Zakkaya Weekly No.233 Ryo Onishi 10/29/2000■最近、週末になると雨が降りますね。今日も雨でうっとおしい天気ですが、みなさんはいかがお過ごしですかー?温度も下がってきたので、今週からどんな服を着ていこかと考えています。
■購入した靴から、いやな匂いがするのでメーカーのホームページを探し、お客様相談室にEメールで問合せました。調査するので着払いですぐに送ってほしいという返事が返ってきたので、早速、送ったところ特別に変な匂いはしないとの報告がありました。個人差で感じ方が違うので普通は問題にならないのかもしれませんが、私にとっては気分の悪いものだと伝えました。すぐに交換品が送られてきて確認したところ、同じ匂いがしていましたがレベルが低いのでOKにしました。もし買った店でクレームしたらどうなったかなあと思っているところです。今回インターネットが役に立ちましたが、メーカー側は大変だなあと思います。(R.O.)
10月15日に行われた長野県知事選挙では、44才の若き作家、田中康夫氏が次点候補に十万票以上の大差をつけて当選しました。次点の前副知事は市町村長、県議、業界団体といった既成組織の上に乗り、磐石の筈だったのに長野県民は田中氏を選んだのです。
長野県は私にとって就職以来、海外駐在時代をはさんで 16 年間、多感な青春時代を過ごしたところであり、故郷と同じ思いのあるところですので、この選挙は他人事とは思えぬものでした。
選挙後、私は友人達に次のようなE-Mail を発信しました。
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長野県知事選挙は田中康夫さんの当選が確定したようで、正直言って、半分ナットク、半分ビックリしました。
選挙期間中、私はインターネット・ニュースで見る日本のニュースは全国版だけでなく、長野地方版、それに信濃毎日新聞もほとんど毎日、目を通していました。
私は、田中康夫さんは「なんとなくクリスタル」の頃から親しみを感じている人物で、阪神・淡路大震災の時のボランティア活動を始め、実行型の作家、評論家として、注目していました。
先日も「朝まで生テレビ」というビデオを借りてきて、そこに出演していた彼の主張を関心を持って聞きました。
今回の田中氏の立候補は、これまで無風選挙だった長野県知事選と長野県民にとって、たいへん良い事だと私は思っています。失礼ながらこれまでの長野県は、民主主義とは程遠い県です。
今回の選挙結果が良い、悪いは別として、ようやく「信州・しなの」にも新しい時代の風が吹き始めたようですね。この新しい風が、悪性の“風邪”にならないよう期待しています。
今回は不在者投票が前回の 10 倍程になったそうですが、県民の県政への関心の高さを物語ってると思います。
ボランティアの皆さんや勝手連の人々の働きが無視できないことが良くわかります。
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これに対して、多くの友人からコメントを受信しました。地元長野県の友人の一人は次のようにコメントしてくれました。
「県知事選で田中氏が当選した事について、反響が全国的にあまりに大きいので私達県民が驚いている、といったところでしょうか。
今回の県知事選では、正直言って現在の県政に嫌気がさしていて、何か新しい感覚の持ち主なら誰でも良かったというのが本音だったと思います。とにかく今までの流れを断ち切ることに意義があったと思います」
そして彼は更に次のように続けます。「私は仕事柄、県の役人と接触する機会もあるわけですが、トップクラスの役人以外は、また似たような知事が出てきて何十年も続いたらたまらない、と感じている人が多いのには正直びっくりしました。
しかしこれからが本当に長野県民の意識が問われることになると思います。田中氏一人で出来るわけではなし、オール野党の県会の中で県民のバックアップが唯一の頼みなのですから・・」
また、ある長野県の友人は、「自分はさんざん迷った挙句、消去法で決めました」と言っていました。
戦後、知事が民選となってから長野県知事はたった三人で、それも最近41年間は県庁出身の副知事経験者2人が知事でした。
堅実で安定と言えば聞こえは良いでしょうが、こんな県政では自由な民意の反映など、とても無理でしょう。
現に、今回の選挙後に摘発された選挙違反には県公務員による副知事側への「支持者カード」署名強要などが多くあるようで、強権発動、組織による締付け以外のなにものでもありません。
「権力とコンピューターは長く使っていると、どうしてもバグが出るのは避けられないものと思います。そこで、どうしても一度は、権力・コンピューターの初期化が必要になってきます。
既成のシステムを一度初期化するのですから、革命児的な人物が適任で康夫ちゃんはある意味でピッタリだと思います」とコメントしてくれたロスの友人もいました。
また、長野県のマスコミ関係の知人からは次のようなコメントを受信しました。
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今回の選挙はITが功を奏しました。金も県内基盤も時間もない田中氏は、支援者にメーリングリストの設置を強く望みました。
そしてこれが県内に100近くできた勝手連の強力なコミュニケーションツールとなり、集会で起きたトラブル(先導者がいない、時間が押せ押せになり、集会を1つドタキャンした)の検討、相手陣営による怪文書ばら撒きへの対処など、全てはメールで。
そして田中氏本人もメールに書き込みをして皆に呼びかけ、士気を高めあってきたのでした。
IT担当者の穂高町の会社員(40歳)宅に取材に行きましたが、情熱的ボランティアなんです、みんな。仕事終わって、深夜4〜5時間もPCに向かうのだそうです。
立ち上げ段階から関わった松本の主婦は、Eメール歴半年ですが、長野市の勝手連準備母体にメールを出したところ、田中氏本人からぜひ集会にきてくださいというメールを受け、それがその後の彼女の強力なモチベーションとなったのでした。
飯田市の纏め役の男性(やはり会社員50代)は、この体験をした以上、もう旧来型の選挙は絶対出来ない!というそうです。70代の方もそうおっしゃると。
確実に県民意識が変わっているのです。
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県知事選挙は終わりましたが、問題はこれからでしょう。
県民一人ひとりの後押しで当選したとは言え、田中新知事にとってオール野党の県議会を相手に長野県政をどのように風通しのよいものにするか、苦闘と試練の日々が続く事でしょう。
新知事は、これから時には県民に“苦い劇薬”を飲んでもらう事もしなければなりません。
「官から民へ」、「組織から個人へ」とか「改革」とはそういうものです。これからは県民が「民主主義」を試される番です。
県民が新知事の“痛みを伴う改革”にどこまで耐え、理解を示せるかによって、これまで感じていた県政に対する閉そく感からの解放が実現され、そしてはじめて県民意識が変化したと言える訳だからです。
また、文化人知事にはスキャンダル絡みの“落とし穴”も多く、とんだところで足を掬われないよう、充分注意してもらいたいものです。
選挙直後、私の発信した前記コメントに対し、長野県経営者協会の友人から E-Mail で、「・・ところで、河合さんの長野県知事選の見方は大変興味を覚えました。ある、海外在住者の見方としてマスコミに話して宜しいですか?」という問い合わせをもらったので、「ドーゾ、ドーゾ」と返事をしました。
(『失礼ながらこれまでの長野県は、民主主義とは程遠い県です』などと書いてしまったので、これから当分、長野県には行けないかも知れないネ)
河合将介( skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「秋の音」
雨がしとしと降っている。秋の雨が冬の雨より冷たく感じるのは何故だろう。ひと雨ごとに秋の色が深くなり、小さい秋がだんだん大きくなる。太陽に照らされる秋は、次の季節への準備さえ語る。雨の日も晴れの日もそして風の日も、秋の色は時を知るかの様に、地に落ちる。音がした様な、しないような、そんな秋の音を、今、私は感じている。
12年間住み慣れた米国中西部の秋は、あたり一面その色で染まる。針葉樹の少ないその地域の、その四季おりおりの衣替は、まるで自然のマントをかぶせた様で、大きな秋という感じ。一方、針葉樹の多いここワシントン州の秋は、緑のマントに秋の色が咲いたという感じ。小さな秋とでも言おうかな。それでも落ち葉かきで汗を流す人の姿は一様だ。違う世界で同じ姿が、秋の音を発てている。
日本の秋も優雅でいい。赤く衣替えしたもみじが、京の雨にしんしんと濡れているのが好き。倉敷アイビースクエアーを覆う、あの蔦(ツタ)のかもしだすドラマもいい。金色の銀杏が風に舞う、あの並木路が懐かしい。秋の色が陽の光がもれる時、燃える恋心忍んで茶の湯を求める様な、そんな興奮と静けさの出会いがいい。ハイネの詩を読んで流れる涙の様な、そんな音が聞こえそう。
エバーグリーンがニックネームのワシントン州で、これを書いている。3日後は日本行きの飛行機に乗る。機内からワシントンやアラスカの秋を楽しむつもりだ。ジェットの音に消されない「秋の音」を感じたい。この独り言が読まれる頃、日本生活1週間が経過した私は、そこでも秋を探すだろう。そして次回この地へ戻る時、深い緑の冬が私を迎えてくれるだろう。主筆河合さんが「秋になりました」と粋なメールをくれたことがきっかけで、「北の秋」を覗いてみた。同じ米国西海岸でありながら南と北の秋は違うかもと、耳を傾けてみた。そんな秋の音を聴きながら、たわいないさくらの独り言。
−魔法の箱は大丈夫?のお話し−
21世紀もついに、あとわずかに迫りましたねぇー。
僕は21世紀には空中を車が飛び回ってて、宇宙旅行が当たり前で、ドラエモンみたいなのがペットみたいになっちゃってるんだろーなー..っと、子供の頃は考えていましたが、ゼンゼン実感がありませんねぇ。
しかし、今や携帯電話ひとりにひとつは当たり前で、なおかつコンピューターもそうなりつつあるし、携帯電話からEメールが出来ちゃうんだから、やっぱり30年前の人に今を見せたら、とーっても進化してるんでしょうね、ロボットの犬も確かにいるし..。
そんな中、現代社会のめざましい進歩の足がかりとなったのは、ラジオやテレビといった、魔法の箱からだったのではないのでしょうーか?
その中でヒジョーに便利で驚かされたのが、『電子レンジ』。
友人の家で初めて使用し、感動した覚えがあります。
あの当時(20以上前かな?)、不思議だけど便利だなぁという印象で、高嶺の花でしたが、今やテレビ同様、だれでも1台は所有している家電品ではないのかなと思います。
レンジ用のインスタント食品も沢山店先に並んでますねぇ。
だがしかーし、『電子レンジ』の原理は、振動熱といって、急激に分子をこわし、細胞を破壊してしまうので、早く温まっても味はイマイチ。
そして分子が壊されると、それを元に戻そうとする自然の働きがあるので、その時、酸素を大量に必要とします。
そこで『電子レンジ』で調理したものを食べると、体内の酸素が奪われて酸欠状態になり易く、ガンや、その他色々な病気の遠因となります。
酸素欠乏は、病気や不健康をつくる原因のひとつなので、これは注意が必要。
『電子レンジ』で調理したものだけ食べさせていた犬やネズミがガンになった、っというお話しはあまりにも有名ですねぇ。
さらに重大なのは、市販の60%の『電子レンジ』から、人体許容量以上の極超短波(放射線)がもれるという通産省の発表もあったんですよーっ。
この事は、アメリカのFPA(日本の厚生省にあたる)も同じく発表し、更にこれ等の使用でソコヒや皮膚の炎症をおこし、動物実験では血行障害や不妊症になると付け加えたんですってーっ..コワイコワイ。
20世紀はいろんな発明がつぎつぎに生まれて、著しい文明の発展の100年でしたが、また、自然環境をつぎつぎに破壊していった100年でもありましたねぇ。
あげくに発明してきた人間までも自ら破壊されつつある様な気がします。
21世紀は、片や文明が進んで、その反面、それによって生み出される悪影響を皆が自覚し、また自然に近い生活にもどっていくのかもしれませんねぇ。(なると良いですねぇ)mail@makita1.com
川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
手遅れの策に並んだ判の数
臭いものに蓋を決め込む善後策
白紙だと言いつ裏面の予定表
距離置いて見る内紛が面白い
但し書き付けて勝者の妥協安
( コ ン ト )
「もう後戻りはしない」
鉄の結束 − NKK、川鉄
「笑点が35周年」
座布団10枚 −視聴者
「拉致疑惑」
日本国内の問題だ ー北朝鮮
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp「コント、読み違い??」
(その67)し ま ら な い 話
前回ここでご紹介した「つれない返事」という小話を聞いて、思い出した私の経験です。
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以前、私がまだ日本の企業の駐在員だった頃、私の車のドアが何故か突然閉まらなくなりました。ドアを閉めようとしても、ぴったりとは閉まらず、いわゆる、半ドアの状態になってしまうんです。
その話を聞いた私のオフィスで一緒に働いていた同僚が思わず言いました。――― 「しまらない話だな」
―― 羅府の庄助さん ――
新作「いろは歌」(その4)
☆宮仕え(99.3作)
すまじきもの宮仕ゑ 耐へて愛想わらひ 夜は来ん
ふとほろり 情けねえ 群れぬくせに地位を追う夢
(すましきものみやつかゑ たへてあいそわらひ よるはこん
ふとほろり なさけねえ むれぬくせにちゐをおうゆめ)
――― T. H. ―――
ロスにいたときからほぼ4年間使用していました、Earthlink.netのアカウントをついにクローズしました。
バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
これまでたくさんきていたジャンクメールが来なくなりました。http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.233
雑貨屋 店主 大西良衛
zakkaya@news.email.ne.jp