weekly

1115号

NO.1115     Ryo Onishi              9/24/2017

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

私たち夫婦は今月で66歳になりました。お陰様で病気もせず元気に暮らせています。
私は3年前、ヘモグロビンA1c血糖値が悪化し、糖尿内科に定期的に検診をうけることになりました。ようやく血糖値が下がり良くなってきました。自分の悪いところを認識 すれば、暴飲、暴食など無茶をしなくなります。これからも油断せずこの良い状態を保ちたいと思います。≪R.O≫

 

 言葉でない言葉

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『 もの覚えの問題 』(羅府新報、1999年6月掲載)
 人の脳細胞は20歳位で約150億個になり、その後は一日に約10万個ずつ死滅減少し、60歳になると約15億個(10%)も少なくなるのだそうだ。

確かに私自身も年を重ねるに従って、昨日の出来事さえ思い出すのに時間が必要だったりして、記憶能力の減退ではないかと思う事がしばしばだ。

しかし、このような厳然とした事実を体験しているにも拘わらず、私は年齢が理由で記憶力が減退するとは思っていない。

20歳当時に比べて10%も脳細胞が減少すると言っても、もともと人間は自分の脳のうち 本当に有効活用しているのは全体の半分もないと言われているのだから、10%の脳細胞が減る事を心配するより、もっと脳の有効活用を心がけるほうがはるかに効果的だと思うからだ。

 我々も子供の頃は何にでも好奇心旺盛であったし、毎日が新鮮な経験と感動の連続であったから日々の出来事すべてが脳裏に強く焼きついた。そんな記憶はいつまでも残っていて消えない。

 ところが年をとるに従い、世の中が惰性で流れ、感動がなくなり、好奇心もうすれ、見るもの聞くものが脳裏に焼きつかない、すなわちはじめから記憶する気がないという訳だ。

例えば、宝くじで数ミリオンのジャックポットを引き当てたら多分感動して一生忘れないに違いない。(私もこんな感動してみたい!!)

 ものを忘れると言う以上は、まず何かを記憶し、のちにその記憶したことを忘れることなのだから、はじめから記憶してなければ話にならない事になる。

年をとると「もの忘れ」をするのではなく、「もの覚え」をしないというのがどうも正解のような気がする。

 人間、何歳になっても好奇心と感動する心を持ち続け、何かに胸をときめかす必要があるようだ。

「好奇心」と「感動」、それに「実行」、私はこの辺が脳の有効活用の鍵ではないかと思っているがいかがだろうか。
 
尤も、自分に都合の悪い事は意識的に記憶せず平気でいられるのも高齢者の特権ではあるけれど。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


錯覚の角度で北の発射台

九条が顔をしかめて聞くニュース

人類の英知を核に試される

人間の性か国盗り物語

戦ないムーミン谷に憧れる



( ニュースひとりよがり )


「日米韓連合」
なんだ東芝の話か −北朝鮮

「初仕事」
選挙運動 −仕事人内閣

「やみつき」
また崖を飛び降りようかしら −小池都知事


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(492)「断腸の思い“愛車との別れ”」

秋の全国交通安全運動が進められている(〜30日)。重点目標は(毎回同じ)「子供と高齢者の交通事故防止」だ。翁、歳をとるごとに、運転に関しては怖さが倍増しているくせに歳を忘れるくらいドライブが楽しくってしかたない。誰かに「ご趣味は?」と訊かれれば「ゴルフとドライブ」と即答するほどだ。“出来るだけ長くゴルフもドライブも楽しみたい”一心で、その分、健康管理に気を配り、ゴルフでもドライブでも“安全確認”を怠らなかった。たとえばゴルフの場合、ルール遵守は当たり前のことだが、自分がボールを打つ際、前方にいるプレーヤーが翁のボールの行方を注視しているか、とか、逆に翁が前方を歩く時、後方のプレーヤーの打球を注視するとか、その他、歩く時の滑り(転倒)や常用カートの乗降時の注意など。勿論、炎天下や風雨雷時のプレー中止も大事なことだ。車の場合は自他の死傷に関わるので、なおさら“安全”には細心の注意を払っている。第一は自分の体調確認(体調不良の時は、なるべく運転しない)、そしてエンジンの掛かり具合とエンジン音、タイヤの空気圧、ブレーキペダルの調子などをチェックする。歩道のない狭い道を通る時、特に子供や老人、自転車の飛び出しなどに気を付ける。道交法遵守は当然だ(と言いながら、多少のスピードオーバーは自己責任範囲で良しとしているが・・・)。

“交通事故”は全国的に減少傾向にある。このほど警察庁から発表された「平成28年中の全国の交通事故発生状況」を見ると、総件数は49万9,201件で前年比‐37,698件(‐7.0%)
うち死亡事故件数は3,790件で前年比‐238件(‐5.9%)、重傷事故件数は35,380件で前年比‐1,632件(‐4.4%)、(事故当日及び事故の原因による数日後の)死者数は3,904人で前年比‐213人(‐5.2%)――

このように、交通事故及び交通事故による死者数は全体的には減少しているものの高齢者(65歳以上)の占める割合は過去最高の54.8%という悲しい現実がある。事故死の類型としては正面衝突、路面逸脱(スピードの出し過ぎ、ハンドル捌きの不手際により道路から崖下へ転落)電柱・塀など工作物への衝突、アクセルとブレーキの踏み間違いによる建物衝突、時には歩行者への突っ込み、交差点や曲がり角での出会い頭衝突などが多い。これらの類型は高齢者だけとは限らないが反射神経(咄嗟の判断力を含む)の衰え、ハンドル操作不適、注意力散漫(漫然運転)、視力の衰えなどは、やはり高齢者特有のものだろう。そして驚くことに信号無視や一時停止違反、飲酒運転など法令違反も多いそうだ。

警視庁発表の「平成28年中の東京都の交通事故発生状況」を見ると、総件数は32,412件、(事故当日及び事故の原因による数日後の)死者数は159人、これらはいずれも10年前の半数以下となっているが、一方で高齢者による事故の割合は年々高くなり(昨年は)交通事故総数の22.3%を占め、10年前に比べ1.7倍にもなっている。原因を見ると前方不注意(わき見運転、考え事をしていたなどの漫然運転)、交差点での安全確認違反、歩行者妨害、ハンドル操作不適、アクセルとブレーキの踏み間違い、信号無視、一時停止違反、一方通行(進入禁止)違反(高速道路での逆走を含む)、その他(飲酒運転、一時的な呆然症など)。

高齢の運転者は、自分で安全運転を心掛けているつもりでも、他人が客観的にみると安全運転とは思えないところがある。その理由として、注意力や集中力が低下していること、瞬間的な判断力が鈍っていること、過去の経験にとらわれる傾向があること、などが考えられる。“運転自慢”の翁でも、加齢に伴う動体視力の衰えや反応(反射)神経の鈍化などを自覚して、前述の通り“安全には細心の注意を払って運転している”のだが、それでも時々“ヒヤリ・ハット”を経験することがある。それと、いくら自分が“安全運転”をしているからといって、それでいい、というものではない。特に高速道路では前方車輛の運転技術や前方の交通状況判断、車間距離、後方車輛の接近状況、横(左右)の車輛の割り込みの有無予測など、自分の運転に関わる全ての車輛や交通状況に注意を払わなければならない。つまりは“予防運転”も必要である、ということだ。

70歳以上の自動車免許更新(高齢者講習)の時、指導員から必ず言われるのが「運転免許証の自主返納」だ。彼らは「返納して下さい」とは言えないので「ご家族とよくご相談して・・・」と遠回しに返納を勧める。75歳以上の後期高齢者は“座学”の前に“臨時認知機能検査”を受けなければならない。その中で特に厄介なのが、16枚の絵を見せられて、その10分後に(16枚の絵を)幾つ思い出すか、である。平均は7〜8枚だそうだが、3〜4枚しか思い出せない人もいる。中には見せられた絵とは全く異なる回答もあると聞く。5枚以下は“要注意“で、出来れば認知症専門医の診断を受けることを勧められる。まだ、その程度ならいい。問題は”実車走行“だ。3人が同乗する。翁が足を突っ張らねばならないほど危ない運転もある。指導員が言う「あなたは最近、運転していませんね」さすがに柔らかい言い方だが、翁だったら即座に言う「もう、(運転は)おやめなさい」――

さて、翁「もう(運転は)おやめなさい」は他人事ではなくなった。冒頭に「歳をとるごとに運転の怖さが倍増しているくせに歳を忘れるくらいドライブが楽しい」と述べた。なのに、翁、そろそろ車を手放す時期が来たことを悟った。今は車自体も翁の運転テクニックも、これという問題がある訳ではないが、なにせ八十路の高齢、いつ、どこで、どんなアクシデントが発生して死傷事故を起こすか分からない。自分が死ぬのは勝手だが加害者にはなりたくないという思い(危惧)がだんだん強まって来た。そこで遂に“断腸の思いで愛車との別れ”を決意した。“ゴルフとドライブが趣味”の翁が車を手放すことは、ゴルフ行きにも影響する。我が余生の楽しみを自ら奪うことになるので、実に寂しい。だが、いずれは“寂しさ転じて”になるであろうことを願って決断した。年内中に『寂しきかな!愛車との別れ』をお届けする予定・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

今週はお休みです。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今週はピアノ、ドラムス、ベースで構成されたThe Ray Haynes Trioのアルバム"Just Us"です。トリオ名になっているドラムのRay Haynesが主役ですがRichard Wyandsの軽やかなピアノがとても 好きです。
今週も素晴らしいアルバムに出会えました。
 

“Just Us (Remastered)" The Roy Haynes Trio  

1-Down Home
2-Sweet And Lovely
3-As Long As There's Music
4-Well Now
5-Cymbalism
6-Con Alma
7-Speak Low
Roy Haynes (ドラムス)
Richard Wyands (ピアノ)
Eddie De Haas (ベース)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

身体は正直です。無理な姿勢やクセで身体のどこかのバランスが崩れると、弱いところに傷みが出てきたりするものです。サウスベイにいたころ散歩することが健康に一番だと思い、朝早くワイフと歩いていましたが、しばらくして膝が痛くなって歩けなくなったことがありました。今思うと、あれは身体のどこかにゆがみがあって、それに気づかず、無理して歩いた結果だったのかもしれません。ヨガのポーズは実によく考えられていて、身体のゆがみを補正できます。たくさんの気づきを与えてくれるヨガでこれからも身体と心のバランスをとりながら体調管理をしていきたいと思います。

雑貨屋ウィークリーをスマホで読みたい方は右のQRコードをQRコードリーダーで読み取ってください。
ホームページが出てきますので最新版をクリックしてください。
QRコードリーダーはアプリにありますのでダウンロードしてください。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1115

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com