議な自然現象を眺めつつ、頷き驚いた。まったく違うこの二つの河は、少しずつ、少しずつ、その違いの隙間に寄り添いながら、ひとつになっていくではないか。それを観た瞬間、淡水イルカのBOTO(ボト)が挨拶にきたりして、驚きも倍増した。移民の日本人がそっと言った、「出会って間もない河は、お互いを知るのに時間がかかるのです。あまりにも違い過ぎるから」と。人間を飲み込むほどの雄大なこのアマゾン河でさえ、時をかけて二つを一つにしたのだと感動した。違いを探りつつ、確かめつつ、時をかけて、融合するのである。
マナウスに残されているものは、ジャングルの自然やその生活だけではない。1800年代後半のゴム最盛期時代の文化も残されている。マナウス市中心に位置するマナウス劇場である。造作材は、ゴム景気で得た富を投じ、パリで一度組み立て後部分解、輸送して1896年完成。オペラやバレーの最高峰が来演した。1995年秋にはソニーの大賀氏も、友好100周年を記念にタクトを振ったという。また日本人移民の活躍も大きい。その中でも「ブラジルの夢」を追いかけて、自然博物館建設を実現した橋本氏の存在はユニークだ。彼との出会いは、最高だった。魚類各種、昆虫、そして巨大淡水魚ピラルク−など、橋本氏の「夢」と実力に言葉もなかった。ロマン有る日本男児の迫力に改めて惚れたさくらであった。もし私に息子がいたら、高校進学なくても、橋本氏の元で修行をさせてもらいたいと思った。
マナウスでの毎夜、現地の人と昔からの友人のごとく、カシャ−サに酔いまくった。滞在したトロピカルホテルで目覚めた二日酔いの朝、窓から中庭を観ると、木の枝に「ナマケモノ」が寝そべっていて、私もこのままナマケモノになりたいと思ったほどだ。また、アマゾン河で自分が釣ったピラニアをから揚げにしてもらい食べた、あの味が忘れられず、今もペットショップでピラニアを眺めてよだれを垂らしそうになってしまう。夜中に発った飛行機から見るジャングルは深く美しく、星は手が届くところに瞬いていた。隅田川のほとりを朝晩散歩しながら、この何倍も雄大なアマゾン河での数日を夢の様に回想している。そして、ブラジルからフロリダについた瞬間、何故「英語が通じる!」と安堵したのか、しかし英語も忘れてしまった今の自分を不思議に思っている。隅田川のほとりに座ってアマゾン河を懐かしく思い、マナウスで見た夢、もう一度観たいと思っている、、、さくらの独り言。
−私じゃぁなくて、お父さんの為に..。のお話し−
あぁ..五月、春ですねぇ..しかし南カリフォルニアは?っと言うと、五月だから春だからといって、いつもとなんら変わりません。
っという事で、五月には全く関係の無い、『痔』のお話しをしまーす。
『痔』には大きく分けて3種類ありますねぇ。
・裂肛、いわゆる『キレ痔』
これは肛門周辺の皮膚が裂けるもので、痛みが激しく、皮膚が角化している時に起きやすい『痔』。
割合治しやすいだけに、ほおっておくと潰瘍になってやっかいな事になっちゃうですってー。
・痔核、いわゆる『イボ痔』
肛門のふちにできる外痔核と、肛門内や直腸下部にできる内痔核とがあって、だんぜん内痔核のほうが多いんだそう。
便の強い圧迫と摩擦で破れて、激しーい出血をおこす事が有ります。
また、炎症がひどくなると、猛烈に痛んで歩く事も座る事も出来なくなっちゃいます。
・痔瘻、いわゆる『あな痔』
肛門部の粘膜に化膿性の炎症が起こる為、膿瘍が生まれて、そこから膿が排出されると、その膿の通り道が官となって残ります。これが繰り返し起こるのがこれです、ハイッ。
薬を使わず、従って誰にも知られず治す方法はというと..
卵黄油(市販されてます)を脱脂綿に浸して患部に塗ったり、貼ったりを毎日取り替えながらする。
卵黄油と同様、酵素液を患部に塗る。
またまた、以上と同様、純粋米酢で..。
チョット荒技なんですが、ショウガのしぼり汁と、同量のごま油を混ぜたものを患部にすり込む..けっこう刺激的かも..。
あとは下半身を冷やさないよう心がけるのと、肛門をすぼめる→ゆるめる運動をして『痔』を防止しましょうー!
『痔瘻(じろう)』で思い出しましたが、その昔、『ジロー』っていうピザ屋が度々行っていた映画館の隣りにあって、うまかったなぁーって思い出しちゃいました。
『痔』のお話ししててピザ食べたくなるって事、あるんですねぇー。
えっ?こっちは真剣に読んでるんだから、いいかげんにジローッ!ですってぇ..?
蒔田
龍人 office MAKITA川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
学歴はないが見込んだ面構え
実績を言わぬ笑顔に座が和み
嘘に嘘重ね繕う嘘一つ
断れば断ったでまた気が重い
飲み込んだ怒りつかえる喉仏
( 時事コント )
「長者番付け」
長寿番付けに夢を託します −庶民
「四年ぶり黒字に」
主力車種「リストラ」 −日産自動車
「道路特定財源見直し」
道をつけたい −小泉首相
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jpあっこのおいしいロサンゼルス――レストラン案内「Fat Face Fenner
’s Fishack」――チャウダーと魚料理が自慢53 Pier Ave. (2F) Hermosa Beach CA 90254 310‐379‐5550
週7日営業。月―金 11:00am 〜 1:00am 土、日 9:00am 〜 1:00am
ハモサビーチで見つけたシーフードレストラン。99年2月にオープン後、昨秋にダイニングを拡張。
ちょっと変わった店名はかつて同じハモサビーチに在ったレストラン、Fat Face Fenner
’s Faloonから受け継いだもの。Fishackはfishとshackをかけた造語。カジュアルなインテリアもビーチの雰囲気に合ってなかなかおもしろい。テーブルが海図になっていたり、魚網が使ってあったり、細かいところにも船小屋の雰囲気が出ている。自慢は4種類のチャウダーと新鮮な魚料理。クリーム味の「ニューイングランド・クラムチャウダー」とトマト味の「マンハッタン・クラムチャウダー」は味付けもしつこくなくたっぷりのクラムと具を楽しむことができる。
自家製のスモークドサーモンを使った「スモークドサーモン・チャウダー」、ニューオリンズ・スタイルの少しスパイシーな「バーボン・セントフイッシャーマンズ・シチュー」も好みでおすすめ(各カップ$3.95/ボウル$5.95)。
魚料理も「ライブ・メイン・ロブスター」($21.95)を始め冷凍物は一切使わず新鮮を第一としている。「チャーブロイルド・サウス・パシフィック・エスコラー」($17.95)は余分な油が落ち、炭火の香りも良くおいしい。「フィッシュ&フライ」(ランチ$6.95/ディナー$8.95)も自慢の一品。「スパイシー・シュリンプ・パスタ・メキシカーナ」($14.95)はちょっと辛めだが程よく効いた酸味が食欲を刺激する。
魚以外に肉料理、バーガー、サンドイッチも用意してあり「ザ・フェンナーズ・バーガー」($6.50)が人気。
土、日曜の朝食では「クラブ・ケーキ&エッグ」($7.95)と「エッグ・ベネディクト」($6.95)がおすすめ。
ビールも30種類ありそのうち12種類は生ビール。ビール向きのアペタイザーもたくさんあるので、これからの季節2階のテラスでビヤガーデン気分を楽しんでみてはいかが。
さっか あきこ akikosk@webjapan.com
一口コラム
一口コラム:「今週の時事ジョーク(9)」
(その89−2)デニス・チトー氏 無事帰還
ロシアに巨額のお金を支払って初の宇宙観光に旅だった、アメリカ人富豪が無事地球に地球に生還し話題になっています。
推計二千万ドル(約二十四億円)をロシアに支払って、ロシアのソユーズ宇宙船に乗せてもらい、史上初の宇宙観光旅行者となったアメリカ人実業家のデニス・チトーさん(60歳、ロサンゼルス郊外のPacific Palisades在住)が日本時間6日午後、無事地球に帰還し、8日間にわたる宇宙旅行を終えました。
そこで、私は例によって、この話題から“時事ジョーク”として、「デニス・チトーさんは宇宙旅行の感想を聞かれて、『天にも昇った気持ちだった』とか、『舞いあがるほど嬉しかった』と言いました」 などと、チトーさんに言わせようと思っていました。
ところが、現実のニュースによると、帰還したチトー氏は取材記者に対して「私は天国から戻ってきました。生涯の夢を達成でき、地に足が付かないほど興奮しました」と感激を語ったそうです。
さすがユーモア・センス充分のアメリカ人、私の考えたジョークのセリフをご当人に先に言われてしまいました。 ――― 脱帽。
羅府の庄助
さあ、10,000ヒットまで秒読み段階です。待っているなかなかですね。
バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.262
雑貨屋 店主 大西良衛
zakkaya@news.email.ne.jp