weekly

1076号

 

NO.1076     Ryo Onishi              12/25/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

22日は最高気温が20℃近くになり、春のような陽気でした。相変わらずアップダウンする気温に振り回されます。
孫が待ちに待ったクリスマスの日がやってきました。プレゼントの玩具でこれから当分の間、遊びにつき合わされると思います。
2016年最後の雑貨屋ウィークリーです。今年は驚かされる出来事がたくさんありました。来年はいい意味で変化のある一年になってほしいと思います。今年も大変お世話になりました。読者の皆さん良いお年をお迎えください。≪R.O≫

 

 2016年末

街は目下、クリスマスでにぎやかです。商店街やショッピング・モールは煌(きら)びやかに飾り付けて歳末商戦真っ最中、そして今年の商戦は比較的好調のようで、景気も少し上向いているのでしょうか。

そしていまは忘年会シーズンで、これまた賑やかです。私は健康上の理由でこのところ忘年会の参加は原則遠慮のため、家で静かに毎日を過ごしていますが、それでも先週は詩吟と月例勉強会の二つの忘年会に参加しました。

ここ数年、毎年初にその年の12ヶ月分のカレンダーをすべて使い切るだけ生き延びられるか、気にしながら壁に下げてきましたが、今年も最後の1枚もあと一週間で使い切るところまで来て、一年が無事に過ぎたことに安堵と感謝をしながら、次の年のカレンダーの用意する幸せを噛みしめています。

今年(2016年)は内外ともに大きな変動のあった年だったと思います。アメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利は世界を大震度で揺るがしました。1年前の年初、トランプ候補の躍進は始まっていたものの、私はトランプ氏は最終的にアメリカ国民の民意をまとめきれないと確信していたので、まさに私にとっても彼の勝利は“想定外”でした。

しかし、今、結果を踏まえて感じることは、何を言い出すかもわからず、政治家でもなく、軍歴もないトランプ次期大統領であるからこそ、予測できない何かが起こり、混とんとしている今の世界を変えてくれるかもしれません。

来年1月からいよいよトランプ政権がスタートします。どんな世の中になるのでしょうか。私は今、来年の大予測のための資料をまとめているところですが、各種項目に予想外の大きな変化がありそうで、今から1年後の変化がどうなるか楽しみな気持ちにさえなります。

日本も安倍内閣による“戦後レジームからの脱却”が着々と進行し、国の姿が大きく変更しました。来年以降にどのように引き継がれるのか国家のありようの曲がり角に来ています。

多分、百年後の歴史年表に2016年という年が日本史、世界史の“大転換点の年”として記録されるのではないだろうかとの予感さえしています。
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


十年日記買った傘寿の心意気

積み上げた歳を馬齢と言わせない

一本の葦北風に身構える

悠々と憂々 ほどほどの自適

老残を晒したくない投了図


( ニュースやぶにらみ )


「スポーツ大賞 副賞の車をゲット」
のりにのってます −無免許の大谷選手

「はがき62円に値上げ」
苦情はメールでします −利用者

「タンス預金1752兆円」
うちにはタンスがないねえ −子ども


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(456)「おおつごもり(大晦日)」

我流の川柳で「待ったなし 相撲ではない 年の暮れ」と詠んでみた。“今年こそ何らかの白星を勝ち取ろう”と年の始めに願掛けしたのも、つい、こないだのように思えるのだが、
何の白星も獲得し得ず、相も変わらず悔いが残る“待ったなし”の年の暮れになってしまった。それでもゴルフの成績以外に、これという黒星が無かったことが小さな安堵。しかも、健康と友情に恵まれた平穏の1年であったことは、やはり感謝。それにしても、高齢になって歳月の流れの速さと、その時々を生きる術(すべ)の難しさが一段と身に沁みるようになる。それは、あたかも“カヌーで激流を下るが如し“だ。

今年8月のリオ五輪のカヌー競技で、アジア人初のメダル(銅メダル)を獲得した羽根田卓也選手の、激流を漕ぐ美技に大きな感動を覚え「我がファイナル人生も、かく在りたい」と思ったものだ。渓流の景観(自然美)は実に見応えがあるが、渓流そのものは、かなりの危険が伴う場所が多い。水の深浅あり、岩場ありで、ちょっとの舵取りの誤りが命取りになりかねない。“ザラ瀬”(水深の浅い場所)では、カヌーの舟底が砂や小石に遮られて漕げなくなる場合もある。“隠れ岩”という川底に大きな岩や、それより更に大きな岩がある“荒瀬”にぶつかるとカヌーの櫓(ろ)が奪われたり進行方向を遮られたり、そして最も危険な箇所は水面に頭を出している大岩の下の(水の)“落ち込み”だ。“落ち込み”の渦にはまったらカヌー操作そのものを不能にする(そうだ)。カヌー競技を観ていると、(翁には)それは、まさに人生行路そのものに思える。高齢者たちは、かつては、生きることに鋭い感働きと技(わざ)を持っていたのに、歳を重ねるごとに感働きが鈍り“ザラ瀬”、“隠れ岩”、“荒瀬”、“落ち込み”に遭遇すると慌てふためき、自からカヌーを漕ぐ勇気(気力)を失い、激流に流されるカヌーにしがみつくだけの余生になりかねない。それではあまりにも寂しい。我々高齢者は長年の生活経験で会得した“生きる智慧と技”を駆使して、カヌーを正常態に立て直し、美しい景観を愛でながらゆったりと渓流下りを楽しみたい、と思うのだが、そのためには強靭な精神力(生きようとする意欲)と体力が必要であることは言うまでもない――そんなことを思いながらの年の瀬である。

年の瀬になるとクリスマスソングに混じって“懐メロ”や、翁には“雑音”としか思えない歌が巷間に溢れる。翁の好きな歌手の1人に、さだ まさしがいる。“人の絆”“人情の機微“を彷彿させる歌が多いから。11月から12月にかけて届けられる黒い縁取りの報せを見るたびに『戦友会』(作詞・作曲さだ まさし)が蘇る。何回聴いてもジーンと来る。

♪櫛の歯が欠けるように 仲間が減っていく 戦友会に出かけた夜 おやじが呟いた 誰もがいつか老いてゆく――

さだ まさしは『戦友会』のずっと前に『大晦日(おおつごもり)』を発表した。年末になると、翁は必ずこの歌を思い出す。それは、翁が言いたいことを代弁してくれている歌詞だから。

♪クリスマスが過ぎたなら 今年を振り返る季節 だってもうすぐ誰にでも 新しい年が来る クリスマスが過ぎたなら 心を入れ替える季節 ちゃんと反省した人には 素晴らしい年が来る どんなに辛い年でも どれ程苦しい年でも 全て今年に詰め込んで 悲しみにさよなら 大晦日の夜には ゆく年に心からありがとう みんなで一眠りしたなら
幸せになろう(ハッピーニューイヤー)――

『おおつごもり(大晦日)』と言えば、石川さゆりも歌っている(作詞・喜多條忠 作曲・崎久保吉啓)。“しっとり感の夫婦愛(女房心)”がテーマ、なかなか味わいのある歌だ。

♪おおつごもりの 年の瀬に 百と八つの 除夜の鐘 雪のお江戸に 響きます 今年も暮れたね お前さん こんな女房で すまないけれど ほれた同士で 暮らそうね おおつごもりに 積もるのは 銭や宝の 山じゃない 夢をかなえる 夢でいい 割れ鍋とじ蓋 どっこいの ケンカばかりの ふたりだけれど 妙に気が合う 味がある 今年も明けたね お前さん 今の辛抱 七福神も きっと見ている 春が来る――

羽根田卓也選手のカヌー競技、さだ まさし、石川さゆりの『おおつごもり』を紹介したのは、来年を、翁の”終活への取り組み“、すなわち、老いを認め受け容れ、自分らしく生き、有終の美を飾るにはどうしたらいいか、を考え、行動する年にしたい、そして少しでも”生きた証(あかし)“を残したい、そんな白星を獲得したいという夢への、エネルギーの原動力にしたい、と思ったから・・・

昨年の暮れにも書いたが、亡き母が生存中、就寝前に必ず合掌する習慣があった。それは、今日を生かしてくれた“今日様(こんにちさま=お天道様)”への感謝の合掌であった。翁も近年、母を見倣って就寝前に(声こそ出さないが)「今日様、ありがとう」と感謝し「明日もまた無事でありますように」と祈っている。そして毎年のことだが年末になると「ありがとう」を伝えたい人の顔や名前が次々と脳裡を走る。時々お会いする人、めったに会えない人、会えなくても電話やメールで情報交換をしている人、『余話』を読んで下さっている人、お一人お一人に「ありがとう!」を伝えたい。昨年11月8日に『余話』400号を配信、今年は1回も休まず今回で456号。“残り日”が少なくなっている翁ではあるが、老体に鞭打って何とか500号を目指し、来年も吼えまくりたい。それも読者のご声援があればこそ――今年もまた朋友・読者への感謝と、明くる年の各位のご健勝を祈って2016年の筆納めとする・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

猫のいる園芸ショップ

Western Ave.(ウェスタンアヴェニュー)沿いでArtesia Blvd.(アーテジアブルバード)から行くと少し南に向かった所の西側右手に園芸ショップがある。その場所に園芸ショップがあるのは知っていたけれど、いつも車で通り過ぎるだけで入る機会がなかった。今年の夏、そこの店の前を通り過ぎる時、まるでフェンスの代わりのように背の高いヒマワリが横一列に並んで見事に咲いているのを見た。花が大好きなクライアントさんが花をそこで買いたいというのでUターンをして初めてその店に入ってみた。店の名前はサンフラワー(ひまわり)ファーム。その見事なひまわりとマッチしていた。昔からある店らしくオーナーは日系人らしい。一歩その園芸ショップに足を踏み入れるとそこは緑と花に囲まれた癒しの空間になっていた。見かけより奥行がある大きな園芸ショップではフルーツの木やベジタブル、サボテン、ハーブなどのセクションがあって、季節毎に違うものが並ぶようだ。花や植物を見ながら歩くのも、ちょっとしたお散歩気分が味わえて楽しい。店の入り口付近には、たくさんのカラフルな鉢植えの花が並べられていた。クライアントさんが、その中から、どれか一つ選んで欲しいと言うので選別していたら何か動くものがあったので、びっくりして手を引っ込めた。良く見たら猫がそこで居眠りしていた。人慣れしているのか逃げる様子もなく寝ぼけた顔でこちらをじっと見ていた。

一つ鉢を選んでクライアントさんに見せると満足そうにそれでいいとうなずいた。その鉢を持って左奥にあるオフィスとギフトショップのある所にお金を払いに行った。季節によってディスプレイを変えるらしく雑貨や小物やアンティークの物などが賑やかに、細々とたくさん並べられていた。ふと見ると置物でなく本物の猫があちこちに居座っている。聞くとこれらの猫ちゃんたちは全員で13匹もいるらしい。“良かったら、そこにテーブルとイスがあるので、ゆっくりコーヒーかお茶でも自由に飲んでいってください。”と声をかけていただいた。
一昨日、また同じクライアントさんとその店の前を通るとクリスマスのデコレーションが目に付いたので立ち寄ってみる事にした。ギフトショップに入るとやっぱりあっちにもこっちにも猫が寝ている。ふと見ると斜めに積みあがった段ボールの上にも猫が居眠りしている。猫には師走の時期なんて関係ない。我関せずマイペースでノンビリ、呑気に居眠りしている。レジの前にはお店のカレンダーが置いてあり“どうぞ、いくらでも好きなカレンダーをお持ちください。ハッピーメリークリスマス”とにっこり笑って挨拶をしてくれた。居心地のいい空間だ。猫好きな人はここで13匹の猫探しをするのも楽しいと思う。季節毎に好きなお野菜やハーブを買ったり自分の好みの花や緑を探しに出かけのもいい。こんな近くに癒しの空間がある事を知らなかった。もし、近場で行く機会のある人は是非お勧めの園芸ショップだ。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言「一歩」

申年もあと一週間となった今、なんだかほっとする自分がいる。「申年の一年は、地球も政治や経済も大暴れする」と幼いころ聞いたことがあるからだ。まさにこの2016年、絶句する出来事が多すぎた。身近なところでも、そうでないところでも――申年にちなんで、叡智の3つの秘密『見ざる、聞かざる、言わざる』ではなく、変わり三猿『なんでも観てみよう、聞いてみよう、言ってみよう』と臨んだ一年、はたしてどうだったかなと忸怩たる思いの師走。いやいや、年の瀬まで一歩一歩と前を向き、更に新年は飛べるように歩きたいもの。みなさんはどうかしら?

女性として初めて、世界最高峰のエベレスト、及び7大陸最高峰への登頂に成功した登山家の田部井淳子さんが、今年10月20日に亡くなった。77歳だった。登山経験の少ない私だが、彼女が九州大学大学院で比較社会文化研究したということもあり、親しみを感じる尊敬すべき女性だった。実は今年、田部井淳子さんの講演会へ行き、特別にお会いする予定だった。田部井さんの病状が悪化、講演会も中止となり大変残念だった。12月18日に彼女の母校・昭和女子大学グリーンホールで行なわれた「お別れの会」の模様を通し、彼女の生きざまに改めて触れ、ポンと背中を押される思いになった。田部井さんは幼い頃、いじめを受け、その時、自分の“弱さ”を“強さ”へ変える事、何事もポジティブのエネルギーに変える事のできる力を養ったそうだ。今回は、彼女から学んだことの中から2つ・・・

1つ目は、「一歩」という事実・・・『“一歩”は、人によって歩幅が違うけれど、小さな“一歩”も大きな“一歩”も、同じ“一歩”、とにかく、“一歩”そしてまた“一歩”と進むことが、次のステップに繋がり前進できる』と、繰り返し、繰り返し口にされていた。千里の道も一歩からとあるけれど、足指を凍傷で切断したり、乳がんから始まり内膜癌へと病に冒されたりしても、登山と青年育成に歩みを止めなかった。2つ目は、“辛い”という漢字。田部井さんだけではなく、よく耳にするこのお話し。“一歩の努力”で“辛い”という字が“幸せ”という漢字に生まれ変わるということ。田部井さんは「辛くても、“一歩”努力すれば、幸せになる。努力しなければ辛くなる。私達は誰しも、辛いより幸せでありたいもの。辛い時こそ、“一歩”前進。悩んだり辛かったりした時は、とにかく一歩前に出よう」と、話されていた。困難な出来事や大病と戦いながらも、高い山々を登り続け、とうとう、もっと高いところへ逝ってしまわれた、田部井淳子さん。今でも夢と希望を信じ、“あ・る・く”事を教え続けている様に感じる。偉大な女性だ。

いつの頃からか“じゃんけんぽん”をする時、「さいしょはグゥ!」と言う。不思議と力が入る。同様に、“一歩を踏み出す”、その具現化を年末年始に思いめぐらしみたいと思う。時には歩幅の大きな一歩を、時には歩幅の小さい一歩でも、“辛い”という字が“幸せ”へ変換できるよう、自分の心と頭にインプットしようと思う。「申年の一年、よかったこともそうでなかったことも沢山あった、だから幸せだった」と感謝しながら・・・っと呟く、さくらの独り言。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

今年もたくさんのジャズを聴きました。ジャズが素直に聴けるときは心身共に調子がいいと思います。このコーナーで紹介したのは52枚ですが、それを選ぶために200枚以上は聴いていると思います。来年もどんなジャズに出会えるのか楽しみにしています。
このコーナーで紹介するジャズを聴いている人はほとんどいないと思います。そもそもジャズが好きな人はそんなにいないのではないかと思ったりもします。そんなことはお構いなしで、私がジャズを聴き続けるためのコーナーとしてこれからも続けて行きます。
今年最後のアルバムはDiana Krallの"Quiet Nights"を聴きながら静かに過ごすのはいかがでしょうか?我が家は今夜、パーティーでにぎやかになりますが。終わったらこのアルバムで落ち着きたいと思います。

"Quiet Nights" Diana Krall

01-Where Or When
02-Too Marvelous For Words
03-I've Grown Accustomed To Your Face
04-The Boy From Ipanema
05-Walk On By
06-You're My Thrill
07-Este Seu Olhar
08-So Nice
09-Quiet Nights
10-Guess I'll Hang My Tears Out To Dry
11-How Can You Mend A Broken Heart
12-Every Time We Say Goodbye
13-I See Your Face Before Me

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

息子家族といっしょにお墓参りをしました。土曜日でさほど寒くなかったのに人が少なかったのはちょっと意外でした。そのあとCOSTCOに買いものに行きましたが、今まで見たことのないほどの混雑で驚きました。テレビ番組で頻繁に紹介されることもあってますます人気が上昇しているようです。大きいカートで身動きがとれなくなるほど混むと閉口します。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1076

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com