weekly

1102号

NO.1102     Ryo Onishi              6/25/2017

 weekly
LAの観光スポット ホームページ バックナンバー
 
雑貨屋のひとり言

4ヵ月になった孫のパパが一時帰国しているので両家が大阪に集まり食い初めをしました。
愛嬌を振りまいている孫を写真、ビデオにいっぱい撮りました。幸い私のiPhone7のメモリーはかなり余裕がありますが、これがいっぱいになるかもしれません。

梅雨入りしたのに大きな川が干上がるほど雨の降らない日々が続き水不足を心配していましたが今度は水害が心配されるほどの大雨が降りました。これからも極端な天候が繰り返されるのでしょうね。≪R.O≫

 

 有事下か平時か

私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで過去の磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『有 事 下 か 平 時 か』(磁針寄稿文、1998年8月掲載)
世相を見る時、よく「有事下」と「平時」とに分けて考えることがある。また「有事下のリーダー」、「平時のリーダー」という言葉があり、「平時」ではリーダーは出来るだけ穏やかに全体を調整し、周囲に波風を立てずうまくまとめる能力があればよい。

ところが一朝有事ともなれば今度はまったく逆で、非常事態を宣言してでも緊急事態に対処し、打開を図るだけの判断と決断力を伴った有事下の強力なリーダーシップが求められる事になる。

さて改めてわが日本の現状を考えてみるに、日本はドンパチ撃ち合う戦争こそしていないが国内的にも国際的にも過酷な非常事態に直面しており、実質的に「有事下」であると言うべきではないだろうか。

誰がどう見ても異常としか思えない金融機関の不良債権の処理、膨らむ一方の財政赤字、重厚長大を中心とする産業界の不振、失業率の上昇、国際社会における日本への極度に厳しい評価 等々。

2ヶ月前、 私は日本へ行ったが、日本ではマスコミが不況、不況と騒ぐわりには若者を中心に何ら問題意識も危機感も感じていない実態を見て少々驚いた。何もことさら大変だ!大変だ!とオオカミみたいに騒ぐのはよくないが、少なくとも日本の今の実態と国際社会での位置付け位にはもう少し関心を持って欲しい。

“問題意識がないのが最大の問題だ”と言うのが私の訪日を終わっての実感だった。

小渕新首相をリーダーに新生日本丸が再出航した。今後、我が日本が再生し、21世紀も物心共に豊かな国になれるかどうかは、新首相が今の日本を「有事下」と認識し、「有事下」のリーダーとして国民、官僚、国会議員に痛みを伴う大手術を納得させ、更にその上に強烈に苦い薬を飲ませることが出来るかどうかにかかっていると言えるのではないだろうか。

同時に私達日本国民も相当の覚悟をする必要があるだろう。

「有事」とは戦争だ。“戦争ならば何がなんでも勝たなきゃならぬ”これは鉄則だ。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


平凡に生きていくにもカネが要り

ユーモアで包む貧乏物語

歳なりのボケだと医者が言ってくれ

なるようになると座右の銘が言う

怒も哀も時に流してきた笑顔

( ニュースひとりよがり )


「小林麻央さん死去」
あまりにも若すぎます −藤井四段

「景気判断を上方修正」????
首相の意向でですね −街角景気

「内閣支持率12ポイント減」
我が党は絶対そんなに減らない −民進党


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(482)「我が家のベランダ菜園」

今年の2月17日に配信した『龍翁余話』(463)「自然への憧れ」で『ベランダ菜園』への挑戦を約束した。伝え聞いた話だが、親しい友人たちが「その程度なら龍翁さんにも出来るだろう」とか「いや、そんな面倒なこと、多分、やらないだろう」など、いろいろと噂していたらしい。“面倒か、楽しいか、とにかくやってみよう”ということで5月の連休に入って直ぐ某ホームセンターへ野菜の苗を探しに行った。正直、ド素人の翁に育てられる野菜ってあるのだろうか?センターのスタッフに訊いてみた。「ナス・トマト・ピーマン、シソ・キュウリ、ベビーリーフ・イチゴなどでしたらプランター(草花や野菜などを植える箱)でも、充分に育てることが出来ます。お教えしますから、是非、おやりになってみては」と勧められて意を決した。選んで貰ったのがナス(「武蔵」と「SL紫水」の2種類)・シソ・ピーマン・それに(小鉢に植わっている)ベビーリーフの4種類。いずれも、ド素人には最も簡単な種類だろう。プランターは長さ45cm、深さと奥行きがそれぞれ25cmのサイズのものを2個買った。1つにはナスの2種類、もう1つにはパプリカとシソ。ほかに野菜用培養土、有機化成肥料(追肥用)なども買い込んだ。

まずはナス・パプリカ・シソを育てるためのプランターの準備――培養土の量、それぞれの苗の植え方、水のやり方、プランターの置き場所、追肥のタイミングなどを教えて貰った。「野菜たちにとって水は命、葉っぱが萎える前(表土が乾かないうち)に、こまめに、しかも適量に水をやって下さい」それにベビーリーフが植わっている鉢を用意してくれた。「ベビーリーフとシソは、1週間もすれば食べられます。根っこを傷めないように茎を優しく切ると、また、数日して新しい葉っぱが生えて来ます。楽しみですよ」。100円ショップで軍手を買い(センターのスタッフに教えられた通りに)まずは2つのプランターに、それぞれ3分の2の高さまで培養土を入れ、1つにはナス2種類の苗を、もう1つにはシソとパプリカの苗を植え、土の表面にパラパラっと肥料を撒き、水を(適量に)与えた。翁、生まれて初めての“土いじり”だ。多少、緊張しながらだったが、楽しかった。一応、プランターに収まった野菜たちに「頑張れよ」と声をかけた。こんなお遊び程度のことが、こんなにも楽しいものか。もう何十年も前から居座っているアロエやソテツ、サボテンなどにも声をかけた「新しい仲間(プランターの野菜)はか弱い連中だから、みんな優しく見守ってやってくれよ」しばらくの間、ベランダの植物たちとの触れ合いを楽しむ翁であった。

ホームセンターのスタッフが言った通り、1週間ほどでベビーリーフとシソが食べられた。翁が初めて挑戦した「ベランダ菜園」の最初の収穫作業、普通は指で切るそうだが、翁はハサミを使った。何だか嬉しくて顔がほころんだ(気がした)。軽く洗ってベビーリーフは朝食時にゴマ・ドレッシングに浸して食べた。食べる前に(ごく自然に)「ありがとう、いただきます」と感謝の言葉が出た。このベビーリーフ、今までに美味しいと思ったことはないが、翁が手掛けた(ただ、毎夕、水をやるだけだが)“我が家のベランダ菜園”で育った野菜に不味いものがあろうはずはない(と、思い込んでいるので)「美味しいよ」と(ベビーリーフに)お礼を言った。シソは昼食時、コンビニのソーメンを食べる時、薬味に使った。適度の風味が爽やかだった。翁は以前、シソは食べられなかった。そのことは5月29日配信の『龍翁余話』(478)「高齢者のかくれ脱水」に書いた【〜翁が8年前と7年前に立て続けに(2種類の)ガンの手術を行なって以来、かなり体質が変化した。良い変化は(それまで食べられなかった)生のネギ類、ニラ、セロリ、シソ、七味唐辛子が食べられるようになった。但しミョウガ、ウド、ミツバ、強烈なニンニク料理などは、いまだに食べられないが)〜】・・・

ベビーリーフ シソ パプリカ

ナス・・・花は咲けども、だったが、50日を過ぎて、やっと小さな姿を現した

さて、ベランダ菜園開始から50日が過ぎた。前述のようにベビーリーフとシソは、これまでに何回か摘んだが、ナスとパプリカは、花は咲けどもなかなか実らない。水の与え方、日射、追肥、いろいろ気を揉んでいたら3日前、こっそりと(ほんの5cmほどの)小さなナスが1個、姿を現した。「うわー」大声を挙げた。感動した!そして思った「こんなお遊び程度のベランダ菜園で実りの喜びを味わえるのだから、お百姓さんたちの(苦労の多い農作業の後の)収穫の喜びはいかばかりか。今更ながらだが、もっと生産者と農作物へ感謝の心を持たなければ・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

小田原探索

月曜日(北海道)火曜日(京都)水曜日(旧軽井沢)木曜日(木曽路)金曜日(新軽井沢)ジャパンレイルパスが使える日は残すところ後2日になった。あちこちトンボ帰りの旅行をしている私に母が“そんなにあちこち行けて途中下車出来るのだったら、小田原に行って漢方薬を買ってきてくれないかしら?”と言った。
その漢方薬はそこでしか売っていないらしくネット販売もしないらしい。それにも関わらず全国から人が買いに来るとかで有名な店らしい。小田原と聞くと蒲鉾と小田原提灯ぐらいしか浮かばなかったけれど何か見どころが他にあるかもしれないと思って土曜日は小田原に行くことに決めた。例によって小田原の駅に着くとすぐに観光局に行って付近の地図をもらった。この漢方薬を売っている店の話はいつか別の機会に書こうと思う。今回は小田原が生んだ二宮金次郎の事を書こうと思う。漢方薬を買って地図を見ていたら漢方薬のお店から遠くないところに二宮金次郎の神社がある事がわかった。行ってみると入口付近に彼の銅像とその横に彼の名言が書かれてあった。“経済無き道徳は虚言であり道徳無き政治は悪であり犯罪である”思わず、一人で深く、うなずいてしまった。 その言葉が、遥か昔、江戸時代に生まれた二宮金次郎の格言であるという事に驚いた。神社の境内を歩きながら数年前に偶然訪れた二宮金次郎の記念館での強烈な思い出が蘇ってきた。その記念館は小田急線の栢山という駅で下車して15分ぐらい歩いた所にある。当時、その近くに用事があって出かけた時に時間があったので時間潰しに寄ったのが切欠で二宮金次郎に対するイメージが大きく変わった。記念館は開館時刻と同時に入ったので、まだ誰も人がいなく館内はシーンと静かだった。記念館は幼少の頃の二宮金次郎から大人になって世の中に貢献して働く様子が実物大の人形で展示されており子供でも大人でも、わかりやすく説明されていた。
二宮尊徳 二宮尊徳神社 二宮尊徳関係本
きんじろうカフェ 報徳博物館 二宮尊徳 格言

最初のブースを見ていたらニコニコしながらボランティアの人が挨拶してくれた。“二宮金次郎の事でしたら、何でも私に質問してください”と。それまで私の乏しい知識では二宮金次郎という人は薪を背負って本を読んでいる熱心な勉強家だったという事ぐらいしか知らなかった。私は“ありがとうございます。見終わりましたら必ず質問します。”そう言って一つ一つの展示場をじっくり見て回った。ところが、そのボランティアの人はずっと私の背後に一定の距離を置きながらついてきた。いつでも何か質問があったら答えられるように待機していたような感じだった。私も、そのブース事に質問したい衝動を抑えながらとりあえず一通り見学してから質問を始めようと思った。一通り見終わって、くるりと振り返るとそこにボランティアの人が立っていて私の質問を待ち構えていた。私の最初の質問は“あの〜どうして二宮金次郎さんは離婚なさったのですか?”突拍子もない私の質問にも関わらず、そのボランティアの人は間髪入れず“それはですね”と全く淀みなくその理由をカクカクシカジカでありましてと立派に解説をしてくれた。立て板に水とは、こういう事を言うのだな〜と私は感心した。それから今来たブースを戻りながら二宮金次郎の考える民主主義とは何なのか、どうやって全国600以上の村民を助けたのか、彼が幼少の頃にどんな本に出会ってどうやって人間形成されていったのかを立て続けに聞きまくった。どんな質問にもその方は全てパーフェクトに答えられた。どこから、どういう角度で質問しても全て即答状態で何だか私にはそのボランティアの方に二宮金次郎が乗り移っているかのような錯覚さえ感じた。そのボランティアの方の二宮金次郎に対する尊敬とそれを伝えたいという情熱を感じてとても感動した。二宮金次郎さんは日本の復興事業の第一人者であり経済、政治、土木から道徳と多岐にわたって学び人の為に活躍されたすごい人物だったのだそうだ。聞くと館内には二宮金次郎さんについて書かれた本や文献や研究書などがある図書館があると言う。そこにも案内された。まだ時間があったのでお勧めの本はありますかと聞くと“この本もいいですよ。あの本もいいですよ”とたちまち私が座ったテーブルには5〜6冊の本が積まれた。残念ながら時間切れで読むことは出来なかったけれど、このボランティアの方に圧倒されてしまった。
戦前は殆どの小学校に二宮金次郎の銅像が建っていたのだそうだ。私が小学校の頃には、すでに桜の木しか無かった。戦後教育の中で、いいものも一緒に抹殺されていった時だったのだろう。
かつて訪れた栢山の記念館の事を考えながら二宮金次郎の神社を参拝して今度はその近くにある二宮金次郎の博物館の方も訪れてみる事にした。ここは二宮金次郎の思想や書物などの展示物が多い博物館だった。会館のオフィスにいるボランティアの方にロスアンジェルスのリトル東京にある二宮金次郎の像の事を話したら興味を持ってくださったのか皆さん出てきて、お話をしてくださった。そして子供たちでも読み理解出来る二宮金次郎さんの本をくださった。二宮金次郎さんの本はアジアでもペルーでも翻訳されて出版されているという事も聞いた。それにしても小田原の人は本当に二宮金次郎の事を誇りに思う熱い人々が多かった。頂いた本は海を渡り今はLAの教育関係の図書館に収まっている。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

久しぶりにCannonball AdderleyのSaxを聴こうとアルバムを探していたら、Bill Evansの名前が出てきたので珍しい組み合わせだなと思いました。Adderleyの軽快なSaxとBill Evansのピアノが楽しめるアルバムです。

"Know what I mean?"                         Canonball Adderley with Bill Evans

01.Waltz For Debby
02.Goodbye
03.Who Cares? (take 5)
04.Venice
05.Toy
06.Elsa
07.Nancy (With The Laughing Face)
08.Know What I Mean? (re-take 7)
09.Who Cares? (take 4)
10.Know What I Mean? (take 12)

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

東急ハンズはショッピングセンターの入り口近くにあり、ときどき店の中を覗きますが人気があります。アイデア商品を見ているだけでも楽しいですからね。先日は便利な栞を紹介しましたが、あの時もう一ついっしょに買ったものがあります。それは卵を混ぜる「まぜ卵」というアイデア商品です。これを使えば簡単に白身を切って素早く混ぜることができ、重宝しています。

雑貨屋ウィークリーをスマホで読みたい方は右のQRコードをQRコードリーダーで読み取ってください。
ホームページが出てきますので最新版をクリックしてください。
QRコードリーダーはアプリにありますのでダウンロードしてください。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1102

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com