Zakkaya Weekly No.228

Ryo Onishi      9/24/2000

雑貨屋のひとり言

銃 に 悩 む ア メ リ カ

さくらの独り言

川 柳 & コ ン ト

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健康のお話

一口コラム

編集後記

 

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雑貨屋のひとり言

日曜日の朝、テレビのスイッチを入れたらちょうど女子マラソンの中継で高橋選手がトップを走っているではありませんか?それも2位以下に大きな差をつけて。これは行けるぞと思いながら興奮気味に観ていましたが、後ろのシモンズの追い上げが気になりました。競技場に入って行く時も坂道でひっくり返らないでよ、足をくじかないでねと思い、競技場に入ってからも抜かれるなよ、もうちょっとなんだから頑張ってよ、と声援を送っていた人も多かったのではないでしょうか?ゴールの瞬間、ぞくっとしましたね。オリンピック新記録での金メダル、見事でした。余裕さえ感じられる走りと、走り終わってからの笑顔、そして楽しみながら走っていたという言葉がとても印象的でした。シドニーオリンピック、まだまだいろんなドラマが起きそうで楽しみです。(R.O.)

銃 に 悩 む ア メ リ カ

 統計によると、アメリカ合衆国では一日あたり13人の子供が銃で殺されており、暴発等の事故によるものも含めると、銃による子供の死亡率はアメリカがダントツの世界一となっているそうです。(U.S. Frontline, Apr.5,2000号)

 子供がこれほど多く銃の犠牲になっているという事は、一般成人の銃に絡む悲劇は数知れません。

 昨年4月、アメリカ・コロラド州、デンバー郊外リトルトンにあるコロンバイン高校で、2人の男子生徒が銃を乱射して、生徒と教師ら13人が死亡した事件を始め、この種の事件・事故が後を絶たず発生しているのが残念ながらアメリカの現状です。

 日本人が犠牲になった例も1992年のルイジアナ州での日本人留学生の服部剛丈君がハロウイーンの日に射殺された事件ほか記憶に残るものだけでも少なくはありません。

 こんな現実に対し、アメリカ国民の間からはその都度、銃規制の強化を求める声があがり、クリントン大統領も銃規制強化の方針まで打ち出すのですが、なかなか思うようにならないのが、これまた、この国の実態です。

 日本のように一般人による護身用の拳銃等の所持を一切認めない国に住む日本の皆さんからすると、まことに理解に苦しむところでしょう。

 アメリカで銃規制の強化が進まない大きな理由としてよく挙げられるのは、全米最大のロビー団体である N.R.A.(全米ライフル協会)の圧力であり、折角、銃規制強化法案が議会に提案されても、審議はいつも腰砕けで終わってしまうのがこれまでの常となっています。

 銃規制という、こんな重大な問題が過去において殆ど大統領選挙の争点になった事すらなかったほどで、これも N.R.A.の圧力の強さといえるのかも知れません。

 では、何故彼らはそんなに力を持ち得るのか。それは当然ながら強固な組織力と豊富な資金力を背景にしているからでしょうが、その前提として存在するアメリカという国家の成立過程と広大な国土を抜きにしては考えられないようです。

 現在のアメリカ合衆国は 224年前にイギリスから独立を勝ち取った際、民衆の一人一人が銃を手に戦った歴史から始まっています。

 さらにその後の西部開拓ほか広大な土地を守ったのも民衆であり、この辺が日本と大きく違うところです。

 アメリカ国民にとって我が身は自分で守るという伝統は建国以来のものであり、そう簡単には放棄するわけにはいかないものがあるようです。

 合衆国憲法にも次の通り規定されています。

『規律ある民兵は、自由な国家にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利は、これを侵してはならない』(修正憲法第二条)

 尤も、上記憲法の条項は、あくまでも「各州が持つ州兵の武装を認めたもので、一般市民の武器保有を認めているものではない」とする解釈が主流なのですが、それにしてもこの国のあり方をよく示していると思います。 

 このような歴史他を背景にN.R.A.を中心とする銃規制反対派は、「銃は人の命を守るもの」、「銃のある社会こそが最も安全で安心な社会」という主張の展開を可能にしているのでしょう。

 これらの主張は、私達日本人からすると詭弁以外の何物でもありませんが、大方のアメリカ人にとっては決して詭弁ではなく、彼らの歴史的・地理的発想からすれば体験的実感であるのかもしれません。

 ここで興味を引くのは、銃の規制強化を叫んでいる大多数の銃規制派の人々ですら、一般市民の銃所持を認めないと主張している人は殆どいない事でしょう。

 アメリカ人の大多数は自分たちが銃を所持する事は当然の権利であり、自衛のため必要なことと考えています。

 だから彼らの主張は「銃の撤廃」では決してなく、あくまでも「規制による犯罪と事故の防止」であることです。

 「自動車は事故を起し、人を殺すからと言って、自動車を禁止するのは正しくないのと同じである」という発想です。

 殺傷が目的である“銃”を“自動車”を同列に論ずること自体、私達日本人の発想からすると、これまた詭弁に聞こえますが、これも背景の相違とでも言うのでしょうか。

 現在、アメリカには銃規制に関する連邦法として「ブレディ法」という法律があります。

 これはレーガン政権時代の大統領補佐官であり、レーガン氏が暴漢から狙撃された際、頭に銃弾を受けたブレディ氏の悲劇を受け1993年に制定された銃規制法で、銃を販売する際に購入者が犯罪者あるいは精神異常者の疑いがあれば銃を販売してはならないというものです。

 その他の法律は州ごとに定められており、各州ごとに異なります。

 カリフォルニア州は銃規制の厳しい州の一つです。ここでは銃購入の際、10日後でなければ入手できず、また威力の強い自動小銃の売買禁止などの規制が定められています。

 ところが規制があるのは大都市のある一部の州だけであり、その他多くの州は規制がないか、あっても有名無実が実態のようです。

 アメリカでは過去10年間、毎年3万人から4万人の命が銃による犯罪・事故により失われているとのこと(Lighthouse誌May 1,2000号)、しかし、数年前まではこれら事件は一部のギャングがはびこる特定地域内の問題といわれてきました。

 ところがここ数年の出来事は普通の高校や一般市民が住んでいる所でも多発し、目立ってきています。

 この危険な傾向に、さすがのアメリカ国民(世論)も危機感を募らせ始め、銃規制派と規制反対派との力(ちから)関係に変化が出てきました。今回はようやく大統領選の焦点の一つになっています。

 銃社会アメリカの行方は注目に値するようです。

河合将介( skawai@earthlink.net )

さくらの独り言 「三代目の味」

ある年のクリスマスプレゼントとして、鉄製大鍋を貰った。旦那の母からである。譲られたこの鍋の主は、私で3代目となる。私の片手では持ち上げられない程重いこの鍋は、米国の伝統的な台所用品のひとつである。最高のコーンブレッド、フライドチキン、ローストビーフやハム、そしてチリやその他の煮物作りには欠かせないものである。どんなパーフェクトなレセピーや素材がそろっても、この鍋がなければ「最高」が創れない。私はこの鍋で、日本、中国、韓国、アメリカ、イタリア、メキシコ、ロシア、そしてフランスといったそれぞれの国の料理を創る。この鍋は私の期待に応え、それなりに三代目の味を創ってくれる。

スパゲッティミートソースのレセピーは、私の母のもので日本制田舎版。それを旦那の母から貰ったこの鉄製鍋で創る。グツグツと煮る。すると三代目ミートソースができ上がる。「アッ、あの鍋で創ったんだね」と一口食べたところの旦那がつぶやく。また、最高のフライドチキンは、この鍋を使って、しかも蓋をする所にミソがある。圧力がチキンの外側はさっぱりとしかし内側はジューシーに創り上げてくれる。

それでも時々、私の期待を見事に裏切ってくれる時もある。旦那の母は料理がうまい。その味を引き継ぎたいと願い、義母を見よう見まねでトライする。時には義母の指示を電話で仰ぎながら、同時進行で挑む。それでもでき上がりは、私を満足させられないものがある。中には「義母にしか創れない味」と諦めたものもある。数少ないが、年々義母の味に近づいているものもある。この家に嫁いで早10年、しかしまだ3代目の味取得には程遠い。

諦めたもの、でき上がりに近いもの、その途中にあるもの、いずれにしても私は、3代目というこの鍋にこだわっている。そして「3代目の味」創りを考え始めた自分が居る。夫婦が紆余曲折を通過しながら創りあげる家族そのものの味創りが、鍋やレセピーに劣らぬ貴い隠し味なのかもしれないと、少しだけ気付く自分だ。こどもが居ない私達の味を受け継ぐ4代目は居ない。ならば可愛い姪っ子に譲ろうか、っと、気の早いさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.net)                                                              

川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

( 川 柳 )

気のおけぬ酒が肩組み岡晴夫

一曲のヒットが高い鼻になり

感動の涙に邪魔な付け睫毛

上天気ですと隣りのビルの影

時の波まともに被る鬼瓦

( コ ン ト )

 

「半年経過」

一人歩きはまだ無理です   −介護法

 

「祝 井上選手金メダル」

晩酌「一本」追加するわね   −妻

 

「サッカーPK戦で惜敗」

アメリカと五分に戦ったとはすごい −日本政府

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

健康のお話 −噛めば噛むほど..のお話し−

皆さんは、お食事中、一度に何回程噛んで飲み込んでいますか?

現代は、食べ物が柔らかく、あまり噛まなくても食べられちゃうものが主流ですねぇ。

だがしかーし、皆さんも既にご存知の通り、本当のところ、一口30回以上噛まなけりゃならんのでーす。

噛む事によって、消化しやすくなり、栄養も充分に吸収出来るとともに、ゆっくりとした食事になる為、満腹中枢が働いて、食べ過ぎを抑えるので肥満防止にもつながります。

また、良く噛めばアゴの強化にもなるし、唾液によって、虫歯予防にもなるし、頭にも良い刺激になって、色々な神経の活性にもなるのですよーっ!

..んじゃぁ、ただ噛んでりゃぁ良いのー?..なんですがーっ、実は何を隠そう、噛み方によっては危険な場合もあるのですぞ〜っ!それは『片噛み』。

大抵の方はこれです、これっ。

読んだ通りの意味で、片方側だけでものを噛んでいる状態、これがまずい..。

顔が歪み、それどころか身体も歪ませて、肩こりの原因にもなっちゃうのです。

また、使っていない方が虫歯になったり、歯肉炎にもなりかねない..コワイ..。

っであるからして皆さん、お食事中は左右均等に噛みましょう!

噛めば噛むほど、といえば、スルメですねぇー、今夜は左右均等にスルメを噛んで、イッパイかな..。

makita@ginga.net

「コント、読み違い??」

(その62)リ ス ト ラ ?

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 このたび、私は、お蔭様で名門ゴルフ・クラブのリストラに加えていただく事が出来ました。

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 これって「リストラ」ではなく、「リスト」の間違いではないダッペネ?

 それとも「名門ゴルフ・クラブ」からリストラされて、膨大な会費を払わずに済むようになり、喜んでいるのかな?

   そう言えば、次のようなコントをどこかで見た事を思い出しました。

  1. 「うちの息子が今度アメリカで“ホームレス”する事になりました」(“ホームステイ”の間違い)
  2. A:ボクんち、“ホームページ”を持っているんだぜ。

B:“ホームページ”なんて、たいしたことないヨ。ボクんちなんて“イエローページ”があるんだぜ。

―― 羅府の庄助さん ――

先日、大事なファイルを自分の操作ミスで消してしまいました。みなさんバックアップをとっておくことをお奨めします。

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Zakkaya Weekly No.228

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp