Mission San Buenaventura とその周辺Mission San Buenaventuraは、18世紀後半から19世紀初頭にかけて建設されたカリフォルニアの21ヶ所のスパニッシュ・ミッションのうちの9番目に作られたもので、1782年にFather Junipero Serraによって設立されました。
その後、1790年代に火災で焼失し、1809年に再建されました。その後、たび重なる地震などによる被害を受け、修復を重ねながら生きのびて現在に至っています。
カリフォルニアは1848年にアメリカに編入される前はスペインの統治下及び、メキシコ独立後はメキシコ領でした。
スペイン統治下時代に、時のスペイン王により、海に近く肥沃な土地である、現在のカリフォルニア西海岸に、自国の植民地確保とロシア人の入植阻止のため、これらのミッションを建設する事が決められたと伝えられています。
Mission San Buenaventuraを訪れる見学者のためのミッション入り口は建物正面より少しはずれたギフト・ショップの中にあります。
ギフトショップを経由して入る最初の部屋は、ミッション・ミュージアムになっており、設立当初の資料、遺品、ミッションの模型などが展示されています。
ミッションの中庭は、現在はそれほど広大ではありませんが、当時の面影が偲べます。
また、ベンチュラ市は、アメリカ原住民“Chumash”部落の時代にまで1,500年以上も遡る古い歴史を秘めた町であり、また、20世紀始め頃は、石油産出で賑わい、更に1950年代には若き弁護士Perry Mason(Erle Stanley Gardnerの小説の主人公)の活躍により一躍世界中に有名になった町です。
歴史と由緒のある Venturaの観光スポットは、比較的狭い地域に数多くあります。従って、折角このミッションまで足を伸ばしたら、ここを起点にして、他のスポットも廻ってみたらいかがでしょうか。
ミッションのすぐ西隣にはAlbinger Archaeological(考古学) Museum が、そしてそのMuseumから道路を挟んですぐ前に Ventura County Museum of History & Art があり、これらも一見の価値あるミュージアムでしょう。
また近くの San Buenaventura City Hall は1912年に建てられ、“State Historical Landmark”に指定されている建物でウイークデイ(月〜金曜日)は一般公開しています。
南カリフォルニアの中では古い歴史を誇り、またその歴史保存に熱心なベンチュラ市には、その他にも数多くの史跡などもあり、美しい海岸と合わせて充分、一日楽しめるところです。
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- 住 所 : 211 E. Main Street, San Buenaventura, CA 93001
- 開館日 : 毎日、但し 主要な祝日は休み。
- 時 間 : 10:00AM〜 5:00PM(月曜日〜土曜日)
10:00AM〜 4:00PM(日曜日)
- 入場料 : 無料(但し成人$1、子供¢50を目途にドネーションを求められる)
- 問い合わせ:Tel.(805) 643 -4318
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- 行き方は次の通り
(Torrance方面よりの場合)
- FWY#405(北)→ FWY#101(西)へ。
- FWY#101(西)へ入って約50マイル進み、Ventura市の中の California St.でFWYを出る。
- California St.を右折(北へ)、すぐの Main St.を左折(西へ)し、0.3マイル進むと右側にミッションの建物がある。
- なお、ミッションのすぐ西側にはAlbinger Archaeological Museum が、そしてそのMuseumから道路を挟んですぐ前に Ventura County Museum of History & Art がある。
- ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約80マイル、ドライブ約2時間。
河合将介( skawai@earthlink.net )