あまり 知られていないL.A. 観光スポット(128)
Floral Flag, Lompoc
ロサンゼルスから海岸に沿って北西へ車で約2時間半、更に海岸から高原地帯に入って30分のところにあるのが「花咲く平原の壁画の町(City of the Murals in the Valley of Flowers)」と呼ばれる Lompoc市です。
ここの先住民はチュマシュ族(Chumash Indians)と呼ばれる種族の人々で、彼らはヨーロッパ人による開拓前、一万年あまりこの地に住んでいました。“Lompoc”とはチュマシュ族の言葉で「小さな湖あるいは潟」を意味するのだそうです。(因みに発音は“Lom-poke”であり,“Lom-pock”ではないそうです)
Lompoc平原はアメリカでも有数の“花”の産地です。ここは花の栽培に適した気象条件であるため、19世紀始めから花卉(かき)産業が発達しました。
sweet peas(スイートピー)、larkspur(チドリソウ=千鳥草)、stock(ストック)、Bells of Ireland(カイガラサルビア)、tall flower-delphinium(ヒエンソウ=飛燕草)などの切り花、種子が早くから各地へ出荷されていることで有名です。
最盛期は6月初旬から8月頃で、この時期、1,500エーカーにも及ぶ花畑がいろとりどりの花で満ち溢れます。
今年(2002年)、この町に50数年振りに超巨大な「星条旗(アメリカ国旗)の花畑」が復活しました。
この花畑(星条旗)の大きさは、なんと6.65エーカー(27,000平方メートル)もあります。
旗のサイズは横740フィート(226メートル)、高さ390フィート(119メートル)で、50の星は直径24フィート(7.3メートル)、赤白の各縞の幅は30フィート(9.1メートル)というビッグサイズです。
ここに植えられている花は3色(赤、白、紫)のlarkspurで、3色合わせ全部で二百万株を超えるそうです。
この巨大星条旗(花畑)を観るための展望台(observation point)が、現場正面山頂に用意されています。日に数回、展望台行き専用バスが商工会議所近くから出ていますが、歩いても登れます(登り30分、下り15分)。展望台からの眺めは一見の価値ある風景です。
(添付写真のうち、星条旗全体の写真は航空写真であり、Lompoc市のホームページから借用したもので私が撮影したものではありません)
また、この町の中心街付近の建物には多くの「壁画(Murals)」が描かれており、商工会議所ほか地域の支援を受けたプロジェクトとしてLompoc市の町興し事業の一環となっています。
壁画とは言え、かなり芸術性の高い作品が多く、ひとつひとつ鑑賞して廻るのも楽しいでしょう。
- 場 所 :Lompoc市、Ocean Ave.とV Streetの角
- 入場料 : 無 料
- 電 話 (商工会議所): (805) 736- 4567
- Web site:http://www.ci.lompoc.ca.us/
行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
- FWY#405(北)- FWY#101(西)へ。
- FWY#101(Ventura Countyを通過し、Santa Barbara Countyへ入る)を約110マイル西進、Gaviota State Parkを過ぎてすぐの Highway #1出口でFWY101を降りる。
- Highway #1を降りたら西に約18マイル進み、Highway #1 とHighway #246 との交叉点を左折(西へ)。道路は Ocean Ave. と名前を変えるので、そのOcean Ave.を約6マイル進み、V Street との 角の Floral Flag の花畑がある。
- 全行程 ;(Torrance方面からの場合)約180マイル、ドライブ約3時間。
河合将介( skawai@earthlink.net )