エディブルフラワー
先週、久しぶりにWilson Parkのファーマーズマーケットに立ち寄ってみた。今頃はどんな果物や花が出ているかな〜と見ていたら美味しそうなイチジクが並んでいた。
ネクタリンやプラムやピーチも出回っていた。ここに来ると季節を感じる。いつものように、あちこちのサンプルフルーツをつまみながら食材を買っていたら、鮮やかなパープルの花に目がいった。近くで見たらそれはアーティーチョークの花だった。以前、友人の家の花瓶に挿してあるのを見たのが最初だった。すごく存在感のある花だ。食べられる野菜の花でも片栗の花やナスの花も一輪挿しに飾れるほど綺麗な花が咲く。園芸ショップの花やハーブを見た後、オーガニックのお野菜が並べられているお店の前で今度は鮮やかなエディブルフラワーが目に付いた。カラフルで綺麗な食べられる花がパッケージに入っていた。手にとって花の種類を見ていたら昔の思い出が蘇ってきた。以前この同じファーマーズマーケットでエディブルフラワーの量り売りがあった。その日はブランチにちょっとおしゃれなサラダを作ろうと初めてそのエディブルフラワーを買ってみた。一緒に、いろんなグリーンサラダの種類も買った。それぞれの葉っぱや花の味を邪魔しないようにドレッシングはシンプルにした。
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アーティーチョークの花 |
ファーマーズマーケット花 |
イチジク |
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ネクタリン |
プラム |
フラワー食用 |
オリーブオイルと塩、胡椒、それにミックススパイスを少しだけ加え軽くボールの中でグリーンサラダを和えて真っ白なお皿に盛った。そして最後にエディブルフラワーを綺麗にデコレートして盛り付けた。最初のエディブルフラワーサラダをパチリと写真にも納めた。一体どんな味なのだろうとわくわくしながら最初にサラダの上の花をすくって食べてみた。その花を噛んだ瞬間、強烈な衝撃が走った。その一噛みでその花は私の口から飛び出てお皿の上に戻された。本当にびっくりした。何か口の中で生き物の存在を感じたのだ。花が痛いと叫んだのか、どうかはわからないし、そんな声は聞こえなかったけれど正にイメージとしては、そんな感じだったのだ。何だか気味が悪いような不思議な何とも言えない感情になった。花が私に食べられるのを拒絶したのだろうか…
それから、その花だけをグリーンサラダから取り除き水を張ったクリスタルボールに浮かべて眺めてみた。今の衝撃は何だったのか、やっぱりこの花の中で食べられたくない花がオーラでも出していたのだろうか…それから私にとって、花は食べるものではなく、眺めるもの、コミュニケーションするものなのだとの意識に変わった。
茶子 スパイス研究家 |