龍翁余話(590)「プラム」
翁の好きな果物は1年を通してバナナ、リンゴ、そして秋は柿が定番だが、どういう訳か今夏になってやたらにプラムを食べるようになった。スーパーに行くと、真っ先に果物売り場へ。バナナ、リンゴ、そしてプラムを、それぞれ適当に籠の中に放り込む。バナナはほとんどが輸入品。フィリピン産、エクアドル産が圧倒的に多い。翁は台湾バナナが好きだが、めったにお目にかかれない。輸入バナナは農薬が心配なので、出来るだけ有機JASマークのあるオーガニックバナナを選ぶようにしているが、いつも“有機バナナ”があるとは限らない。リンゴは全て国産だから安心だ。これまでにいろいろな種類を食べたが、翁には「○○ふじ」が一番口に合う。とは言っても、バナナもリンゴも(半分は生で食べるが)残りの半分はミキサーにかけて(牛乳と混ぜて)ジュースにして飲むから、どの種類でもいいのだが・・・
さて『プラム』――プラムは(日本は)スモモのこと。【スモモもモモもモモのうち モモもスモモもモモのうち】と言う早口言葉がある。翁も長い間、モモもスモモも同じ部類で、甘くて大きいのがモモ、ちょっと小ぶりで酸味が強いのがスモモと思い込んでいた。が、今夏、突然“プラム好き”になったのを機会に専門書で調べて見たところ、実はこの早口言葉は(厳密に言うと)間違いである、と書いてある。確かにモモもスモモも同じバラ目バラ科の果物。その意味では同種と言えるが、モモはバラ科モモ属の果樹、スモモはバラ科サクラ属の果樹、だから“スモモもモモもモモのうち、ではない”と専門書は言う。だが翁は思う「果樹園芸学では“別物”かも知れないが一般的には(早口言葉通り)“スモモもモモもモモのうち”でいいではないか」――
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元来、酸味が苦手の翁が、何故、突然“プラム好き”になったか、たいした理由はないが、蒸し日が始まった6月の某日、スーパーの果物売り場で4個入りの、いかにも美味しそうな朱色の果物が入ったパックを見かけた、何だろうと思い、パックに貼ってあるシールを見たら「○○産○○プラム」とある。「プラム?ああ、あの酸っぱいスモモのことか」と思い、いったん通り過ぎようとしたが、あまりの色合いの美しさ(写真左)に食欲をそそられ、引き返して1パックを籠の中に放り込んだ。「どうせ酸っぱくて食えないから、これは仏様に」ということで飾り棚の遺影にお供えしておいたが、2,3日して1つをつまんでみたら手で皮が剥けたので、そっとひとかじりしたら、甘さと酸味がほどよく混じり合って「おや、これは美味しいではないか」とニンマリ。それから急に“プラム・ファン”になったという次第。(写真はネットから)
ところで翁、10年前のガン手術以來、ドクターから「カリウムの多い食品(野菜・果物)は控えるように」と注意されている。例えばグレープフルーツ(150mg=高血圧の薬との飲み合わせが悪い)、トマト(210mg=1日半分、但し火を加えれば1個OK)、バナナ(360mg=1日半分、それも(前述のように)ジュースにしているので1本OK、リンゴ(120mg=1個OK、これもバナナと同じようにジュースにすることが多い)。そしてプラムに含まれるカリウムは150mgだが、翁の勝手な判断で1日1個OKとしている。何故なら、(カリウム150mgは気になるが、それ以上に)沢山の栄養成分が含まれているからだ。
専門書の中に記されている『プラムの栄養成分』――「ビタミンA」(抗酸化作用があり高齢になるにつれ身体が酸化して行くのを抑える)、「ビタミンC」(皮膚を保護するほか、他の栄養成分の働きをサポートする)、「ビタミンK」(血液を固めたり、カルシウムの吸収を補助する)、「銅」(血液を造る手助けをする、身体に必要不可欠なミネラル)・・・
専門書の中に記されている『プラムの効果と効能』――「肥満の予防と改善」(プラムにはアントシアニンやカテキンなどのポリフェノールが含まれていて、これが肥満作用を抑える)(翁は、プラムを食べ始めてから2ヶ月あまりだが、まだ“肥満解消”には至っていない)、「骨そしょう症の予防」(骨の組織の劣化を抑え、骨密度を高める)、「高コレステロール血症や高血圧を予防」(プラムは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあり、高血圧抑制にも役立つ)(実は翁、10年前のガン手術以来、高コレステロール血症、高血圧の薬を飲んでいる。プラムは、これらの薬を補佐するのでは、と勝手に思い込んでいる)、「ガンの予防効果」(プラムに含まれているエピカテキン=茶に含まれるタンニンの成分の1つ=が悪性癌細胞の増殖を防ぐ)、「目の病気を防ぐ」(プラムに含まれるビタミンAが視力の低下を防ぐ)、「アンチエイジング効果」(老化予防効果と美肌促進効果)、「認知機能の正常維持」(プラムは神経領域の炎症を軽減し学習機能や記憶力を改善する。アルツハイマー病やパーキンソン病などの加齢性神経変性疾患を予防する)・・・以上の『プラムの効果と効能』については、専門書に書いてあるのをそっくり転載しただけで翁自身が体験的に証明した訳ではないことをお断りしておく。
『プラム』の主産地は山梨県、山形県、和歌山県、出荷最盛期は6月から9月までだそうだ。あとしばらく1日1個の『スモモ』を楽しみ、それが翁の健康増進に役立つかどうか、効果が現れれば願ったり叶ったりだが・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。 |