龍翁余話(476)「銀座シックス」

4月20日、銀座6丁目に『GINZA SIX(ギンザシックス)』という大型商業施設がオープンして、連休最終日の5月7日までに、何と150万人が押し掛けたそうだ。どんなものか、翁も話のタネにと思って連休明けの某日行ってみた。場所は銀座6丁目、2013年に閉店した松坂屋銀座店の跡地だ。
入り口で貰った案内書によると地上13階、地下6階、商業施設面積約47,000u(約14,200坪)の圧倒的なスケール。これは東京ドームの建築面積(46,755u、14,168坪)と、ほぼ同じ広さだ。その中に、日本だけでなく世界中から集まった貴重なフードやドリンクの店、
世界的なファッションブランド、ライフスタイルを豊かに彩る専門店が241店舗、これを全部見て回るのは大変だし、世界の有名ブランドを見たところで、翁には“猫に小判”というか、全く知識も興味もないので、一応、(案内書に基づいて)館内各フロアを説明しながら、翁が興味関心を持って念入りに見た施設の概要だけを紹介することにしよう。
入り口の正面にあるエスカレーターに乗る。中央の吹き抜けに、シャンデリアのようにぶら下がっている草間彌生の新作(12個の)『赤玉のドット(円形)のカボチャ』(写真左)に目を奪われる。こういう芸術的展示手法をインスタレーション(展示空間に立体的に取り付け、壁や床、空間に意味づける表現方法)と言うそうだ。芸術的と言えば、翁がしばし足を止めた場所がある。(その場所はどこだったか忘れたが)高さ12mほどの壁面に縦に描かれた庭園の植物群の上をコンピュータ仕掛けで滝を流している。これを『滝壁面』と言うそうだ。写真(右)では“動き”が分からないが、実際はかなりの迫力だ。
それでは地下3階の『観世能楽堂』から紹介することにする。翁が能狂言の世界を知るようになったのは今世紀の始めに(和泉流二十世宗家)和泉元彌のドキュメンタリーを製作して以来のこと、銀座シックスの近くにある『銀座能楽堂』(客席120席)にもたびたび足を運んだ。この『観世能楽堂』は客席480席でかなり広く、多目的使用とのこと。当日、能楽堂は閉まっていたので写真(左)は出入り口近くのパネル写真を撮影したもの。
エスカレーターで地下2階(フーズ、ワイン売り場)、地下1階(ビューティ・フロア)はパス。1階から5階までのファッション・フロアもスルーして6階のレストラン、カフェのフロアへ。中でも翁が“これはいい”と思ったのは『銀座大食堂』(写真右)。広々として明るく、適度の高級感があって、ランチタイムはそれほど高くはない。鮨・鰻・天ぷら・すき焼き・牛シャブ・焼き鳥・神戸牛ステーキ・北海道海鮮料理・中華などメニューも豊富。翁、店内の奥にある(デラックスな)ダイニングゾーンで試しにビーフカレーを食べた。いい雰囲気、そして、なかなかの味、たしか2000円でおつりがきた。
7階から12階まではオフィス・フロアで一般客は立ち入り禁止、エスカレーターも6階まで。13階の高級レストラン街に行くには専用エレベーターに乗る(エレベーター乗り場にいるスタッフの案内に従う)。翁の目的は高級レストラン街ではなく『屋上庭園』だ。
『屋上庭園』のコンセプトは「江戸庶民の暮らしの中で身近に親しまれた庭園文化の再現」だそうだ。確かに4,000u(1,210坪)のあちこちに四季折々の植物が栽培されており、銀座のド真ん中に“自然”がいっぱいという雰囲気。また約56mの高さから銀座及び周辺の絶景が一望出来るのも魅力だ。という訳で、翁が『銀座シックス』を再訪する時は(ショッピングとは関係なく)『観世能楽堂』で“能狂言”を観て『銀座大食堂』で天ぷらを食べ、『屋上庭園』の自然の中で憩うのを楽しみに・・・と、そこで結ぶか『龍翁余話』。 |