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1075号

 

NO.1075     Ryo Onishi              12/18/2016

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雑貨屋のひとり言

私たちが札幌に行った2日間だけ暖かかったようで、4日後の12月10日、札幌は29年ぶりに65センチの大雪に見舞われました。札幌はこれから真っ白というか灰色の世界になりますね。札幌から小樽に向かう途中に見えた石狩湾の寒々とした風景が思い浮かびます。暖かいアジアの国から来ている旅行者はこの気候を楽しんでいるでしょうか。≪R.O≫

 

 カメ理論(磁針寄稿文)

 私は当地ロサンゼルスを中心とする日系バイリンガル新聞である羅府新報の『磁針』欄に、ほぼ月一度寄稿をしています。ここで磁針寄稿250回を迎え、これまでの寄稿文を整理しています。

ほとんどの文章は当、雑貨屋ウイークリーに投稿しているコメントですが、『磁針』のほうはロサンゼルスを中心に滞在している日本人や日系人を対象にしており、また紙面の都合上、文字数に制限があり(860文字)、雑貨屋用とは若干ニュアンスが異なった書き方、内容になっています。そこで時折、磁針寄稿文をここにも連載させていただき、ご参考に供します。

『カメ理論(磁針寄稿文、2016年6月掲載)』
「鶴は千年、亀は万年」という言葉がある。亀は古くから長寿のシンボルとされ、古くは中国・漢代の百科全書にも書かれているそうだ。実際に亀は見た目には動きが鈍く、体を動かさず長寿を保つように見える。

人間も下手に運動をして身体を鍛えるより、亀のように極力動かないほうが長生きするのだという考え方があり、これを亀理論というそうだ。

亀理論の根拠の一つは、心拍数と寿命の関係で、一般に哺乳類はどの動物もその種類に関係なく、一生の心拍総数は決まっており、「15億回」とか「22億回」など諸説はあるものの、あらかじめ決められていて、運動ばかりすれば、心拍数が上がるので一生分の心拍数を早く消耗してしまい、長生きしないとされる。

しかし、この亀理論はどう考えても怪しい感じがする。無精者が運動不足の言い訳に都合よく作った理論にすぎないのではないだろうか。

確かに亀は、野生動物としては比較的長命で、種類によっては百年以上も生き続けることもあるそうだが、一般的にはせいぜい30〜50年の寿命であり、とても万年というわけではないようだ。
 
プロ野球の名捕手として活躍し、諸球団の監督も務めた野村克也氏は引退後、亀理論実践者として知られているが、彼は現役時代には散々体を酷使し、現役引退後も過激な運動はしないまでも、講演活動その他で動き回っており、とても亀状態とはいいがたいはずだ。

野村さんの亀理論は彼一流のボヤキとかジョークに類するものと理解すべきだろう。人間は誰でも適度に体を動かすことは健康と長寿にとって必要なことではないだろうか。

心拍数に関しても早歩きのような適度の運動を毎日した方が、脈拍数が減るといわれる。

むしろ、喫煙、肥満、高血圧などの生活習慣病のほうが心拍数が早くなるので、まず生活習慣病に気をつけるべきだ。

また、仮に一生の心拍総数が同じであるという説が正しかったとしても私は、普段からじっと動かず心拍数を上げない生活よりも、心ときめき、胸がドキドキするような毎日を送ることが出来るのなら、多少寿命を犠牲にしても良いと思っている。

河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


大物になるぞと遅刻常習者

弾劾と隣の芝が騒がしい

トランプ相場に暴落がありそうな

ああASKAスーダラ節をリカバリー

神ってる来年オレが言われたい


( ニュースやぶにらみ )


「プーチン大統領大幅遅刻」
もう待てません −北方四島

「宇宙ステーションに到着」
インフルエンザは運びません −こうのとり

「おんな城主℃タは男」
事実はドラマより奇なり ー来年の大河ドラマ


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(455)「ノロウイルスが猛威」

“五反田シニア会”と称する翁たち老人グループ8人が、月に2,3回集まってランチしながら世相批判などをしてうっぷん晴らしをしているのだが、今月初めの昼食会で8人のうち3人が欠席した。理由は“風邪”“腹痛”だと言う。いや、実は3人の欠席者のうち1人から、「単なる“腹痛“ではなく“ノロウイルス”だった」、と後日聞いた。(あとの2人の病気は何だったか確認していないが)ノロウイルス(感染性胃腸炎)に罹ったFさんから(欠席のお詫びの)電話を頂戴したのは、彼が回復した直後(つい先日)のことだった。Fさんの電話の概要は以下の通り――

「いやあ、参りました。最初、“食あたりかな?”と思って置き薬の胃腸薬を飲んだのですが、腹痛・下痢が止まらず、嘔吐まで引き起こす事態になったので急いで(かかりつけの)医師に診て貰いましたら、何と”新型ノロウイルス“だと診断されました。ご承知のように、ノロウイルスに効く治療薬やワクチンはありません。水分と栄養補給で数日、じっとしていなさい、と医師に言われ(私はすでに脱水症状でしたので)医院で”輸液“をして貰い、以後、4日間ほど”隔離生活“をさせられました。我が家は女房と2人暮らし。その女房に移してはいけないので部屋は夫婦の寝室ではなく、納戸のような物置部屋。食事・水・お茶・タオル・着替えの下着などを、部屋の入り口に置いて貰い、顔を合わせないように、会話はドア越しでした。ちなみに、風呂場やトイレは、事後、私自身が(その都度)掃除・消毒しました。また、私が食べた食器類や箸は全て使い捨ての物、女房がマスク、ゴム手袋を着用して食器類、下着、タオルなど私が使ったものは全て熱湯消毒し、ビニール袋に入れて捨てたとのことです。回復後、(医師の指示通り)私が寝ていた部屋は勿論、ドアノブ、手すりなど(女房との)共有使用箇所は、何回もアルコール消毒をしました。
幸いに女房には移りませんでした」――

問題は、感染ルートだ。Fさんは「これという心当たりはないのですが、あえて考えれば、電車の中か、たまに行く図書館で移されたのかも知れません」とのこと。翁は、外出時は常にマスクを着用、駅の階段、電車、ビルの中などの手すりなどにはつかまらず、目的地に着いたら、必ず手を洗い、うがいをする、いつも除菌ウエットティシュを持ち歩くなど神経質過ぎるくらい用心しているが、それでも“絶対安全”はない。発生場所の約70%は飲食店、次いで旅館・ホテル・弁当の仕出し屋、学校、集会場など、食べ物に関する場所や人が集まるところにノロウイルスやインフルエンザの危険が潜んでいることは容易に想像出来る。翁が、もう1つ(最も)注意を払う場所は病院だ。近所のクリニックには2か月ごとに行く。また、3つの科にお世話になっているK大学病院にも2か月ごとに行っている。それぞれが3か月検診ではあるが各科の検診日が異なるので、ここにも2か月に1回の割合で通院しているのだが、頻繁に「外来患者の皆さん、必ずマスクを着用して下さい」の院内アナウンスがあるくらい危険がいっぱいだ。翁は、ドクターとの対面時以外はマスクを外さないし、待ち時間が長ければスマホでニュースを読んだり、トイレに行って手を洗ったり(持参のペットボトルのお茶で)うがいをする。“感染予防”にもなるし“時間つぶし”にもなる。人が集まる場所には、たいていアルコール消毒液が置かれている。我が社でも事務所の入り口や外部の人の出入りが多いスタジオの入り口にも置いている。

さて、ノロウイルスが発生しやすい場所は前述の通りだが、食べ物についてはどんな注意が必要だろうか、国立感染症研究所(感染症情報センター)の資料によると、結論的には「一般的にウイルスは熱に弱いので、食品は、なるべく火を通しましょう」ということだ。特に貝類は、しっかり加熱すること、とある。翁は、生魚(刺身)は苦手だがイカ・エビ・カキのナマは大好物。ところがカキ、シジミ、アサリなどの二枚貝のナマは感染リスクがかなり高いということがデータで示されている。シジミやアサリのナマは食べたことはないが、カキは今が旬。料理屋では10個のナマガキを食べるが、こんなデータを見ると、ちょっと腰が引ける。仕方ないから(ノロウイルスの)ピークを迎える12月、1月はナマを控え、カキフライで我慢することにしている。

(感染症情報センター資料では)食べ物だけでなく調理器具への注意も必要だ、という。翁は、料理はしないが、たまに野菜や果物を切ることがあるので、そんな時は当然、包丁やプラスチックのまな板を使う。使う前に簡単に水で洗うが、その“簡単”がまずいそうだ。使用前は85度C以上の熱湯をかけ、清潔な布巾できれいに拭き取ってから使い、使用後も同じく熱湯消毒、更にアルコール消毒をして仕舞うのが常識だそうだ。翁は、洗剤で洗い、熱湯消毒ぐらいは出来そうだが、アルコール消毒までは、ちょっと・・・

東京都感染症情報センターの資料も調べて見た。「都内でノロウイルスが猛威!感染症胃腸炎患者数が激増、“流行警報基準”をはるかに超えました」という警告文が、いきなり目に飛び込んで来た。“流行警報基準”というのは、定点医療機関(定められた医療機関)から保健所へ報告される患者数が(定点あたり)1週間に20人を超えた保健所の管内人口の合計が、東京都の人口全体の30%を超えた場合には“広域的流行発生”の警報が出る仕組みになっているそうだ。翁にはよくわからないが、今、まさに流行の真っ只中にあることだけは確かなようだ。12月19日現在、警報レベルにある保健所(管内)は中央区・台東区・品川区・目黒区・大田区・中野区・足立区・江戸川区・八王子市・・・

“五反田シニア会”のメンバーの住まいは品川区と大田区、つまり全員がノロウイルス流行警報基準を超える区に住んでいる。来週予定されている“忘年会”に全員が参加出来るかどうか心配。いや“五反田シニア会”ばかりでなく翁の親しき友人たちが皆、元気で2016年のフィーナ―ルを飾って貰いたいと願うや切・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

ホワイトエレファント(White Elephant)

毎年この12月になると夜の街並みはクリスマスライトでキラキラ輝いて華やかになる。あちこちで職場や友人同士、サークルグループなど集まってクリスマスパーティが行われプレゼント交換をしたりする。今年は、すでに2回、日系アメリカ人の方のクリスマスパーティーに呼んでいただいた。その一つがヨガのサークルグループのパーティー。近くのボーリング場のミーティングルームを借りて行われた。パーティーに行く前に“ 来週はホワイトエレファントをやるから、もし参加したければ何かギフトを持ってきてね ”と。そこで初めてホワイトエレファントという言葉を聞いた。

それはクリスマスプレゼントの交換ゲームの一つだそうで、長く米国でクリスマスを経験しているはずの私も知らなかった。ゲームのルールは10ドル以上20ドル以下のプレゼントで自宅にあるものであれば未使用、未開封のものであればいいそうだ。まず、ギフトを持参した人の人数分だけ数字を書いた紙を作り、それを一人一人籠の中からピックしてもらう。私が引いたのは5のナンバー。5番目にギフトを選ぶ権利がある。ギフトを選んだらその場でオープンして皆に見せる。自分の前の4人の人が選んだギフトが欲しければ自分の選んだギフトと交換する事が出来る。ただし、3回目までで3回ギフトを交換したらそのゲームから抜けなければならない。大抵は一通りギフトがオープンしてから自分が欲しいギフトを定めて奪略ゲームが始まる。残念ながら、このゲームが始まる前に私は仕事があって途中で退席しなければならなかったけれどゲームはかなり盛り上がったらしい。私の代わりにゲームに参加してくださったクライアントさんが私のギフトを預かってくださったそうで箱を開けるとラベンダーの石鹸が4つ出てきた。ちょうど2人で分けられる物だったので2個ずつ分けた。そして、私の頂いたその石鹸は、また誰かに差し上げるギフトに追加で添えようか考案中だ。この時期頂くチョコレートも時々同じものを頂く事がある。食べきれないので、そのまま他の方に横流しになる事もある。あっちから頂いた物をこっちに、こっちから頂いた物をあちらにとグルグルギフトが回ってあげたはずの物が全く違う人から同じ物を頂く事もあったりする。

茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

孫がままごと遊びをしているとき、テレビをつけようとすると仕事してるからつけないでと言われます。その時はジャズ(今はクリスマスの曲)を聴いていますが、受け入れてくれます。クリスマスカレンダーも残すところあと一週間です。孫はサンタさんにお願いしているオモチャを心待ちにしていて、喜ぶ顔が楽しみです。
XアプリでChristmasと検索してでてくるアルバムはもうほとんど過去に紹介していました。考えてみればクリスマスは毎年やってきているのですからかなりの数のアルバムを紹介しています。今回は918号で紹介した小林桂のアルバムで"Wonderland Kei Sings X'mas"を選びました。彼のやさしい歌声は癒されます。

"Wonderland Kei Sings X'mas" 小林桂

01-White Christmas
02-The Christmas Song
03-Rudolph The Red-nosed Reindeer
04-Winter Wonderland
05-Merry Christmas Darling
06-Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
07-Have Yourself A Merry Little Christmas
08-I'll Be Home For Christmas
09-What Are You Doing New Year Eve
10-Santa Claus Is Coming To Tow
n
11-Christmas Time Is Here

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

バスに乗っていて赤信号で停車している時、ふと隣に止まったクルマの運転席を見ると、運転者がスマホをいじっていました。信号が変わり車が動き出してもまだスマホをいじっている気配でした。この運転者はこれまでたまたま事故を起こしていないから、自分は大丈夫だろうと思っているのでしょうが、事故は一瞬で起こり、過去の無事故も関係なくなるだけでなく人生そのものも狂ってしまうということをまじめに考えてもらいたいです。何か策を取らないと個人の良識に頼っていてはダメだと思います。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
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Zakkaya Weekly No.1075

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com