あまり 知られていないL.A. 観光スポット(142)
Historic Train Exhibit, LA County Fairplex
ロサンゼルス市の東、フリーウエイ #210と #10 が交叉する付近にあるパモナ市(Pomona City)にある Fairplex はカウンティ・フエアなどが行われるところです。
この敷地内にはフェア・グラウンドのほか、競馬場、オートレース場、自動車博物館など各種施設がありますが、その中のひとつがHistoric Train Exhibit で、歴史的な各種蒸気機関車やジーゼル機関車などが展示されています。1954年にオープンしました。
展示場入口にある黄色い建物は、サンタフェ鉄道の“アーケディア(Arcadia)”駅舎で、 1895年から70年以上実際に列車の通過を見守っていた建物で、現在はここに移築され、私達を迎えてくれています。
ここに展示されている機関車は“The Railway and Locomotive Historical Society”によって集められたもので、数こそ11台(機関車8台と車両3台)と少ないですが、すべてがかつてアメリカの花形機関車、又は鉄道の歴史を塗り替えた貴重なものばかりです。
中でも強烈に印象的なのは「Union Pacific "Big Boy" 4014」でしょう。この蒸気機関車はこれまでアメリカで製造された蒸気機関車の中で最も大きく、全長 140フィート(約43メートル)重量約600トン、最大出力 6,290馬力という超ビックな蒸気機関車です。ピストンが片側2つ、動輪は片側8つと言う、とてつもないスケールです。
日本でかつて活躍した蒸気機関車は“C型(ピストン片側1つ、動輪片側3つ)”か「デコイチ」のような“D型(ピストン片側1つ、動輪片側4つ)などでしたから、その並外れた大きさの程がわかります。
この機関車は1941年から1959年までの18年間、重量貨物列車用の機関車としてアメリカ・ユタ州のOgden からワイオミング州の Cheyenne 間で活躍していました。
このほかの蒸気機関車も「Union Pacific 9000(動輪片側6つ、長さ31メートル、4,750馬力)」、「Southern Pacific 5021(動輪片側5つ)」など重量級が目立ちます。
また唯一展示されているジーゼル機関車「Union Pacific Centennial Engine No.6915」もこれまで製造されたジーゼル機関車で最大(重量約250トン)、最強力(6,600馬力)の機関車といわれているものです。
このほか、一昔前の豪華な客車車両、馬の運搬用車両なども展示されており、鉄道マニアでなくとも興味を引かれる逸品ぞろいです。
また、ここに展示されている機関車、車両はすべて実際に乗りこむことが出来、また一部機関車では汽笛を鳴らすことも出来るので臨場感満点です。
前出の“旧アーケディア駅舎”はギフト・ショップも兼ねているので、T―シャツ、地図、小物などの記念品を購入することが出来ます。
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●住 所 :At Fairplex Park, Pomana, CA 91769
●オープン日 :毎月第2日曜日、及びその前日の土曜日(但し、祝日は休み)County Fair 開催中は毎日オープンするが、County Fair 入場料金を支払う必要がある。
●時 間 :10:00AM − 3:00 PM
●入 場 料 : 無 料
●電 話 :(909) 623- 0190
●Web Site :http://www.trainweb.org/rlhs/
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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #110(北) ― FWY#10(東)へ。
(2)FWY#10(東)へ進み、FWY#710、FWY#605、FWY#57 をすべて通過し、Fairplex Dr. で降りる。
(3)FWY を降りたらFairplex Dr.を左折、約1.5マイル進み突き当りを左折(この道路も Fairplex Dr. のまま)。
(4)すぐ、カウンティ・フェアグランドのゲート17があるのでそこを入る。
(5)チェックポイント(料金徴収所)があるので「Historic Train Exhibit へ行く」と言えば無料で通してくれる。そこで場所を教えてもらう。
(6)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約45マイル、ドライブ約1時間。
河合将介( skawai@earthlink.net )