ナチュラルプロダクトエキスポ2016 A
友人と別れた後、マリオットホテルのセミナールームに入るとすでにたくさんの人で座る座席がなく後ろの方に人が立っていた。これから約1時間のセミナーか、、、と考えていたら急に時間がもったいないと思った。オイルに関してのセミナーは聞いてみたいと思っていたが後から自分で調べることにしてコンベンションセンターのメイン会場に向かう事にした。今年も休まず座らず一揆に6時までの間一通りのブースを急ぎ足で見て回ろうと思った。開場の入り口には今年もDr.
Michael T. Murray N.D.
の等身大のポスターが飾られその横に彼のセミナーの案内が書かれていた。数年前、会場のブースで彼は座って自分の書いた本にサインをしていた。並んでいる人に聞くと彼の本とサインがもらえるので並んでいるのだと言う。ついでに私も並んでみた。その時は彼が誰なのかも全く知らなかった。私の番になると彼は私の名前とメッセージを書いてくれた。“Live
with Passion
“ 情熱を持って生きなさいと。その年以降、彼のセミナーは、いつも入りきれないほどの人が集まってくる。今年のタイトルはNewtri
Genomics (栄養遺伝子科学)とMolecular Nutrion (分子栄養学)と書いてあった。何だかとても難しそうな話で私のようなシンプルな頭では理解するのに大変そうだ。
 |
 |
 |
Michael Murray ND |
Doughnuts |
Kewpie |
 |
 |
 |
Japanese Tea |
Salada |
Miso Soup |
 |
 |
 |
Honey |
Seminar |
Bee |
今年も写真だけに挨拶をして会場に入った。今回はいつも、すっとばすサプリメントのセクションも見てみることにした。認知症や高血圧、糖尿病、コレステロールの薬の代用になるような副作用の無いものが無いだろうか、また今のトレンディーなものが何なのか知っておいた方がいいと思ったのだ。サンプルやカタログを集めながら健康器具、コスメティック(化粧品)、ヘアケアプロダクト、衣料品のブースを回り食品のブースに入った。相変わらず、スナック食品の多い事、チップスやクッキーやチョコレートのブースは数えきれないほどある。ピザも数社出ていたが差別化が難しい。ジュースや健康飲料やスープも昨年と同様似たりよったりで、私にとっては、これといった印象に残るものが無かった。毎年、出店している有名な会社はお付き合いもあって高いブース代を払って参加している。ある意味、年間行事のお祭りでもあるのだ。昨年も一昨年前も初めて日本から出店した会社は1度きりの会社も多い。私にとったら売れそうなのにと思っても、その後のアプローチがうまくいかないのか米国に居残ってビジネスを展開していく会社はそう多くない。なかなか目新しいものが見当たらないなかで日本の味噌汁の見本品に目がいった。久しぶりに日本の食品のサンプルを見ながら流石に上手に作っているなと感心してしまった。最近の日本の観光客は河童橋にも行くそうで、食品のサンプル品をお土産に買っていく人が多いそうだ。日本の包装紙も芸術的だしパックの技術もおそらく世界1だろうと思う。そう言えば日本の食品会社の人と話した時に、アメリカの食品は日本の食品に比べたら種類も少ないし美味しいものがなかなかありませんねと言ったら身を乗り出すようにして” そうなんですよ。日本人に比べてアメリカ人は味蕾の数が少ないんだそうですよ。”と言った。それを聞いて私が” そうなんですか、どうりで。味覚と脳は?がっているらしいですから、それだけ脳足りんなのですかね。”と冗談を言ったら傍にいたアシスタントの人が笑った。味蕾の数が多かろうが少なかろうが私は言語と同じように日本語を学んでいく過程で英語に無い言葉も日本語を使っているうちに、その感覚がだんだん芽生え始めるのではないかと思う。味覚も教育の一つで試していくうちに、わかるようになるのではと思う。旨みも日本から生まれた言葉が今は世界語になっている。味噌汁の旨みも最近のアメリカ人は昆布やシイタケの旨みがわかる人が増えている。新しい味覚を試すと脳に今まで無かった刺激が出来て新しい感覚を覚える。それがシナプスを増やしていくような気がする。
あれやこれやサンプル食品を試してメインの会場をほぼ網羅して最後に残る下のフロアーに向かった。午後4時、会場を出た所のフロアーには、たくさんの人が座り込んでいたり中にはうつ伏せになって寝てしまっている人もいる。今年こそはサンプル商品を極力少な目に選んでもらおうと思ったのに、最後の会場にたどり着く頃にはずっしりと
肩に荷物が重かった。今年も、このナチュラルエキスポが終わる頃には日本に春がやってくる。そして私は日本への帰り支度を始める。
茶子 スパイス研究家 |