雑貨屋News Letter No.32
大西良衛 12/24/96 バックナンバー Homepage
12月18日から、私は日本に来ています。あの阪神大震災があった神戸を二年ぶりに訪ねました。もうかなり復興していまして、当事者の方には失礼だと思うのですが、「そんなことがあったのかなあ?」と思うくらいです。それから二年前と大きく変わったのは、街のあちこちで携帯電話で話しをしている光景を見ることです。皮のジャンパー、ヘビーコートそれにマフラーの毎日です。ちょっと遅れましたが、日本から雑貨屋を発行します。
あまり知られていないL.A. 観光スポット(7)
Balboa IslandとNike Town 河合将介さん
ューポートビーチにあるBalboa Islandは、良く知られた所なので、「あまり知られてない」 というには、ちょっと気がひけるので、最近スニーカーやスポーツ靴を中心に 爆発的人気(特に 日本で)の「ナイキ」の店も、抱き合わせでご紹介します。
Balboa Islandは、ニューポート湾の中に浮かぶ小さな島ですが、メイン通りには 各種の店が軒をならべ、観光客を楽しまさせてくれます。昨年 日本から遊びに来た 私の友人は、この商店街を見て、「軽井沢のショッピング通りみたいだ。」 と言っていました。そう言われると私など、すぐそんな気になってしまいます。
Balboa Islandの 次の“目玉”は、ご存知の方も多いと 思いますが、島と対岸のBalboa半島とを結ぶ フェリーで 車ごと 海の上を運んでもらえます。 ほんの5、6分の 短い“船旅”ですが、これに乗ると 私は なぜか 「南カリフォルニアだなあ」 と いつも 感じます。
フェリーで渡った 島の対岸のBalboa半島も楽しい所で、遊園地・観光船のりば・レストラン・お土産品ほかショッピング店街などがあり、またホエール・ウオッチング(鯨見物)船が ここからも 出ます。(12月26日−3月末) さらに、半島の外側は 砂浜・桟橋・公園・遊歩道などあり、訪れた人々が 思い思いに海岸をエンジョイ出来る所です。
Balboa Islandまで 行ったついでに、近くのショッピング・モール(Fashion Islandなど)へ行ってみるのも、楽しいものです。今回は、Costa Mesaにある 「ナイキ・タウン(Nike Town)」 を ご案内します。「ナイキ」と 言えば、なぜか 日本では 若者の間で大変なブームだそうで、日本からの観光客が こぞって「ナイキ・グッズ」を 買い求め、持ち帰るのだそうです。店内にはMichael JohnsonやGail Deversなど 超一流ランナーのシューズと同じものが展示されていたり、スポーツの種類毎に違うデザインのシューズなど豊富な種類の商品群は、確かに 圧倒されるものを感じます。「Nike Town」は ビバリーヒルズ などにもありますが、このCosta Mesaの店は、明るく 広く 斬新なレイアウトも楽しく、更にその上 ショッピング・モールの一角なので その他の 店舗・設備(レストラン・映画館・バーチャルワールド・ビデオショップ・ギャラリー などなど)も ついでに 覗きまわる事も出来、時間の経つのを つい忘れさせる何かを持った不思議な空間だと言えそうです。
行き方は次の通り (Torrance方面よりの場合)
FWY# 405(南へ)−FWY# 73(南へ)、Jamboree RoadでFWYを出る。左折(南へ)
Jamboree Roadを南下、Coast Hwy(PCHの続き)を 横切り、(FWY# 73を出てから 約4マイル)まもなく Balboa Island入り口の橋があり、そのまま 橋を渡って 島へ入る。
島に 入って 狭くなった道(両側が商店街)を そのまま まっすぐ進む。(又は 車を駐車して 商店街を見て歩く)
島の入り口の橋から 0.2マイル、Park Av.を右折。(“Balboa Island Ferry”の標識に従って)
再び“Balboa Island Ferry”の標識に従って 約0.5マイル、Agate Av.を左折。
Agate Av. に 入ってすぐ、Ferry乗り場 に 突き当たる。
フェリーで 対岸のBalboa半島へ(料金;乗用車とドライバー$1、ドライバー以外の乗客$0.35/人、子供$0.15/人、5才未満無料、支払いは 乗船後)
(Balboa半島 からナイキタウン 迄)
(フェリーで 渡って すぐの) E.Balboa Blvd. を 右折(西へ)、道はそのまま W.Balboa Blvd. となり、約2マイル、21st.Streetの所で 道路は二又に分かれ、右側のNewport Blvd.へ入り、そのまま 直進。
Coast Hwy(PCHの続き) を跨ぎ 更に約2マイル、19 th Street (FWY# 55入り口の 少し手前)との角、左に、丸いドーム型の屋根の 建物があり、これが「Nike Town」 で、全体を“Triangle Square”と呼んでいます。(Newport Blvd.、19 th St.、Harbor Blvd.の三つの道路に 囲まれた建物)
全行程(片道)
TorranceからBalboaフェリーまで;約35マイル、約1時間
Balboa半島からNike Townまで ;約 4.5マイル、約15分
また、上記FWYを行くのでなく、海沿いの道(Coast Hwy)を走るのも 一案かも知れません。
河合 将介 skawai@wakao.com
健康の方程式 「ガンは予防できる」
西尾誠一郎さん
さんの多くは理科の教科書にかかれている事を信じるでしょうか。元慶応大学、津田塾大学教授で小、中、大学の理科を始め300冊の本を書き、92年現在90才を超えてなお執筆と講演の活動を精力的に続けている三石巌先生を紹介します。先生は自然科学全般に広い知識を駆使できる数少ない専門家として高く評価されています。その三石先生が還暦を機に医学の研究に乗り出し、「ガンは予防できる」という本を世に問うたのは1977年でした。医学の研究を始めて30年、1992年に自らの健康を自ら守ろうと「健康自主管理システム(全6巻)」を出され、その5巻目に「ガンは予防できる−活性酸素とガン予防の新段階」と言う本を書かれたのです。私はニュウズウィーク紙の“ビタミン革命”と言う特集で、活性酸素が病気の引き金になるという記事を読みましたが、誰がどういう研究をしてその理論を打ち立てたのか、その経過を知りたいと思っていました。活性酸素についてもっともっと詳しく知りたいと思っていたのです。この本は私の要求にきちんと答えてくれました。この世の中には目に見えるマクロの世界のほかに目に見えないミクロの世界があります。ミクロの世界とは電子顕微鏡を使っても見えない世界です。発ガンの問題がミクロの世界の事で、発ガンは電子が起こす現象ではないと言いだした最初の人は、ドイツのシュミットです。1938年の事です。しかしこの時は、映画「ジュラシック.パーク」などで有名になったDNAの事が分かっていませんでした。1952年、京都大学の福井謙一先生は「フロンティア電子理論」を発表しました。先生はこの理論で後にノーベル賞化学賞をもらうのです。1953年、アメリカのワトソンとイギリスのクリックは共同研究でDNAが遺伝情報の担い手である事を見事解き明かすのです。福井先生は永田親義と言う大学院生に自分の理論で発ガンの問題を解くようにという研究テーマを与えます。先生は国立ガンセンターの中原和郎総長と相談します。中原総長は生物物理部を作って、永田先生を迎えるのです。永田先生はついに発ガンの法則をうちたてるのです。ヘビースモカーがガンになる率は、たばこを吸わない人のそれより高いのは事実です。先生は煙に含まれる過酸化水素が発ガンのためにDNA分子に傷害を与えることを突き止めたのです。そしてそれは発ガン物質が電子を引き抜くために起こるのでした。先生のこの発ガン法則は、発表されて10年ほど後にアメリカのミラー夫妻によって再確認されゆるぎないものとなりました。1970年代のことです。この時から発ガンの問題は医学者の手を離れて、物理学者の手で解明されたのです。これはまったく画期的なことでした。1996年、日本ではガン治療のため、手術や抗がん剤がいいのかそれとも放射線治療がいいのか、と大論争されています。私はその前に活性酸素をなるべく無力にして発ガンの元を断つ生き方こそ大切だと思うのです。三石先生も「ここでガンが予防できると言っている意味は、何もしないでほっておくと70%の確率でガンになる人でも、私の方法を取れば、ガンになる確立を10%に減らすことが出来ると言ったことだと思って下さい」と言っています。皆さんはどんな生き方を選ばれますか。
編集後記
雑貨屋32号を日本から発行できてとても喜んでいます。河合さんの記事は、私が日本に来る前に受け取っていましたが、西尾さんの記事は、上田さんによってタイプされて、息子のアドレスに送っていただいたおかげで無事、編集できました。こぼれ話のネタを仕入れているのですが、編集の時間が無かったので次回にまわしたいと思います。私は1月2日まで日本にいますので、雑貨屋33号も、日本から発行する予定です。原稿はそれまで下記アドレスに送ってくださるようお願いします。honishi@osk.threewebnet.or.jp
雑貨屋 店主 大西良衛ronishi@earthlink.net