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1073号

 

NO.1073     Ryo Onishi              12/4/2016

 weekly
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雑貨屋のひとり言

だらだらと暑かった夏から秋らしくない秋に移り、そのうち気持ちいい秋の日があるだろうと期待していたら、12月になってしまいました。
雑貨屋ウィークリーの編集、発行は日曜日に家のPCで行っています。これまで雑貨屋を発行する日曜日は在宅するようにしてきました。旅行などで日曜日に不在であっても雑貨屋を発行できる方法がないかずっと考えていました が、すぐにできるいい方法がありました。今回はその方法を使って雑貨屋を発行しています。詳しいことは次回説明させていただきます。 うまく発行できているでしょうか?≪R.O≫

 

 新詩吟のススメ

   私は残念ながら、ここ数年、体調の関係で医師から旅行、単独ドライブなどを原則として禁じられ、またコミュニティ活動からも身を引かざるを得ず、透析、医療チェックなどの外出以外は家で静かにしている日々が続いています。

 ただ唯一、例外として趣味の詩吟だけは続けており、週一度の詩吟 クラスや年2回の吟詠発表大会に妻の運転で参加し、楽しんでいます。

古来、中国や日本の文化人(漢学者だけでなく、広く一般の文化人、政治家や役人、軍人なども含む)は漢詩を詠むことを嗜みとし、才を競うという文化がありました。

中国には李白、杜甫、王維、白楽天、など詩聖、詩仙、詩仏とも称された詩人もいて後世に名を残しています。

また、日本人でも、思いつくままに列挙しても、頼山陽や吉田松陰、広瀬淡窓、菅原道真、夏目漱石、伊達政宗、上杉謙信、良寛、西郷隆盛、高杉晋作、近藤勇、伊藤博文、乃木希典、東郷平八郎、・・・と、錚々たる名前の人々が後の世に残る秀作漢詩を詠んでいます。

詩吟とは、これら東洋古今の偉人、賢人たちの磨きぬいた詩に独自の節をつけて吟ずるもので、数百年の歴史を持つ日本古来の伝統文化であり、詩からは品位と人生に対する幾多の教訓を学ぶことができます。

詩吟は臍下丹田に力を込めて、声を張り上げるため、健康向上に役立ちます。日常生活の中で、大声を張り上げることが少ない私たちにとって、この腹式呼吸による大声発声法は身体の内側から内臓の強化にも多大の役割を担っているはずです。

さらに、思い切り声を張り上げることによって、日ごろのストレス解消にも役立ち、心身共の健康に効果的なのです。

また、詩吟は歴史とその教訓を知り、一般教養が身につくのだから健康指向・教養指向の現代人にもピッタリな趣味として最適です。

最近、日本では若者の中に歴史ブーム、漢字ブームが発生したり、日本古来の文化に対する関心が高まっているようです。戦後70年以上を経て日本の若者たちの間で自国の文化を見直そうとする動きが出てきたからかもしれません。

特に若い女性の間に『れきじょ(歴女)』、『しろガール(城ガール)』、『てっちゃん(鉄ちゃん=鉄道撮影マニア)』などという趣味が流行っているようですが、詩吟もこれらの趣味の中に入らないだろうか、と期待しているところです。

詩吟は健康、歴史、一般教養などに役立つ道具であり、趣味である割には、今の若者から敬遠されがちで、いまいち人気がありません。私たち詩吟の会への若い入会者は年々減少し、何年か後には存続の危機に瀕するかもしれません。

詩吟の欠点は、吟ずべき漢詩の内容が現代人にとって難解で理解しづらいことだと思います。

今の若い人に『べんせい しゅくしゅく よるかわをわたる(鞭声粛粛 夜河を過る)』とか、『こあん あめをついて ぼうしをたたく(孤鞍 雨を衝いて 茅茨を叩く)』などと聞かせても、聞く方はチンプンカンプンでしょう。詩の文字を見せてもらっても、意味を十分理解できないのではないでしょうか。

私たちロサンゼルス周辺の詩吟流派の連合体(南カリフォルニア詩吟連盟)は毎年、当地の『二世ウイーク祭り』に協賛して吟詠大会を催していますが、数年前、来賓として顔を見せてくれた『ミス二世クイーン』のお嬢さんが、英語での挨拶の中で、『私はアメリカ生まれの日系三世です。日本語が達者でない私はこれから日本語をもっと勉強して、皆さんが吟ずる詩吟を即理解できるようにしたいと願っています。』と述べていました。

ミス・二世クイーンのお嬢さん、どうぞ安心してください。ここに参集している吟士の皆さんだって、他人の吟ずる詩を聞くだけで100%理解できている人はまずいませんから。

最近は詩吟も現代風に伴奏付きの詩吟など、カラオケ時代に合わせた工夫もされてきていますが、意味が難解なのが問題のようです。

そこで、私の提案なのですが、難解で古めかしい漢詩だけでなく、思い切って近代的な流行歌などの歌詞を借用して詩吟風に節付けしてみるというのは如何でしょうか。

もちろん本来の漢詩である、品位と教訓に満ちた日本古来の伝統は大切に保存しながら、そのための『取り付き』入口用の位置づけとなるものを新たに創るのです。これらを『裏詩吟』、『サブ詩吟』、または『新詩吟』といって本来の詩吟と区別します。

たとえば、前回ご紹介した『スーダラ節』などはその一例です。この歌は、そのままの節(曲)では、どうしても退廃的なコミック臭が抜けきらないので、詩吟風の節付けに変えるのです。

(吟題)スーダラ節  青島幸男作

(朗々調) チョイト一杯の つもりで飲んで
いつの間にやら ハシゴ酒
(万歳調)気がつきゃホームのベンチでゴロ寝
これじゃ身体にいいわきゃないよ
わかっちゃいるけど やめられねぇ

音符のない詩吟の節付けを、上記のような言葉だけで表現するのは難しいですが、これで原曲のスーダラ節よりは、一般的に解釈されている意味合いから離れた『人間の業(ごう)や生きざま』を謳い、人間に対する深い思いが込められている内容なのだとの解釈・説明もし易くなるし、現代の人々にも親しみを感じてもらえるのではないでしょうか。

このようにして気楽に楽しみ、それが本格的な詩吟へとつながってゆけばよいと願っています。      
河合 将介( skawai@earthlink.net )

 

    

川柳(東京・成近)

 


( 川 柳 )


グラス越し銀座はすでにクリスマス

日めくりが痩せるダルマはまだ片目

もう待ったきかぬと暮れのカレンダー

いい奴だったなあと しみじみ喪のはがき

十二月笑い袋に空きがあり


( ニュースやぶにらみ )


「株価高騰」
トランプマジックだな −アベノミクス

「ニホニウムに正式決定」
異論なしでとは羨ましい −水の森競技場

「鼻歌」
♪わかっちゃいるけど辞められねぇ −ASKA


河合成近
nakawai@adachi.ne.jp

http://homepage3.nifty.com/itukabouzu/

龍翁余話

龍翁余話(453)「人権を考える」

12月4日(日)から10日(土)までは『人権週間』である。この『人権週間』は、戦後間もない1949年(昭和24年)に始まり、今年は第68回目。法務省の資料によると「全国各地で、人権尊重思想の普及高揚を図るための様々なキャンペーンを開催し“相手の気持ち、違いを認め合う心”を考える週間」とある。そもそも『基本的人権』とは何か?「人間らしい生活を送る権利」のことで、生命・財産・名誉の尊重に加え、平等権・自由権・社会権が『基本的人権』理念の根幹にある。もう少し具体的に言うと“幸福追求権”すなわち生命保全及び幸福を求める権利、“自由権”すなわち国家から何らかの(非人道的な)制約、強制されずに自由にものを考え、自由にものを言い、自由に行動できる権利(思想・良心・信教・学問・表現・集会・結社・通信・職業・居住移転・外国移住・国籍離脱などの自由・財産権の保護・奴隷的拘束や苦役の拒否)などが挙げられる、と(法務省の資料では)説明されている。この『基本的人権』は憲法でも(主権在民・平和主義とともに)三大原則として謳われていることは周知の通りだ。

翁は普段『人権』について(突き詰めて)考えることはないが、たまに新聞やテレビで「ハラスメント」(イヤガラセで他人を不快・不幸に陥れる言動)を見聞きした時“人権侵害”を考えることがある。例えばセクハラ(性的イヤガラセ)、パワハラ(地位や立場を利用して部下へのイヤガラセ)、モラハラ(礼儀作法、仕草に難グセをつける)、ジェンダーハラ(男らしさ女らしさを強要)、アカデミックハラ(大学教授が立場を利用して学生への進路妨害・性的イヤガラセ)、スクールハラ(教師が生徒へ差別や性的イヤガラセ)、エイジハラ(高齢者イジメ)、パーソナルハラ(他人のプライバシーを侵害する言動)、ソーシャルハラ(ツイッターやフェイスブックで他人を傷つける)など、これらのハラスメントは何と30数種類もあるそうだ。いずれもが“人権侵害”になる。しかし、時々「あれ?こんなことまでがハラスメントになるのか?世の中、ちょっと過剰(異常)反応しているのではないか?」と首を傾げたくなる事例もある。それはまあ、個々の考え方(判断基準)に違いがあるので何とも断定出来ないが、ただ言えることは、我々は個人領域でも社会領域でも気づかないうちに“ハラスメント”を発生させているケースは、けっして少なくないということだ。今は改善されていると思うが翁が若い頃、テレビ・映画・プロダクション・ファッション・芸能業界において“ハラスメント”は日常茶飯事だった。その反省も含めて、この『人権週間』に(法務省が言う“相手の気持ち、違いを認め合う心”を考える機会とするのもいいだろう。

“人権”と言えば(近くの国では)直ぐに中国と北朝鮮が頭に浮かぶ。北朝鮮は論外として『中国の人権』に目を向けてみよう。まず【言論・報道の自由】がままならないこと。中国の報道機関は国営放送局の“中国中央テレビ(電視台)”、政府(国務院)直轄の“新華社通信”、共産党機関紙“人民日報”、“環球時報”が世界的に知られており、中国政府及び共産党幹部を批判するような報道は皆無。近年、地方にはタブロイド版(小型サイズの新聞)が増え、テレビも地方局が開設されており、時々、民衆の不平不満の声を取り上げるが、政府への批判的な報道は直ぐに当局から“整頓”と言う名目で修正を強いられる。このように“体制批判”が出来ない分、日本やアメリカに矛先を向けての“外国批判報道”に転ずる。報道機関ばかりでなく市民の日常生活において、公式の“集会”はおろか、例えば“井戸端会議”のようなものでも当局からにらまれ、直ぐに“国家転覆密謀容疑”で逮捕される。裁判はあって無きが如し。出版物もチェックを受ける。政党・政治家・政策批判を無遠慮に吼えまくる翁のような人間は(中国や北朝鮮なら)即“死刑”だ。中国のインターネット人口は約1億3000万人。政府は、このネット文化の進展に伴い“ネット規制・検閲システム”を強化、反政府及び同盟国(北朝鮮)を中傷するウエブページを閉鎖したり、回線を切断する処置を行なっている。

【信仰の自由】も規制されている。共産党の指導に従わない宗教(例えばチベット仏教・キリスト教=中国天主教愛国会を除く)は全て“邪教”として弾圧される。また未成年者の宗教教育は禁止されている。【居住移転の自由】も(原則)認められないそうだ。中国の全人口(13億7000万人以上)の4分の3は農村戸籍、4分の1が都市戸籍、その間の戸籍移動は極めて困難だという。年々、経済格差は広がるばかり。都市部に出稼ぎに行く農民は暫定居住証を発行して貰い、一定の管理費(税金)を払わなければならないと聞く。それが事実なら、まるで終戦直後の、ヤミ市でのヤクザの”ショバ代ふんだくり”に等しい。

『中国の人権問題』で、もう1つ非人道を印象付けるのは(前述のように)【あって無きが如し裁判】だ。人権擁護団体アムネスティ・インターナショナル(英国・ロンドン)の報告によると、全世界で執行される死刑の90%以上が中国だと言う。政府批判をした者に対しては即刻逮捕、拷問による自白(控訴は認めない)、死刑判決、数日後に執行。処刑方法は、ほとんどが銃殺、公開処刑もあるそうだ(北朝鮮と同じだ)。近年、少しは改善されていると言われているが、現実には前時代的な人権無視、非道な蛮行が、まだ続いている。

一方、日本は果たして“人権先進国”と言えるだろうか?確かに諸々の【自由】は認められている。が、先日、某小学校で「福島からの避難児童に教員が差別(発言を)した」と
いう報道に翁は怒った「バカ教師め!」このような学童(子ども)イジメだけではない、女性、障害者、職業、民族への差別など(表沙汰にならない)ハラスメントが後を絶たない。翁自身がそうだ。翁の“日本人第1主義”は、結果的に民族差別に繋がるかも?翁の口癖“男のくせに・女のくせに”は間違いなくジェンダーハラスメントだ。この『人権週間』に翁はいったい何を反省しようか・・・っと、そこで結ぶか『龍翁余話』。

 

茶子のスパイス研究

アメリカの景気

私は経済や政治に関して特別、勉強してきたわけでも無いし詳しいことは、わからない。
それでも米国で起きたニューヨークのビル爆破事件から始まってリーマンショック、オバマ大統領の誕生、トランプショックとアメリカ人の生活の中にいて、いろいろな変化を見てきた。実際に目で見て人から聞いて肌で感じとった限りでは、やはりアメリカの景気が低迷しているという事を感じる。
この数年、黒人やメキシカンに代わり白人のホームレスを良く見かけるようになった。日本に帰る直前の日の1か月ほど前、フリーウェイを降りた所に白人の男の人が”I am hungryお腹がすいています。“と書かれたプラカードを持って立っていた。その割に、その男の人は体格が良く太っていた。何だか、私には、ただの怠け者にしか見えなかった。そして米国に戻ったその日、用事があって友人のオフィスに立ち寄った時にビルの近くで2−3歳の女の子2人を連れた白人の女性が立っていた。プラカードには”私には5人の子供がいます。職が無く子供たちの食事が買えません “と。その話を友人にすると、生活に困窮している人たちは政府が最低限の事はサポートしていると言った。お金を渡すとすぐにアルコールやドラックを買いに行ってしまう人もいるのでお金を安易に渡してはいけないと、、、最近はフードクーポンや現物支給をして、なるべくお金を渡さないようにしているとも聞いた。日本でも生活保護を受けながら、そのお金でパチンコに通いその資金源が外国に流れているという事も問題になっている。
もう一つ、こちらに戻ってきて驚いたのは、どのマーケットでも紙袋が10セントチャージされるようになっていた事だ。たったこの1か月間で状況は変わっていた。以前からショッピングバックを持ち歩いている人はいたし、自分もマイバックを利用していたが紙袋に入れてもらっている人の方が圧倒的に多かった。
これからトランプが大統領に就任して、たくさんの事が変わっていくのだろう。
トランプが “自分はクリントン家をこれ以上、傷つけたくない”と。意味深な言葉を言っていた。ネットを見るとヒラリークリントンを監獄に入れるのに賛成か反対かと何やら黒い噂で持ちきりだ。ここまで格差社会を作ってきた事に対する責任は追及されるのだろうか、、
茶子 スパイス研究家

 

さくらの独り言

今週はお休みです。

 

ジャズライフ−今週のお奨めアルバム

12月に入りました。ショッピングセンターはクリスマスの飾りつけがされています。
我が家では11月半ばからクリスマスソングのジャズを流しています。
今週からクリスマスにちなんだアルバムを紹介していこうと思います。
今週はChikenshackの"Silent Night Collection"でクリスマス音楽を集めたアルバムです。

"Silent Night Collection" Chikenshack

01-Christmas Songs (Christmas Song - Please Come Home For Christmas)
02-If You Don't Know Me By Now ~Don't Let Be Lonely Tonight
03-Perfume
04-Slow Motion
05-Knock Me Off My Feet
06-Tell It Like It Is
07-Betcha By Golly Wow
08-Brother Sunshine
09-LittLe Light
10-A Silent Love

ジャズアルバムの紹介リスト
http://www.zakkayanews.com/jazzlist.htm  
《R.O.》

 

編集後記

3歳の孫とほぼ毎日、数時間一緒にいますが、成長していることに気づかせられます。会話もちゃんとできるようになってきました。どこで覚えて来るのか時々びっくりするようなことを言って驚かされます。記憶力がよく、すぐに人のものまねをするのでヘタなことは言わないように気を付けています。

雑貨屋のブログ→ http://zakkayanews.jugem.jp/
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.zakkayanews.com/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.1073

雑貨屋 店主 大西良衛   http://www.zakkayanews.com/
              
tenshu@zakkayanews.com