Zakkaya Weekly No.219 Ryo Onishi 7/23/2000
■傘を使う機会がほとんどなく梅雨がおわり、蒸し暑さだけが残ってしまいましたね。こんなに雨が降らないと水不足が心配です。雨が降らなくなると途端に蝉の鳴き声が聞こえてきて、あの懐かしい日本の夏になりました。
■先週、東京に行く機会がありまして、サウスベイで知り合った友人(雑貨屋読者でもある)宗像さんと2年ぶりに会うことができました。久しぶりの再会を喜び、夜遅くまでお酒を飲みながら話をしました。本当に良いお酒でした。宗像さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。(R.O.)
私がレギュラー出演している、当地ロサンゼルスの日本語ラジオ放送(ラジオ・パシフィック・ジャパン)での「ユーモア・ジョーク・笑い」を語るシリーズの第2回です。(東 繁春さんとの対談)【7月9日出演、放送分】
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――― 音楽(タイトル「元気に笑え」のコーラス) ―――
(東):おはようございます。
(河):おはようございます。
(東):先ほどは、お茶を飲むと、元気になり、健康になるというお話があったんですが・・
(河):お茶がないと、『むちゃ(無茶)』というんですね。
(東):あゝ、なるほどね。(笑い)
河合さんの、このコーナーは、笑う事によって元気になるということをネ、お話していただくコーナーなんですけれども、今日はどう言うお話になりますか?
(河):今日から、また新しい一週間が始まりますけれども、今週もまた、明るく、前向きな一週間にしたいですよね。
私達の毎日は、必ずしも良い事ばかりじゃあなくて、厭なこと、悪いことが多いですけれども、でも折角生きているなら出来るだけ明るく、前向きに生きよう。そして、その為のひとつの方法として、ユーモアとか笑いをもっと大切にしよう、と、こう言う訳で先週は「笑う人ほど長生きをする」、それから「毎日の生活やニュースを、ただ漫然と見過ごすのではなく、それらをタネにですね、ユーモア・ジョークを考えてみよう。
そうすると、それが頭の体操になり、将来、ボケの防止になる・・、と、こう言う話をいたしました。
今日は、まずね、先週の続きで、日本にいる私の実兄が作った「時事コント」をですね、ご紹介させてください。
(東):これは E-Mailで送ってくるのですね。
(河):えゝ、E-Mailで、いつも送ってくるんです。
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〔その1〕
日本はご承知のように、この前、総選挙が終わって、第2次の森内閣が発足をい たしましたよね。この第2次森内閣では、大蔵大臣の宮沢喜一さんと、経済企画庁長官の堺屋太一さんは留任なんですよね。
そうしたらですね、どこかから「やあ〜、お互い長い付き合いになりますナー」という声が聞こえてきた。―― 誰だ、と思ったら、それは“不況風”だった。
(東):はっはゝゝゝ・・(笑い)ありがたくないですね。(笑い)
〔その2〕
ご承知のように、日本では牛乳に黄色ブドウ菌とか、セレウス菌が入って、食中毒事件でたいへんですよね。まあ、こう言う問題は本来、茶化しちゃいけないんですけど、これをユーモア・サイドから見るとですね、―― この事件で、メーカーの信用はすっかり解けて流れて消えちゃった。何故ならメーカーの名前が『雪印』。
(東):はゝゝ・・。うまい、うまい。(笑い)
〔その3〕
昔の諺に「地震・雷・火事・おやじ」と言うのがありますが、ここでまた、あまり良いニュースではないんですが、日本は神津島で地震があったり、日本列島が台風・地崩れ・有珠山の噴火など、大暴れですね。
そこで存在感がすっかり薄くなったものがありました。さあ、何でしょう?――― “おやじ”だと言うわけです。(笑い)
あと、付録として、川柳をひとつ。名門のバレーチームに昔、「ニチボー・貝塚」と言うのがありました。このチームは“東洋の魔女のチーム”として名を馳せ、その後「ユニチカ・チーム」として存在していましたが、そのバレーボール・チームが、とうとう廃部になってしまいました。そこで川柳をひとつ。――― “東洋の魔女伝説が風化する”
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(河):以上のような事をニュースを見ながら、頭の中で考えると、先ほど申し上げたように、ボケ防止、頭の体操になると言うわけです。
皆さんもこう言う事を毎日のニュースを見ながら考えていただくのも良いんじゃないかと思います。
(東):そうですね。皆さんの作品を、この番組でも紹介したいですね。
(河):ただ、漫然とニュースを見ているのではなく、そう言う見方をするのも、良いんじゃないかと思いますね。
ところで、話しは変りますが、作家に井上 ひさしさんと言う方がいますよね。井上 ひさしさんの随筆を先日読みましたら、こんな事が書いてありました。
――― 人間に関する学問で、最も解明の遅れているのが大脳生理学なんですってね。で、その中でも、特に遅れているのが『笑いのメカニズム』の解明なんですって。これは非常に興味ある話ですね。
で、なぜ大脳生理学者達も『笑いのメカニズム』を正確に捉える事が出来ないかというと、それは、地球上の生物で、人間しか笑わないんですよね。だから、モルモットで実験をしようとしても、モルモットは笑わないのでダメなんです。
よく、猿や馬が笑う、というけれども、あれは別に、可笑しくて笑っているのではなくて、たまたま、そう言う“しぐさ”をしているだけで、そう言う意味ではね、笑うのは人間だけなんですよね。従って、動物実験できないから、学問的に“笑い”を調べようと思うと、笑う人間を観察するしか方法がない。
生きている人間の脳を解剖するわけにはゆかないし、また、その上、人間がなぜ笑うかというのは、各人の教養とか、知性とか、趣味によって、千差万別ですよね。
要するに“笑い”とは“主観”なんですよね。ご承知のように、今の科学というのは、“客観”というものを科学するものであって、“主観”という事に関しては殆ど“お手上げ”なんです。
ですから、“笑い”というものは、いまだに解明されていない部分が多いんだそうです。
だから、我々の“笑い”と言うのはですね、それほど不可思議で、未解明な代物(しろもの)なんですよね。これは、ちょっと驚きですよね。
ふだん、なんと言うことなく、私達は、可笑しければ笑ってますけれども、実は“笑い事”じゃあないんですね。(笑い)
しかしね、不可解であろうが、未解明であろうが、少なくとも“笑い”というのは、先ほどから申し上げているように、人間だけしか笑わない、――― 言い方を変えれば、『笑いは、人間だけが神から授けられた特権』なんですよね。
そう言う特権であり、折角、授かった、ありがたい特権を無駄にするのは、罰(ばち)当たりもいいところであり、神への冒涜だと。まあ、そう言う事です。
(東):すごいですね、なんか河合さんは今日は牧師になっちゃったみたい。(笑い)
(河):そうなんです。ダカラネ、―― 何が“ダカラ”だか良くわからないですけれど(笑い)、まあまあ、堅い事を言わないで(笑い)、もっと大いにね、その特権を享受して“笑い”を楽しみましょう。
ただね、面白くもないのに、ただ「笑え、笑え」と言ったって困るんで、・・
(東):そうですよね。
(河):かと言って、世の中ですね、ただ、待っていても向こうから面白可笑しい事なんか、まず来ません。
(東):そうです、そうです。
(河):だから、こちらから、積極的に出向いて行く。ネ、ユーモアのセンスを持つという事は、私流に解釈すると、それは「折角、人間だけに授かったこの特権にこちらから積極的にアプローチをしようとする心」だと言うことになります。――― なんか、変な屁理屈かも知れませんけれどもね。(笑い)
(東):いやいや、そんな事はないですよ。ホラ、歌にあるじゃあないですか。“♪ しあわせは歩いてこない、だから歩いて行くんだよ・・♪”
(河):そうそう、「365歩のマーチ」ね。あの水前寺清子さんが歌ってますよね。
まあ、そう言う事だと思うんでね、これからも大いに前向きに生きるため、ボケを防止するため、楽しく生きるため、大いに、こちらから出向いて行って“ユーモア・笑い”を掴んで、幸せを掴んで、そして長生きをしよう・・ と、こう言う事をきょうの言葉といたしたいと思います。
(東):そうですね、この番組の中でも「川柳のコーナー」を作りましょうよ。
(河):いいですね。
(東):この「さわやかサンデー」を聞いているリスナーの皆さん、川柳を投稿して下さい。
こちらの、ファックスは(310)329― 2240です。「さわやかサンデーの川柳係」と書いて送ってください。
(河):川柳だけではなくって、コントでもいいし、ジョークでもいいですしね。
それから、あのう、いつか改めて申し上げたいと思っていますが、こう言うものはね、ある意味では、品位というものが必要だから、あんまり“落ちる”ものは困るし・・(笑い)
かと言って、あんまり堅過ぎても面白くないし、その辺のぎりぎりの線のところを皆さんも考えていただいて、こちらへ投稿していただき、それを私達がこのラジオでご紹介をしたいですね。
(東):そうですね。今日も、河合将介さんに“笑い”についてのお話をしていただきました。
また、今後もこのテーマでしばらく続きますね。よろしくお願いいたします。
(河):はい、それでは失礼いたします。
河合将介( skawai@earthlink.net )
出張で訪ねる日本滞在中、休日はなるべく仕事に関係のない人と会うことにしている。以前は週末も上司に連れられ東京探検をしたが、会話は必然と仕事の延長となり、次第に私の小さな脳や心が混乱し、中途半端な休日になってしまうことに気がついた。仕事と無関係の世界や人と時を共有することは、自分の成長や自立に大変重要だと感じる。それは仕事をする世界とは全く違う価値観や生活を自由にかいま見ることにより養われる、ある種の「世界の刺激と拡張」だと言っても過言ではない。
前回の日本出張の折、玉兄の友人で下町に住むご家族をお邪魔した。83歳になるという久保一江さんに出会う。ポ〜ンポンと勢いよく飛び出す洒落と飾らないもてなしが、私の緊張をときほぐす。私は、今まで知らなかった下町に触れ、その情に酔いしれる。人生の苦い辛いも知り尽くした女の、その粋が美しい。「商い」の心髄を知り、「お客様」に提供する本物の「サービス」とは何かを熟知している。コンサルタント会社の諸君よ、ここに来て、見てみなさい、聴いてみなさいと、心で叫んださくらである。
同日、玉兄に江戸川河川敷などを含む柴又公園にある「寅さん記念館」に連れて行ってもらった。大阪から上京していたさくらの弟分高島さんも一緒だ。何であれ「記念館」と名の付く処は嫌いだった私も、入館するや否や寅さんとそのドラマの懐かしさに酔ってしまった。水と緑と人情豊かな下町で繰り広げられたドラマが、まるで江戸川を吹き抜けるさわやかな風の様に、私を通りすぎた。1969年初夏から1995年秋に渡って続いた「寅さん」は、主人公演じる渥美清の死によって終止符を打った。48話だった。
「寅さん」が何故ここまで愛されたかを分析・評論する人は多い。私にとって何故「寅さん」が愛されたかということより、私を含む多くの人が「愛した」んだという事実の方が重い。数多きインタービューで亡き渥美清氏は「俺は長い長い一本の映画を何十年もかけて撮ってるんだ」といい、さくら演じた倍賞千恵子にはいつも「お前、幸せか」ときいたそうだ。私たちは何十年もかかって自分の映画を撮っているだと知らされる。そして亡き寅さんは私たちに問う「お前、幸せか」と、、、最近したまちに住んでみたいと思い始めたさくらの独り言。
川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
本の帯ほどの知識がよく喋り
とくとくと偽ブランドが闊歩する
エゴとエゴ正論隅で小さくいる
駆け引きの手にジョーカーを持つ強み
護送車に昨日のドンのうつろな目
( コ ン ト )
「2000円札発行」
憧れの紫式部さま − 1000円亭主
「三年ぶりの優勝杯」
記者−重かったですか
曙 − 長かったです
「サミット自賛」
警備万全、失言皆無 − 森首相
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp
マキちゃんの健康のお話し。
−ノーベル賞に値するお話し?−
皆さんの中でも、おひとりはいらっしゃるでしょう、水虫持ち。
よく昔から、「水虫がなくなったらノーベル賞ものだ!」っと言われてきましたが、実は簡単な方法で快癒させる事が出来るのでーすっ!
まずヒント、命あるものは生きていく為の環境を探し、好んで生育しますねぇ。
っという事は
..、そうなのですよあなたー、もし水虫ができたら、その足が水虫菌に敵した環境だということなのですよーっ。そもそも、水虫菌は空気中に沢山いるので、いくら薬を使って殺菌しても、効果は一時的な慰めにしかなりません。
水虫菌は次から次ぎへとやってくるので、いつまで経っても治らない。
ようするに水虫菌の好む環境を自分が作っちゃっているのです。
本来、体内でいらなくなった、いわゆる毒素は、腎臓、輸尿官、膀胱を通って排泄されるものなんですが、それが足に沈殿すると、汗とともに変質して異臭を放ち、水虫
菌さんいらっしゃいとなるのですねぇ。
..
んじゃぁ、どうするのぉ? なんですがーっ、足をよく揉みましょう。揉む事によって血行が促進され、毒素の沈殿を妨ぎます。
ただーし、既に水虫にかかっている人が揉みはじめると、足の皮膚が柔らかーくなる為、水虫菌が繁殖しやすくなって増えたようにみえる場合があります。
..
しかしこれは一時的。それでもめげることなく揉み続ける事によって、根本から解決できるのでーす。
っというわけで、べつに大袈裟なことしなくても水虫退治が出来るんですネェー。
足を揉むことによって、様々な健康効果を生むことは皆さんも既にご存知だったでしょうが、まさか水虫までも解決できちゃうとは
..。最近、日本では、足を揉んでリラックスさせてくれるサロンも登場しているそうですね。
僕も、足を揉んでくれる方(女性に限る)大募集しまーす。
ついでに料理ができて、お酒もご一緒してくれて、掃除、センタク
..、今回はこれまで、サヨウナラーッ。
「コント、読み違い??」
(その53)誠意の困った面手なし
「先日はご自宅へご招待いただき、ありがとうございました。貴兄の誠意の困った面手なしに感激いたしました。・・」
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誠意に“困った面手なし”ということは、誠意の“面(顔)もなければ、手を加えた跡もない偽の誠意の『押し付け』”に困り、迷惑したということかもしれないな。―― 反省。
―― 羅府の庄助さん ――
毎日暑いですね−。とくに西陽のあたる時間(3時から6時ころ)は、暑くてつらいものがあります。車でワイフと外へ出かけることにしています。
下記のURLで雑貨屋をご覧いただけます。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/index.htm
バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.2
19雑貨屋 店主 大西良衛
zakkaya@news.email.ne.jp