Zakkaya Weekly No.164

Ryo Onishi       7/4/99  バックナンバー ホームページ

雑貨屋のひとり言

独立記念日はなんといっても花火でしょうね。夕食のあと、ワイフといっしょにウィルソンパークへ行きました。すごい人でおそらく万単位の人が集まっていたと思います。食べ物を売っている店が出ていて、日本の夜店みたいでした。日本の夜店ではしょう油のにおいがするのでしょうが、ここではあまい匂いが漂っていました。9時頃になるとパークの照明が消えて、花火が盛大に打ち上げられました。真下で見あげていたので、首がおかしくなるかと思うほどでした。美しい花火とその迫力に、本当に感動しました。いまでも花火が目に焼き付いています。(R.O.)

男 の 驕(おご)り

日本にいる知人の K氏は、折に触れ、世の中の機微と本音の言葉を「一口コメント」風にまとめ、E-Mailで送ってくれます。

 これらの“言葉”は必ずしもご本人の創作ではないようで、どこかに「種ね本」があるらしいのですが、思い当たること、考えさせられること、時には全く賛成しかねることなど色々で、いつも読むのを楽しみにしています。

 先日、こんなのがありました。

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★「 悲劇の法則 」: 悲劇の美女は運命を恨むが、悲劇のブスは両親を恨む。

★「 ナンパの法則 」: ブスが人の足を引っ張る。

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 自称フェミニストの私は、この「 法則 」には、俄然反発し、即、次のような反論をK氏へ送信しました。

 「 “美女” と “ブス” の定義と区別(差別)は 我々男性が勝手に決めているもので、 “男の奢り” 以外のなにものでもないと思います。 私は世の中に “ブス” など一人もいないと思っています。 」

 これまた、愛妻家で、フェミニストの K氏から早速次のようなコメントが届きました。

 「実はこの辺は書き写すのは止めようかなと思ったのですが、マッ、良いか(イイッカ)という投げやりな気持ちと皆がどう思っているのか返事も聞きたいなという気分で送りました。

 私も貴兄と同意見で“ブス”などいないと思っています。人は、(男も女も皆)何かを持って生まれてきていて皆それぞれ魅力があります。その魅力をどう出していったら良いのでしょうか?」

またある時、こんな「法則」を受信したことがありました。

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★「 恋愛と友情の法則 」: 一度でも恋愛感情を抱いた人とは、決していい友人になれない。また恋人でい続ける事も出来ない。肉親になるか、赤の他人になるかの道しかない。

(それしかないとは男女の中は寂しいもんだ!! ― K氏コメント)

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私はこの「 法則 」にも反発し、この時も次のような反論をK氏へ送信しました。

「本当に心から愛した人(恋愛感情を抱いた人)なのに、一緒になれなかった相手に対しては、生涯秘めた思いを持ち続け、肉親でも赤の他人でもない感情のもと、せめていつまでもいい友人であり続けたいと願う気持ちもあるのではないでしょうか。“ 肉親になるか、赤の他人になるかの道しかない ”という発想は余りにも即物的、ネガティブな発想であり、精神的な側面をもっと尊重したいものです。いかがでしょうか。 

  河合 将介 ( skawai@wakao.com

さくらの独り言     「最初に観たもの」

「アメリカに着いた時最初に観たものは、ゴールデン・ゲート・ブリッジだったなあ〜」と語ったAさん。この人も日本の片田舎から舟で来米したという一人。

「ゴールデン・ゲート・ブリッジ」、それは彼が最初に目にしたアメリカの玄関、今から36〜7年以上も前のことだという。1ー2週間の船旅の末、刻一刻と目の前に近づくアメリカ大陸、小さな赤い吊橋が、だんだん大きく近づき、そしていよいよそれをくぐる、その時「アメリカだ!」と叫ばんばかりに汽笛が吠える、、、18歳の青年男子がどの様な思いで吊橋を観たか、少しだけでも想像できる気がする。

1943年に新潟で生まれたAさんが中学生から始めたオクラホマ州に住む中学生との英語文通は、相手が高校生になるや否や途絶えそうになった。ところがその母親が息子に代わってAさんの文通相手となり、その交信はAさんを高校卒業と同時にアメリカへ導くことになった。Aさんはオクラホマ州立大学卒業以来、日米両国で今も活躍する一専門家である。噂ではビールも飲まないというAさんも、我が侭な私には付き合ってくれ、1ー2杯程度酌み交わしながら貴重な体験を話してくれる。

「昔、長く伸びた髪をくくり、学生アルバイトでケンタッキーの山奥で物を売り歩いたものだ」という話や「白い雪を滑りながら死ねたら最高」と話してくれる。一通の手紙から導かれてくぐった吊橋の、その出会いによって変えられたAさんの人生に触れる。私は彼が好きだ。特に、彼が初めて来米した頃のそのロマンや、彼が現在恋い焦がれる雪山を語る時、私は彼に恋心を盗まれてしまう。

有名観光地(大自然や美術品は別)、特に「人が造った物」を見物するのが嫌いな私は、ゴールデン・ゲート・ブリッジなんぞ何の興味もなかったが、「最初に観たもの」というAさんの言葉が心に残り、先日サンフランシスコ出張中、友人と二人で車を走らせた。全長2,737メートル、その65メートル下を巨大な貨物船が汽笛を鳴らし入門を知らせる光景を眺めつつ吊橋を渡る。渡り終って振り返ると、赤い吊橋のその向こうに、目の前にある丘や海とは違った景色と街、雲の中の街があり、そのコントラストが微妙に美しく、思わずカメラではなく下手なデッサンで感動をしたためた。人が造ったものを描いた久々のドライブだった。吊橋近くの展望地では、多くの観光客が色々な国の言葉で話していた。私はただ黙って、その吊橋をくぐる中国からの貨物船を眺め、汽笛を静かに聴いていた。

ゴールデン・ゲート・ブリッジの名にふさわしく、Aさんはこの吊橋をくぐり、米国でも人生のゴールドを手にしている。ゴールデン・ゲート・ブリッジを初めて観た頃が今はもう遠い、彼である。Aさんの感動の何十分の一であろう「初めて吊橋をみた」私の感動のデッサンは、淡い水彩絵の具で色を添え、今書斎に飾っている。アメリカ白人社会で仕事をし生きていく私たちに、立ちはだかる問題は数多い。しかしまた、例え人の手が造ったものであろうとも、人や人生を大きく変える感動の何かがここアメリカにはあるような、例えばAさんを導いた手紙の様な、例えば彼を初めて迎え入れた赤い吊橋の様な、それは時に忘れた青春を賭けられそうな、そんな何かがある。残念ながら私は、アメリカに来た時初めてこの目が捕らえた物が何であったのか覚えていない。しかし「アメリカだ!」という汽笛に似た”人生の賭け宣言”は何かにあったような気がする。それを忘れないで歳をとりたいものだと思うのである。

あなたは「最初に観たもの」を覚えてる?、、、と、さくらの独り言

マキちゃんの健康のお話 

 「続・睡眠のお話し」  

 健康のお話しで、過去に数回載せさせて頂いている『睡眠』に関して、今回はチョット具体的な事をお話ししてみたいと思います。

「ナンダ〜、又スイミンの話しか〜..」っと思われている方もいらっしゃる事でしょうが、健康には必要不可欠、しかも誰でも簡単に何の費用も掛けずに出来るのに、ついつい疎かにしてしまう、いわば”落とし穴“だと思いますので、再度確認。

前回の『睡眠』のお話しで、仕事量が、朝型は夜型よりも1.5倍多い。と述べましたが、これは目覚めと同時に上がっていく体温の上昇具合が朝型は速く、何事にも即座に熱が上がり、集中しやすく、従って能率もアップするのだそう。

っで、方や夜型は、午前中の体温の上昇は比較的ゆったりで、夕方遅くになってからピークに達するんですねぇ。

夜型は退社後も社交的で、人脈も広がるメリットはありますが、実は、本来の体の調子は既に午後から下降を始めているそうで、そのターニングポイントが、午後3時。

居眠りや、仕事中のちょっとしたミスは、午後3時あたりが起こり易いそうで、俗に言う、”3時のおやつ“は、心身の状態に即した合理的な考えに基づいていたんですねぇー。知りませんでした。

そのほか、時間と身体の関係を具体的にちょっとだけ述べますとー、

・皮膚−皮膚は睡眠中、特に午後10時頃から午前2時頃に、副交感神経が活発化し、生まれ変わる。

・脳 −大脳生理学では、午後4時から午後6時までが最悪で、午後3時以降が具体的に精神作業の能率は落ちる一方。

・内臓−胃腸は消化酵素の分泌が、午後9時には極端に衰える為、そこで食物を摂ると胃腸に過重な負担を与える事になる。

・眼 −瞳孔の大きさは、午前8時に最も大きく開き、午後8時から小さくなり始め、午後5時が最も小さい。

本来、眼は午後8時から休息にはいるので、それ以降はテレビや読書には不向きな時間。

また、目覚めてからの2時間は脳波の出方が不安定なのだそうで、朝起きたら、シャワーや、ジョギングなんかでウォームアップするのが理想的。

やっぱり規則正しく生活するうえで大切なのは、キッチリ朝同じ時間に起きる事ではないのでしょうか?

ビタミンや運動などに気を使っているけど、睡眠がなかなか取れなくて、という方が多くいらっしゃり、全てのバランスがとれなければ一つ一つは無駄になってしまいますよね。

常に『睡眠』は意識していなければ、ついつい夜更かししてしまいます。(僕も..。)

朝のウォームアップも、考えてみれば日本は”ラジオ体操“がありましたよね、あれは朝起きた時、血流を全身に促すのと、脳に酸素を沢山送ってあげる為には、一番理想的な運動だと思います。

これを期に、皆さんも”ラジオ体操第一“を思い出してみては?

話しはゼンゼン変りますが、先日、久しぶりにサンタモニカに行って、3rdストリートのプロムナードを散歩してきました。

驚いたのは、ポリスの多いこと多いこと。

紺のポロシャツに紺のショートパンツの方々がウジャウジャ。

以前起きた女性日本人観光客の事件が影響していると思いますが、かなり目につきました。

それにしても、何も悪い事していないのに、ポリスを見掛けると何故かいつもドギマギしてしまいます。

車を運転していて、後ろなんかにパトカーがついても、何らかの理由で止められやしないかと固まって運転してしまいます。

皆さんはそんな経験ってありませんか?

まぁ、結果として、そういう日頃の緊張感が、夜ぐっすり眠れる材料となるといえばそうなのですが..。

一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その29)

逆転ジョーク(2)

 前回の「逆転ジョーク」が好評(と私が勝手に思っているだけ)につき、私のジョーク収集箱“ジョーク・ボックス”の中からもう一つお届けいたします。

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 私の従兄弟(いとこ)は友人の結婚披露宴に出席したとき、友人代表としてスピーチの指名を受けた。マイクの前に立った彼は話し出した。

 「新郎○○君は私とは小学校以来の親友です。彼は、いつの時も大変な秀才で、その上真面目で他人には親切、気はやさしくて力持ち、いつもユーモア精神を理解する素晴らしい男であります・・・」

 延々と照れずにゴマをすり、てっぺんまで持ち上げておいて、「まあ、冗談はこのぐらいにしまして」と言ったあとは、「本日はおめでとうございます。」とだけ述べて引き下がってしまった。

 ――― 羅府の庄助さん ―――

編集後記

土曜日は正岡さん、松村さんとゴルフ、今日はワイフとゴルフ、そして花火、明日は…?みなさん楽しくやってますか?

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Zakkaya Weekly No.164

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net