あまり 知られていないL.A. 観光スポット(179)

あまり知られていないLAの観光スポット案内

今年の バルボア・パークお花見情報(2005年)
 雨の少ないのが特徴のロサンゼルス地方ですが、昨年から今年にかけて異常気象ともいえる雨量を記録しています。

全米気象局(NWS)の発表によると、ロサンゼルスの雨量は昨年7月からこの2月22日までの総雨量が33.45インチ(850ミリ・メートル)に達し、現時点でも観測史上4番であり、このままゆけば1883−84年に記録した38.18インチ(970ミリ・メートル)を121年ぶりに更新する可能性が高いのだそうです。

この2月17日(木)から22日(火)までの5日間だけの雨量でも平均9インチ(230ミリ・メートル)となっており、雨に弱いロサンゼルスとその周辺は各地で地滑り、家屋の崩壊、道路の陥没など被害続出といった状況です。

しかしそんな中でも春は確実にやってきています。ロサンゼルス地方の桜は異常気象のためなのでしょうか、今年は開花が早く、例年より1、2週間も早くなっています。

例年なら3月中旬頃が見頃の桜なのですが、リトル・トウキョウやトーランスのアメリカ・ホンダ敷地に植えられた桜の若木は2月24日現在、既に盛りを過ぎました。

 私たち夫婦は2月23日(水)の午後、“お花見”名所であるバルボア・パークへ今年の桜の下見に行って来ました。(添付の写真はその時に撮ったものです)

3千本を越える桜の木はほぼ満開に近く、この調子では週末(2月26、27日)が見頃でしょう。

ただ、雨の影響で足元の草原がぬかるんでおり、腰をおろしてお弁当を広げる場所の確保に難儀をしそうです。

それでもここの桜は必見です。これからのお天気次第ですが、ロサンゼルス周辺にお住まいの皆さんはお見逃しないようお出かけ下さい。

☆バルボア・パークと桜について:
 ロサンゼルスのフリーウエイ、#405と#101の交差する北西一帯は、“Lake Balboa Recreation Area”または、“Sepulveda Dam Recreation Area”と呼ばれ、3つのゴルフコース、スポーツセンターその他があり、EncinoはじめSan Fernando周辺地域の人々にとってリクリエーションの場となっています。

 その中の一角にある湖が“Lake Balboa”で、周囲を広く青々とした草地に囲まれた憩いと語らいの場所です。

 湖の周囲には3,400本の桜の木が植えられ、季節になると見事に開花し、訪れる人々を楽しませてくれます。

 これらの桜は匿名の日本企業の寄付によるもので、1990年に計画が持ち上がり、1992年に最初の苗木が植えられました。

 桜を寄贈した日本企業の責任者の話によると、桜の花にとって必要なことは、暖かな春だけではなく、寒い冬、良い水はけ、病害虫が無い・・など、数多くの条件が満たされなければならず、当地ロサンゼルスのような、いわゆる “地中海性気候”では1ヶ所に大量の桜を育て、開花させるのは不可能とされていました。また育ったとしても葉桜になってしまうのだそうです。

 そのため、関係者が数年をかけてロサンゼルスにも適する桜を開発し、“Pink Cloud”という品種にまで辿りつき、それがこの場所に植えられたのだそうです。 

 沢山の水鳥が戯れる湖と広く明るい湖畔は、桜の季節以外でも充分素晴らしい環境です。“貸ペダル・ボート”に乗ったり、湖畔でバーベキュー・ピクニックをしたり、遊園施設で楽しんだり、一人でも、二人でも、家族全員でも楽しむことが出来る、思いきり明るいところです。(但し、アルコール類は持ち込み禁止です)
●開園時間:日の出から日没まで(毎日)
●入園料 :無 料
    貸ペダル・ボート料:一 般 者 $10(1時間)、$7(30分)
     65歳以上 $ 7(1時間)、$5(30分)

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #405を北へ。 FWY #10を通り越し、FWY #101(West、Ventura方面)へ入る。
(2)FWY #101(West)へ入って2つ目の出口、Balboa Blvd. で降りる。
(3)Balboa Blvd. へ降りたら右折(北へ)、すぐのBurbank Blvd.を横切りそのまま北上、 約1マイル進むと右側に“Authony C. Beilenson Park、Lake Balboa Recreation Area”という看板があり、そこを右折、中へ入る。間もなくLake Balboa湖畔に出る。
(4)全行程;(Torrance方面からの場合)約30マイル、ドライブ約1時間。 

河合将介( skawai@earthlink.net )