Zakkaya Weekly No.204

Ryo Onishi      4/11/2000

Back Number HomePage
ネ コ ・メ ー ル 紹 介 さくらの独り言 川柳 & コ ン ト (東京・成近) 健康のお話
  一口コラム   編集後記

雑貨屋のひとり言

春ですね−。風が暖かくなって体がとても楽になりました。なんだかワクワクしてきます。昨年、11月末に帰国してから長〜く、寒〜い冬を過ごしたので、この心地よさがあるんだと思います。

ついに待望の桜が咲きました。電車の窓からでも、歩いていても、街のあちこちどこでも桜を見ることができます。これが日本の春なんですね。

土曜日、前田さんとゴルフの打ちっぱなしの後、夙川の桜を見に行きました。桜の木の下でお酒を飲んだり、バーベキューをしているグループなどとてもにぎやかな懐かし〜い風景を見ながら桜を楽しみました。

昔と違うのは、そんな風景をデジカメで撮っている光景でしょうか?(R.O.)

ネ コ ・メ ー ル 紹 介

   「雑貨屋ウイークリー」の 199号で我らが店主、大西さんも紹介していましたが、元NHKアナウンサーの内山龍一郎さんという方がお書きになった本 「ネコでもできるEメールのはじめ方(中経出版)」が発刊されました。この中に大西さん(192ページ)、私(198ページ)の文が紹介されています。

 先日、私は当地ロサンゼルスの日本語ラジオ番組に出演し、この本の紹介をさせてもらいました。

 ここロサンゼルスには日本語のラジオ放送局に「ラジオ・パシフィック・ジャパン(略称 RPJ)」というのがあり、ロサンゼルスを中心に周辺地域をカバーする放送をしています。私はこの RPJ からの依頼で時折ボランティア出演をしています。

 今回、この放送局の 「さわやかサンデー」 という番組でこの本を取り上げてもらい、私がこの本の紹介役をさせていただきました。以下は放送時の録音テープから内容を転記してみました。

 話ことばをそのまま文字に転記しましたので、文章として読みにくいところがありますがご理解下さい。

【注】:(東)とはこの 「さわやかサンデー」 担当キャスターの東 繁春氏です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ―― 「さわやかサンデー」 テーマミュージック ――

( 東 ): はい、エー、この番組でもですね、たびたび Eメールとか、インターネットの事をね、取り上げてるんですけれども、おもしろい本が出てるんですね。――

      今日、河合さんが ―― “ルート66”の解説をいつもしていただいている河合将介さんが持ってきていただいた本なんですけれども、面白いタイトルなんですよ。

      エー、『ネコでもできるEメールのはじめ方』というタイトルなんです。――

      あのう、『サルでもできる・・』いうタイトルがついている本が沢山ありますよね。で、アメリカの本屋さんへ行きますと、英語のタイトルですけれどもね、“Windows for dummies”とか、要するに『バカでも出来るウインドウズの使い方』なんて本が並んでいるんですけれども、―― 河合さん、この『ネコでもできる・・』とはまた、面白いタイトルをつけましたね。

(河合): そうですね。この著者の方はですね、もと NHK のアナウンサーをなさっていた内山龍一郎さんという方なんですが、この方はあのう、この本によりますと60才を過ぎてからコンピュータ、インターネットを始めたと言うことで、ご自分の体験を踏まえながら書いてますので、初心者にもたいへんわかりやすい内容になっています。

         で、いまお話の『ネコでもできる・・』というのはですね、これはどうもこの出版社で『ネコでもできる』シリーズというのがあるらしいのです。でも、特にこのEメール、やインターネットはですね、“マウス”を追っかけるからだ、だと・・。そういう意味もあるらしいんですね。

( 東 ): ハッ、ハッ、ハッ、―― なるほどね!、巧(うま)いもんですねェ。

  で、この本の中には実際に使っている方の実例が沢山紹介されているんですけれども、ここロサンゼルスからも河合さんのですね『孤独に負けないためにもインターネットを』というのと、それとウオルター・渡辺さんという方がいらっしゃいますけれども、―― この方75才なんだそうですけれども、『情報を制する者になろう』、それと、大西さんでしたよね。最近日本に帰国されましたけれども、ここの駐在員だった方で・・。

(河合): 「Zakkaya」というホームページを持っている人で、私達がそこへ投稿し、ウエブ・マガジンを作っています。大西さんはこの「Zakkaya」のオーナーで店主ですね。この大西さんがこの本に、その「Zakkaya」の経緯等をお書きになっています。

( 東 ): なかなか面白そうな本ですね。この本はおいくらですか。―― えー、1,300円ですね。

(河合): ええ、そうです。それで、もう既にですね、私も確認してきましたけれど、ここロサンゼルスに「紀伊国屋」とか、「旭屋」 など大手の日本の本屋さんがございますね。「旭屋書店」には既にこの本は並んでおりました。

( 東 ): あゝ、そうですか。

(河合): 「紀伊国屋」さんもですね、この著者の内山さんのほうからいろいろお話をしていただいているようなので、近々ロサンゼルスの 「紀伊国屋」さんにも並ぶそうです。

( 東 ): これは出版社は 「中経出版」さんですね。

(河合): で、この本はですね、そういうことで、著者の内山さんが歳(とし)をとられてからお書きになったんでね、あのう、要するに、よくコンピュータやインターネット、Eメールなどは、一般的には若者の特権であると、こういう見方がよくされていますけれども、―― もちろん、そうではあるんですけれども、同時にやはり、お年寄りもインターネット、それから Eメールなどを大いに駆使して人脈を広げたり、世間に対する窓を広げるようなことが重要なんだという趣旨でもお書きになっています。

      で、実は私の文章をこの本に載せていただいたのも、以前、私が当地の日系新聞である 「羅府新報」 の 「磁針」 というコラムに寄稿したものの中にこの趣旨と同じようなことを書き、歳をとっても大いにインターネット、Eメールを駆使してこれからの世の中を渡ってゆこうではないかと、ま、そういうことを書いたものですから、それでこの本に取り上げていただいたのです。

( 東 ): ほんとにね、あのう、コンピュータというものは、テレビと同じでスイッチの入れ方さえわかればいいんですよね。あとは沢山いろいろな事がありますけれども、自分が必要な事だけわかっていればいいと思いますがね。

(河合): そうですよね。よく日本の人は生真面目ですから、コンピュータを買ってきて、マニュアルが付いてくるとですね、そのマニュアルの第1ページから読んでですね、で、そのうちに厭(いや)になってしまうんですね。

      そうじゃなくって、本当に自分のしたいことを気楽にやってゆくと ・・、そう言う意味ではですね、この本は非常にそのへんを巧く突いてわかりやすく・・、こう言っちゃあ失礼ですが、専門家というよりも専門家ではない方がお書きになっているところが、たいへん私にとってもわかりやすいものですから、皆さんもぜひ読んでみていただきたいと思いますね。

( 東 ): そうですね。ハイ、今日はですね、『ネコでもできるEメールのはじめ方』という本のご紹介をいたしました。

     ―― 音楽 ――

                河合将介( skawai@earthlink.net )

さくらの独り言 「優先順位

日本に比べ「優先順位が明確である」ということ、これは渡米間もない私が実感した事の一つだ。国や州、学校や会社の組織又は規則や慣習には勿論、日常会話で使う英語の文法にも、そしてホームスティした家族の指針や生活にも、優先順位の明確性を知らされることが多かった。実際、優秀もしくは成功と評価されることの多くは、この優先順位の正しさと明確さがKeyとなることも教えられた。

分離帯のない道路に停車するスクールバスの追越しは、道路交通法違反の中でも重罪とされる。また、2〜30問の運転免許学科試験で、必出題もこの件だと聞く。事実12年の米国中西部(どこに行くにも車がなければ生活できない地域)滞在中、私は一度もこの違反者を目撃したことがない。この法を全く無視した日本人州立大学教育学部大学院生が、停車していてそれを目撃した一般市民数人にその場で追いかけられ、殺されるかと思った程に強い警告を受けた話を聞いたことがある。「自分が殺されなかたばかりか、こどもを殺さないでよかったね」と私は言った。

スクールバスとはまた違った意味で優先されるものに、告別式会場から墓地へ向かう車の列がある。遺体と遺族そして友人知人等、納骨(体)式出席者を乗せた車は、ヘッドライトをオンにして一列に並び走行する。列は信号のある交差点を通過しても切れることはない。それは 赤信号で止まるべきこの列を先行させる為に、 青信号で進む側の他車が停車するからだ。列が長くても短くても、人々は列を見守り後尾が通過するのをじっと待つ。車の列が作るライトの線は、あたかも街を通り抜けて昇天する故人の道筋の様である。

出勤時間がズレた朝の市道脇歩道には、スクールバスを待つ子供たちを見かける。友達とスクールバスを待つ子供たちは、通過する私の車に向かって「いい一日をね。」と云う様に手を振る。私も振り返す。グズグズして更に遅く出勤する朝には、子供たちが乗り込むスクールバスに遭遇し、ほんの1ー2分の停車にイライラする。そんな朝、スクールバスに乗り込んだこどもが後部座席の窓から私に手を振る「いい一日をね」と。その瞬間、数分の待時間にイラ立つ自分を恥じ、これから始まる一日の大きさを知らされる。数分に苛立ち囚われるより大切なことが待っていると、、、さくら。

sakuratsubomi@earthlink.net)                                     

川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

( 川 柳 )

真っ先に手を上げ答え間違える

元気一番勉強二番それでいい

子の渾名かつお わかめを良しとする

ルーズソックス履き青春の横並び

珍しく掃除彼女が来るらしい

( コ ン ト )

「保守党旗揚げの時期」

♪スミレのはーなー咲くーころー  −扇千景党首

「閣僚、全員留任」

わたしも       −不況

「森喜朗首相の施政方針演説」

"日本新生"がシンキロウで終わらなければいいが

−国民

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

健康のお話 −貧血のお話し−

子供の頃、全校集会なんかで必ず1人は現れて、か弱い少女の代表みたいで、女子には憧れ的存在であったでしょう『貧血』。

この『貧血』、実は殆どの原因は胃腸障害で、主に腸が悪い人におきやすいんですってー。

細胞に酸素が不足するためストレスに対する抵抗力が弱く、神経過敏,胃潰瘍,十二指腸潰瘍になりやすく、体内のイオン化傾向も弱いので、胆のう炎,腎臓結石,膀胱結石などにもなり易いんですねぇ。

おまけに公害病に対する抵抗力も弱くて、体内の老化を早めてしまうので、生活習慣病,慢性病,公害病の大きな原因にもなっちゃう。

おへそを中心としたところに胃腸の働きに関係のある自律神経があります。これが失調しているので栄養が吸収されにくく、赤血球のヘモグロビンが減って細胞に酸素を送れない為、酸素不足を起こしてしまいます。

『貧血』の人は、胆汁の原料となるヘモグロビンが少ないので、胆汁の分泌も少なくて脂肪も吸収されにくく、その代わりエネルギー源として細胞に吸収され易い糖分を要求するので、血液が益々よごれて酸性となり、胃腸障害を悪化させて無気力な人となってしまう、まさに悪循環ワールドとなってしまうのです、ハイッ。

それじゃぁどうすれば良いのー?なんですがーっ、何と言っても食事内容の切り替えが大切。

自然醸造の味噌や、醤油、自然塩での味付けを心がけ、白砂糖はやめましょう。

腸の働きを助ける為に、発酵食品(たくわん、味噌漬け、梅干、納豆等)を毎日少量、玄米主食、青葉,ニラ,人参,黒ごま,豆類,豆腐なんかの豆製品,海草を摂っていれば大丈夫。

動物性を多く摂る事は逆効果なのだそうです。

単に『貧血』ってレバー食べれば良いのかと思っていたら違うんですねぇー。

僕はお蔭様で『貧血』になったことは一度も無いんですが、もう皆さんお考えの通り、『金欠』は毎日でーす。(わかりやすすぎるーっ!)

makita@ginga.net

一口コラム

「コント、読み違い??」

(その38)名 前 珍 談

数回前のこのコラムで「珍名さん」を取りあげましたが、今回は河合将介氏が語ってくれた名前に関する面白い話をいくつかご披露いたします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(1)彼(河合氏)が日本(長野県・諏訪市)に所有している家は、彼の友人(江川さんという名前)から譲り受けたうけた中古の家で、小さなアパートでした。

    そのアパートの名前はそれまでの家主の名前をとって 「江川荘」という名前でした。

 今度、彼が家主になったので、アパートの名前を変えなければなりません。

 それまで江川さんのアパートで、「江川荘(エガワソウ)」だったから、今度は河合さんの アパートなので「河合荘(カワイソウ)」ではどうかと言う事になりました。(「カワイソウ」ではかわいそうダヨネ!)

(2)彼がまだ 引退前の現役の頃の話です。

     ある日、外出からオフィスへ戻ったところ、彼のアシスタント(アメリカ人女性)が怪訝(けげん)な顔をしながら彼に聞きました。「ミスター・カワイ、サキホド“Mickey Mouseカラ アナタニ デンワガ アリマシタ。アナタハ Disneyland ノ“Mickey Mouseトハ ドウイウ カンケイデスカ?」  

     聞かれた彼はびっくりしました。どう考えても、彼はデズニーランドのミッキーマウスとは知りあいではありません。

     よくよくアシスタントの彼女に事情を聞いて、ようやく理解しました。彼に電話してきたのは日本から“マウス”という会社の“三木さん”という人でした。

三木さんは彼女から名前を聞かれて“ My nane is Miki of MAUSUとでも答えたのでしょう。それを彼女が“Mickey Mouseと聞き間違えたのでした。

    (ミッキーマウスと知り合いだったら楽しいだろうネ!)

(3)これは彼がもっと前のシンガポール駐在員だった思いきり若かった頃(約 30年前)の話です。

   ある日、外出からオフィスへ戻ったところ、彼の同僚(今度は日本人男性)が何か意味ありげな顔をしながら彼に言いました。

「河合さん、先程、“あつ子さん”という女性から電話があって、河合さんがオフィスへ戻られたらすぐ電話を下さい、との事でした。電話番号はこれだそうです」

 “あつ子”さんネエ? あそこのクラブの彼女は“順子”さんだし、あのバーの娘(こ) は“リサ”ちゃんだし、“あつ子”さんって誰だったっけ??    

    首をかしげ乍らも多少胸をときめかせ、彼は受け取った紙に記された番号のダイヤルを廻しました。そして“あつ子”さんの正体がわかりました。     

    当時、彼の会社と取引の話を進めていた相手に“Asia Pacific Corporationという会社があり、この会社は自分の会社をその頭文字をとって“APCOと呼んでいたのです。

     “APCO(アプコ)”= あつ子”という、とんだ人騒がせな話でした。

    (あゝ、いとしの“あつ子”さん!!)    

(4)「カワイ楽器」アメリカ法人の日本人社長A氏に用事があったので彼が電話をかけた時のことです。  

    応対にでたオペレーター(アメリカ人女性の声)に名前を聞かれたので、“Kawai”と答えたところ、オペレーターが“I am asking not our name, but your name !”と言っているので、彼も“Kawai”を繰り返していたら、彼女も遂には“私は忙しいのだから冗談はよしてくれ!”といった感じで声を荒げて叫びだしたそうです。

    しばらく問答のすえ、ようやく彼が本当に“Kawai”という名前である事を理解した彼女は、今度は一転して心配そうな声をだして彼に聞き返しました。“アナタハ ワレワレノ カイシャノ オーナート ドウイウ カンケイカ?”

    「私はあなたの会社のオーナー一族とは関係ないよ」 と言ってあげたら、彼女はホッとした声になったそうです。

    (ごめんなさいね、オペレーターのお嬢さん!!)

(5)彼が友人から聞いた話だそうです。

ある時、その友人の友人(日本人?、アメリカ人?)が出張のため飛行機に乗っていた時、ふと見ると親友の“Jack が少し前のシートに座っているのを見つけ、思わず“Jackさんに声をかけたそうです。

    “ハイ!、ジャック!!”

途端に機内乗務員のパーサーが血相を変えてとんできたそうです。(タイヘンダー!!)

(6)数年前、当地ロサンゼルスの「ニッサン自動車」のアメリカ本社に「豊田」さんというエクゼクティブがいたそうです。(まぎらわしいね!)

―― 羅府の庄助さん ――

編集後記

せっかく咲いた桜も、昨日の雨と風でちょっと散り残念です。もうちょっとガマンしてもらって今週末も楽しみたいなあと思っているのは私だけでしょうか?

雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。

http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.204

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp