ロサンゼルス小東京壁画
このほどロサンゼルス・ダウンタウンの小東京(リトル・トウキョウ)内のジャパニーズ・ビレッジ・プラザ駐車場の外壁に日系人の歴史を描いた壁画(mural
painting)が出現しました。
高さ16フィート(約5メートル)、幅40フィート(約12メートル)もある巨大なペインティングは木版20枚をあわせたものに描かれたもので、壁に取り付けられています。
この壁画完成を報じている当地の日系新聞(羅府新報)に記事によると、ここには1940年代の日系二世カップル、グロッサリーストア、サクソホン奏者のチャーリー・バーカー、1950年代の二世クイーンなどが描かれ、デザインは日系四世壁画家のトミー・オスミ氏、彩色には地域の子どもたちをはじめ約600人が携わり、計画から二年をかけて完成させたのだそうです。
費用はロサンゼルス市とカリフォルニア州政府の補助金のほか、日系有志の寄附金など総額2万4千ドルをかけているとのこと。
壁画の両端には『ロサンゼルスの小東京は我々の心の故郷です』の文字が書かれ、上下には英文で同様に記されています。
ロサンゼルス市内周辺には各地にこの種の壁画が多く見られますが、中には心無い者のいたずら書きのため地域の美観を損ねる原因ともなりかねません。
「ロサンゼルス小東京壁画」は日本人と日系人の歴史を刻んだ文化財と言えるものであり、いつまでも美しく輝いていて欲しいと心から願わずにはいられません。
*設置場所:ロサンゼルス・ダウンタウン、リトル・東京内、First Street
とCentral通りの角。ジャパニーズ・ビレッジ駐車場の外壁。 河合将介(
skawai@earthlink.net )
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