Zakkaya Weekly
No.162 Ryo Onishi 6/20/99 バックナンバー ホームページ雑貨屋のひとり言
◆USオープンすごかったですね。最後の3ホールはミケルソンとの一打一打の勝負、追い上げるタイガーウッズ、見ごたえのある試合でしたね。42歳のペインスチュワートが18番ホールのパットを沈め優勝したとき、ジーンとくるものがありました。あのシーンに感動した人も多かったと思います。それにしてもむつかしいグリーンですね。あんなむつかしいグリーンで4日間もプレイするんですから、技術力に加え、強い精神力が必要だと思いました。
◆土曜日の朝、ワイフとウィルソンパークの朝市に行きました。おいしそうなチェリーを買ってお金を払おうとした時、うしろから小さなかわいい手がにゅーと伸びて私のチェリーを一つサンプルとして持って行かれました。とてものどかな光景に笑ってしまいました。(R.O.)
“ルート66”The Mother Road of America(5)
―― 前号より続く ――
“ルート66”と“アメリカ黄金時代”の終焉
第2次大戦後、アイゼンハワー時代に本格的に始まった高速道路の建設は“ルート66”のような古いルートを、より効率よく、より安全を考えてバイパスさせ、路線を変更させようと言うものなので、“ルート66”はあちこちで、この新しい高速道路建設のための、工事用アクセス道路に成り下がってしまいました。
当初、“ルート66”関係者は、これほど有名で、しかも「アメリカの今」を代表するハイウエイを、政府も国民も放っておく筈がないと考えていたようですが、それは1940年 〜 1950年代に存在した繁栄の故の驕りに過ぎず、新しい高速道路の工事はこれらの思惑とは関係なく進むのでした。
1960年代は新旧交代と価値観の変化の時代であり、道路も“ルート66”などに代わって、はるかに無機質で、その分効率的な高速道路(スーパー・インターステート・ハイウエイ)が輸送手段の主役の座を占めてゆきます。
こんな時、失われて行く古き良きアメリカへの挽歌とも言うべきテレビ番組がCBSテレビから放映され始めました。
それは「ルート66」という番組で、シボレイ・コルベット車に乗って放浪する2人の若者(バドとトッド)とこの道の沿線に住む人々との人間模様を描いた作品で、世代間の諸問題、都市化の波にもまれる人間関係など、まさに当時のアメリカが抱えていた悩みを描き、1960年から4年間続いたこのテレビドラマは多くのファンを獲得したのでした。
私達が日本で驚きと興奮で観たテレビドラマ「ルート66」とはその時のアメリカではなく、
アメリカ人にとって“郷愁のアメリカ”だったことになります。
“ルート66”は単なる「道路の名前」を越えて、アメリカのひとつの文化、ひとつの時代、しかもアメリカが世界の頂点に立った最も華やかで誇らしい黄金時代の象徴的存在であったと言っても過言ではないかもしれません。
その“ルート66”の終焉は、同時にそんなアメリカが大きく変化して行く曲がり角を告げる時でもあったようです。
逆に言えば、“ルート66”はアメリカの黄金時代の終焉と共に終わる運命にあったと言えるのかもしれません。
そして、“ルート66”は死に、その後わずかに“Historic Route 66”という名を残すだけになったのでした。
(2)“ルート66”の全路線詳細は、http://route66.netvision.be/ にて入手できます。
★【参照・引用資料:「ルート66」(東 理夫著、丸善ライブラリー)、「パクス・アメリカーナの光と陰」(上杉 忍著、講談社現代新書)、インターネット掲載資料他】
河合 将介 ( skawai@wakao.com )
さくらの独り言 「空のお弁当箱」
空になったお弁当箱を受け取ると、安心と喜びで心が満たされる。つまり詰められた中味を全部平らげることができたのは健康な証拠だと安心し、また知恵と愛情を込めた詰め物(者)への応えを得た様だと嬉しい気持ちになる。「愛妻弁当」をなるべくこしらえること、それは私の趣味だ。そして事実、それが物理的にも時間的にも可能な時、旦那は弁当を持ってでかけ、空になったお弁当箱を持って帰る。「空」である事に喜べること、これは不思議な事だと思う。
2段重ねの和風弁当箱に、「日本人の知恵」いっぱいの和風おかずを詰める。必ず野の幸、海の幸、そして山の幸を、バランスと彩りを考えながらまとめる。時
には言の葉を遊び、韻を踏んだり、追ったり(しり取り)するテーマで中味を用意する。例えば五運の仲間や「ん」のつくもの、大根、人参、こんにゃく、こんぶ、銀杏、チキン等や、しりとりでつながるもの、卵、ごぼう、うなぎ、餃子、ざーさい、インゲン等である。2段重ねのお弁当箱を、もう10年近く愛用している桜の木で作られたお箸箱と箸を添え、大きめのハンカチで包む。紙ナプキンと、たまにデザートの果物かお菓子も添える。しかし私が作るこのお弁当は決して高価ではない。夕食の残り物にちょっと何かを足すか添えるかという程度である。だから日本人の知恵といってもお金や時間を特別にはかけないが、節約、バランス、そしてビタミンI (愛)がたーんと詰まっているものだ。
15歳から田舎の親元を離れ、都会の高校へ進学した兄姉や私は、必然的に寮か下宿生活を強いられた。1年間の寮生活を終えて食事付下宿へ移った私は、その下宿先のおばさんから多くの事を学んだ。女子高校生6人のみが下宿するそこには、1)勉学に励むに適した環境、2)勉学に励む心身を支える食事、3)団体/社会生活と自立生活を学ぶ役割とルールがあった。そして月、水、金のみに作ってもらえるおばさん手製の弁当には、前述した野、海、そして山の幸がバランスと彩りを工夫して詰められていた。おばさんの弁当に言の葉遊びはなかったが、それ以上の「日本人の知恵」が詰められていた。寮から下宿へ移る時、私の母はこう云った。「作った人への最大のお礼は、嫌いな物も残さず食べることです」と。この事は、食べ物を大切にすること、食べ物の好き嫌いを持たないこと、そして作った人を思いやれる気持ちを大切にすることを告げる教えだったと、今思う。
「空のお弁当箱」、「空っぽの頭」そして「無(空っぽ)の心」、これはいずれも私の不得意分野である。しかしこれが、心と身体と霊がいつも健康な旦那の大得意分野なのである。私はせいぜい「空っぽになったお弁当」を見て、「どこかの犬にでも食べさせたのではあるまいね〜」と皮肉も言わず思わず聴かず、単に安心し喜ぶこと位。 或る日、仕事から帰った旦那がいつもの様にありがとうと言いながら「空の弁当」を手渡し、こう続けた。「会社で、弁当を食べてる俺を見てアメリカ人は何も反応しないのに、日本人はいつも無言のまま『ギョッエッ!、何だそれ?!、エッツ!!』っていう顔で2度も3度も振り返るんだ。俺の箸使いが変なのかな?」とね。「違うよ、あなたはそこでもへ〜んなガイジンと思われてるのよ!」と言って返した、、、そんな愚妻さくらの独り言。
マキちゃんの健康のお話
「潜在力と健康−のお話し」
−出す為。のお話し−
前回(161号−潜在力と健康のお話しー)で、腸内に老廃物を溜め込んでいると、大病になりかねない事をチョット述べましたが、今回はその時、これまたチョット登場した、『食物繊維』のお話し。
皆さんも巷で良く耳にし、気を使っていらっしゃる方も多い事でしょう『食物繊維』。
繊維質が多いものを食べる事は、便秘を治すだけでなく、色んな病気を予防することにもなるのです。
『食物繊維』は、芋、野菜類、きのこ類、海草などにも豊富なので、大豆製品なんかと併せて食べると、より効果的です。
さて、併せる大豆は?っていうと、煮豆、納豆等など勿論良いのですが、特に、オカラが一番繊維の多い食べ物なのだそう。
オカラには、繊維がそのまま入っているばかりではなく、タンパク質やリノール酸も含まれています。
なによりも、かさがあるので、すぐ満腹感があり、過食気味の方にはピッタリの食べ物なのです。
美味しいものを食べたい。っていうのは我々人間の大きな欲求のひとつですねぇ。
その結果、玄米よりは白米、黒パンよりは白パンっていう具合にドンドン繊維が取り除かれていきました。
『食物繊維』というのは、穀物や野菜、果物の中にあって、消化吸収されないカスの様なものです。
どんな食物でも、なんらかの栄養素があって、それが血や肉となって体を構成し、エネルギーとなったり、体の働きを調整するのですが、『食物繊維』には、そうした働きがなくて、みんな便になって排泄されてしまいます。
しかも、繊維の多い食物は味も良くなく、良く噛まなければ喉を通らない、かさばかりが多い、変質し易い、っという欠点ばかりでした。
だもんで、我々の食事は、繊維質との関係から、遠退いてしまってきたのです。
その結果が、本来なら60〜70歳代で始まるはずの心臓病が40〜50歳代に増え、若者の体力低下を引起こしているひとつなのです。
今現在、長寿とされているお年寄りは、明治や大正生まれの人達です。
その頃といえば、麦飯や豆腐と菜っ葉の味噌汁、大根やかぼちゃの煮ころがし等の、今から見れば貧しいものばかりだったのかもしれません。
しかし、高カロリー、高タンパクの食事が定着した40〜50歳代を中心に、糖尿病や肝臓障害などの成人病が増え、そればかりか低年齢化している事実がある以上、果たして現代の食事内容は正しいのでしょうか?..っと、そこで注目されたのが、『食物繊維』だったのです。
それまでカス扱いされてきた『食物繊維』が、成人病を防ぐものとして、脚光を浴びるようになったんですねぇ。
『食物繊維』の一番の効用は、便通をよくする事です。
ガンでも最近増えてきているが、大腸ガン。
ここ20年間で数倍にも増えている。
日本人で今迄に圧倒的に多かったのが、胃ガン。
しかし、高タンパク、高脂肪、なによりも『食物繊維』摂取量の少ないアメリカ型の食事に変ってきたのが原因ではないかと見られているのだそう。
腸内における発ガン物質の滞留時間を考えると、便の滞留時間との関係が浮上してきます。
『食物繊維』を多く摂っているといわれるアフリカ人、インド人などは、便の量が多く、腸内の通過はスムーズで、消化吸収後のカスは、だいたい20時間ぐらいで排除されるそうで、肉食中心の欧米人の場合、若くて健康な人でも3日間ぐらいかかるのが普通で、歳をとると、なんと、2週間もかかるのだそうです。
便が長いあいだ腸内にとどまっていると、それだけ発ガン物質が、腸壁と接触していることになります。
これを、未然に防いでいたのが、『食物繊維』だったんですねー。
腸内の有害物質を吸着する作用がある為、腸内の発ガン物質を吸着して排泄するとも考えられていますが、それよりも確実にいえるのは、『食物繊維』が便の量を増やして腸の働きを活発にさせるので、発ガン物質が活性化する前にドンドン外に押し出してしまうという効果でしょう。
排便がスムーズにいくかどうかは、『食物繊維』の摂取量に大いに関係しているのです。
僕も小さい頃からオカラは大好物で、給食なんかにオカラが出ると真っ先におかわりしたものでした。
その頃から、オカラが『食物繊維』を多く含んでいた事を知っていて、”身体の為に..“なんて、ちっとも考えていませんでしたけどねぇー。
今でも偶にオカラが食べたくなると、日系スーパーで出来合いの物を買うんですが、これが甘いんですよねェ..。私事、甘いものは苦手なので、”もう少し何とかなんないのかなぁーっ“と食べる度に思います。
自分で作れないので、しょうがないのですが..。
社会人になって間もない頃は、給料日前の数日は何時もボヤいてたなぁ..。「今月も俺、給料日まで、又オカラだ..。」って。
えっ?それを言うなら、「オケラ」、でしたっけ?
一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その27)
氷から火を作る
先日、日本のテレビ番組(所ジョージ氏の番組)を見ていたら、サバイバル術の一つに「氷から火を作る」と言うのがあると紹介していました。
あんな冷たい氷から火なんか作れる筈がないじゃあないか、と思って見ていたら、なんと氷を凸レンズの形にし、それを使って太陽の光(熱)を集めて発火させるのだそうです。
氷は冷たい ―― 冷たい氷から火など作れる筈がない、というのが通常の発想ですが、発想の視点を少し変えただけで、こんな「通常の発想」なんて簡単に崩れてしまいました。
――― 羅府の庄助さん ―――
編集後記
土曜日は久しぶりにワイフとゴルフをしました。前回プレイしたとき以来、練習の成果があらわれ、スコアも改善できました。でも私の方の改善はもう一つでした。
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Zakkaya Weekly No.162
雑貨屋 店主 大西良衛
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