Zakkaya Weekly No.231

Ryo Onishi      10/16/2000

雑貨屋のひとり言

ものづくり

さくらの独り言

川 柳 & コ ン ト

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あっこのおいしいロサンゼルス

一口コラム

編集後記

新作「いろは歌」

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雑貨屋のひとり言

■日曜日、ワイフと娘それに私の3人で西宮の甲山に登りました。山に登ると言うより歩いたと言った方がいいでしょうね。甲山は30年ぶりに行きました。小学校4年生のとき遠足で登り、頂上で撮った写真に写っていた記念碑もそのままありました。実は先週もワイフと雨の中、登りました。気楽に行けるので、しばらく週末の甲山登山が続きそうです。

■今月、19日から大阪で「英会話ウォーミングアップ」というクラスをボランティアでさせていただくことになりました。英会話をこれから始めようと云う方のためのクラスです。私の経験が少しでも役に立てればうれしいと思っています。トーランスでのインターネットクラス以来です。楽しいクラスにします。どんな人が来るのか楽しみです。

ものづくり

 今から10数年前、東京のある大手の書店には「財テク・コーナー」という売り場があり、「経営者・財務担当者のための財テク実践法」などという類の本が並んでいました。

 そのコーナーの一冊を何気なく開いてみたら、太い字で「財テク知識のない財務担当者は去れ!」などと書かれていたのを目にした記憶があります。

 それから約5年ほど後、私は日本へ一時帰国した際、再び同じ書店の同じコーナーへ行ってみたら、その場所は「リストラ・効率化コーナー」という名前に変わっていました。企業の生き残りやリストラ断行に関する各種タイトルの書籍がうず高く積み上げられていました。

 その時は一冊も手にとって見ませんでしたが、きっと「リストラも出来ない経営者は去れ!」なんて書かれていたに違いありません。

 ここ数ヶ月、私は日本へ行っていのないので、確認していませんが、今、同じ書店の同じ売り場のコーナーはきっと「I.T.コーナー」または「e-ビジネス・コーナー」なんて名前になっていることでしょう。

 今やインターネットに代表されるI.T.(情報技術)革命は、これまでのビジネス・スタイルを根底から覆しつゝあると言われ、日本もI.T.先進国であるアメリカの真似をしてインターネットを利用した一般顧客向け通信販売やサービス・情報提供事業等、いわゆるドット・コム企業が目立つようになったそうです。

 しかし日本でのこの種のビジネスは、ただ時代の波に乗り遅れまいとする姿勢だけで、ビジネスとしての戦略に乏しいものが多いそうで、他人事ながら心配です。

 本場アメリカでさえドット・コム企業の大半は採算が取れず、廃業又は大きく後退を余儀なくされているのが現状であるのに、社会環境も消費文化も違う日本のマーケットでは、もうひと工夫した方法をとるべきではないでしょうか。

 日本は“ものづくり”の国であり、I.T.革命も少なくとも現状では企業レベル、特に製造業における原料調達、生産、流通ラインの効率化に対するツールとして使いこなすのが最も日本にはふさわしい姿ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 尤もその“ものづくり”日本も最近ではリコール隠し、食品異物混入、ロケット打ち上げ失敗、欠陥建物等々、“ものづくり”の原点を忘れた問題の続発にその評価が少々怪しくなってきたようですが・・

河合将介( skawai@earthlink.net )

さくらの独り言 「夢の中へ」

『探し物は何ですか、見つけにくい物ですか、鞄の中も机の中も探したけれどみつからないのに、まだまだ探す気ですか、それより僕と踊りませんか、夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんか、ウフフ、ウフフ、ア〜ア』と歌った井上陽水。それを聴いて過ごした中学時代。探し物をする度にこの歌を口ずさみ、焦りを懐かしさでごまかす。『探すのを止めた時、見つかることもよくある話で、踊りましょう、踊りましょう、夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんかウフフ、ウフフあ〜あ』と歌いながら、見つけられない悔しさを忘れれば見つかるかも知れないと、謎めいた言い訳を口ずさむさくらである。

「何を悩んでるんだ?」と旦那から訊ねられ、狭い部屋をうろついた訳を率直に打ち明ける私。「ないんだよ、指輪が」と。「またか?!、大丈夫だよ、絶対出てくるよいつかは(前回はゴルフバッグの中からみつかった)。きっと倉庫に預けた荷物の中じゃないのか?」と旦那が言う。その暖かい思いやりに反して「結婚指輪もそうだけど、お母さんからもらったダイヤもないんだよ、そっちの方が大事だよ。気になって眠れない。きっと引越しにまぎれて捨ててしまたのかもしれない」と私は続けた。「大丈夫、大切にしまい過ぎたんだよ、どこかにきっとあるから、今日は忘れなよ」と旦那は動揺もせず。めでたい性格、華子の鼾を子守歌に、私をおいて夢の中へとまっしぐら。

大切にこれだけはとか、みつからないようにこれだけはと、しまったり隠したりしたものが見つからない。どうしても思い出せない。残念でやるせない思いと、必ず出てくるという儚い期待が行き来しながら、ひと月が経つ。歳をとったからか、焼酎の飲み過ぎか、はたまた過労かと気をもんでいる。これじゃあへそくりだってできはしない。どうでもいいものなら探しもしないが、大切なものだからこそ夢も忘れて必死に探すのだ。それでもやっぱり思い出せない。

成田についたリムジンバスを降りて、人ごみの中で友人を探す。来ているはずもない友人だった。もし彼がそこに居たら、私達は辺りかまわず抱きあっただろう。見送人のない出張生活にすっかり慣れたつもりの自分が、ちょっとだけ夢の中へとさまよった。母からもらったダイヤの光に似たものが、私の目に光った気がした。探し物(者)は、探すのを止めた時見つかるものなのだろうか、ならば夢の中へでもでかけようか、、、と、時差ぼけさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.net)                                      

あっこのおいしいロサンゼルス――レストラン案内

「RED CAR」トーランスに地ビール誕生

1266 Sartori Ave. Torrance CA 90501

TEL 310-782-0222

 トーランスのダウンタウンにはかつてパシフィック・エレクトリック・ラインという南カリフォルニアを結ぶ鉄道の駅があった。電車はレッドカーと呼ばれ当時の人々の大切な足であった。

 鉄道の廃止後さびれてしまったダウンタウンだが近年再開発が進み、往時の建物の雰囲気は残しながら美しい町並みが再び姿を見せ始めている。そんな装いも新たなダウンタウンの一角にレッドカーの名に由来する地ビールレストランがオープンした。

 7月28日にオープンしたばかりの「レッド・カー」は自家製ビールを製造するブルワリーレストラン。築73年の古い建物の味を生かした店内は赤レンガの壁とダウンタウンや鉄道の古い写真が目を引く。

 そして10個の醸造タンクがずらりと並んでいるのも圧巻。タンクは金属製をよく目にするがここでは木製のタンクを使っており建物の雰囲気とマッチ。

 オーナーのボブ・ブラント氏が醸造するビールは6種類。すべてイングリッシュ・モルトとホップを使い、水もそれに合ったものにしている。ビールはエールとウィートがあり「モーターマン・マイルド」「サウスループ・ポーター」など、レッドカーにちなんだ名前が付けられている。(各$3.00)

 ビールに合うメニューもきちんとそろっている。「レドンド・シュリンプケーキ」($6.95)は人気のアピタイザー。「オニオンリング」(4.95)は衣がカリッとしておいしい。

 釜で一枚づつ焼きあげるウッドファイヤー・ピザ($6.95〜$9.25)は4種類。甘酸っぱいソースが味を引き立てる「クラステッド・アヒツナ」($13.95)はさしみでも食べられるツナを使い、焼き加減は好みで選ぶ。他にステーキなどのグリル($8.95〜$10.95)、3種類のパスタ($7.95〜$9.95)なども人気。

 「レッドカーがまだ走っていた頃電車は誰でも乗せてくれた。誰でも楽しめるファミリーダイニングにしたい。お子さん連れも歓迎。」とブラント氏。トーランスの新名所となることを期待したい。

 週7日営業。日曜から木曜まで午前11時半から午後11時まで。金、土曜は午前11時半から夜中12時まで。

目(さっか)昭子

川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

( 川 柳 )

上向いて歩こうビルが工事中

なんとまあ趣味が並べた切手帳

バンジージャンプ俺の度胸をぶら下げる

男一匹やる気に金がともなわず

こと金の話になるとボケてない

( コ ン ト )

「中内会長代表権返上」

リストラをここまでやりました  ーダイエー

「森さんに期待」

なんだ横浜の監督の話か   ― 森首相

「いろいろありましたが」

人生善哉   ーミヤコ蝶々

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

一口コラム

「コント、読み違い??」

(その65)オリンピック金5個

20世紀最後のミレニアム・オリンピックも閉幕しました。

わが日本勢も大いに健闘し、前回のアトランタ大会を上回るメダルを獲得しました。特に金メダルは前回、前々回(バルセロナ大会)の各3個に対して、5個獲得し日本中を感動させてくれました。

ところが、ある人が「ナンダ、どげんしたんだ、金メダルはたった5つかよ。だらしないな」といっている人がいました。――― 誰だと思ったら、3年B組“金八先生”だったとサ。

―― 羅府の庄助さん ――

新作「いろは歌」

新作「いろは歌」(その2)

☆当分の辛抱(99.3作)

 マイホー(う)ム ロー(お)ン返して ゆとり持ちたひ

    哀れ酒節約のはめへ 寝る子を見据え 夜空に不意泣きぬ 

      ――― 本田隆規

編集後記

雑貨屋がずいぶんにぎやかになってきましたねー。

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Zakkaya Weekly No.231

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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